材木商が企画しているため、前回のように材料を買い占めるのは難しい

May 21 [Wed], 2014, 15:41

「それで、どうやって妨害しますか?」

 材木商が企画しているため、前回のように材料を買い占めるのは難しい。材木商がわざわざ材料を売るはずがない上に、使う木材の種類も分からない。
 ラゼットの質問にソラは首を振った。

「妨害はしない。儲からないし、害もないからな。むしろ、ミナンやお父様の注意が材木商に向かうなら歓迎すべきだ」

 どうにかしてラゼットをこき使えないだろうかと考えつつも、ソラの現実的な思考は事態の静観を決めた。
 途端にラゼットの顔がほころぶのをソラは忌々しく見つめた。彼は不機嫌を隠そうともせずに窓から教会に視線を移す。

「気になるのは浮浪児がため込んでいるらしい薪だな」

 帰る家のない浮浪児といえど凍死しないようにたき火くらいはする。だが、その時にくべられる薪は小枝の類だ。
 集めても宝くじの札に出来ないのは目に見えている。

「使い道がちっとも分からん」
「分かりませんね」

 首をひねるソラにラゼットも追随する。
 ソラはしばらく遠くにある教会の白い壁を睨んでいたが、気を取り直したようにラゼットへ向き直った。

「浮浪児の調査は進んでいるのか?」
「まだ調査中ですよ、一日やそこらでは目星も付けられません。浮浪児は横の繋がりが強いので居なくなっても気にされないという条件が厳しいんですよ」
「やっぱりそうか」
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