秋田県横手市に所在する京野垂日法律事務所(秋田弁護士会所属)のブログです。

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弁護士会照会の実務 / 2009年02月23日(月)
 2008年度から,日弁連の弁護士会照会制度委員会の委員に加えさせてもらっています。
 2008年度の照会制度委員会の目玉行事が,本年2月19日に行われた,日弁連特別研修会「弁護士会照会の実務」でした。弁護士会照会に対するライブ研修は今回が初めてです。

 研修会の当日は,日弁連のクレオで講師激励を兼ねて受講させていただきました。講師の可児先生(愛知県弁護士会),石黒先生(東京弁護士会),石丸先生(兵庫県弁護士会)とも,時間通りに,しかも中身の濃いお話しをされたのは印象的でした。

 弁護士会照会というのは,弁護士が所属する弁護士会に対して申請をして,弁護士会が会長名で照会先に回答を求めるという制度で,事案の適切な把握に役立つ制度です。
 照会に対しては回答しなければならない法的義務があることについては,多くの裁判例が認めています。

 しかし,個人情報保護法の施行などによって制度の趣旨を誤解されて回答が得られないなどの場合が出ています。ちなみに,個人情報保護法上,同意を得なくとも第三者提供が可能とされる法令に基づく場合として,弁護士会照会が位置づけられていますので,個人情報保護法を理由に回答を拒否するのは間違った対応です。

 弁護士会照会の初期段階の裁判例で,よく憲法判例なんかで引用される前科照会の事件なんかは有名ですが,あの場合は,そのような照会を通した弁護士会が問題であって,現在は照会を通すかどうかについても慎重な調査がなされています。

 弁護士会照会制度を根付かせるためにも,これを適切に運用し,的確な照会をしていかなければなりません。その意味で,今回の研修は,弁護士にとっては必須のものだったろうと思います。
 研修の資料も充実していますので,聞き逃してしまった方は,資料をお求めになって是非オンデマンド研修を受けて下さい。損はしないはずです。

 
Posted at 18:35 / 研修 / この記事のURL
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第18回付添人経験交流集会 / 2008年03月30日(日)
 多少報告が遅れましたが,3月8日,9日に香川県高松市で行われた第18回付添人経験交流集会に参加してきました。
 香川県は,初めての訪問で,時間の合間を見つけてはうどんを食べつつ交流集会にもしっかり参加してきました。

 今回は,全体会の講演では,「調査官との対話−処遇論からのアプローチ」と題して廣田邦義丸亀支部家裁調査官・全司法四国地連委員長から自らの経験を踏まえた含蓄深いお話しを伺うことができました。
 少年の取り組み状況を見て最終的に判断を下す試験観察という手法をもう一度見直して積極的に活用していくべきだとの話で,処遇のあり方にも意を払うべきだというものでした。

 分科会は,初日が「児童養護施設における施設内虐待の実態と今後の子どもたちの人権を守るために」と題する分科会に参加しました。
 児童養護施設において虐待が行われるという案件が全国的に散見されることから,その実態とこの問題に対する対応とこれを予防していく仕組みなどについて議論がなされました。

 二日目の分科会は,「少年事件弁護研修のメソッド−少年事件弁護の量的拡大に伴う活動の質を確保するために−」と題する,新人弁護士向けの研修のあり方についての分科会に参加してきました。

 来年,被疑者段階での国選弁護の対象事件が拡大します。他方で,家庭裁判所に送られた後に国費で弁護士をつける国選付添人制度は,限られた事件にしか適用されません。
 そこで,被疑者国選で対応してもらっていた少年の事件が家庭裁判所に送られた途端(基本的に少年事件は,全件家庭裁判所に送られ,家庭裁判所の判断を受けることになります。)に,弁護士がつかないというのではおかしな話なので,弁護士会の自主的な事業である扶助的付添人制度を利用して,引き続いて少年事件の付添人になるケースが増えるのではないかと予想されます。

 少年事件は,成人の事件とは違って審判までの期日が短く,短い期間で関係者と話をしなければならなかったり,環境の調整をしなくてはならないなど時間的にもタイトです。また,それだけでなく,対象となる少年が発達過程にある関係で,的確にサポートしていくためには一定の配慮が必要になります。

 そういう関係で,質の高い少年付添人活動ができるように新人弁護士にいかに充実した研修を提供していくかという内容でした。東京のような大規模会では,対象となる新人弁護士の人数が多すぎるため充実した研修が難しいという悩みがあり,他方では当会のように人数の少ない単位会では研修のための資料を作るマンパワーに欠けるという悩みがあります。

 今年度の研修が充実したものになればと工夫の必要を感じました。来年の経験交流集会は一転して北に飛び,旭川だそうです。

 
Posted at 18:56 / 研修 / この記事のURL
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第17回全国付添人経験交流集会 / 2007年02月24日(土)
 日弁連の子どもの権利委員会が毎年主催している,主に少年事件の付添人をした経験を交流する集まりが,付添人経験交流集会です。
 今年は,2月3日,4日と滋賀県大津市で開催されました。私としては,一昨年の新潟で行われた経験交流集会に続く2回目の参加でした。

