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どうしてもMMORPGに前向きになれない人へ――「FFXIV」田中弘道プロデューサーインタビュー / 2010年07月02日(金)
 筆者がゲームを紹介する仕事に関わって10ウン年。プライベートではほとんど遊ばないMMORPGの記事、それも、オンラインMMORPG期待の新作「ファイナルファンタジーXIV」のインタビューをする機会を得た。

【拡大画像や他のゲーム画面】

 相手はそのプロデューサーを務める田中弘道氏。田中氏といえば、MMORPGをしない筆者ですら、すぐにそのちょっと強面の顔(失礼!)が思い浮かぶほどの「FF」界の重鎮じゃあないですか。

 プレッシャーから正直オファーを断ろうかとも思ったが、こちらにもゲームライターとしての意地がある。そこで筆者は一計を案じた。「一夜漬けの上滑りの質問をするより、知らないことを正直に伝えて、素直に疑問をぶつけてみよう」と。ある意味開き直りとも取られかねないこの企画。題して「MMORPGを遊べないいわば素人が、田中Pにいろいろ聞いてみました」。さあ、どうなる!?

 インタビューにお答えいただいた田中弘道氏。ファミコン時代から「FF」シリーズの開発に関わり、その後も数々のビッグタイトルを手掛ける。エグゼクティブ・プロデューサー ソフトウェア開発担当にしてコーポレイト・エグゼクティブ オンライン事業推進部と、肩書きの長さがゲームに関わってきた年輪の深さを感じさせる。現在は、「FF XIV」の開発で、休む間もない日々を過ごしているとのこと。

―― MMORPGに関しては実はちょっと抵抗があって、ヘンな質問をするかもしれませんがご容赦ください。先程開発中の「FFXIV」をプレイさせていただきまして、第一印象がグラフィックが非常にキレイで、以前プレイしたことのある「FFXI」からすると、隔絶の世があります。

田中氏 ふふふ。試遊していただいたのは、βテストの前段階のものですが、α版に比べてグラフィックはかなり向上しているはずです。それに、オンラインゲームですから、サービスインしてからもずっと手は入れていきますよ。

―― MMORPGというジャンルは、時間の経過とともにプレイヤーが成長していくこともあり、ゲームの“寿命”があるのではないかと想像するのですが、そのあたりはいかがなのでしょう?

田中氏 そうですね。「FFXI」の稼働時は「4〜5年くらいかね?」なんて話をスタッフ間でしていたんですけど、「ウルティマオンライン」や「エバークエスト」といった、「FFXI」より先にサービスを開始したタイトルも現役ですからね。短期で終わってしまうタイトルもある中、幸いプレイヤーの方々の支持もあって、今日まできました。

―― なるほど、それだけユーザーが熱心にゲームを支えているということですね。ところで、「FFXI」のユーザーから「FFXIV」へのユーザーデータの引継ぎはできるのでしょうか?

田中氏 いいえ、引き継ぐことはできません。データやゲーム性がまったく別なので、新規のサービスとして遊んでいただければと。ただ、インタフェースやアバターに関してはあえて共通の部分を残しています。当然「FFXI」をずっとやってきてくれて思い入れのあるユーザーさんもいますから、その人達がいるかぎり「FFXI」のサービスは継続していきます。

―― では、「FFXIV」で新しい世界観を構築するにあたって、特に意識した点はどのあたりでしょう?

田中氏 「FFXI」から「FFXIV」に移るユーザーさんのことを考えて、やはりアバターの見た目を「FFXI」と同じにしたことですね。ユーザーさんが愛着を持っているのは自分のアバターですから、それをそのままに移行したいだろうと。姿形は同じだけど、まったく新しい冒険が楽しめるということで、これまでのユーザーさんにはフレッシュな気持ちで遊んでもらえると思います。

―― MMORPGというゲームに対して「時間がかかるんじゃないか」とか「敷居が高いんじゃないか」と構えている人たちもいるかと思うのですが、「FFXIV」ではそういった意識を取り除く仕掛けはありますか? あえてコアではない人への施策というか。

田中氏 (ちょっと考えて)「FFXI」を立ち上げた当初は、コアなユーザー向けのゲームとして設計したのですけど、運営してきた8年間の中で、だいぶカジュアルな、あるいはライトユーザーも増えてきました。そこで「FFXIV」では、ギルドリーヴというシステムを導入しています。クリアまで最短30分くらいのミニクエストを行うものなのですが、参加中は徐々にスキルがアップしていきます。ですので、プレイにあまり時間をかけられないユーザーでも心配ありません。また今回は、アーマリーシステムといって、簡単にいうと装備を変えるだけで(戦闘中以外なら)いつでもクラスチェンジができる仕組みを導入しているので、パーティーメンバーのジョブをいちいち変える必要もないし、ソロプレイも便利になります。

―― 「FF」といってもナンバリングごとにテイストやシステムはまったく違います。「FFXIV」における「ファイナルファンタジー」らしさはどういった部分でしょう?

