初詣A・京都へ <第3幕・第4場> 下鴨神社編

2005年03月05日(土) 0時16分
「伊勢神宮」と「賀茂神社」のそれぞれの対応関係

前回の続きになりますが、@名称とA陰陽については、書きましたので、今回は、B祭神から、対応関係をみてみます。

@Aからは、伊勢神宮内宮下賀茂神社に対応し、外宮上賀茂神社に対応することを述べました。

そして、B祭神からも、この対応関係が導かれます。

以下、簡単に触れてみたいと思います。


『伊勢神宮の外宮と、上賀茂神社の祭神について。』

まず、上賀茂神社

正式名称が「賀茂別雷神社」で、祭神は「賀茂別雷(かもわけいかづち)大神」です。

一方の外宮は、正式名称が「豊受大神宮」というように、祭神は「豊受大神(とようけのおおかみ)」

「賀茂別雷(かもわけいかづち)大神」は、名前から分かるように「雷神」、です。

一方、「豊受大神」は、穀物神といわれます。
穀物といえば、「稲」

「豊受」とは「豊」は豊かさを現わす美称。
重要なのは「受(うけ)」という字。
「受(うけ)」とは、「保食神(うけもちのかみ)」というように、「食」を表します。

「ウケ」という発音は、「ウカ」ともいい、「ウカ」といえば、「ウカノミタマ」という神がいます。

「ウカノミタマ大神」といい、この神は、ずばり、京都の伏見稲荷大社祭神

この神は、五穀と蚕桑をつかさどる神、すなわち、穀物に関係のある神です。

整理すると、「豊受大神」=「穀物神」=「ウカノミタマ大神」となり、両神は繋がります。

初詣A・京都へ <第3幕・第3場> 下鴨神社編

2005年03月01日(火) 23時50分
前回で、一応、賀茂神社の参拝順序については、解決しました。

つまりは、「下鴨神社」から参拝して、次に「上賀茂神社」へ行くのが、通例のようです。

と、いうことは、私の場合、「上賀茂神社」から参拝したので、逆だったと。
まあ、いいのですが…。

参拝順序の疑問は解決しましたが、今度は「賀茂神社」と「伊勢神宮」の対応関係が、気になりました。
この二つの神社は、表裏一体の関係にあるので、当然、2社のそれぞれが、対応関係にあるはずです。

賀茂神社は、「下鴨神社」から、先に参拝します。
伊勢神宮は、「外宮先祭」の習慣があり、、「外宮」から参拝します。
この関係からいえば、「下鴨神社」は、伊勢神宮の「外宮」に対応すると考えたいところです。

しかし、@名称、A陰陽、B祭神などから考えていくと、そうではないと思います。

「下鴨神社」に対応するのは「外宮」ではなく、前回述べたように、伊勢神宮の「内宮」ではないかと思います。

そして、「上賀茂神社」は伊勢神宮の「外宮」に対応する、と。


上にあげた、3つの事柄から、以下に理由を述べてみます。

初詣A・京都へ <第3幕・第2場> 下鴨神社編

2005年02月27日(日) 0時21分
今回と次回は、前回、第3幕・第1場の追記としてみていただければ、と思います。

『下鴨神社と上賀茂神社の参拝順序は?』

前回、取り上げた話題で、賀茂神社の、「下鴨神社」と「上賀茂神社」は、どちらから先に参拝するのか?ということ、気になっていたのですが、きのう本屋で、「答え」らしきものに出会いました。

「シンクロニシティだ!」と思いました。

『「ブクログ」登録…』の記事でも、書いたことですが、きのう、仕事の帰りに、よくいく本屋に寄りました。
お客様の配達があったので、そのついでに近くまで着たから寄ってみようか、という感じで、目的は特にありませんでした。

よく行く本屋って、だいたい、入ってからも、行動パターンが同じになるんですよね。
人間の習性でしょうか。

ただ、今日は、目的がなかったのもあるのでしょうが、ふと、本屋の全体を見渡すと、壁際の方に、行ったことがないことに気がつきまして、「ふーん、こっちの方にもあったんだあ、という感じで、何気なく壁際に沿って眺めながら歩いていました。

そうしたら、日本の歴史のコーナーがあって、「日本のこと」や「歴史」には、興味があるので、こんなところにコーナー化してたんだと、初めて気がつきました。
これもで何度も来ているのというのに。

そこで、目に付いたのが『京の社』というタイトルの本。

「賀茂神社」の事は、頭の片隅にあったので、『京の社』という本を手にとって見てみると、賀茂神社について、いろいろな角度から詳しく載っていました。

そして、先の疑問に対しての回答を、目にすることになりました…。

初詣A・京都へ <第3幕・第1場> 下鴨神社編

2005年02月24日(木) 23時36分
何で、今頃、初詣のことを?

