読感 『乙女の読書道』

August 19 [Wed], 2015, 17:14
 重度の活字中毒者による本のコラム。




『乙女の読書道』  著:池澤春奈   本の雑誌社

 本好き読書好きの書く本の本は面白いなぁ!
 北原尚彦著『新刊!古本文庫』しかり、三浦しをん著『本屋さんで待ちあわせ』しかり。
 世の中に山と有る本の中から著者オススメの本が面白おかしく紹介されていて!(例外はあるけど)
 こういう本を読みつつ、その中から読みたい本を物色、図書館で探したり古本屋で安くないか探したり。
 図書館にもなくて古本屋にもなかったら普通に本屋で買って読む!
 ああ、読書って楽しい!!!
 産まれてこの方私にとって当たり前のこの事実を改めて深く実感するこの瞬間!
 いや〜、本当沢山本がある国に生まれてよかったなぁ。
 何かに興味が出たらそれに関する本を取り敢えず何冊か選んで読める程度に本が有るんだもの!
 興味があっちゃこっちゃフラフラする私にとっては本当に嬉しい!

 著者は朝起きてから寝るまで本を読みまくる読書狂。
 私流石にここまで本を読んでないわぁと思いつつも、鞄に複数の本が入っている事が日常茶飯事という件に思わず頷いてしまいました(^^;)
 どこかに出かける用事があるなら、まずは持って行く本をどれにするか選ぶところから準備が始まるのです。
 あれを読みたいけどハードカバーのでっかい本は流石に重たいしとか、今回は未読本じゃなくてお気に入りの本を持って行こうかとか、考えてる間も楽しい。
 最近は肩から本を下げられるタイプのブックカバーが欲しいし。

 私も好きな作家さんの本も紹介されていて、普段読まないジャンルの本(SF、恋愛)もあって、好きなジャンルだけど読んだ事のない本に、前々から気になってはいたけど未読な本等もあって、読みたい本がまたごそっと増えてしまいました。
 幸せvvvv

読感 『新刊!古本文庫』

August 14 [Fri], 2015, 13:15
 ホームズのパスティーシュ以外の北原尚彦著作品が読みたくて。



『新刊!古本文庫』  著:北原尚彦  ちくま文庫

 古本文庫についての新刊文庫っと、著者自ら「ヤヤコシイ」と言ってしまう本。
 著者所有の古本文庫を書影付きで紹介してあります。
 珍本・稀書篇、歴史・変遷篇、文庫画廊編の三つに分かれて、とても沢山の文庫が紹介されてます。

 今までこんな文庫本もあったんだなぁ!っと感嘆する様な本から、思わず笑ってしまう本まで色々。
 古本の世界に興味がある身としては大変勉強になりました。
 文庫だけでこれだけの奥深さ!
 古書全体ではどんな感じなの?!
 あとがきで紹介されてた『文庫中毒』『文庫本雑学ノート』『文庫本雑学ノート二冊目』『文庫博覧会』『文庫パノラマ館』を読んでみたいです!
 図書館にあるかなぁ。

 読んでみたいと言えば、色々読んでみたい本もこの本で見つけました。
『せどり男爵数奇譚』とか『かちかち山』の後日譚『親敵討腹鼓』が入った児童文学集とか、奥付等を除いて全てローマ字表記で書かれているらしいローマ字文庫の本とか。
『親敵討腹鼓』とか、これ主役は狸の子ですかねぇ、一体どんな敵討ちをするのやら興味が湧きます。
 ローマ字文庫は、ローマ字を読みなれる会の代表者が編集された物だとか………しかしローマ字のみで本を読むのは難しそう。
 長編は無理……読めて短編…?ショートショートならいけるかな?
『せどり男爵数奇譚』はもう、せどりがメインの段階で興味津々です。

 個人的に一番笑った本のタイトルは『小熊のプー公』。
 この字面がじわじわ来ます。

読感 『銀の匙』

August 13 [Thu], 2015, 17:17
 橋本武著『〈銀の匙〉の国語授業』を読んで面白そうだったので、図書館で借りてみた。



『銀の匙』  著:中勘助  小学館文庫

 伝説の国語教師・橋本武氏の解説が下段に付いた『銀の匙』を選んで読書。
 解説が付いているならそっちの方が良い!
 無いなら無いで良いけども!

