その時はまった物を節操無く書き散らします。
ネタバレに関する配慮は全く無いです。 男女カプも男男カプも分け隔てなく好きなので苦手な方はご注意ください。

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最近の(雑感) / 2007年11月30日(金)
自他共に認めるビビリヤシマです。
なのにどうして友達に借りた学怖(ファミコン版とPS版)をやっているのか自分でも不思議です。正直馬鹿だと思う。
私、男男にも男女にも場合によっては女女にも萌えられるお得なヲタクなのでこのゲーム大変美味しかったわけですが。
やっぱり怖い物は怖い。
ロッカーの瀬戸さんとかは未だにトラウマグラフィック。

キャラがみんな濃いので主人公の坂上君には癒されっぱなしです。
なんだかんだいって最強(最恐)主人公です。っていうか神経図太い。
あと元木さんが可愛い。(うわぁ)
坂上君と元木さんは可愛い二人だよ。
隠しシナリオを見てぐっと来たのは私だけじゃないはず。

そして私の手には現在DS。
同じ系列(この表現で合ってるかな)の都市伝説探偵局をプレイ中。
感想としては、「ちょ、中途半端」っていう感じなので是非とも第二段に繋がって欲しいなぁと思います。あと難を言うなら誤字脱字がなぁ。
ゲームの舞台が地元なので親近感がわきます。

個人的には某同好会1年×3年でも、OB×1年でもはたまた別組み合わせでも美味しい人たちです。そしてはたと気付く。

また年下×年上か、と……!

や、同級生萌も年上×年下萌も最近あったのですが!今一押し組み合わせがそれなんだ……!
力関係と位置関係の逆転を図ろうと頑張る下級生と、それを微笑ましいなぁと、にこにこ見守っていたらうっかり足下掬われて吃驚する上級生とか、が見たい。
しばらく自己生産しよう。そうしよう。
 
   
Posted at 09:09/ この記事のURL
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身辺整理中(お知らせ) / 2007年10月01日(月)
とりあえず区切りと言うことで元サイト、別館サイトを全部一斉閉鎖しました。
そのうちよろずサイトを立ち上げる予定。(時期は未定ですが)
そうなったらこの雑多格納庫もそのまま移動か閉鎖予定になります。

 
   
Posted at 09:57/ この記事のURL
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霍乱 / 2007年09月27日(木)
【C.M.B.】
森羅博物館館長とななせ湯看板娘


「今日は暑いね」

ペタリと暑さで赤くなった頬を机に押しつけて森羅は気だるそうに呟いた。
立樹はその発言に眉を顰める。ボルネオに行っても暑さにバテている様子は無かったし、てっきり暑さには強いのだと思っていた。
幾らか疲れてぐったりしているようにも見える。

「立てる?」
「……立ちたくない」

幼く見えるが普段だったら決して言わないだろう子供のような返答に立樹は益々眉を顰めた。
最早渋面に近い表情で手を取る。想像より熱い。
乾いた肌は汗もかいていない。夏風邪かとあたりをつけていたがどうやら違うらしい。
道場の門下生が最近こんな症状で倒れたのを思い出す。夏特有の病気だ。

「森羅、ベッド行くよ」

そういって立たせようとすると酷く愚図られた。
ひんやりと冷たい机の感触が気に入ったのだろう。が、このまま放っておく訳にも行かない。
腋に手を入れて抱え上げると明らかに不満気だ。
渋り続ける森羅を宥めながら立樹は彼をどうにかベッドまで連れていくのに成功した。
手際良く水を飲ませて、台所で作った即席氷嚢(ビニールに氷を詰めただけの本当に即席なものだ。)を首筋に当てる。
森羅の赤い顔は変わらずだが先ほどより幾らか落ち着いたようだ。(机にへばりつくよりこちらの方が余程良い)
もう暫くは近くに居るべきかと判断を下して立樹は森羅に話しかける。

「熱中症だから、水のんで、涼しくして、寝てな」

私は下にいるから、そう言って立ち上がると瞼が半ば落ちていた森羅がのろのろと口を開いた。

「……ななせさん、行っちゃうの」

一言呼び止められただけだ。別に病人を一人残して帰るほど冷たいわけじゃ無い。
けれどまるで親に置いて行かれた子供のような目でそんなことを言うものだから、……思わず手近の椅子を引き寄せてしまった。

