お久し振りです

April 26 [Tue], 2011, 21:43
お久し振りです、杉山です。

長期間の放置申し訳ありませんでした。

まだしばらく更新できそうにありませんが、これからもよろしくお願いします。

あ、私が運営する他の2ホムペと統一感を出すために、携帯用スキンをアリスにしました☆彡

また、PC版も変更します。

アリス好きなんで、はい。

ちなみに平成22年に、角川文庫から出た、河合祥一郎訳のアリスはめっさいいですよ♪

また、感想書かせていただきますね☆彡

琴音〜KOTONE〜#4

February 18 [Fri], 2011, 23:00
3.玲王

その少年は、夢のように現実感がなく、ただぼんやりと窓際に座り、譜面を捲っていた。

あまりの美しさに琴音は見惚れてしまった。

しばらく経つと、後ろから扉の開く音がした。

大柄で髭を蓄えた、初老の男性がそこに立っていた。
「こんにちは、皆さんお揃いで…。おお、1年生も何人か来てるか…。始めまして、合唱部指揮者兼顧問の岡田章博です。じゃあ先ず自己紹介といこうか。では、3年から」

では、私からと言わんばかりに、一番小柄な女の子が前へ出た。

「3年松組の近藤亜理子です。キャプテン兼ソプラノパートリーダーです。唯一の3年生部員です。宜しくお願いします。」

次、2年と岡田先生が言う前に千幸が手をあげて前に出た。

「2年藤組、アルトパートリーダーの仁藤千幸です。好きな合唱曲は新実徳英の『幼年連祷』。ちょっと以外ってよく言われるけど…、あたしは女優のアリス・ローズが好きで、将来、彼女の声の吹き替えをしたいから声優目指してんの。だから合唱部に入ったんよ。あ、ちょっとしゃべりすぎたわね、じゃよろしく」

琴音は相も変わらずよく喋るなと思いつつ、苦笑しながら彼女の自己紹介に耳を傾けていた。

自己紹介は続いた、

ソプラノの赤田満子さん、メゾの小瀬楓さん、光原夏々さん、アルトの田口かなえさん、森山智子さん……

2年生の最後に立ち上がったのは、あの美少年だった。

「1年竹組、アルトの近山玲王です。」

え、1年……
琴音ほか1年は目を見合わせた。

少しの間のあと玲音が続けた。

「僕は元来体が弱く、昨年は病気で入退院を繰り返し、単位不足で進級できませんでした。ですから普段は1年生ですが、この部活では2年生なのでよろしくお願いいたします。」



玲王の紹介の後、1年生の自己紹介が始まった。

「1年桜組の櫻田琴音です。千幸さんのお誘いで合唱部に興味を持って、今日来させていただきました。特技はピアノです」

「ピアノかぁ…、ウチは伴奏者がいないからちょうどいいな……」
岡田先生が呟いた。

「1年桐組の大引小夜子です。琴音ちゃんと同じく、千幸さんのお誘いで今日来させていただきました。」
「千幸ぃ、おまえ大活躍やな」
また岡田先生が口を挟んだ。

そのあと、濱中眞里子、塩崎百子、木佐貫このみ、梶本菊江、大村直子、川越真依、と続き1年生それぞれの自己紹介は終わった。

それからは、新歓も含めて、2・3年生が演奏を披露した。

世俗曲や邦人曲など5曲を演奏した。

美しい響きに琴音は大満足だった。

練習が終わったので、帰ることにした。

この学校は寄宿舎生活が原則だが、通学時間が1時間以内のものは自宅通学が許可される。

琴音は三条駅から京阪電車に乗って、七条高校に通っている。

改札を通って、ホームに降りて、電車を待っていると
「君も電車なのかい?」
後ろから声が聞こえた。
玲王だった。

「あ、玲王さん、練習お疲れ様です。私、三条駅から電車で通っていますの…」
「そうなんだ…、僕は御陵から電車に乗って三条駅で乗りかえるから三条迄は一緒だね…、一駅間だけど…」