 主人公の幼少期から青年期入りたてまでの話で、その頃の遊びだとか駄菓子だとかお祭りだとか、日常の色んな事が書かれてて興味深かったです。
 初めて知る語句も沢山あって勉強になりました。
 句点が少なくて読み難かったのも勉強になりました。
 今は句点を多用し過ぎなのかもしれないなぁ。

 日記的な小説は好きなので楽しみました。
 所々よく解らない感情の動きはあったけれど、それはそれで面白かったし。
 一章毎が長くて6〜8頁位で続きが気になる内容でもないので、ゆっくりと腰を落ち着けて読めます。
 秋の夜長にじっくり読みたい一冊。
 これは買って手元に置いておきたいなぁ。
 何度も繰り返し読んでみたい。

 所で。
 もうすぐ二歳になる甥っ子の子守りをよくするからか、主人公の伯母さんが気になる気になる。
 まぁ、私は叔母さんなんですけどね。
 ついつい主人公と伯母さんの遣り取りと自分と甥っ子の遣り取りを比べてしまいました。
 色々言葉を教えてみたり、自分が好きな所へ連れて行ってみたり、お菓子を買いに行ったり。
 伯母さんと主人公が廊下で合戦ごっこをしているシーンは、思わず頭が下がりました。
 いや〜、私には無理だね、この遊び。体力が続かないよ。
 この時の伯母さんが何歳か判らないけど、主人公が青年になる頃はすっかりお婆さんなので、今の私より歳が上なのは確か。
 それで延々と合戦ごっこ!凄いよ!
 よく主人公おんぶしてるし、体力あるよねぇ。
 私が無いだけとも言いますが。

 そんな元気で剽軽な伯母さんが最後に出てきた時は、すっかりお婆さんになって……。
 数年振りとはいえ、主人公もちゃんと顔を見るまで伯母さんだと分からない位変わってしまっていて…。
 その変わり様にハッとなった主人公と一緒に私もハッとなりました。
 甥っ子が訪ねて来た喜びよう、眠れない夜、次の朝早く去って行く甥っ子を見送る姿………………切ない。
 何度か人との別れは出てきましたが(友達二人に担任の先生、老僧)、ここが一番切なかったです。
 一番感情移入してしまった結果だと思いますが、切なかった。
 人生の儚さと無常を噛み締めざるを得ないシーンでした。

読感 『ファンタージエン〜秘密の図書館』

August 04 [Tue], 2015, 7:41
 久しぶりに児童書文学。
 以下ネタバレ有り。



『ファンタージエン〜秘密の図書館』 著:タルフ・イーザウ 

 有名なエンデの『はてしない物語』のオマージュ作品。
 『はてしない物語』と言えば映画をよく観たな〜、いつの間にか本の世界に入っていくのが面白かった。
 これはシリーズになっているらしく、この本は第一作目(訳者あとがきに日本語版第一作とあったので、原語では違うのかな?)で、後最低五冊は出ているみたい。
 作家は全員違うらしいので、これは『はてしない物語』好きには垂涎もののシリーズなんだろなぁ。
 他のはまだ見てないから分からないけど、『秘密の図書館』は500頁を超えるハードカバーなので読み応え抜群でした。

 主人公は臆病なカール。
 そのくせ人を怒らせてしまう質問をしたりしてしまううっかりさん。
 古本屋の募集広告を見て面接に来た店から、不思議な冒険が始まる――――
 カールの成長物語でもあり、何故『はてしない物語』が古本屋に置いてあったのかを説明する物語でもある。
 『はてしない物語』で登場する他の道具の由来も散りばめられていて、ファンなら「こう来たか」とにんまりするかも?
 途中何箇所か「何故こうなるのか解らない…」部分もあったけど、まぁそういう世界なんだろうと思えばあまり気にならないレベル。
 苦境に陥ってどうやってこれを打破していくのか楽しんで読めました。
 そして何より、図書館に古本屋!
 私の好きなワードがメインに出てくるので楽しかった!
 ファンタージエン図書館には、構想を考えたけど執筆されなかった本もあるので是非行ってみたい!!
 カントの『思考力批判』とかゲーテの『機械博士』とか(^皿^)v
 探せば他にも色々あるに違いない。
 途中で刊行されなくなったシリーズの完結編とか。
 探してみたい!!
 沢山本がある場所で本を探す楽しさよ…!!
 ああ、でっかい図書館に行きたい……。

