プロローグ2 

December 30 [Fri], 2011, 23:33
レイオスが地下倉庫から出て来た時に、声が聞こえた。
「勇者様、勇者様・・・」
家に帰る途中にある橋を渡ろうとした時も、同じ台詞で、同じ声がした。
橋を渡り終えようとした時・・・。
「勇者様、助けて」

バシャーン!という音と共に巨大なカエルが現れた。
「あ!驚かないで私はカエルではありません。あ!今どう見てもカエルだって思いましたね?」
「うん…」
「あなたは正直な人ですね。その正直さを見込んでお願いがあります。もう察しているとは思いますか、実は私はある国の姫でした。しかし、悪い魔法使いに呪いをかけられ、このような姿にされてしまったのです。まあ、なってしまったのは仕方がないし、カエルも思ったほど悪くはありません。そんなわけで毎日呑気に暮らしていたのですが・・・困ったことがあります。それは・・・それは・・・・・・。あ!いけない誰か来るわ!」特に誰も来た気配がないのにカエルは地下倉庫の中に去っていった。
「まさかあのカエルって・・・」
地下倉庫に降りてみると、彼ら姉弟の幼なじみのシンシアがいた。
「あ、レイオス剣の稽古もう終わったみたいだね」
「ねぇシンシア、大きなカエル知らない?」
「え?大きなカエル?何のことかしら・・・。」惚けようとしているが目があらぬ方向を向いている。
「私はずっとここにいたけど、カエルなんて見てな・・・み、見なか・・・うぶ!あはははあははは・・・もうだめ!レイオスが見たのはこのカエルでしょう。モシャス!」
シンシアが呪文を唱えるその体は巨大ガエルに変貌した。
「呑気に暮らしていたのですが・・・困ったことがあります。それは・・・それは・・・ってごめんなさい。実はその先の台詞が思い浮かばなかったの。もう少しちゃんと先の話まで考えてからやれば良かったんだけど、レイオスに早く見せたかったのね。びっくりしたでしょ!私色んなものに姿を変えられるモシャスの呪文を覚えたのよ!モシャス!」
シンシアが再び呪文を唱えると・・・。
「じゃあ私行くわ!あ!そうそう!レイオスのお母さんが呼んでたわよ。もう夕食だって。じゃあレイオスまた明日ね!ファラにもよろしく言っておいて」
モシャスでウサギに化けたシンシアは森に帰って行った。
「シンシア、姉ちゃんが知らないふりをしろって言ったのを知ったら怒るだろうな・・・」
P R
プロフィール
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    ・ゲーム-特に任天堂系列多し、ストーリー系好き。
    ・ネットサーフィン
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