「私、自宅通学が少ないから、通学が寂しかったです」

「僕も、自宅通学が少ないから寂しかったよ」



しばらく話したあと、三条で彼女らは別れた。一緒に学校へ行く約束をして……

琴音〜KOTONE〜#3

January 18 [Tue], 2011, 22:36
2.千幸
その少女は、すらりと伸びた、細い手と足、お嬢様学校の学徒とは思えないミニスカート、短く切り揃えられた髪で浅黒い肌、そして幼さが残る表情…という出で立ちであった。

男子生徒は石が当たった手の甲を押さえながらうめき声をあげて突っ伏している。
その手は赤黒く腫れ上がっていた。

その男子生徒には目もくれず、少女は小夜子のもとに駆け寄り小夜子を介抱した。

「大丈夫?あたしがすぐに医務室につれてってやるからな」と言い、少女は小夜子をおぶさり医務室へと向かった。

琴音も同行した。

医務室では校医が待機しており、小夜子の傷を診て、こりゃ酷いと言わんばかりに顔をしかめ、手当てを始めた。

手当てが終わるのを待っているあいだ、琴音は少女に「先程は、小夜子を助けて下すってありがとうございました、なんとおれ……」「固ッ」と琴音が全てを言い終わる前に遮った。

「あーもー、皆まで言わないで、あたしこういう固いの苦手なの!!あたし上下関係とか嫌いだから、タメ語でしゃべってよ。」

あの、あなたは……。

と琴音は訪ねた。

「あたし?あたしはねぇ、2年藤組の千幸、仁藤千幸よ。ちぃちゃんでいいわ」
そのあと、千幸は琴音に色んなことを話してくれた。
1年のとき、その奔放な性格から規律訓練でかなり苦労したこと。だから規律訓練で苦労していた千幸を見逃せなかったこと。映画女優のアリス・ローズのファンであること。父親は自動車ディーラーで気に入った人にしか車を売らない大人げなさから「子供店長」と呼ばれていること、などなど。

琴音は千幸のあまりの話術の巧みさにすっかり聞き惚れていた。

その時、



遠くから怒号が聞こえた。


恐らく先ほどの男子生徒が怒られているのであろう。
可笑しくて笑えてきた。

「きっとあの子コテンパンにしかられていますわね」
「あたしには石ぶつけられるし先生には怒鳴られるし、あいつも災難だなぁ。まあ、同情はしないけど」

「まあ、うふふふふ」

そして、いつしか琴音、小夜子、千幸は仲良しの友達になった。

規律訓練も終り徐々に、初夏が近づいてきた頃、1年生は部活選びをはじめる。
琴音は手始めに千幸が所属している合唱部の見学にいった。

10名ほどの女の子がいた。
そして





窓際に何か妖しいオーラを纏った美少年が1人腰かけていた。

3へ続く。

琴音〜KOTONE〜#2

January 16 [Sun], 2011, 23:30
<第一章>
「櫻舞フ学ビ舎」
1規律訓練

平成9年4月6日……

15歳の少女、櫻田琴音は、京都にある私立七条高校に入学した。

七条高校は明治の頃に、名家のお嬢様に礼儀作法を教えこむ場として始まり、昭和23年に新制高校としてスタートした。

目的は変わらず、現在も全国から名家のお嬢様が集まってくる。

昭和45年に共学化したものの、平成9年現在、新たに入学してくる1年生を含めても15人しか男子生徒がいない。

………………………………
琴音は櫻田家の一人娘である。櫻田家は京都を代表する名家であり、父親の久志は心臓外科医であり世界的な権威、母親の博美は有名な声楽家である。