「……あんたが寝付くまでだからね」

彼女は負け惜しみのように呟いて椅子に座る。子供をあやすように森羅の小さい肩を軽く叩く。
その言葉に安心したように森羅が頬を弛めて、目を閉じた。
……ご丁寧なことに立樹の服を掴んだまま。
気付いたときには既に彼の意識は眠りの世界で、寝入り端に起こすのはどうも忍びない。
眠りが浅い内に剥いでしまったらきっと目が覚めてしまう。彼が完全に眠るまで待つしかないようだ。
覚悟を決めて立樹は椅子に座り直した。



「……う」

パチンと弾かれたように森羅は目を開く。
体が重たい。頭も少し痛い。
首を巡らすと生温くなりかけている氷嚢(擬き)を見つけて朧気に状況を把握した。次いで誰が助けてくれたのかも思い出す。

(七瀬さん、)

窓から入る日差しは夕方の、綺麗な橙色だった。記憶に残っているのはまだ太陽が高い位置での出来事だからもしかしたら帰ってしまったかもしれない。
そう考えたら少し寂しかった。
それからゆっくり体を起こしかけた森羅はそのまま動きを止める。正確には腹に載せられた誰かの腕に邪魔されて体を起こせなかっただけだが。
誰か確認する前に勝手に口角が上がる。
探していた人は存外近い場所にいて安心した。
ベッドの縁に突っ伏して眠る彼女の寝息は穏やかで、起きる気配は無さそうだ。その横たわる指先に手を伸ばす。起こさないように慎重に立樹の左腕を胸に引き寄せて森羅は笑う。
声を上げて笑いだしてしまいそうな、なんだかそわそわした心情になる。

(これはきっと、)

幸せという奴だ。こんなに明確に思ったのは初めてだった。
眠りに落ちる前の、微かな記憶の中に残っている仕方がないと言いたげな彼女の笑顔を思い出す。
眠る前も、起きた後も、一番に彼女に逢えるのはひどく幸せを感じさせた。
そうして彼は幸せの素を抱き込んでもう一度目を閉じた。



あとがきかくかく。
暑さ寒さも彼岸までと云うように最近涼しくなってきました。
なのに書いている話は熱中症話第二段ってどんだけぇ?orz
夏の祭典後ちまちま書いてましたがどうも書きにくい森羅君です。きっと彼は成長期に入ると大化けする優良株だと思います。
いつまでも姉のつもりだとひっくり返されちゃうぜ立樹さん。わんこな年下攻めに最近グラグラ来ていていつか書いてみたいなぁと言う話。
 
   
Posted at 00:42 / other / この記事のURL
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ぎょ(雑感) / 2007年08月16日(木)
きっと私の日常を見ても面白くもないと思うのでそのうち写メ日記を付けます。

タイトルは私の心情を端的に現しています。
余談ですが明日は夏の祭典ですね!
勿論自他共にオタクを認める(ほんとは嫌なのよ!)ヤシマは行きますよ。
なんたって1年越しのご対面を果たせるのですから!某Aさん(やっぱり意味がない)に名刺代わり本を渡すまで、萌話をするまで死ねないと熱中症になって川に落ちたり、道路の吊り看板に強かに頭を打ちつけても根性です。
で、ですよ、その、名刺代わり本のデータがですね。

ぎぁあとなってわあっとなってブツンてなかんじになりました。

いやぁあああー!帰ってきて私のUSBー!
泣く泣く知り合いのところに放り込んでデータ復旧をお願いしましたが帰ってきたデータは7割虫食い状態です。おじゃんにならなくて良かったけど。下書きがどこを探しても見つからない。そんなわけで今から修羅場ります。(すげえ造語)
 
   
Posted at 14:07 / master / この記事のURL
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最近のこと(雑感) / 2007年08月07日(火)
もういい加減、日記たまに二次創作ブログで良いと思うの。


