「SILENT ALARM」/BLOC PARTY 

May 30 [Mon], 2005, 23:35
05'サマソニ来日バンドを色々と聴いているなかで発見。
ブロックパーティーというらしい。
今年も数あるロックバンドが強烈な個性を出しているが、その中でもズバ抜けて光っていた彼らのアルバム

結構いろんなところで今年のニューカマーとして取り上げられているのでニューウェーブ系が好きな人なら知っている人も結構多いのでは?

まず何が面白いというと、リズム隊。特にドラム。

そんなに手の込んだことはやっていないのに、思わず聞き入ってしまう。
やたら手数を増やしたビートを刻んだかと思うと、逆に無駄なリズム音を省くマイナスの演出に重点を置いたビートにシフトしたり、メロディーやベースラインに沿って動いたりなど、面白い具合にトリッキーに動く。

だから、8ビート慣れしているロックファンには最初は気持ち悪く聞こえるのだが、
聴いているうちにそのビートにはまってしまう。
近いスタイルのドラマーを挙げるなら、スマパンのジミーチェンバンが妥当だろう。

ドラマー的に聴いても、そこまで難しいことはやってないのだが、「なるほど、こんなビートもあったか!」という目からウロコ的なアイデアが随所にあり、非常にお勉強になる。

そしてメロディーライン。
トリッキーなビートの上に、まったく逆の真っ直ぐで素直なボーカルが乗る対称性。
そして、浮遊感と安定感が同居する雰囲気が、このバンドの持ち味なのかもしれない。

オススメは1曲目「Like Eating Glass」、某FM局でかなり流れまくってた4曲目の「Banquet」10曲目「So Here We Are」など。


『WHAT WE MUST』/Jaga Jazzist 

May 24 [Tue], 2005, 21:48
5月最大のオススメ!

ノルフェーからやってきた前衛的ジャズ集団。
ヤガヤジストといいます。
本人たち曰く「英語圏の人間もヤガ・ヤシストと呼べ!間違ってもジャガ・ジャジストなんて呼ばないでくれ。」とのこと。
かなりSクラスの天才で変態なやつらです。


メンバーは総勢10人。全員変わり者ばっか。
特にベース
彼は何故だか知らないけど、エレキベースしか弾かない。
で、絶対にウッドベースを弾かないといけない時は、
何故かトランペッターが彼の変わりにウッドベースを弾くらしい
なんでやねん…。

さらに贅沢にもテナーサックスが2人もいる管楽器部隊。
そしてギター、キーボード、ビブラホンが各1人ずつ。
リーダーで打ち込みも生も同時にやってのけるドラマーさん。
いやいやほんと豪勢なメンバーです。
日本ではまだまだ知名度は低いですが、本国ノルウェーの音楽界ではかなりの人気とのこと。

菊地成孔とか好きなひとにはオススメかも。


ジャズと言いながらも、前面に出ているのは歪みのきいたエレキギターだったり、
電子音的なノイズ音などが随所に散りばめられていたり、
と思ったらスケールに基づいた管楽器のアドリブがあったりなど、
ジャンルレスな楽曲でありながら、それでいて彼ら特有の雰囲気を保っているからすごい。

個人的な意見ではキングクリムゾンとどこか似ている。
なんというか、楽曲ではなく、彼らの音楽に対するアプローチというか、姿勢が。

また、このアルバムとは別に『A Livingroom Hush』というアルバムも3.4年前に出ているのだが、こちらのほうもオススメである。

そして、最後にもうひとつ。
本当に恐るべきことは、彼らがライブを最重要視する『ライブバンド』だという事である。

ぶっちゃけ、彼らのファンの多くはCDを聴いてのめり込んだ人よりも
ライブで衝撃を受けてファンになった人のほうが多いという。

そんなわけで、日本のファンからは彼らの来日要望が凄いらしく、
これはひょっとしてひょっとすると…夏とか来るのか!!?