遅すぎる!!

と言われること必定ですが、やりかけたことなので、早めにしとかないと…、といっても遅すぎるのですが、中途半端になったままなので、今月中には何とか、仕上げたいと、思います。 はい。

京都の初詣、流れとしては、昨年の伊勢神宮から、賀茂神社へ。からへ。
賀茂神社は、まず、上賀茂神社を訪れて、そして次に、下鴨神社の第一摂社である「河合神社」へ参拝したことは、第2幕までに、書きました。
そして、ようやく下鴨神社へ。

そもそも、賀茂神社の上賀茂と下鴨は、参拝する順番というのはあるのでしょうか?

伊勢神宮ならば、通常、外宮から参拝して、内宮へ、という順番がありますが、どうなんでしょう。
外宮に対応するのが、賀茂神社では上賀茂神社で、内宮に対応するのが、下鴨神社であるとすれば(この前提が間違っているかもしれませんが…)、上賀茂神社が先、ということになるのでしょうか。
「外」宮=「上」賀茂=「陽」とすれば、「内」宮=「下」鴨=「陰」に対応するので、そう考えただけなのですが。

ともかく、第3の「賀茂神社」とも言われる、河合神社を後にして、下鴨神社の本殿へと繋がっている参道へ戻りました。

個人的には、京都の神社の中では、下鴨神社が一番好きかもしれません。

これは、感覚的なものなのですが、ここに一番初めに来た時、特にこの、すっ…と真っ直ぐに伸びた参道と、両脇に立ち並ぶ巨木、そして左手に広がる深い森「糺(ただす)の森」を歩いた時、心地よさを何より感じて、また同時に懐かしさや奥深いものを感じて、一気に気に入りました。

それ以来、京都に来ると、この神社へ行きたくなり、何度か立ち寄りました。

いつもは参道は、人影もまばらで静謐な空気が漂いますが、この日は正月とあって、参道も人でいっぱいでした。
しばらく歩いていくと、参道の端に露店が並んでいて賑やかでした。

そうして、ようやく前方に朱色の鳥居が見えてきました。


初詣A・京都へ <第2幕・第2場> 河合神社編

2005年02月03日(木) 23時50分
<続き>
上賀茂神社に続いて、第2幕では、下鴨神社の第一摂社である、「河合神社」をとりあげてみます。

河合神社は、下鴨神社の「糺(ただす)の森」の入り口付近に鎮座していますが、この下鴨神社河合神社が位置するところは、賀茂川高野川がぶつかって、鴨川となり、北から南へ流れている、ちょうど、三角州地帯に当たります。

河合神社の「河合(かわい)」という名称は、「河」が「合う」という、賀茂川と高野川の合流をも、象徴している、というのも、偶然か必然かはわかりませんが、いずれにしても、興味深い名称です。

この河合神社、今でこそ、下鴨神社の第一摂社ですが、「延喜式」によると、鴨河合坐小社宅神社(かものかわあいにいますおこそやけ)とある古社です。

えらい長い名称ですが、「鴨河合」というのは、古来の地名だそうです。
天安2(858)年には、名神大社に列せられ、寛仁元(1017)年には神階正二位に、元暦2(1185)年には正一位に叙されたというから、かなりの規模であったことが、うかがわれます。
その時代に比べると、今の河合神社は、確かに規模からすると、かなり小さいです。

しかし、この河合神社、実際のところは、上賀茂神社下鴨神社匹敵するほどの社格をもっているといいます。
そうみてみると、現在は、まさに「封印」されているようなのです。