そんなわけで愛しのAさんとデートまであと10日!
ヤシマは『はじめまして名刺代わり本』作りに必死です。
忘れないように進捗状況めもめも。
大家店子パート 8割終了
(元)詐欺師、女子大生パート 6割終了
天才少年、運動少女パート 5割
リクエストパート 5割終了
残り色々パート 3割終了
以上から導かれる答えは全体の進行状況→27(終わった分)/50(全体分)…。パーセントに直すなら54パーセント。
ぜ、全然終わってねぇ…!orz
頑張れ私。


【アクセス解析】
ブログの機能で偶に見ると楽しいです。
例えば…。
ロシウ
シモン×ダリー
これは前のキャッシュかなんかで引っかかったんだろうなぁ。今は置いていないので空振り、申し訳ないです。別サイトを立てたのでさっくり消しました。
シモン×ダリーはなかなか度肝を抜かれるカップリングだと思います。ロシウはみんな不安なんですね。わかりますわかります。

伊賀ずきん
犬神 ゲル×マリ
最近書いていないのでまた書こうと考え中。連載終了作品からは割とあっさり引く人間なのでどうなることか。

ヤシマコウノ
…!?最近で一番のドッキリです。何故!?


【最近のハマりもの】
はこぶね白書。
なんかきゅんとしたので単行本探してます。ふねも双子も可愛いと思う。
こう、みんなで取り合って欲しい。だってあの子可愛いのよ。


【最近の事】
新人歓迎会をすることになりました。招待される側の私ですが、なんでか招待状を書かされています。
……あれぇ?お、おかしくない?私、本来招待状を貰う方じゃないの?

上の人は偶にとんでもなく理不尽です。
どんなコントじゃ!(笑)
そして一人どうにも合わない先輩に気に入られたらしくげんなりです。
連夜の電話はつらいので最近では鳴った瞬間通話を切る技を習得。


よし頑張ろう、17日まで死なない。
 
   
Posted at 19:24 / master / この記事のURL
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茹だるあつさ / 2007年07月19日(木)
【QED】天才少年活発少女


「可奈、すごく眠そう」
「暑くて寝られなかったの」

大丈夫?と掛けられた言葉に呟くように返して水原可奈は目を伏せる。何と言っても大した反応は返されないと承知した友人は自分の席に帰ってしまう。
全くもって暑い。不運なことに水原家の冷房機器がこぞって壊れているのも寝苦しい原因だ。
暑さには強いつもりでいた(寒暖の気候全般には強いつもりでいた)がもしかしたら人生初の夏バテかもしれない。
午後の授業も惰性で乗り切って気付けば放課後、周囲には誰も居なかった。いつの間にか居眠りしていたようだ。
ぼんやりとした頭で立ち上がる。微かな喉の渇きを感じながらふらふらと歩き出す。

(頭がずきずきする)

珍しい。本格的に夏バテかと鞄を掴んで可奈は学校を後にする。
目指すは冷房完備の家だ。


電子音が部屋に響いて燈馬想は顔を上げる。
滅多に鳴らないチャイムに誰が来たのか予想が付いて(ここに訪ねて来る人間は結構限られている)インターホンで確認して鍵を開けて玄関に向かう。

「どうかしました、水原さん」

答えは返らない。俯いた顔を伺うと蒼いのか赤いのか分からない顔色だ。

「ちょ、寝かせて」

ふらふらと靴を脱いで(こんな時でも揃えることは忘れないあたり律儀な人だ)ソファーに倒れ込む。

「調子、悪いんですか」
「、ふらふらしてあつい」

それにあたまもいたい、たどたどしい口調もいつもらしくない。
訴えてきた諸症状にピンときてソファーに丸くなっている可奈の額に手をあて、すぐに外す。
じんわり熱を持った額に珍しく彼の顔が渋いものになる。
立ち上がって台所に向かうとグラスを片手に戻ってくると可奈の肩を叩いた。

「水原さん、これ飲んで下さい」
「う、今いらない」

体がだるい。取りあえず寝かせてくれと首を弱く振って拒否したがにこやかに笑った燈馬が半ば無理矢理口へ飲み物を流し込んだ。
噎せて吐き出し掛けた口と鼻を押さえられて3秒。無理矢理飲み下したものの、鼻の奥が痛んだ。
甘くて微かに塩味も感じる夏場良く飲むスポーツ飲料の味だ。
すうっと喉にしみこむような感覚が心地よい。

