emotion 

July 09 [Fri], 2004, 13:59
何故かあの情動を抑えることができなかった。
言葉にしてはならないと、想うほどに涙があふれてしゃくりあげた。


久方の逢瀬に流れる時は全速力で過ぎ去る。
君の気遣いが、君の優しさが、どんな言葉よりも輝き、
今日の日のために、万難を排して、この刹那に駆けつけてくれる。
うれしさに幸せを想い、渇ききったこころ潤わせ。



空港ロビーでぼんやりしていた。
ぼんやりというより、サングラスを突き抜ける日差しの痛さだけが唯一の感覚のよう。
亦の日が待てないと、泣きじゃくった恥ずかしさも、他人事のようにうっすらしている。

離陸の上昇に躯が押さえつけられ、自身を取り戻した気がした。
その角度の鋭さに今の想いが重なり、声を上げて泣き出しそうで指を咬む。
ごめんなさい、そうとしか伝えられないもどかしさが胸を抉る。
あれほどに私を大切にしてくれる君に、大人げない自身の在り方が、情けない羞恥で堰を切る。


いつも怯えていた。
何時、別れの言葉を告げられるのかと
君が其れを口にしないであろうことも、解っているのに。
とても臆病になり、聞きたくない言葉を、今か今かと待っているような怖ろしさの重さに。

君を幸せにしたいと想った不遜に
潰されて行く自身の有り様の哀しみに。


飛行機の降りる角度は緩やかで、背中を撫でられて息が吐けるような気がした。
其処に君がいるような安堵に似ている。
到着のロビーに降りてすぐ、着きましたと携帯にメールをいれようとして、
声を掛けられ振り返る。


samadhi 

June 30 [Wed], 2004, 13:56
六月も今宵で終わる。
風待月と云う異名が、私にとって相応しすぎる想い流れたひと月であったかのよう。
日によっては暑さが煩わしく、そのくせ梅雨の時候のじめじめとした肌寒さを覚え、凌ぎにくさの溜め息が続く。
「海の底のような空気の中」
そう表現された詩を読んだことがある。


五月雨の空に星ひとつ見つけたうれしさを、今日の日は伝える人なく独り潮風に吹かれている。
風待ちの船にも似て、順風を願う私がいる。
小暑の頃、風はふく。
心を一事に集め、他念なく、当たり前の三昧清々しく 

 君に逢いに

 

June 29 [Tue], 2004, 13:55
けれど無意味で凶暴な衝動が
眠れない夜に押し寄せて
そうあってはならないと
あまりの辛さに君の手を探すが
私には届かぬ何処

眠れぬ夜は自身を見つめ
此程までに形而上に女は弱いものかと

時分の恋でしかないと言い聞かせ
終わり無きを切望する愚かさに
どのような理屈も薄っぺらな嘘でしかない


純粋であることは
ある意味において病気であり
愛を併発すれば重く
愚直に慕うことができるのに
素直に信ずることの難しさ押し寄せ
壊してしまいたくなる我に棲む女を
それでも愛おしいと自身の両腕で抱きしめて
眠れない夜を幾晩つづける

 

June 25 [Fri], 2004, 13:54
眠れなくて車を走らせる。
ふりはじめた雨の中を、此処最近こんな時に来てしまう、いつものところ。
いつものように車をとめて、いつものように煙草に火を点け窓をあける。
いつものように・・


暗い海面を目で追うと、遠い景色に街の灯が揺れている。
蜃気楼をみているようで少し酔う。
君が居て休日を過ごしたシティホテルの窓明かりを、一つ二つと数えてゆく。
そうするうちに消えては灯り、定まらない数の苦笑。
灯を落とした空間に、安らぎは訪れているのだろうか。


後幾日かをやり過ごせば、胸に顔をおしあて、すべてを君のにおいに満たし、
肩に泣き言を伝えることが出来る。
なのに堪え性のない幼さで、何故か不安で
じっと待てなくて眠れなくて。



二本目の煙草に火を点けながら、肌寒さを感じて窓を閉める。
潮の匂いに湿り気が足され幻想をみる。
海の底はこんな風かと未知を感じ、
震えがくるようで、躯を右へ傾げてしまう。
肩に横顔をのせると、どうしたと君の右手が背に優しい。
委ねてついて行く安堵に、肌寒さまでをも、君にまかせきる甘え。

許せないことを許そうとする苦しみに敗けた瞬時に
決まる道行きの愚かしさ。



どれくらい佇んでいたのだろうか。
戻ろうと車をターンさせたとき、
埠頭のぬかるみにハンドルを取られブレーキを踏む。
自身の想いそのままに現れ、速度のないスピンの小気味よさに紛れ込む。

ぬかるみを越えようとする疑心に崩れるなら、
つり合うことを望まずに、君に手を曳かれ
ぬかるみをゆく真実。


雨粒がフロントガラスを、つぅと滑り流れて
あじさい色の朝がくる。

逢いたさも あと幾日

 

June 20 [Sun], 2004, 13:52
連れてゆきたい、
そう話してくれた浜辺を
嵐の前に吹く風を
誰をいたわり庇いながら君は歩く

気にも留めてもらえないことを嘆くなら
潔く諦めるのも女である誇り

望まないことに方向付けられる
哀しみの有り様はふかく

まちあい 

June 09 [Wed], 2004, 13:51
窓辺に、ブーゲンビリアの鉢植え二つならべて
昨日も今日も、じっと見ている。

君に待たれる その日まで
迸る想い抑え、
ゆきたき身を律する。


灰色の空と
ブーゲンビリアの深い紅色、
心模様に似る、コントラストの妙。

笑み 

June 07 [Mon], 2004, 13:49
週があけて、仕事に向かうあなたの肩に男らしさが溢れている。
その後ろ姿を見送りながら、頼もしさにうっとりもする。
でも、仕事の苛烈さに胸も痛む。

疲れた身体を
渇きそうな気持ちを
ほぐしてリラックスしてもらいたくて

朝からそればかりを考えていた。
口に合う食材をもとめて走りまわり
贅をつくすより、やさしさに心こめて。


はやく横になって
今宵は膝枕で眠ってしまって
ねぇ

 

June 05 [Sat], 2004, 13:48
抜けるように青い空濃く
まぶしすぎる陽光
照り返して夏色が浮かぶ

嘘に敏感であることが
男のそれに絶えず惑わされ
不幸せであると

過ぎし日の記憶コールタール色にはりつき
動揺を隠しきれずにいる

季節が鮮明に変わるとき
君の移り気しきりに想い
杞憂であればと青色の重さに押しつぶされる

文散らして救いもとめる真昼

 

June 03 [Thu], 2004, 13:47
自身の気持ち穏やかに安らぎ
今日の日ふく風のように軽々と
揺れる音さらさらとして
君の笑顔に逢いにゆく。

雨ふる前の束の間を
君の肩に甘える嬉しさの安堵。

ねつ 

June 01 [Tue], 2004, 13:45
停滞した時間に、流れがほしくなる。
間違いも過ちも、すべてを胸に眠ろうとする暗闇のながさ。


君が男らしさの極致にあり
私が女らしさの溢れる想いを秘めた時、
遥遠の地から惹きつけられた邂逅。
高められ、すべてが絡み合い、融け合わさる一瞬のまぶしさ・・
人生で、ただ一度だけ会う無上の人。


薄鼠いろの朝がくる。
熱さを冷まそうと窓を開ければ、雨のふる音のない情景。

唐突に、山下の桟橋から汽笛が鳴く。
君への想いも揺曳に・・・
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