『心の御柱の謎』(三神たける・飛鳥昭雄著・学研)によると、第3の賀茂神社「河合神社」である、と。

そして、これは、賀茂神社の問題だけではなくて、賀茂神社表裏一体の関係である「伊勢神宮」とも関わってくる問題であるといいます…。



初詣A・京都へ <第2幕・第1場> 河合神社編

2005年01月31日(月) 23時27分
第1幕は、上賀茂神社でした。

そして、第2幕は、下鴨神社へ、といきたいところですが、その前に、ひとつ重要な神社へ寄りました。

といっても、場所は下鴨神社の敷地にあります。

上賀茂神社をあとにして、今度は、南へ下って、下鴨神社、正式名称で言えば、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)へ。

下鴨神社といえば、緑深い「糺(ただす)の森」。

京都の街の喧騒から一転、この糺の森に入ると、静かな空間が広がり、場の空気が変わるのが感じられます。

ただ、お正月なのでさすがに、糺の森の中に設置された駐車場は、たくさんの車で、人も多かったです。
そして、初詣となると、ここぞとばかりに駐車料金をとられます。まあ、しょうがないですが。

入り口の鳥居をくぐれば、糺の森のなかを参道がまっすぐに伸びていますが、鳥居をくぐってすぐ左に折れて進んでいくと、上の写真の神社が見えてきます。

そう、下鴨神社の第一摂社「河合神社」です。

第2幕は、この神社を取り上げます。

『方丈記』で有名な鴨長明は、この河合神社の神官の家に生まれます。
そして、鴨長明も、河合神社に赴任する予定だったのですが、一族の反対にあって、結局赴任することはなかったそうです。
その後、隠遁して、『枕草子』 『徒然草』と並び称される随筆の傑作『方丈記』が書かれたことを思えば、それもまた、長明にとっては、運命だったのでしょうか。

正面の門の奥、境内の真ん中に見える建物は、『方丈記』の題名の由来にもなった、長明の住んだ「方丈」が復元されています。
方丈は一丈四方で、約五畳半の広さといいます。間口、奥行きともに一丈四方であるところから「方丈」。
この「方丈」で鴨長明は『方丈記』をものにします。




初詣A・京都へ <第1幕・第3場> 上賀茂神社編

2005年01月29日(土) 10時26分
上賀茂神社の朱色の鳥居をくぐり抜けると、まず、正面に目に飛び込んでくるのが、左の写真の「立砂」です。

円錐形の盛り砂は、美しい形をしています。
どうやってこんなにきれいな形に整えているのでしょうか。
広々とした空間にこの2基の「立砂」がある様子は、神秘的でもあります。

本殿の北北西に位置する神山(こうやま)が、上賀茂神社の御神体でもあるということですが、この立砂は、その神山を模したものであり、神の依り代としての役割をもっているようです。

神道には、陰陽道が深く関わっていますが、この立砂は、左右に二つあることから、「」と「」を現しているのでしょうか。
この「立砂」は、見ていくと、まだまだ深い意味があるような気がします。

背後には、細殿(拝殿)があります。重要文化財に指定されています。


しばらく行くと、境内を小川が横切るように流れているのが見えてきます。

奈良(楢)の小川」の支流である「御物忌川(みものいみがわ)」です。
その先に、本殿、権殿の入り口に当たる、朱塗りの楼門が立っています。(右の写真)

