「香港国際警察」でカム・バック! 

2005年10月16日(日) 17時49分
「香港国際警察」

 いまや米国でも大スター、ジャッキーチェンさん(52!)が久々に香港資本で撮った映画です。監督は「WHO AM I?」などのベニーちゃんということになっておりますが、メイキングを見ると、カメラをのぞいているのはほとんどジャッキー、演出しているのもほとんどジャッキーです。

 アメリカでのジャッキー映画はつまらなくはないのですが、やはり制約が厳しいのか爆発力に欠けるところがありました(例外的に「シャンハイ・ナイト」はよかった)。本人もそれについては不満だったのでしょう、邪魔するものがいない(誰も意見できない香港で作った本作品はいままでのモヤモヤを吹き飛ばす出来です。

 最初から最後まで、やたらめったら危険なアクションの目白押しです。

飛ぶ!飛ぶ!爆発!爆発!大暴走!バスが街を壊す!カンフー!

 もう、自ら危険な選択を選んでいるとしか思えず、「アリエネー!」と叫んでしまいそうですが、得体の知れぬ熱気が映画全体を包み込んでいるので、目が離せません。そう!見たかったのはこれでしょう!

 若手にチャンスを与えているのも特徴で、相方にはニコラス・チェー。この彼が信じられないくらいのイケメンで、まるでマンガのようなルックスです。その割にはよく動ける!カンフーも出来ます!敵役のアンディ・オンもすごい動き!ジャッキーと互角に戦います。なんでもユアン・ウーピン師父の弟子らしい・・・。それにしても・・・

「蝉しぐれ」で「親しまれている」のは 

2005年10月11日(火) 21時18分
「蝉しぐれ」

 「そめやん」こと、市川染五郎さん主演の時代劇です。「たそがれ・・・」「隠し剣・・・」に続き、またしても原作は藤沢周平さんです。この映画化され具合は時期のハリウッドにおけるスティーブン・キングのようです。

 作品はラブ・ストーリー色が強めで、「少年時代に好かれあった二人が・・・」みたいな純愛もので、ちょっと「隠し剣」に近いものがあります。

 しかし「隠し・・」は監督が「寅さん」などの大衆娯楽映画も撮っている山田洋次監督なのでテンポはなかなか良かったのです。が、今回の監督の黒土さんは「オルゴール」「英二」などの微妙な・・・・というか長渕映画を撮ってきた人なので・・・・・長渕は関係ありませんがテンポがイマイチで、雰囲気を楽しむ感じです。

 とは言いつつも殺陣はしっかりあります。やたら血が噴き出し、そこだけちょっと浮いています。でも「そめやん」の殺陣はマジでかっこいいです。力強くそして華麗です。これからのチャンバラ映画は、千葉真一か藤岡弘、か「そめやん」だけに任せるべきです。

 見所は殺陣の部分と、主人公とその幼なじみのボンクラ男との掛け合いの部分でしょうか・・・・どちらも”ふかわりょう”が出ている場面じゃないですか!!彼と今田耕二さんが登場した場面は劇場がきっとどよめきます。いわゆる「出オチ」というやつです。

 パンフレットの”ふかわ”さんのプロフィールには

踊りながら一言ネタを言う独特の芸風で注目を浴びる。(中略)俳優としても多数のドラマに出演し、味のある演技で親しまれている。』

と、大真面目に書かれています。「親しまれている」って・・・・

「セブンソード」で気になるのは・・・ 

2005年10月10日(月) 17時29分
「セブンソード」

み、見分けがつかない・・・
 「ワンチャイ」シリーズでおなじみの巨匠ツイ・ハーク師父の、ひさびさの武侠映です!武術指導は、「ワンチャイ」シリーズの「鬼脚」こと、”くま・きんきん”(スキンヘッド・眉毛無い)です。

 ストーリーは・・・よく分かりませんでしたが・・・平たく言えば「7人の剣士が悪いやつと戦う」みたいな感じです。

 なんと2時間半もあるので、さすがに眠くなりそうなところもあるのですが、ウトウトしかけた頃に都合良くアクションが入ってくるので侮れません。ただ、まともなアクションができるのがドニーイェン先生だけなので、他の人々はイマイチ印象に残りません。ベテランのウォンさんも出ているのですが、さすがに歳です。あまり動いていません・・・というかたぶんスタントです。えっ!