「なにす、燈、馬く」
「それはこっちの台詞です。水分とってました?」

真面目な顔といつもより低い声で尋ねられ、怒っている事を何となく察する。下手な誤魔化しは通用しないなと肌で感じて可奈はただ首を振る。
案の定物凄く空気が厳しくなった。

「曇っていても、室内でも、熱中症になるんです」

脱力したような声が響いて氷嚢(この家にこんな気の利いた物があったのか。)とスポーツ飲料を押しつけて燈馬は可奈の腕をとる。

「ベッド使って下さい」

安静にするように言い含めて彼は彼女を自室に放り込んだ。



全く呆れる。ため息が部屋に響く。
夏バテ気味だとは聞いていたがまさか熱中症まで併発するなんて。
あの汗一つ掻いていない蝋のような彼女の顔色は正直心臓に悪かった。
パソコンに戻って先の作業を再開してからも気が気ではない。集中できない
暫く手を止めて考え込んで立ち上がる。
物音を立てないように慎重にドアを開ける。
ベッドをのぞき込んで安堵した。微かに上下する体もさっきより楽そうだし、顔色も良くなっている。
熱があるか確認しようと額に手を置くと冷たい感触に気を良くしたのかペタリと額をすり付ける。まるで猫だ。
クスクス笑えば彼女の瞼が2、3動いた。
びくりと反射で手を離して燈馬が一歩下がるのと可奈が目を覚ますのはほぼ同時だった。

「おはようございます、水原さん」
「……おはよう、」

反動を付けるように起き上がった可奈にまだ寝ていた方が、と言い掛けたまま燈馬が固まる。
怪訝な顔をして可奈が燈馬を注視している。
なんだろうと彼が首を傾げる前に彼女に襟を掴まれて前につんのめる。
コツンと額に人肌の何かが当たる。

「え」

間の抜けた自分の声をどこか遠くに聞いた。

「?、熱はないの?燈馬君も顔赤いよ」

不思議な顔をした可奈に燈馬は珍しく苦笑いを返した。
顔が熱いのは夏の暑さではなくて、人為的な原因だ。
……多分目の前のこの人が原因の。
彼女の行動は時々とても心臓に悪い。

額をつき合わせたまま固まる彼に対して自分の行動を自覚した彼女が同じように固まるまでまだ時間が掛かりそうだ。


あとがき。
QEDの新刊おめでとう話。
水原さんは一生に2回か3回体調を崩すときがあると思うよ。
おでこコツンはロマンだと思います。
 
   
Posted at 18:51 / other / この記事のURL
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さくさくいこうぜ(雑感) / 2007年07月12日(木)
細々更新。とは言っても内容に手は加えてないんだな。
リンク集から本館削除。多分近いうちさくっと閉鎖。(あら問題発言)
カテゴリを色々変更。

えーと。
想像以上にグレラガにドカハマリしてるので別館に上げるために前回あげた話をいったん下げました。
ここにアドをあげるつもりは無いのですが見つけてしまった人は流して置いてください。(笑)

夏コミでAさんに逢います!(伏字にもならなかった!伏字にもならなかったよ!)初遭遇です。
ライアーゲームやQEDや大家と店子について夜通し語ってくるんだぜヒャッホーイ!
初遭遇なのに初お泊まりってお前らテンション高すぎだよ、と思っても胸に秘めてください。
今からわくわく中。
 
   
Posted at 11:15 / master / この記事のURL
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悩め悩め / 2007年06月30日(土)
【ライアーゲーム】
天才(元)詐欺師と花の(?)女子大生


「秋山さんはお兄ちゃんみたいですね」

私は一人っ子だから想像なんですけど、と彼女は朗らかに笑う。
一瞬持っていたグラスを手放すところだった。すんでのところで持ち直して何でもないように水を飲む。

(牽制された)