田中氏 「ファイナルファンタジーとはなんぞや?」というのは、僕らもよく聞かれる質問ですが、実は明確な答えは持っていません。変わらないものとしてはクリスタルを通じた世界観であったり、ありそうでなさそうなファンタジー、それに属性を軸とした魔法体系ですよね。で、僕らのチームの中で常に考えているのは、「常に最高のRPGであれ」という意識ですよね。それを作るうえでのプレッシャーは当然ありますけど、「自分が考えるRPGが一番面白い!」という意識を持つようにスタッフにはいっています。逆に「ファイナルファンタジーが創りたいんです!」という人が求人できても、面接で落としてしまいますから(笑)

―― 「ファイナルファンタジー」的という意味でのアイコンである、チョコボや飛空艇についてですが。

田中氏 αテスト時に、チョコボは街中に居座ってたんですが(笑)、今はまだ乗り物としては登場していませんね。今までのシリーズにはなかったようなチョコボの使い方も考えています。飛空艇もちゃんと登場しますよ。

―― では逆に、「ファイナルファンタジー」という観点からチャレンジしている部分はどんな点でしょう?

田中氏 まず、MMOであること自体がチャレンジですからね。「FFXI」の当時を振り返ると、それだけで大きなチャレンジで、最初は誰も理解してくれてませんでしたから。蓋を開けたら大成功で、シリーズのどのタイトルよりもよいセールスを記録しています。

―― 確かにオンラインというだけで、ほかとは違ったゲーム性になるでしょうし、それを開発するためのノウハウも異なるのでしょうね。ところで、ユーザー間のコミュニティを活性化させるために、導入した機能はありますか?

田中氏 「FFXI」のときは「リンクシェル」というある種“ゆるい”ユーザー同士のつながりだったのですが、「FFXIV」ではカンパニーというもっと大掛かりで強固なグループコミュニケーション機能を用意します。これはゲーム内だけでなく、Web上でもユーザー同士のコミュニケーションが取れる仕組みです。これまでは個人同士がサイトを通じて行っていた連携を、オフィシャルで用意するというイメージですね。

―― 「FFXI」が出た当時と比べ、ライバルとなるMMORPGも増えたかと思うのですが、“ここが一番「FFXIV」らしい”というのは、どの部分になるでしょうか?

田中氏 やはりバトルシステムですね。「FFXI」から一番大きく変えた部分もそこです。先ほど説明したアーマリーシステムはこのゲーム独自のものですし、そこで覚えたアビリティを組み合わせることで、これまで「ファイナルファンタジー」シリーズに登場したジョブを“自分で作り出す”ことができる。なので、あえてクラスの分類では、ファイター(戦闘系)、ソーサラー(魔法系)、ギャザラー(採取系)、クラフター(生産系)という「ファイナルファンタジー」にはない名称を使っているんです。

―― ユーザビリティーがかなり向上しているというわけですね。ところで田中さんは「FFXI」から、足掛け10年近くMMORPGの開発・運営にかかわられていますが、その魅力っていったい何だと思いますか?

田中氏 (即答で)人と人とのつながりですよね。一般的なRPGには作者がいて、その作者が創ったメッセージをゲームプレイや映像としてユーザーが受け取るという関係。MMORPGの場合は、決まったストーリーではなく、仲間同士から生まれる、人と人との物語という部分……よく「出会いと別れのRPG」なんて表現されますけど、熱心にプレイしてくれている人たちは、リアル世界でもつながりを持っている。また、シナリオがないがゆえの以外な展開っていうのにも魅力を感じるし、魅力がありすぎて中毒性があるなんていわれ方をする部分だと思います。

―― ゲームは、あくまで“遊びの場”を提供しているのだ、ということでしょうか?

田中氏 ええ。ですから一時期、バーチャルワールドみたいな試みがたくさんありましたけど、どれも成功してないですよね。やっぱりそれは、ゲーム性がないから。人と人とのつながりあっても、その世界にいる目的や動機付けがなければうまくはいかないでしょう。

―― ありがとうございました。お話を伺って、MMORPGに対して前向きになれた気がします。

 と、ひととおりの質問を終えたところでタイムアップ。田中氏は、オンラインMMPRPGに対していまいち乗り出せない筆者に対しても、きちんと話を聞いてくださって、丁寧に説明してくださったのが印象的でした。この場を借りてお礼を申し上げます。

 そして、「FFXIV」の今後のスケジュールとしては、近日中にクローズドβテストが開始予定。プレイステーション 3版に関しても、近日中にアナウンスがある予定とのことなので、公式サイトをこまめにチェックしよう。【馬波レイ,ITmedia】

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【7月2日13時16分配信 ITmedia Gamez
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100702-00000052-zdn_g-game
 
   
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