 その注目のアクションシーンですが、見所はやたら手足が吹っ飛び、血が噴き出す残酷さと、ラストの狭いところでのドニー先生のアクションです。このアクションシーンはたら勇壮な川井憲次さんの音楽と相まって、興奮必死です。

 本作では「音」の面でかなり注目です。前述した川井さんの音楽はとても豪快な、いわゆる”ぶんまわし系”のオーケストラを多用し、まるで戦争映画のようで、眠る事を許しません。
 
 ほかにも剣の音などもよく出ていてかっこいいのですが、気になるのはラブ・シーンの喘ぎ声がやたらでかい事です。剣のぶつかり合いよりでかいです。薄い壁のアパートなら聞こえますね。劇場にウルサイガキがいたのですがかになりました。

 なお、女優さんは3人ほど出ているのですが、みなさんなんだか似たような感じのタイプのルックスです。ツイ・ハーク師父の趣味なのでしょうか。友達になれそうです。

「シン・シティ」で出るか?猫パンチ 

2005年10月01日(土) 18時08分
「シン・シティ」

ミッキー・ローク!
 話題のアメコミ映画です。なんと前編モノクロで、血とかだけ赤くなったりするのがクールです。ただ、問題点として字幕が若干見にくいのである!ここは是非吹き替え版が欲しいところでした。なんでも内容はアメコミ原作のまんま実写化(だから人物以外全部CG!)らしいので、「シンシティ」をアニメ化する勢いで吹き替え版を作ってもらいたいところです。

 物語は3つのエピソードに分かれていますね。それぞれ印象に残っていたのは登場人物の死に様ですね。腕が吹っ飛ぶ!耳も吹っ飛ぶ!人も車も全部吹っ飛ぶ!血ドバー!ゾンビ映画かよ!特にニチオ・デル・トロの死にっぷりは最高です。こいつがゾンビか!

 お話は正直言ってよく分かりませんが、なんだかかっこいい男の生き様みたいなものがびんびん伝わってきました。登場人物のほとんどが男はおっさんで、女は若いというのが男の観客に優しい作りです。

 3つのエピソードのなかでオススメはブルース・ウィルスのエピソードですね。おっさんと少女の恋・・・一歩間違えば「完全なる飼育」になるところですが、そこはなんとかハードボイルドに収まっています。

 そしてミッキー・ローク・・・見事に復活しましたね。言われないと、どの役だったか分かりませんがね!

 どこかのテレビでミッキーの「必殺猫パンチ!」の試合を見たのですが、あれはホントにすごいです。中国の気功の達人か、合気道のようです。だってほとんど当たってないのだよ!

 それにしてもその試合での黄色い歓声はすごいものでした。20年前に10代〜20代だった人たちですね。今、その人たちがヨン様を支えているんですね!

 

「ケータイ刑事・銭形泪」でほのぼのタイム 

2005年09月25日(日) 17時59分
「ケータイ刑事・銭形泪」

(BS-iにてテレビ放送・DVDあり)
 さて、今回は癒し系の作品です。前作「銭形舞」では堀北真希さんが主役で恐るべきかわいさを発揮していましたが、今回の主役は子役からスタートし、かなりのキャリアを持ち、絶対音感(!)を持つという、時期スーパーアイドル候補の川芽以さんが主役です。

 「舞」ではある程度のサスペンスとして成立していましたが、「泪」では完全に壊れてしまっています。黒川さんもコスプレしたり、歌を歌ったり、何とも言えないギャグを繰りだしたりして、まっすぐなアイドルドラマになっています。

 黒川さんは最初の方はルックス的になんだか、こう・・・丸っこい感じだったのですが、後半になるにつれて、どんどんシャープに、そしてキレイになっていきますので、その成長っぷりもアイドルファンとしての見所の一つでしょう。なによりあの「黒髪」と「制服」のコントラスト、すばらしいですね。「全日本黒髪愛好男子の会・秋田県支部」としましては・・・・・(以下略)

 さて、今回は相棒として草刈正雄さんが加入!沖田総司ですよ(古い)!ものすごいはっちゃけてます。特にあのしゃべり方!「はーい、はーい泣かないの!」は是非みなさんでまねをしてください

 おすすめのエピソードはミュージカルの回ですね。黒川さんの歌・ダンス、かわいいです。草刈さん、歌ってます。柴田さん(金剛地武志)、歌ってます。なんと柴田さん本業は歌手だそうな

「ファンタスティック・フォー」は大投手に学べ! 

