プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:ktdwmclcdenxnn
読者になる
2010年07月
« 前の月    |    次の月 »
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
Yapme!一覧
読者になる
投資スピードが加速する中、「売り買いは三日待て」の格言を考えてみる / 2010年07月31日(土)
■相場において、スピードがすべてなのか? 

 スピードが求められる現代。ネットの普及と進化も手伝い、情報の伝達、消費の加速・減速は激しく、消費者は飽きやすく、経営者はスピード経営を求められています。しかし、相場において、スピードがすべてなのでしょうか? 今回は「売り買いは三日待て」という相場格言を御一緒に考えてみましょう。

【写真】投資スピードが加速する中、「売り買いは三日待て」の格言を考えてみる

 日本株式市場は、この20年間頭打ち(むしろ下値切り下げ型)で、何を買っても儲かるという状況ではありません。(過去記事「相場が乱高下する時こそ『自分を貫け』 投資スタンスを見極めて臨む株式投資」を参考)

 そのような状況下、ネットの普及とその環境の向上により、プロと遜色ないスピードでの情報取り、発注が可能になっていることで、短い投資スパンでの売買に活路を見い出そうとする個人投資家も少なくありません。

 さらにスピードを求める投資家(投機家)は、先物市場に活路を見いだそうとしているようにも見えます。本来、現物株に対するヘッジ商品(現物株の買いに対する指数先物売り)である株価指数先物ですが、銘柄選択をしなくていい、レバレッジが効く、流動性が高いなどの理由から、株価指数先物はスキャルピングやデイトレ用の商品としての人気もあるようです。

 しかし、相場においてスピードがすべてなのでしょうか。

■買いは三日待て

 強く動いている相場を見て、焦って売買してもうまくいかないことは、誰しも経験のあることでしょう。日をおいて冷静になってから売買した方がいいと分かっていても、ついつい手掛けてしまったことも、誰もが経験済みと思います。

 そのような投資家心理を戒める最も有名な相場格言の1つとして「売り買いは三日待て」というものがあります。(「買いは三日待て」とも言われます。)

 スピードが要求される、短期的な売買が市場にインパクトを与えやすい現代の市場で三日待てば、安値は高値になりかねず、「買いは三日待て」は今にそぐわない不適切な格言にも見えます。

 しかし、三日待てば高値は安値になり得るのも現代の相場です。スピードが重視され、投機筋が多いのも現代の相場。故にダマシも多く、見極めが必要とも言え、この格言はある意味では今も有効と言えるのではないでしょうか。

 待つも待たぬも、人それぞれの投資スタンス、投資スパン次第という面も大きいですが、「買いは三日待て」の格言に従うことで、チャートでも、ローソク足一本で拙速な判断を避けられるというメリットもあります。

■ローソク足は一本より二本、二本より三本

 投資初心者の方に、「大陽線だ、強い足だ。買いだ」「十字足だ、転換暗示だ。ドテンだ! 」と、日足一本で判断し、手掛ける根拠とする方がよく見受けられます。

 ローソク足から相場的な性質を見い出し、それを売買の根拠とすることは間違いではありません。しかし、大切な自己資産を相場に投じる根拠がそれだけでは、あまりにも頼りない感じがします。

 教科書的には「大陽線」は非常に強い足と言われていますが、大陽線の「大」は実体部分の感覚的な大きさからきているものであり、何円以上が大陽線という定義はありません。ガセネタで株価が上げても(間違えて上がってしまっても)大陽線が引かれることはあるのです。「十字足」も転換の暗示とされていますが、暗示なのです。暗に示しているだけで、確定的なものは何もありません。

 ゆえに、ローソク足は一本で判断するよりも、その前後のローソク足を合わせてみた方が、より確度が高く相場の実態を掴むことができきるというのが、チャートの見方の常識です。

 ローソク足の基本的な見方は、書籍でも、ネット上にも数多示されていますので、ここでは割愛させていただきますが、ローソク足は一本で見るよりも、複数の組み合わせで見た方が売買判断の精度が上がるという、簡単な例を以下御一緒に見てみましょう。

■ローソク足一本で見た場合

 陰線の性質は「弱い」、陽線は「強い」、十字足は「転換暗示」とされています。とはいえ、毎日株価が上昇下落を繰り返していれば、実体部分や、ヒゲの長さに差はあれど、陰線、陽線、十字足のいずれかの足を引くのは当然で、それだけで売買の判断とするのは無理があります。やはりローソク足は、複数の組み合わせで見た方がいいでしょう。

