税理士と地域経済について

May 26 [Sun], 2013, 1:31
EUが象徴するような地域経済統合の進展は、経済原理に反する現象のようにみえる。
資本主義は国民経済を足場にしており、国民経済の存在を否定する経済統合などありえない、という考え方からである。



EUは1992年末の経済統合および1999年の通貨統合、2002年のユーロ通貨の流通によって、一面で国民経済を否定する側面を強くし、「大欧州国家」の誕生のように進展してきたという事実がある。



しかし、EUの現実は経済統合を促進する勢力・国家と、消極的な勢力・国家が存在している。
1990年代後半に行われたデンマークの国民投票、ノルウェーの国民投票、フランスのEU憲法の不批准などが象徴するように、各国民の反応は様々である。



それでもEUの経済統合が確実に進展していることは、各国民の意識構造と異なった別の政治的・経済的要因が働いていることを示している。



EU統合の要因の第1は、 ドイッ・イギリス・フランスなどの巨大資本(企業)による大ヨーロッパ市場の形成と市場分割である。
いわば、ヨーロッパを基盤とした多国籍企業展開がEUの設立を促している側面である。



第2は、 ヨーロッパの社会民主主義勢力が、経済統合に積極的なことである。
社会民主主義統合推進勢力は、社会保障政策の充実を重要な目標に掲げている。



社会保障の充実は、ヨーロッパの人々の生活向上あるいは賃金引き上げなどを可能にすることであり、国民生活の進歩的側面を示すことになる。



EU統合の推進は、企業の論理、労働者の論理、さらに「市民」運動の論理に発しており、国民経済的性格と脱国民経済的性格の両面を示している。
EU統合の進展の中にも世界経済の構造変化と国民経済・国際的関係の変化があらわれているといえるのである。



会計事務所についてのブログ
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:kowada5602
読者になる
2013年05月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
ヤプミー!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/kowada5602/index1_0.rdf