2005年09月19日(月) 19時55分
「ファンタスティック・フォー」

フォー!
 アメコミ映画といえば、主人公が人生についてウダウダ悩んだり、女性関係で揉めたり、やたら現実的なヒーローばかりで、「映画館にはいやな現実から目を逸らすために、そう!夢を見るために行くのです!」・・・という小市民にはイマイチ見終わったあと、すっきりしないものがあるのでした。

 しかしこの「ファンタスティック・フォー」(以下F4)は違う!明るく楽しいのだ!ギャグ満載!ノーテンキな主人公たち!爆発!CG!爆発!車・町を破壊しても無問題だぜ!これで映画館を出た後、スッキリだ!

 ・・・・と思ったのだが、アウチ!途中で寝てしまったのである!最初は見ている方もノリノリだったのだが、だんだん睡魔が・・・。

 よく考えてみると、前編にわたってメリハリがないのです。ほかのアメコミ映画は確かにドンヨリとした描写があるのですが、その後迫力のアクションがあって意外に飽きないのです。でもF4は最初から最後まで同じハイテンションが続 のです!それって変な芸術映画で淡々とした描写が続くのと同じことなんですよ!

 気づきました。映画に必要なのは緩急です。変化球を生かすのは速い直球であり、その逆もしかり。ストレートだけでは打たれるし、変化球だけでは肩を壊します・・・・・・んでも野球にたとえるのはオヤジの証拠らしいが・・・・・。

 ただ、見所はあります。ジェシカ・アルバさんです。いわゆるかわいい系で日本人受けも良さそうです。おまけにスタイルもよく下着のサービスショットもあります。そして、マニア感激の「メガネっ娘コスプレ」も披露!今のうちに覚えておきましょう。ただ、アジアの女優さんは年を重ねるにつれて清楚になっていくことが多いのに対して、ハリウッドの女優はケバくなる確率が高いので、今のうちです!

「SHINOBI」の”忍者男”にはネットは必要ない 

2005年09月17日(土) 17時29分
「SHINOBI」

美しいふたり
 山田風太郎先生原作の忍者映画です。なんだか本格的な忍者映画は久方ぶりだったような気がするので、楽しみですね。

 ストーリーは「敵対しあう勢力の二人が許されない恋に落ちて・・・」という、「ロミヲとジュリエット」とか中世から延々と続く超定番のものです。

 主人公の二人は許されざる恋に落ちている(いきなり)のですが、べつに

「昔から知り合いだった」
「戦っているうちに好きになった」
「友達の紹介」
「合コン」
「電車で酔っぱらいに絡まれているところを助けた。そしたらカップが・・・がんばれ!電車!」

 とかそのようなことはなく、理由なく恋に落ちてしまいます。そう!美男美女は見つめ合っているだけで恋に落ちてしまうのです!悲しいこの現実!えーん!

 ・・・とまあ、ストーリーはよくある感じですが、テンポもよく、104分しかないので気軽にみることができます。

 そして倉田先生の弟子であった下村勇二さんが手がけたアクションはなかなかの見応えです。ワイヤーワークでびゅんびゅん飛び回り、武器や秘術を自由自在に操る忍者たちは供のころにマンガとかでみた忍者そのもので、「これがみたかったんだよ!」と言わせていただきます。「梟の城 」になかったものがここにあります。

「タッチ」実写化されちまった!! 

2005年09月11日(日) 17時32分
「タッチ」(実写版)

長澤サンはよかったです。
 勿論アクション映画ではございませんが、あだち充ファンとしては見に行かずにはいられませぬ!