その2人にかごの中の小鳥のように琴音は育てられた。

幼い頃より、箏、ヴァイオリン、ピアノ、生け花等を習い、お嬢様としてのたしなみをよく心得ていた。

また、黒く長くて絹糸のような綺麗な髪に雪のような白い肌、硝子玉のように輝く瞳というふうにまるで人形のような美貌を持っていた。

そして、その髪をかきあげれば先っぽが尖った耳が表れる。

『ゼ◯ダの伝説』に出てくる「リ◯ク」のような耳である。

その妖気漂う耳もまた、彼女の魅力の一つであった。

なぜ、そんな耳を持つのかは、もう少し後のお話し……

真っ黒な角帽に黒に赤のラインが入ったセーラー服、それに黒いマントを羽織る。それが七条高校の冬服である。

それに身を包んだ琴音は豪奢な造りの七条高校へと足を踏み入れていった…。

舞い散る桜のピンクのシャワーを浴びながら……。

入学式が始まったが、お嬢様学校といえど校長や教育委員会が喋る内容は他の学校とほとんどかわり映えしない。

周りは誰も知らない人ばかり…、

琴音は「友達ができるかしら…」と不安に思っていた。

入学式が終わって、高校生活が幕をあけた。

規律の厳しい学校であるために最初の1週間は「規律訓練」という規律に馴染ませるための訓練がある。

各学年5名ずつのグループを組み、同じ班の先輩には廊下ですれ違ったら必ず挨拶を通さなければならないという訓練などである。

ちなみに上記の訓練は外来者への挨拶を徹底するために先輩を外来者に見立てるのである。

規律訓練でミスをすると班ミーティングで叱責を受け、同じ班の1年生全員が処分を受けるという厳しさである。

琴音は持ち前の聡明さと作業の丁寧さで規律訓練を難なくこなし、班のメンバーとも仲良くなり、入学式の時の不安は何処かへ行ってしまった。

が、しかし

琴音と同じ班に大引小夜子という娘がいた。

彼女は天然でドジであるため規律訓練でよくミスをし、いつも琴音の班はミーティングで1年生は処分を受けた。

1年生達の鬱憤は募るばかりであった。


そんな中、事件は起きた。
ミーティングで処分が決まったあと、
「お前いい加減にしろよ!!お前のせいで真面目にやってる俺まで迷惑してんだよ!!」と琴音の班の男子生徒が小夜子に怒鳴り付けたのだ。

小夜子は

「ごめん……なさい……、こんどはちゃんと……しま……す……」

今にも泣きそうな消え入りそうな声で言った。

男子生徒は
「その台詞は聞きあきた!!いつもそう言って、ちゃんとしないんだから!!」

さらに声をあらげた。

「やめてあげて、小夜子だって一生懸命やっているのよ、小夜子は規律訓練が苦手なのよ。誰にだって得手不得手があるんだから、もっと優しくしてあげて、こんなにも厳しくしたら余計にミスをしてしまうじゃない!!」

と琴音は男子生徒に言った。

「だまれ櫻田!!こいつにはこれくらい言わないとわからないんだよ!!」
男子生徒は叫んだ。

「いえ、小夜子はいつも悩んでたわ、ちゃんとやるべきことはわかってる、最近は仕事も丁寧になっていったし挨拶ミスも減ったしだんだんとよくなってきてるわ!!小夜子はものすごく頑張ってるのよ!!」

「えーい黙れェ!!とにかく俺はムカつくんだ!!」
規律訓練のストレスと男子生徒が少ないことからくるストレスが重なったのか、男子生徒は小夜子の胸ぐらを掴んで頬をバシーンと平手打ちした。

ガシャと彼女の特徴である大きな眼鏡が落ちた。

彼は小夜子を壁際に追い詰め、何度も何度も小夜子を殴り付けた。

小夜子の頬は真っ赤に腫れ上がった。

小夜子は抵抗できずただ泣いて叫ぶしかなかった。

ミーティングを行う部屋は職員室や守衛室からは遠く、彼女の悲痛な叫びは大人には届かない。

また、お嬢様学校の生徒では凶暴化した男子生徒を止めることなどできない……
筈だった。

突如背後から石が飛んできて、殴り続ける彼の手に命中した。

彼は物凄く痛がった。

「ふぅ、大の男が女の子痛め付けるなんて男が廃るねェ」

誰だ!!