「The Roar Of '74」/Buddy Rich 

May 20 [Fri], 2005, 20:27
偉大なる超高速白人ジャズドラマー、バディさんの74年の作品。
未発表音源だったのかわからないけど、最近いろんな店でプッシュされてる。

それもそのはず、衝撃度は今年度ピカイチ。
まず、一撃目「ジャケットがバカ
ドラム界の大御所がスーパーカーに乗ってガン飛ばしているというのだからたまらん。
日本で言うなら村上ポンタさんあたりが、
F-15(戦闘機ね)のコクピットから上目遣いでコッチみてるくらいのヤバさである。


で、肝心の中身もジャケットに負けず劣らずのクレイジーっぷり。
相変わらずの高速スウィングに、切れのあるハイトーンのトランペット部隊の絡みが聴き所。
今回もバディさんは全編ビックバンドと絡んでいるのだが、このビックバンドのリズム感のよさが気持ちよい。
いい感じにビックバンドがバディのドラムプレイを引き立て、バディのドラムがビックバンドのリズムを引き立てているのか?
言うなれば相乗効果である。まさにリズムの応酬。

リズムがカッチリとしており全編を通してメリハリがあるので、ジャズ初心者にも聴きやすい選曲とプレイスタイルに仕上がっている。

白人だってスウィングできるんだぜ、と言わんばかりのキレ味抜群のドラムを
「日本人には黒人のスウィングは無理っす」と嘆くジャズ少年たちに是非聴いていただきたい。

人種なんて関係ない。
ジャズはもっとオープンな音楽なのよ、ってのがこのアルバムを聴くとわかるだろう。

「Best Reason To Buy The Sun」/BENEVENTO RUSSO DUO 

May 19 [Thu], 2005, 22:34
ソウライブ・MMWの次のジャム系オルガンファンクはコレ!

ベネヴェント・ルッソ・デュオというらしいです。
名前からしてメデスキ・マーティン・ウッドを意識しているのか!?という雰囲気が全快。

肝心の内容は、全編を通していい感じにオルガンを前面に押し出したファンキーな楽曲になっている。
ドラムもいい感じに後ろ寄りにファンクしてます。
それでてソウライブとはどこか雰囲気が違うから面白い。
多分ギターがいない分なのかな?かなりオルガンがやってくれてます

それもそのはず!オルガンのベネヴェントはバークリー音楽院を出たあとソウライブやレタスの面々とセッションを繰り返していたというツワモノなのである。
しかも、もう一方のドラムのルッソもファット・ママのメンバーだったりするから大変。

最近出たソウライブの新譜を聴いて
「なんか今までのオルガン全快の雰囲気と違って、ちょっぴり物足りない」
なんて思っている方、ぜひ一度彼らを聴いてみて!

「Brothers From The Mother」/Zimbabwe Legit 

May 18 [Wed], 2005, 23:19
珍しくHIP‐HOPを紹介。
名前はジンバブエレジットと読むらしい。

とにかく音がいい。生音を大事に扱うというスタイルをとっているだけある。
バスドラやベースラインの音色に嫌味や雑味がなく聴きやすい。
あと、スネアの音色もいい具合に重くダフな感じに処理されている。

「あぁなるほど、HIP‐HOPにはこういうドラムの音色が合うのね。」
と思わず頷いてしまった。
名前にジンバブエと使っているだけあり、やはりビートや音色はアフリカ寄り。
それでいて、HIP‐HOPのグルーブも合わせ持っているから憎い。

ラップが苦手な人でもバックのトラックを聴くだけでも十分楽しめる。
それくらい丁寧かつ上質な仕上がりになっているので、HIP‐HOP入門者にはお勧めかも。

てん、/クラムボン 

April 19 [Tue], 2005, 18:17
レコード屋の試聴機でこのアルバムを聴くのは良くない。
なぜなら、あまりの純粋さ故に他のアーティストが聴けなくなるからだ。
まさに2005年始まって以来の最大の衝撃。
確信犯たちの純粋なまでの原点回帰だ。

この奇抜なタイトル名「てん、」といい、
今回のアルバムが同楽曲のディスク2枚組で、一枚はモノラル音源、二枚目はステレオリミックス音源使用になっているのといい、やはり彼等は何かが違う。
どうしても彼の音楽を聞くと、他のアーティストとは一線を引きたくなる。

それは、彼等が「今の自分たちの楽曲はモノラルでなければ、最大限に魅力を引き出せないのだ」というあたりや、それでいてボーカル、鍵盤、ドラム、ベースと最小限の楽器しか使用しないところにも現れている。

まずは、一曲目「バイタルサイン」を聴いて欲しい。
シンプルである故にダイレクトに伝わってくる彼等の音楽。
余計なことはしない。
ただ、音楽を楽しみ、それを伝えたい。

デジタルな音楽表現が充満する日本の音楽市場のおいて、
(それは、ただ音楽がデジタルだと言うのではなく、機械に頼りすぎになるあまり、いつしか人が機械を操って音楽を作るのではなく、機械に音楽を作られている人間が増えているという市場で)
彼等の音楽はあまりに純粋で、無駄のないある種のデジタルであり、それでいて、まさにこのデジタルな海の中で生命の叫びをあげているようでもあり、子守唄を歌っているようでもあった。