 最初にパンフを読んだのですが、いきなり3ページ目に出てくる、監督の「僕はタッチのストーリーを知らなかったんです。」という一言にショック!また、あだち充先生と監督の対談で、

あだち 
「僕が最初にお願いした、南のレオタード姿がありませんでしたね! 」

監督  
「彼女はレオタードでもよかったんですけど、衣装合わせをしたらなんか違って・・・

・・・それは客が判断することだろ!あんただけ見たのかい(レオタード姿を)!・・・と激しい突っ込みを心の中でしながら、不安の映画は始まりました。

 長い原作をまとめるために、エピソードやセリフを削るのは分かるのですが、余計なシーンやセリフを加えたり、明らかに重要なセリフや場面をカットしたり、あっさりながすのはいかがなものかと・・・。野球のシーンも興奮しないし・・・。

まとめると、「大きく丸ごと削るのは許せますが、勝手に加えるのはねえ。」と、言うことです。

 まあ、それでも映画としておもしろかったら良いのですが、はっきり言ってつまらないのだよ!原作を読んでいない人が、「青春映画」「恋愛映画」としてみても満足できないのでは!
 
 そしてキャストは・・・

「帰ってきたドラゴン」の二人は今もドラゴン 

2005年09月07日(水) 19時38分
「帰ってきたドラゴン」

撮影裏話等はこちらでどうぞ
 「カンフーハッスル」で敵役のハゲを演じた(と、いうか本当にハゲた)ブルース・リャンと「クローサー」で壮絶なチャンバラを繰り広げた、日本で唯一「ドラゴン」を名乗ることができる倉田保。この二人が30年ほど前に競演したカンフー映画です。

 ストーリーは単純明快・勧善懲悪で、特に書くこともありません。そのギャグの寒さはグレートチキン・パワーズと同程度です。

 見所は勿論、カンフーです。登場人物全員がとにかくよく動く!とても頭の悪そうなデブガリガリクンも、バクテンや前方宙返りなどを次々と繰り出します。

 そして、主役の二人が繰り広げるそのバトル!30分くらい延々と戦い続けます。走る!飛ぶ!壁を上る!ワイヤー無しで倉田先生の頭をジャンプで超える、リャンなど、もはや曲芸の粋に達したアクションに目が離せません。そして戦う倉田先生!まさに日本人の誇りとは彼のことです

 この二人の戦いはDVDではチャプター名「死闘」でじっくりお楽しみください。ちなみにDVDには倉田先生の音声解説が付いており、撮影裏話や、ブルースリャンが人を物人を殴った話など、香港の黒いお話も聞くことができます。
 
 ちなみにこの映画の英題は「CALL ME DORAGON」・・・・ ドラゴンと呼べ!!

「妖刀・斬首剣」で日中関係を考えよう 

2005年09月04日(日) 17時04分
「妖刀・斬首剣」

 このブログにも度々登場されている、トニー・チウ・シウトン先生の初監督作です。「妖刀」といってますが、別に特殊な刀は使っていません。ただ、ペラペラで空も飛べる日本刀です。

 アクションについては初監督作にして、「HERO」とか「LOVERS」を超える素晴らしさと言っていいでしょう。リアリティのかけらもありませんが、ワイヤーワークや、踊りのような剣術アクションがピタリと決まっています。

 ストーリーは、出ました!香港映画お得意の「日本もの」!ニンジャ!サムラーイ!クノイチ!「100年間に渡って日中で行われている剣術バトル(決闘)」がテーマです。もちろん、その剣術大会は現在も行われていて、去年は藤岡弘、が優勝しました。

 気になる日本描写ですが、以外に悪くは描かれていません。には描かれていますが、悪気はなさそうなので、なんだかうれしくなります。

 ニンジャたちはクノイチが裸になって敵を惑わしたり、抱きついて自爆したり、色とりどりの手裏剣を使ったりはしますが、日本のマンガとか映画とか山田風太郎先生とかもそんな感じ・・・いや、それよりすごいこともやっちゃうのでだまだです。

 ラストの決闘は男と男の生き様が素晴らしいアクションに凝縮されていて、感動物です。

 それにしてもその剣術大会に代表をおくる、武術施設について・・・「中国では少林寺、日本では金閣寺」・・・金閣寺!?

 我々日本人は靖国より、金閣寺で参拝・・・じゃなく修行しなければなりません。それが日中友の近道です。