■ローソク足二本、三本で見た場合

 以下、(大)陽線から始まる売買判断の例を見てみましょう。

 これらは陽線を例とした簡単なパターンですが、同じ陽線から始まっても、翌日の足で意味合いが変わることがお分かりかと思います。今日引いた足が、明日の足、その翌日の足次第で「買い」の判断とも「売り」の判断ともなり得るのです。

 また、似たような形状のローソク足を引いても、高値圏で現れるか下値圏で現れるかなど、出現する位置によって解釈(上昇・下落・加速など)が異なるのも、ローソク足の面白い処でもあり、悩ましい処でもあります。

 いずれにせよ、ローソク足は、一本よりも二本、二本よりも三本から判断した方が、その確度は高いと見られており、相場参加者の多くがそれを意識する以上、複数の足の組み合わせで見ることが肝要ではないでしょうか。

■直近のローソク足の例

 例えば、最近では6月30日の「十字足」は転換暗示の足ではありましたが、転換とはなりませんでした。しかし、7月1日でギャップダウン陰線を引き、7月2日で前日の値幅以内で寄り引けする、相場に新たな方向が「誕生」するかもしれないと言われる「孕み足」を形成。

 そして、7月5日も同様に孕み、7月6日には「包み足」となりました。長く続いた下落相場の後の陽線包み足は「抱きの一本立ち」とも呼ばれ、転換の決め手と言われています。

 7月7日には再び「孕み」、そして7月8日に、遂に「上放れ」となりました。

 この一連のローソク足の流れを見ると、「十字足孕み足包み足(抱きの一本立ち)孕み上放れ」と、日毎に転換の確度と期待が高まり、遂に上放れた格好です。しかし、上放れるまでには、それなりの日柄を要したことが分かります。

 ローソク足は、一本で見るよりも前後の足と(二本三本と)合わせて見た方が、その確度が増すという一般的な考え方を、象徴的にあらわしたようなチャート形状となりました。

 念のため申し上げておきますが、ローソク足は合わせてみた方が「確度が上がる」というだけで、絶対的なものではありません。6月30日から7月8日の流れについても、典型的なパターンであったため、例として挙げましたが、このパターンの場合は、必ずこうなるというわけではなく、あくまでも「確度」が高いというだけの話です。

 実際、7月8日のその後を見れば、7月14日には節目到達で目先的な達成感もあり、15日には反落し、16日には大陰線を引き、7月6日と変わらぬ水準まで下落しました。上昇に転じたかと思われたところを7月15日からの下げで「ダマシ」となってしまった格好です。

 ですが、少しでも「確度」が高い方に「賭ける」のが相場の世界でもあります。7月の相場を振り返れば、安値圏、高値圏での滞留時間は短く、週足で見れば、これらすべての値動きは、6月最終週の大陰線の中での動き(孕み)です。
「ダマシ」とはなりましたが、短期筋(投機家)ならば思惑が外れた時点でロスカットをしていたハズですし、中長期投資家は週足を見ていれば、飛びつき買いにも、焦燥感に駆られた売りにもならず、大きな損失とはならなかったのではないでしょうか。

■「売り買いは三日待て」の格言を、「ローソク足で3本待て」と解釈してみる

 前回の記事「相場が乱高下する時こそ「自分を貫け」投資スタンスを見極めて臨む株式投資」でも書きましたが、投資スタンス次第で、待つ時間を変えることも必要です。

 日足チャートで判断している投資家であれば、日足三本(3日間)待てばいいでしょうし、デイトレーダーであれば5分足三本(15分間)待つのも一考でしょう。中長期投資家であれば、週足三本(数週間)、月足三本(数か月)待つ必要があるかもしれません。

 格言に従い忠実に「三日」待つことに固執せず、自身の投資スタンスに合わせた待ち方を再確認することも大切です。

 順調な投資活動ができていて、満足な結果を継続的に残せている方は、現在の御自身の投資パターンを変更する必要はありませんが、常に高値掴み・安値投げを実践し、自己資金を減らしている投資初心者の方には、この「待つ」という行動が、投資パフォーマンスを向上させる一助となるのではないか、その「待つ」基準として、ローソク足三本としてもいいのではないかということを、今回ご紹介させていただきました。


(Heyward)

【7月30日10時0分配信 MONEYzine
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100730-00000000-sh_mon-bus_all
 
   
Posted at 04:16/ この記事のURL
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
 
 
Powered by yaplog!