振り替えると。

手で石をもてあそんでいるミニスカートの女子生徒が立っていた。

第一章2へ続く。

新・琴音〜KOTONE〜♯1

January 09 [Sun], 2011, 22:59
まえがき
どうも、杉山大です。

ふとしたきっかけから「ファンタジーを書きたい」と思い「琴音」を無謀にもWebで公開しようと思いましたが、みごとに失敗してしまいました。

詳しくは前の記事の追記を参照してください。

今回、琴音を新たに第一話から書き直すに当たり、キャラ設定、舞台設定を大きく練り直しました。

思い付いたことは逐一ノートに書きました。


↑こんな風に。

とにかく、琴音のリニューアルには最善を尽くしたつもりです。

では、皆さん純真な少女たちのちょっと不思議な物語をお楽しみください!!


<序章>
平成23年9月27日――――

さわ…さわ…さわ……

秋風の吹き始めるなか、京の竹藪が音を立てる……

リムジンやハイヤーがたくさん、その竹藪の中にあるそれほど大きくはないが豪奢な作りのホテルの前に停まっている。

この日、このホテルにて、世界的なピアニスト櫻田琴音のバースディリサイタルが執り行われているのである。

彼女は30回めの誕生日を迎えた。

リサイタルが滞りなく終わると、2人の女性が所謂「出待ち」をしていた。

彼女の少女時代の僚友、大引小夜子と先輩の仁藤千幸である。

「小夜子さん、千幸さんお久しぶりです。」と琴音は手を振り、2人に近寄り、熱く抱擁した。

「誕生日おめでとう!琴音!!」と千幸は琴音を祝福した。

小夜子もそれに続き「琴音……おめでと……。」とか細く言った。

「ありがとうございます。」と琴音は深々と2人に礼をした。

「それにしても何年ぶりかしら?」と千幸が琴音をまじまじと見ながら言った。

「確かに…、琴音は高校卒業してすぐに外国に行っちゃったから…、本当に久しぶりね」と小夜子が言った。

「まさか、世界的なピアニストになって帰ってくるなんてね」と千幸が言った。

「そんな…、私が一番驚いています…。」と琴音は恥ずかしそうに笑みを浮かべながら言った。

「小夜子は作家で去年直木賞をとりましたし、千幸は声優になってアニメーションに映画の吹き替えに大忙しで……、本当にみんな頑張っていますわね…」と琴音は言った。

「あたしも声優としてはまだまだ駆け出しだけど、最近仕事も増えてきて充実しているわ、こないだなんかアリス・ローズが次に主演する映画の吹き替えを依頼されたのよ」と嬉しそうに千幸は言った。

「アリス・ローズ!?あの去年アカデミー賞の主演女優賞もらった人ですか!?」と琴音は目を丸くして訪ねた。

「ええ、駆け出しの私にこんな大仕事を与えてくださったことに感謝しているわ。」と千幸はしみじみと喜びを噛み締めているようである。


ここで立ち話もなんですから、私の家に行きませんか?と琴音が言い、3人は琴音の家に向かった。

ほどなくして、琴音の部屋に着いた。

琴音の部屋はアンティークな調度品でまとめられており、落ち着いた雰囲気である。昔のヨーロッパ貴族のような……、そんな気にさせるような部屋である…。

3人は昔のことをざっくばらんに話した。

ふと、琴音の部屋にある、フランス人形を目にした時、小夜子は「これを見るとあの事を思い出しますわね」と言った。

琴音は「ええ、今も信じられないようなあの不思議な想い出を…」

琴音は絹糸のように艶やかな黒髪をかきあげた、そこにちらと見える、妖気漂う少しとがった耳……。

この尖った耳こそが、琴音のいう「信じられないような想い出」と深く、深く関わっているのである……。

時は平成9年4月6日

櫻田琴音15歳のときのお話である。




第T章に続く。

明けましておめでとうございます

January 07 [Fri], 2011, 22:12
今年も活字大好き、メルヘナーかつヲタクの杉山球児をよろしく!!