読感 『ホームズ連盟の事件簿』

June 20 [Sat], 2015, 11:58
 前からこの本気になっていたんだゼ!(`ㇷ´ )



『ホームズ連盟の事件簿』  著:北原尚彦  祥伝社

 ホームズのパスティーシュやパロディーは大体ホームズがメインだったりするんですが、これはホームズの周りにいる人々(ワトソン、ハドソン夫人、レストレード警部、ウィギンズ)と、事件の登場人物(アイリーン・アドラー、ヘンリー・バスカヴィル)がメインの短編集。
 面白そうだから気になっていたんですが漸く読めました!

 ワトソン視点は原作がそうなので目新しさはありませんでしたが、それ以外の人視点が新鮮!!
 パスティーシュ色々読んだけどハドソン夫人視点とか初めて!!
 しかも友人の押しに負けて捜査始めるし!途中で変装してるホームズ出てくるし!
 古本に関する事件で、それだけでもホクホク(^▽^)でした♪
 レストレード警部は原作によく出てくるけど私生活の描写皆無なので、自宅が出てきただけで新鮮。
 ベイカー・ストリート・イレギュラーズのウィギンズが、どういう経緯でホームズの手伝いをするようになったのかとか、アイリーン・アドラーがボヘミア皇太子と別れたのは何故かとか、気になる部分も書いてあって面白かったです。
 もうちょっと凝った内容でも面白かったかなー、と思ったりしたけど(^^;)。
 気楽に読めて楽しめました。

読感 『本屋さんで待ちあわせ』

May 12 [Tue], 2015, 20:34
 義姉が読んでる本を勝手に拝借して読んだ本。(読み終わってると思ったんだよ!)
 以下感想。






『本屋さんで待ちあわせ』  著:三浦しをん  大和書房

 ベッドの半分を本が占領してしまう程本を買っている(羨ましい!)三浦しをんさんの書評&エッセイ。
 新聞や雑誌に掲載されていた分+αな本で、出てくる本の幅が広い。

「ちゃんとした評論ではもちろんなく、『好きだー!』『おもしろいっ』という咆哮になっちゃってるので、お気楽にお読みいただければ幸いです。」

 と始めにあるので、そのままお気楽に読んでたら、腹に重いパンチを喰らう本が出てきたんですけどッ!!!
 一つ二つではなく出てきたんですけどッ!!!
 最後のBL頁とのテンションの差よッ!!!

 そうそう最後にBLもありました。
 BL山脈があるそうなんで、外せないジャンルなんだろうなぁ。
 私も好きですが。

 知らない本ばかり出てきたので、興味を惹かれた本を図書館で予約してみようと思います。
 『ゲイ・マネーが英国経済を支える!?』とか『和算小説のたのしみ』とか『密やかな教育〈やおい・ボーイズラブ〉前史』とか。
 ゲッツ板谷のエッセイや猫にかしずいたり泥酔したりする人のエッセイや生まれ変わるなら猫の皿になりたい人のエッセイも面白そう。
 イタリアに興味がある身としてはナポリが舞台の『最後のプルネッラ』も読んでみたい。
 そういえばイタリア小説って、ホームズのパスティーシュ以外読んだ事ないな。
 『実録自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO』とかもタイトルからして凄く気になる。
 ヤクザ物は………………今のところいいかな。
 BLだと『ステノグラフィカ』を読んでみたい。国会速記者と新聞社の政治部記者がメインとか読んだ事ないし。

 と、本当に色々な本が沢山あったので、一つくらいは読んでみたい本に出会える本なんじゃないかなぁと思います。
 ロマンス小説も三シリーズ紹介されていたし、本当、読む本の幅が広いですね!

読感 『日本語が世界を平和にするこれだけの理由』

April 14 [Tue], 2015, 14:38
 中高生の指定図書にして欲しい本!!



