2.青キ瞳ノMadchen
瑞穂が琴音に対し、説明を開始しようとしたまさにその時、
医務室の扉が開き、2人の可憐な金髪碧眼の少女が入ってきた。
「Guten Morgen! Frau Mizuho.」
2人の少女は声を揃えて瑞穂に挨拶した。
「おはよう、ハイジ、ロッテ」
瑞穂は2人に挨拶を返した。
本当に人形が動いているように繊細で華奢な少女である。
琴音が、その2人の少女に眼を遣ったその時、
何かに惹き付けられたような感覚に陥った。
そう、初めて瑞穂と出会ったときのあの感覚だ。
「まさかこの娘たちも?」
琴音が思ったとき、瑞穂が口を開いた。
「琴音さん、紹介しますわね、この娘たちは室内楽部の部員なの。此方の、背が高くて眼鏡をかけている方が2年百合組でヴィオラ奏者のシャルロッテ=エーレ、通称はロッテ。」
ロッテは微笑んで琴音に手を振った。
一呼吸おいたのち、瑞穂は紹介を続けた。
「そして、彼方の髪の毛を三つ編みにした小さい娘が、同じく2年百合組でチェロ奏者のアーデルハイト=フリードリヒ、通称はハイジ。」
ハイジは、スカートを拡げ、琴音に御辞儀した。
「この娘たちは、スイスの良家の育ちで、日本に留学しているの」
瑞穂は続けた。
「そしてロッテは妖精の血を引いているのよ」
琴音はやっぱりかと思った。
「ハイジは、父親が妖精の研究家で、妖精についての知識は人一倍持ち合わせているのよ」
「これで、来るべき人は揃ったわね。」
琴音と名のる妖精が言った。
「来るべき人?」
琴音は首をかしげた。
「別に私に説明するには妖精さんと瑞穂さんが居れば充分なのに、ロッテさんとハイジさんが「来るべき人」なのはどうしてかしら……」
「不思議がってるようね?」
琴音と名のる妖精が琴音に言った。
「なんで分かったんですか?」
「妖精にとったら、読心なんて朝飯前よ、琴音さん」
「でも、私だって妖精の血を引いているって先ほど仰ったではありませんか?何故、私は出来ないのですの?」
琴音は訊ねた。
「妖精の血を引いていてもできるとは限らないの。」
瑞穂が言った。
「あなたは自身は魔法を使えない特別な妖精なの。あなただけでなくロッテもよ。」
「え、それはどういうことですの?」
「その辺りのことはハイジが教えてくれるわ」
瑞穂が言った。
「昨日の件があってから、ハイジは一晩中今回の合宿の中で起きたことを考察していたの、それをまとめたのをハイジに説明してもらうわ。ハイジ、よろしく。」
「ご紹介に上がりました、アーデルハイトです。日本語に不慣れですが、頑張って説明させていただきます。先ず、妖精がなんたるかを説明しなければなりません。」
ハイジの説明が始まった。
3に続く
瑞穂が琴音に対し、説明を開始しようとしたまさにその時、
医務室の扉が開き、2人の可憐な金髪碧眼の少女が入ってきた。
「Guten Morgen! Frau Mizuho.」
2人の少女は声を揃えて瑞穂に挨拶した。
「おはよう、ハイジ、ロッテ」
瑞穂は2人に挨拶を返した。
本当に人形が動いているように繊細で華奢な少女である。
琴音が、その2人の少女に眼を遣ったその時、
何かに惹き付けられたような感覚に陥った。
そう、初めて瑞穂と出会ったときのあの感覚だ。
「まさかこの娘たちも?」
琴音が思ったとき、瑞穂が口を開いた。
「琴音さん、紹介しますわね、この娘たちは室内楽部の部員なの。此方の、背が高くて眼鏡をかけている方が2年百合組でヴィオラ奏者のシャルロッテ=エーレ、通称はロッテ。」
ロッテは微笑んで琴音に手を振った。
一呼吸おいたのち、瑞穂は紹介を続けた。
「そして、彼方の髪の毛を三つ編みにした小さい娘が、同じく2年百合組でチェロ奏者のアーデルハイト=フリードリヒ、通称はハイジ。」
ハイジは、スカートを拡げ、琴音に御辞儀した。
「この娘たちは、スイスの良家の育ちで、日本に留学しているの」
瑞穂は続けた。
「そしてロッテは妖精の血を引いているのよ」
琴音はやっぱりかと思った。
「ハイジは、父親が妖精の研究家で、妖精についての知識は人一倍持ち合わせているのよ」
「これで、来るべき人は揃ったわね。」
琴音と名のる妖精が言った。
「来るべき人?」
琴音は首をかしげた。
「別に私に説明するには妖精さんと瑞穂さんが居れば充分なのに、ロッテさんとハイジさんが「来るべき人」なのはどうしてかしら……」
「不思議がってるようね?」
琴音と名のる妖精が琴音に言った。
「なんで分かったんですか?」
「妖精にとったら、読心なんて朝飯前よ、琴音さん」
「でも、私だって妖精の血を引いているって先ほど仰ったではありませんか?何故、私は出来ないのですの?」
琴音は訊ねた。
「妖精の血を引いていてもできるとは限らないの。」
瑞穂が言った。
「あなたは自身は魔法を使えない特別な妖精なの。あなただけでなくロッテもよ。」
「え、それはどういうことですの?」
「その辺りのことはハイジが教えてくれるわ」
瑞穂が言った。
「昨日の件があってから、ハイジは一晩中今回の合宿の中で起きたことを考察していたの、それをまとめたのをハイジに説明してもらうわ。ハイジ、よろしく。」
「ご紹介に上がりました、アーデルハイトです。日本語に不慣れですが、頑張って説明させていただきます。先ず、妖精がなんたるかを説明しなければなりません。」
ハイジの説明が始まった。
3に続く
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