いやぁ、こちらに記事を書かせていただくのは久々ですねぇ。

みんな、まだ見ててくれるかな(O.O;)(oo;)

さて、メインの方ではたびだび書かせてもらってるんですが、私は桜庭一樹さんの推理小説「GOSICK」が大好きです。

今月からアニメ化します。

楽しみです。


ちょっとアニメ化記念として桜庭一樹さんの他の作品についてちらと書こうかな。

その1「私の男」(文春文庫)


桜庭一樹さんの直木賞受賞作品です。

ドロドロした話だけど、文章が美しく引き込まれる…。


その2「赤朽葉家の伝説」(創元推理文庫)

第60回日本推理作家協会賞受賞作品。

読みごたえのあるミステリ作品。

最後の最後まで目が離せない作品です。


その3「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」(富士見ミステリー文庫)


桜庭一樹さんが注目されるきっかけとなった、中編のミステリ作品。

ページ数は少ないなれど、非常に面白い。

表紙と内容のギャップはかなり大きいです。

また、詳しい感想は折りを見て書かせていただきます。


追記より杉山大から重大発表です。

熊澤尚人/椎名軽穂:君に届け

October 25 [Mon], 2010, 7:32
おはようございます、杉山です。

今日は昨日見に行った映画『君に届け』の感想考察を書かせていただきたいと思います。

以下ネタバレあるので追記に書きます。

米林昌宏/メアリー・ノートン:借りぐらしのアリエッティ

September 04 [Sat], 2010, 21:34
こんばんは、杉山です。

読書の秋と言いますが、暦の上では秋なのにまだまだ暑いですね……(汗)

さてさて、読書の秋ですのでより多くの文学作品に親しみたいですね。

今日はカーネギー賞受賞作品「床下の小人たち」(メアリー・ノートン)を底とした映画「借りぐらしのアリエッティ」を観に行って参りました。

平成20年の「崖の上のポニョ」以来のジブリ作品で、さらに米林昌宏監督のデビュー作品です。

その上原作は私の好きな外国文学!!

アニメ好き、外国文学好きとしてこれは行かねばなるまい!!と思い、とうとう観に行けました☆


以下多少ネタバレあるかもです。


まず感想として、

米林監督の初作品なので、かなり楽しみしていました。

作品自体はジブリのよさである、緻密な造詣、作品世界のリアリティを受け継いでいました。

演出は、小人の目から見た世界、人間の目から見た世界をうまく対比させ、臨場感を与えてました。

前作の「崖の上のポニョ」は非常にダイナミックな画面構成が印象的でしたが今回のは非常に落ち着いていて、温もりを感じました。

この作品の企画・脚本を担当した宮崎駿氏は40年くらい前にノートンの原作を読んで感動して、それを元にこの脚本を書いたらしいです。

宮崎駿氏が感じられた感動。これが伝わってくるようでした。

14歳の小人の少女・アリエッティ(CV志田未来)は、人間に見られてはいけないという掟の下、東京郊外にある古い屋敷の床下で、人間の生活品を借りつつ、母ホミリー(CV大竹しのぶ)、父ポッド(CV三浦友和)と共に借りぐらししてました。

しかしアリエッティは1人の少年、翔(CV神木隆之介)と出会いました。

最初は拒絶していたアリエッティもだんだん翔の優しさを知るごとに心を通わせて行きます。


この心の動き方が非常に美しく、落ち着きつつも躍動感があり本当に楽しめました。

それにしても「人間に見られてはいけない」という掟の根拠があまりはっきりと描かれてませんでした。

そこに若干消化不良の感がありましたがそれを感じさせないほど素晴らしい作品でした!!

