はじめまして 

2005年12月07日(水) 4時00分
今の僕は、ただのおもちゃ。
 数ヶ月前までは、彼女にとって、僕は1番身近な存在だった。どこにいくのも、いつも一緒。食べるとき、寝るとき、それに、お風呂に入るときでさえ、一緒だった。
 彼女と僕が離れるのは、彼女が授業中のときとバイトの仕事中。でも、どちらも休憩時間になると、必ず彼女は僕の様子をみる。
 僕が1番、彼女に必要とされているのは、彼女に、彼氏ができる前といるとき。彼女は僕を片時もはなさない。
 僕の名前は、V601SH。そう、僕は彼女が使っていたvodafoneの赤い携帯電話。
 僕は彼女の恋愛をすべて知っている。始まりから終わりまで。なぜなら、彼女は僕をつかって、彼と連絡をとっていたのだから。
 そのときの彼女の顔が、僕はとても大好きだった。とても幸せそうで。
 でも今、彼女は僕を開いて、ある一定の操作をするだけになってしまった。そして、また僕を閉じるまで、必ずといっていいほど、彼女は悲しい顔をするようになった。涙を僕にみせるようになった。
 だから、彼女にとって、僕は、おもちゃ、というより、アルバムのようなものなのかもしれない。

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