意図してのことではないだろう。もし意図してされたのならきっとショックで寝込む。間違いなく。
それ以上の関係にはなれないと彼女に言われた気がして少し落ち込む。

「なんで」

小さな声で独り言を呟くと彼女はそんな小さな呟きを拾って言葉を返す。

「優しくて、いつでも助けてくれるところが」
「優しくて、いつでも助けてくれるところがある男ならみんなお兄ちゃん?」

意地悪く尋ねると(半ば八つ当たりだった)彼女は眉を寄せて小さく唸る。

(考えてる考えてる)

暫く黙っていてくれ、心の平穏のために。
ころころ変わる表情も、幼い容姿も確かに妹が居たらこんな感じなんだろうと思う。
けれど、だけれど。

(妹に邪な気持ちを抱くのは兄の役割じゃないだろ)

例えばその細い肩や見た目よりかは柔らかい体とかに。
にんまりと笑ってソファーに座り直してもう一度水を飲んで秋山は未だに悩んで唸っている彼女を眺めた。
答えが出るのはまだ先なようだ。


あとがき!
短い。ううー。しばらくしたら下げようかなぁ。書けない期間に突入中です。
 
   
Posted at 20:02 / other / この記事のURL
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雨繋ぎ / 2007年05月15日(火)
【darker than black】
契約者の彼と人形の彼女


仕事が終わった直後の緩やかな(血なまぐさい仕事の後には似つかわしくない言葉だが)時間帯だった。
後始末をして、各自がばらばらとおざなりに別れていくようなそんな時間。
ぽつりぽつりと頬を打つ滴が雨だと気付くまで随分掛かった。
静かに降る雨が激しさを増すのに大した時間は掛からない。
周囲に目を巡らせると猫も黄も既に姿はない。その場に残っていたのは黒と銀だけだった。
彼女は全身で雨を受けるように立つ。
彼女を繋ぐ手段の一つだ。
張り付いたスカートや濡れたことで更に細くなったように見える腕。
いつもより明確になった(相当きわどい)身体の線に不覚にもどきりとした。
放っておくといつまでもいつまでも、気が済むまで彼女は雨に打たれてる。
ドールとは云え素体は人間の身体だ。身体を冷やすのはあまり良くない。(と思う)
黒は暫く考えるような素振りを見せてコートを脱ぐ。

「銀」

声に振り向く。
既に銀は頭から足先までずぶ濡れになっている。
振り向いた銀の頭からコートを被せた。
黒のコートも相当水を吸っていたが無いよりはましだ。

「気が済んだら戻れ」

がしがしとコートの袖で顔を(この場では無駄な行動だったが)拭ってやりながら伝える。
わかったと小さな了承が返ってきて、こちらも頷いて返す。
雨を避けようと踵を返した黒の背中に予想もしなかった言葉が投げかけられて、足が止まる。
反芻するようにわざわざ数秒前の記憶を手繰ってやっぱり聞き違いじゃないと気付く。

(ありがとう)

いつもの無感動で静かな声は彼女の物。けれどその言葉は一度だって聞いたことのない類の物だった。
思わず振り向いて銀の顔を見るが彼女は変わらず雨に打たれてる。

「……どういたしまして」

長い長い沈黙の後、黒はそれだけ答えた。
銀が自発的に発言することは今まで行動を共にしてきて一度もない。ドールだから、というのもあるがきっと生来のものもあると思う。……だから、相当驚いた。
彼女から初めて受け取った礼に想像以上に動揺した。そのせいかうまく回らない頭を必死に働かせてもそれだけしか口は動かなかった。


後書
黒銀。にならなかったorz
雑誌を読むとドールは相当深いところまで自我がない設定ですが気にしません。
それが私クオリティ!捏造妄想どんとこい。
おすすめです。
 
   
Posted at 00:25 / other / この記事のURL
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鈍感者の初恋は / 2007年05月14日(月)
【伊賀ずきん】
大学生(19)と中学生(14)


今回のお話は現代パロになっています。
服部さんの零蔵さんは大学生、伊賀の彼女は中学生設定となっています。
話の展開上、彼女の名前は出ないはず、です。
続きからどうぞ。
 
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Posted at 17:06 / other / この記事のURL
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