『日本語が世界を平和にするこれだけの理由』  著:金谷武洋  飛鳥新社

 日本語と英語を比較しながら、何故日本語が世界を平和にするのかを、中学生向けで書かれた本。

 中学生向けだからか、読みやすく面白かったです。
 日本語は、主語を「省略」してるんではなくて、主語が「いらない」、なくても十分文として成立する言語だというのは、目から鱗でした。
 いや、言われてみれば確かにそうなんだけど、そう思ってなかったという事が、この本を読んで判りました。
 文章読んだり書いたりしてる時に、主語がどうとか動詞がどうとか考えてないからねぇ。
 英語やフランス語はくどい位に主語が出てきて、自己主張するんだとか。
 人称代名詞とか、無理矢理主語を持ってきてるって事なのかな?
 英語は自己主張と対立の言葉で、日本語は共感の言葉というのが著者の結論らしいのですが、そこで思い出した日本語が一つ。

「○○じゃないですか」

 結構使う機会多いんじゃないかと思うんだけど、どうなんでしょうか。
 意識して数えた事とかないから分からないけど、耳慣れない言葉じゃないと思います。
 これなんかまんま相手と共感してる言葉じゃないかなー。
 「いや、知らんがな」と思う時もあるけど(笑)。


 後、面白かったのは言語それぞれの周波数の話。
 ゆるいグラフにしてあるんですが、中々興味深い。
 日本語の周波数は最高でも英語とイタリア語の最低より低いんですって。
 ロシア語、英語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、日本語、スペイン語、中国語とある中で、英語の周波数が一番高い。(一番幅広いのはロシア語でした)
 日本語は125〜1500ヘルツ。
 英語は2000〜15000ヘルツ。
 日本人が英語を話すのが難しい理由の一つはこの周波数だと書いてあるんですねー、面白い。
 日本人の声は控えめ過ぎて英語圏の人には何言ってるんだけよく聞き取れないっていう。本当か。
 だから英語を話す時は意識的に大きく頭から声を出すと良いんだそうです。
 もし、英語話す人を煩いと感じたら、それは周波数の問題かもしれません(笑)。

読感 『シュミじゃないんだ』

April 09 [Thu], 2015, 17:39
 義姉が今、三浦しをんブームらしくて、図書館で著作品を借りまくっております。
 その中の一冊。
 と言っても、私用に借りてきてくれたらしいです(笑)。
 あざっす!



『シュミじゃないんだ』 著:三浦しをん 新書館

 三浦しをんさんによる、ボーイスラブ漫画についてのエッセイ本。
 小説ウィングスという雑誌に連載されていたそうです。
 日韓W杯の話題とか出てくるので、結構前ですねぇ。

 三浦さんの著作はこれで漸く二冊目で、エッセイは初めてなんですが、テンションというかノリがオーケンのエッセイと同じ感じで親しみやすかったです。
 後、私の周りにいる腐った方々もこんなノリかなぁ。
 腐女子はこんなノリの人多い気がする。あまり交友関係広くないけど。
 それとも何かにのめり込んでる女性は大体こんなノリなんだろうか…?
 ジャニーズファンとか宝塚ファンとか(一緒にするなと怒られそう)。
 オーケンと似てると思ったのは、どこまでが誇張でどこまでが実際の事なのか判断がつかない辺り。
 全部誇張でも面白いから別に良いんですけどね。

 そうそう、面白かったです。
 腐った成人ですが、あんまりボーイズラブ(というか商業誌)には手を出してこなかったので、知らない作家さん&知らないマンガの話ばかりで面白かったです。
 知った名前って、よしながふみ、こだか和麻、後最後に名前だけ出てきた九州男児くらい。
 九州男児さん良いですよ…、面白い。
 『ネコ侍』が忘れられない。もう大分前の作品だけど。

 テーマも色々で面白かったんですが、特に前置きが面白かったです。
 毎回長い前置き。
 最大で全体の半分を前置きに使ってた回もありましたね。
 時々「何が始まったんだろう、今回…」と思いながら読んでました。
 突然始まる妄想タイム。
 志郎と五平の関係はどうなるの?!(恋愛に発展するのしないの)
 苦悩が深まるミンチン先生は?!(もしかしてセーラとなんかあったりするの)
 ボンサイダーは?!(特にレッドが好き過ぎて性転換してしまったピンクの恋はどうなるの?)
 等等……。
 無駄に長い前置き、好きです。

 後、『ガラスの仮面』の斬新なところが目から鱗でした。
 そーかそーなのか、あの時代のコーチ役って大体男性だったんだねぇ。へぇ。

読感 『舟を編む』

April 06 [Mon], 2015, 13:27
 義姉が

「久しぶりに一気読みした!」

 と言って進めてくれた本。

 以下ネタバレ有り!