Nordic Forest / on button down 

March 16 [Wed], 2005, 22:55
八王子タワレコにて発見。
店頭POPに「オルタナティブな空気公団」なんて書かれたんだからこれはもうたまらん、というわけで聴いてみた。

なるほど、ある意味空気公団だなぁと思わされた。といっても空気公団がもつ都会的の街並み的イメージよりも遊園地のようなイメージのほうが近いのかもしれない。

個人的には「ノルフェーの森の上下巻」をテーマにした2曲がツボに入った。ああ、なるほど…と感じる部分と「なんでやねん」と突っ込みを入れたくなる部分のバランスが絶妙だった。村上春樹がこれを聴いたらどう思うのか、正直すごく興味がある。

後で知ったのだが、このバンドは実は空気公団やクラムボンともコンピで共演した経験があるとのこと。彼らの楽曲同様に、このバンドの楽曲もフワフワとしたボーカルラインにロック的要素を持った無機質でデジタルな演奏や、温かみを持った生楽器の演奏が見事に絡んでいる。
あと、どうでもいいのだが彼らの公式サイトを発見した。そのサイトから垣間見られるイカレ具合にちょっとドキドキしてしまった。
こいつらもしかしたらどうしようもない変態ユニットなのかもしれない…。

公式サイト→ http://www.ni.bekkoame.ne.jp/kabasawa/obd/

K. AND HIS BIKE / the band apart 

March 06 [Sun], 2005, 16:42
the band apart の1stアルバム。
多分、夜のドライブとかで流すと最高な雰囲気を醸し出してくれるんだろうなぁ…と思うわせてくれ一枚。
気持ち良いくらいに安定したバンド隊のグルーブ。根底にあるだろう音楽はファンクとロックなんだろう。それゆえにインストだけで勝負してもこのバンドの魅力は失われないだろうと思った。
個人的には丁寧かつ大胆に組み立てられたギターのリフと、彼ら特有のグルーブこそがこのバンドの面白さだと思う。
良くも悪くも、ロック寄りのオシャレ系ごった煮バンド。
だが、そのロック、ファンク、ボサノバ、フュージョンなど様々なジャンルを自分たちの楽曲に取入れようとする姿勢は、リスナーさんが今後の彼らの方向性を探るうえでとても面白い要素になっている。

The Battle Of Los Angeles / Rage Against The Machine 

December 28 [Tue], 2004, 15:45
某ハードオフでファンが激怒するくらいの価格で、2004年最後に購入したCD。

相変わらず、彼ら特有の攻撃性が出た作品だが、レイジの作品の中では割と聞きやすいほう。
楽曲の組み立ても凝っていてしっかりしている。しかし同時に3曲目の「Calm Like A Bomb」はマトリックスリローデッドのテーマだったりするなど、ある程度大衆向けに作られている感も否めない。
実はこのアルバムはトラックだけは1年前に完成したが、歌詞が出来ず1年間煮詰めたという話があり、また、この作品を最後にボーカルのザック・デ・ラ・ロチャがレイジを去ったという背景を含めても、色々と考えさせられる作品でもある。

とは言うものの、相変わらず狂ったように響き暴れるギターは健在、というより前作よりもさらにエグい感じに進化している。実験的な音色も随所に散りばめられていて、ぶっちゃけギターだけ聴いていてもしばらくは飽きない。
さらに動きまわるくせに音の歯切れが異常に良いベースも気持ちいい。そしてまたザックが気持ちいいくらい暴れる暴れる。まるで魂を絞り尽くすかのように。

今、日本で流行気味のラップ交じりのロックを聞いている輩に心からお勧めしたい。「これが本家であり本物だ」と。

Art.No.5 / フーバーオーバー 

November 28 [Sun], 2004, 5:38
2004年自分的最大ヒットだったロックバンド。
正統派にして変化球。これでもかと言わんばかりの歪みギターのカッティングが気持ちいい。
ベースはやたらと動く割りに存在感はちゃんとある。
それでいてボーカルはいたって可愛いく、歌詞も女の子女の子な内容。
遅れてやってきた大型女性ボーカルロックバンドと思うのは自分だけだろうか。
アルバム構成もしっかりしている。オープニングからエンディングまでバラエティに富んでいるが、ちゃんとバンドの雰囲気は保った楽曲が詰まっている。
2005年にどこまで成長するか楽しみなバンドである。