もう映画館の中なのに泣いてしまいましたよ。

ハンカチ持ってくべきやったな……

いや、底となった作品が童話やから、そんなに思い内容にはならんやろと鷹を括っていたのですが、そこまで重い内容になるとは思っていませんでした。

このような素晴らしい広げ方をする宮崎駿氏の脚本力に脱帽です。

とにかく、新たなジブリの幕を開けた米林新監督に改めて拍手を送りたいです。


続いてちょっと作品の考察を……

先ずは原作に関して、

皆さん以下にファンタジー作品をいくつか挙げます。

これらに見られる共通点をお考えください。

「ハリー・ポッター」「ジャックと豆の木」「不思議の国のアリス」「ナルニア国物語」……

お分かりでしょうか

答えは「虚構と現実が入り交じっている」ということです。

このようにイギリスのファンタジーは虚構と現実が何かによってつながっているというような描き方がなされています。

私が杉山大名義でいままさに執筆中の「琴音」もイギリスのファンタジー文学の影響を強く受けています。

文学がお好きな方は気づいていたかも知れませんが。

さて「床下の小人たち」も人間の世界と小人の世界の現実と虚構が入り交じっています。

しかし、小人の世界は異世界ではなく、人間世界の中にあり、人間から物を借りて生活しているという、一風変わったファンタジーです。



次に配役について、

志田未来さんは期待通りでした。

志田未来さんは現在15か16だったからアリエッティの年齢と同じくらいですね。

登場人物とほぼ同じ年齢の人を声優に起用するのは前作のポニョの流れを引き継いでますね。

ホミリーの大竹しのぶさんは、結構よかったですね。
特にヒステリックな場面がよかったです。

ポッドの三浦友和さんは若干棒読み気味だったけどいい味出してたと思います。

貞子の竹下景子さんはやはり大御所だけあって落ち着きがありましたね。

毎回、ジブリは多様な方が声優に出られるのも賛否両論ありますが楽しみではありますね。


あと、ちなみに配役に関して、

翔は神木隆之介をモデルにキャラクターデザインされたらしいですよ(出典:Wikipedia)

声優をモデルにアニメーションのキャラクターデザインをするというのは珍しい例ですね。


最後に音楽に関して、

ジブリはこれまで高畑勲氏が考案した、イメージアルバムを先に製作して、それを元にサントラを作っていく作業を行っています。

邦画は、とにかく音楽に時間を割きません。

邦画の映画音楽で名曲と言われる曲が少ないのはそのためです。

なので高畑勲氏が考案したこの方法は多くの映画ファン、アニメファンに好評をもって迎えられました。

今回も例外ではありません。

今回音楽を担当したのは、セシル・コルベル。

ケルト民族の民族楽器を用いたエキゾチックでかつ繊細な美しい旋律……。

透き通るようなボーカル……。

映画音楽といえば、フル編成の壮大なオーケストラによって演奏するというのを想像すると思います。

こういう民族楽器を使ったヒーリング的な映画音楽もいいものです☆

とにかくよい作品でした。

こういう感動を味わう度に、アニメが好きでよかったなぁと思いますね。

最近の話題

August 25 [Wed], 2010, 22:26
こんばんは、杉山です☆

皆さんは近頃どのようにお過ごしでしょうか……。

私は日々読書に明け暮れております。

今日は最近のアニメ、文学、漫画の話題とそれに関する私の所見を書きたいと思います。

まずは衝撃的なニュースから……

文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の大賞を受賞した「千年女優」や、第63回ベネチア映画祭コンペティション部門出品作品の「パプリカ」などを手がけたアニメ監督の今敏さんが8月24日、膵臓がんのため永眠されました。

まだ若いのに、まだまだこれからなのに……。

筒井康隆原作の「パプリカ」なんて本当に名作だったのに……。

アニメ界の巨星落つというところか……、本当に残念でなりません。

一アニメファンとして御冥福をお祈りします。

さて、次の話題……、

ジブリ最新作「借りぐらしのアリエッティ」の観客動員が好調らしいですね。

前作の「崖の上のポニョ」の87%を越えたとか……

この調子でポニョ越えするか?