 当日大津に向かったので,全体会には参加できず,分科会からの参加でした。大津といえば,琵琶湖。実は今回初めて琵琶湖を見ました。

 2月3日は,第1分科会「非典型的な虐待事例に対する法的介入」に参加しました。児童虐待といえるのかどうかが微妙な案件について,救済のあり方などが議論されました。
 児童相談所の関与は,警察などの関与の仕方とは違って,福祉的なアプローチを取ります。様々な工夫を凝らしながら子どもの状況を確認したりしているのを知って,当県の児童相談所についても弁護士がサポートしていくことの重要性を再認識しました。

 翌4日は,第4分科会「逆送事件をめぐる諸問題〜55条移送を目指す立証活動のあり方を中心に〜」に参加しました。重大事件等で逆送(大人の事件と同様の刑事裁判手続によって判断するという裁判所の決定)がなされた事件について,その後事案が刑罰よりも保護処分等によることが相応しいと判断された場合に,再度家庭裁判所に事件が戻されることになります。
 その要件やそのための立証のあり方などについて,実際に事件を担当した弁護士らの経験が報告され,意見交換がなされました。
 昨今は,重大事件ということでマスコミの注目が集まり,事件の本当の流れや少年の要保護性といった点について十分な吟味がなされないまま,いわば世論の納得を受けるために重い処分を選択するという傾向がなくもない訳ですが,やはり本当に必要なのは更生へ向けた事件の見極めでしょう。
 そういうことについて考えさせられました。

 という訳で,今年も充実した時間を過ごさせてもらいました。主催者の方々はお疲れさまでした。

 
Posted at 14:31 / 研修 / この記事のURL
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外部監査人実務研修 / 2006年01月30日(月)
 日弁連のオンライン研修で,外部監査人実務研修を受講しました。講師は,沖縄県弁護士会の大城弁護士で,沖縄県の包括外部監査人を経験されています。

 外部監査制度は,平成11年4月から,都道府県,政令指定都市,中核都市について法律上要求されていて,それ以外の市町村でも条例により外部監査人を置くことができます。
 外部監査人は,公認会計士が担当しているケースが多いのですが,弁護士が担当し,法律家ならではの実績を上げていることもあるようです。

 日弁連では,外部監査人の推薦依頼に対し,10年以上の弁護士等法曹経験と識見のある弁護士を推薦していますので,各自治体でも外部監査人として,弁護士という選択肢もあることを留意していただければと思います(この場合は,補助者として公認会計士等の協力を得ることになりますので,今までの監査+法的側面からのチェックという,プラスアルファーが付くことになります。)。

 ちなみに,私は,現在6年目であることから,そもそも外部監査人にはなれませんし,その能力もまだ備わっていません。弁護士業にもいろんな世界があるんだなーと勉強させてもらいました。

 
Posted at 23:09 / 研修 / この記事のURL
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謹賀新年 / 2006年01月04日(水)
 新年あけましておめでとうございます。
 あまり更新できていないのが,心苦しい限りですが,今年もできる限り情報提供できたらと思っています。

 今年の正月休みは,日弁連のオンライン研修で,「高齢者・障害者の権利擁護と弁護士の役割」という研修を遅ればせながら視聴しました。
 高齢者の消費者問題一つとっても,背後に隠れている実情を把握しなさいという指摘は,耳が痛いところです。確かに,独居高齢者の場合には,相談された事件を解決するだけでは本当の解決にはほど遠い場合があるのは,事実だと思います(例えば,必要な保護を受けられていない場合など)。
 また,被害に遭っても相談するという行動に出るまでも,いくつものハードルがある訳です。

 本当は,一件一件弁護士がお邪魔して,お茶でも飲んでくる位のことがあればいいのでしょうが,現実にはなかなかその余裕はありません。ということで,関係各機関との連携が重要になってくる気がします。
 秋田弁護士会の消費者委員会では,昨年から県内の消費者相談窓口との懇談会(事例を共に検討する場)を2か月に一回くらいのペースで行っていますが,こういう取り組みの重要性を再認識させられました。

 
Posted at 22:26 / 研修 / この記事のURL
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弁護士と研修 / 2005年04月25日(月)
 最近は,立法のペースも上がっているので,弁護士にとっても新しい法律の動向を全て押さえるのは,なかなか困難になってきています。

 とはいえ,専門職としては,そんな言い訳はできません。そこで,日弁連や弁護士会では各種の研修を行っています。
 この頻度が,最近の種々の改正に伴い多くなっています。

 ぼくのように支部で弁護士をやっている場合には,秋田市に研修に行くだけで移動時間も含めた時間を要することになってしまいます。

 最近のIT化に伴い,日弁連では,ネットで録音された研修について配信しています。昨日は,このストリーミング再生で刑事訴訟法関連の改正についての講義(6時間!)を受講しました。便利になったものだなーと実感できました。

 
Posted at 17:51 / 研修 / この記事のURL
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