『舟を編む』 著:三浦しをん 光文社

 とある出版社の辞書編集部のお話。
 一冊の辞書作りにかける人々の熱き物語が、割かし淡々と描かれてました。

 最初読みだした時、

「ちょっと硬いのかなー」

 と思っていたら、読みやすく、笑い所も結構あってスラスラ読めました。
 小説をあまり読まない人でも読みやすいんじゃないかなぁ。
 特に、まじめさんが出てきてからが面白かったです。良い変人さん。

 個人的に面白かったのは、辞書が特に好きなわけでもなく、また愛着もないのに、何故か辞書編集部に配属になった面々の変わり様です。

 チャラ男の西岡さんが、自分で主任に教えておきながら新しく入ったまじめさんに嫉妬してたり、
 それでもそのまじめさんからの言葉で救われたり、
 どの部署に配属されても全力で辞書編纂をサポートしようと決意したりする姿が微笑ましかったです。
 決意してからの清々しい西岡さんに、こっちまで清々しくなりました。
 良かったね!西岡さん!!

 出版社の花形部署から何故か辞書編集部に配属になって、
「こんなところでやっていけるのか…」と悩んでた岸部さんが、
 目を瞑って、手触りだけでどこの何という辞書か判るまでになったというのも、凄かった。
 初めて製紙会社の方がこられた時に「ぬめり感て何?!」とか思っていたのにねぇ。
 次代の辞書編集部の主任は岸辺さんになるんだろうか?気になる。

 辞書は作って出版された時から改訂版の準備を始めるのだそうな。
 捕まえたと思っても、次の瞬間には霧散してたりする生き物な言葉。
 でもだからこそ遣り甲斐とか楽しみがあるんだろうなぁー…( =v=)

 と思った、春の日の午後でした。

読感 『江戸の理系力』

September 10 [Wed], 2014, 20:11
 姉が図書館で借りてきた本が面白そうだったので。



『江戸学入門 江戸の理系力』
  洋泉社

 江戸時代の科学についてのあれこれ。
 章は、天文暦学、測量術、医学、数学・和算、理系人に分かれてました。
 巻頭カラーには科学技術史の第一人者と『天地明察』の作者との対談、それから江戸時代の発明品がありました。

 こ・れ・は・お・も・し・ろ・い・!

 読みやすい文に興味をそそられる内容でした。文系が読んでも面白い本。
 江戸時代から理系に強い人は強かった。
 電気の正体は分からないけどエレキテルの仕組みは理解出来たとか。
 現在も再研磨がいらない鏡面を持つ反射鏡とか。
 シカゴ商品取引所より一世紀以上早く為替・先物取引をやっていた大阪商人とか。
 江戸市民が和算を実益だけでなく娯楽としても楽しんでいて、しかも結構やってる内容が高度だったといつだったかTVで見たけど、思っていた以上でした。
 算聖と呼ばれてる人が日本にいたなんてね!
 業績も凄いけど、手広くやってる人とか本当に博識な上に手先が器用で!
 からくり人形作ったりカメラ作ったり望遠鏡作ったり、多才ですね!!
 翻訳するにあたり科学用語を熟語で作った(元素とか燃焼とか酸素とか)日本人も最後に出てきました。
 熟語で翻訳してくれたお蔭で、漢字文化圏の国は翻訳が大分楽になったんだとか。
 解剖解説書である『ターヘル・アナトミア』の翻訳本、『解体新書』も同じらしいです。
 ……なんて素敵にジャパネスク…。

 高校の時の日本史の先生が江戸時代大好き!!だったせいか、はたまた時代劇が好きだったせいか、前から江戸時代は興味ある時代でしたけど、この本を読んで更に興味が湧いてきました。
 今度は『江戸学入門 江戸と歌舞伎』が図書館にないか検索してみたいと思います。

P R
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