非常に楽しみです。

米林監督も順調に滑り出しましたね☆

私はまだ見に行けてませんけど(泣)


次の話題……。

「赤毛のアン」が31年ぶりにアニメ化するらしいですね。

「世界名作劇場」のフィルムを流用して1本の映画にするらしいです。

一アン・ファンとして、一アニメファンとしてこれは見なければならない!!

31年前のフィルムなので、今と比べると劣るかもしれない。でも、今の無機質なデジタル彩色にはない美しさがあると思います。

アンの目から見た、美しいプリンスエドワード島の原風景がどのように表現されるか……。

非常に楽しみです☆

最後に……

私の大好きな漫画「君に届け」、映画公開まであと少しです!!

原作の椎名先生も絶賛のこの作品は非常に楽しみです。

多部未華子、三浦春馬両者に注目ですね☆

予告編CFを見る限りでは、三浦くんの風早が非常に原作の画に近いです。

この書籍が売れない時代に、君届は1200万部を越えました。

最近の少女漫画によく見られるスキャンダラスな描写が全くないことが人気に繋がっていると、私は思います。

では、今日はこの辺で☆



借りぐらしのアリエッティ

July 17 [Sat], 2010, 22:44
スタジオジブリ最新作『借りぐらしのアリエッティ』ついに今日、封切りですね!!

私は31日に見に行こうと思います。

今回はなんといっても、米林監督の初作品っていうのが、見たいという欲をそそりますね。

これまでのジブリとは違うジブリを見られるのが楽しみです★

ジブリのよさといえば、私は作品世界のリアリティーだと思います。

高畑監督の『火垂るの墓』は原作者の野坂昭如に「アニメ恐るべし」と言わしめましたし、宮崎監督の『となりのトトロ』、『もののけ姫』、『崖の上のポニョ』にみられる日本の美しき原風景も素晴らしいです。

またジブリとは関係ありませんが、高畑監督と宮崎監督が制作に携わった『アルプスの少女ハイジ』もリアリティー溢れる作品構成が世界中から高い評価を得ました。

漫画原作のアニメはさておき、文学作品原作のアニメはリアリティーを出すのに本当に骨が折れることだと思います。

にもかかわらず作品世界にたち現れるリアリティーの高さ……。

米林監督の新しい手法を取り入れつつ、ジブリのよさであるリアリティーを受け継いだこの『アリエッティ』

私は多大なる期待を寄せます。

あと、映画を見る前からキャストの話をするのはあまり好きではないので、キャストについてはなにも言いません。

とりあえず志田未来さんには期待します。

とにかく『借りぐらしのアリエッティ』楽しみです!!
プロフィール
  • ニックネーム:杉山 球児
  • 性別:男性
  • 誕生日:1991年7月24日
  • 血液型:AB型
  • 現住所:奈良県
  • 職業:大学生・大学院生
  • 趣味:
    ・読書-漫画、小説何でも読みます。漫画はジャンプやチャンピオンをよく読みます。
    ・音楽-特に合唱、弦楽
    ・スポーツ-野球、ラグビー
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近畿大学理工学部2回生☆

漫画と読書と音楽をこよなく愛しています。

漫画は手塚治虫先生の作品を中心に様々なジャンルの作品を読んでいます。

特に、「ブラック・ジャック」については何もしらないことはないと自負しています。


アニメはスタジオジブリ作品や外国文学原作のアニメを好むメルヘナー。

自称「メルヘンなオタク」

小説は日本文学から外国文学まで何でも読みます。

演劇、映画も好きです。

これは、私が読んだ本や漫画、観てきた映画・演劇についての感想考察を記したり、それらに関する雑感をグダグダと書いていくブログです。

また、自己の発信も兼ねて小説の執筆もしています。

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