道程 

2005年12月16日(金) 23時59分
結奈はこの駅の階段を

どんな気持ちで歩いたのだろう。

待ち合わせ場所まで

どんな気持ちで向かって行ったのだろう。

むしろそれを考えれば考えるほど、

僕の心はひどくかき乱された。

名刺 

2005年12月15日(木) 22時15分
日記には名刺が挟まれていた。

よほど大切にしていたのだろう。

名刺と同じ大きさのクリアファイルに閉じこまれていた。

僕の他に気にかけていた男性がいたことに対して、

不思議と怒りは起きなかった。

虚像 

2005年12月07日(水) 21時23分
結奈はいつも笑っていた。

その笑顔に僕は癒されたと同時に、

胸が締め付けられる思いがした。

  −僕は君を苦しめてばかりいたのに、

     どうして笑っていられたんだい?−

仮面 

2005年12月02日(金) 21時36分
結奈は申し分ない妻だった。

忙しい僕に何ひとつ文句言わなかった。

不満があるならその場で言って欲しかったと、

いなくなった今となってはとても後悔している。

プロローグ 

2005年12月01日(木) 22時18分
小島裕輔は、とある小さな駅に降り立った。

結奈が遺した日記によく出てきた駅だ。

日記にはこう記してあった。

「7月15日(金)

3ヶ月ぶりに崇文さんと6:00pmに待ち合わせ。

        初めて会ったのはこの町でしたね」
P R
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