少年の涙 

April 02 [Sun], 2006, 17:56
少年の涙

気が付いたら、イヨは地面に倒れていた。

そこには血、血、血。

イヨの手のひらは赤く染まり、

何が起こったのかを語っている。


「またか。」


一人でそっと呟いた言葉は、

誰かのすすり泣く声にかき消された。

「誰かいるのか?」

泣き声は、ピタリととまった。


生き残りか・・・。

きっと、私に怯えているのだろう。

何しろ、自分の仲間たちを殺した張本人だからな。



イヨは立ち上がり、自分の村へと歩き出した。



「待てよ!」

生き残りの少年は叫んだ。

イヨは立ち止まり、声の主を見た。


「何だ。」

「このまま帰れると思っているのか!僕のお母さんを返せ!」


無理なことだとわかっていて、言っているのだろうか。


「・・・お前も殺されたいのか?」


そう言って、イヨは冷たい眼差しで少年を見る。


「・・・っ!覚えていろ!僕はレイ。絶対にお前に復讐してやる!」





「やれるものならやってみろ。」





イヨはそういい残して、その場を去った。
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