この楼門も、重要文化財ですが、立派な造りといい、派手な色といい、一際目につきます。

楼門をくぐると、左の写真の建物があり、階段を登ってここをくぐれば、いよいよ、本殿と、権殿です。

ここから先は、写真撮影も禁止になっています。
門の中に入ると三間社流造りで共に国宝本殿権殿の建物がありました。



初詣A・京都へ <第1幕・第2場> 上賀茂神社編

2005年01月22日(土) 23時50分
長い長いプロローグとなってしまいましたが、今回から、1月3日の京都・賀茂神社参拝について、見ていきたいと思います。

って、今頃初詣のことを書いているなんて、遅すぎますね。

やりかけたからには、途中で止めるわけにもいかないので、簡単にまとめておきたいと思います。

賀茂神社は、ご存知のように「下鴨神社」と「上賀茂神社」から成り立ちます。

まず向かったのが、「上賀茂神社」。正式名称は「賀茂別雷(わけいかづち)神社」。

参道の先に、朱色の鳥居がひときわ目に付くかたちで構えています。

上賀茂神社は、特にこの鳥居を軸に全体を見渡すと、四方八方に広がる感じがして、開かれた空間というイメージが自分にはあります。

もう少し先に歩いていくと、そうでもないのですが、少なくともこの位置から眺める上賀茂神社は、開かれた空間、「」をイメージします。

対して下鴨神社は、閉じられた空間の「」。

と、これは全くの個人的な思いなのですが。

でも、上賀茂の「上」と下賀茂の「下」が、それぞれのイメージである、「陽」と「陰」に対応しているのは、たまたまでしょうか。

「上」=「陽」、「下」=「陰」、という風に。

当日は、参道脇や、上の写真の左右に露天が広がっており、賑わいを見せていました。

境内に入る前に、鳥居の正面あたりに、神馬(しんめ)がいました。ここも人だかりで、子どもたちが特に喜んでいました。

神馬といえば、伊勢神宮が有名ですが、神社に「神馬」がいるというのは、「太陽神に馬を捧げる」という儀式の名残だそうです。

さすがに今は、実際に生きた馬を神に捧げるということはしてないのでしょうが、そういえば、書いていて気がついたことがあります…。



初詣A・京都へ <第1幕・第1場>上賀茂神社編

2005年01月11日(火) 23時10分
3年前から1年前の神社巡りのことを、簡単にと言いながら、だらだらと振り返ってしまいましたが「流れ」のようなものが、自分なりに感じられたので、自分自身を振り返るという意味で、記録しておくのも良いかなと思いました。

お店のお客様に出している手書き通信、光透波の泉【アナログ版】にも、3年前の元伊勢内宮皇大神社と、元伊勢外宮豊受大神社初詣のことを書いたのが、きっかけで長文になってしまいました。

果たして、こんな個人的なことを、読んでくれるかどうか、また、何でお店のセールなどの案内のなかに、「何で神社のことが書いてんの?」と変に思われるだろうな、とかいろいろ逡巡もありましたが、恐る恐る、でも開き直って、お客様に出したのを思い出します。

一度やってしまえば、もう後は開き直るしかないわけで、後は、神社のことから、神道のこと、本のこと、不思議なこと、古代のこと、映画のこと、娘のこと、名付けのこと、樋口一葉のことなどと、もはやジャンルはあちこち飛んで、自分の興味あることを好き勝手に書くようになり、今に至っているということで、考えてみれば、3年以上毎月書いていることになるのか、と思い当たりました。

今年は、<序幕>でも書きましたように、京都の神社へ行きました。

伊勢神宮が、「表」の代表格、トップの神社だとしたら「裏」の代表格、トップに当たる神社はどこか、ということになるのですが、今回は、その「裏」の代表格の神社へ参拝してきました。

「流れ」としては、「表」から「裏」へ、ということになるのですが、このことは、前回も書いたように全く意識してませんでした。
結果的にそうなったというだけです。

今回、この神社へ行こうと思ったのは、娘の存在があったからです。

昨年、2人目の娘が7月31日に誕生しました。

名前は「葵(あおい)」。

初詣A・京都へ <序幕B>

2005年01月09日(日) 21時33分
<序幕A>の続き。

長い長い導入部になってしまいましたが、今回でいい加減<序幕>も完結させて、次回より<本編>を始めます。<本編>の方が短いかもしれないです。

1年前は、京都府の丹後半島に鎮座する、丹後一宮「元伊勢」籠(この)神社へと参拝してきました。

籠神社は宮津市に鎮座しますが、宮津市といえば、日本三景で有名な「天の橋立」のあるとことですが、この「天の橋立」のちょうど根元に位置するのが「籠神社」になります。
ここも過去2度訪れていて、今回で3度目です。

古代は、籠神社参道の一部が、何と「天の橋立」だったということです。
確かに、地形的に、籠神社の先には、天の橋立があり、天の橋立籠神社の参道だということも、言われてみれば納得できます。
それだけ、古代は籠神社の権勢が大きかったことが伺われます。

<序幕@A>でも述べましたが、「元伊勢」候補地ですが、元伊勢第一番が、奈良県の「笠縫邑」とされています。
この笠縫邑候補はいくつかありますが、その最有力候補が、先の三輪山の麓に鎮座する大神神社のすぐ近く、「檜原(ひばら)神社」。

そして「笠縫邑」のあと、元伊勢第2番「与謝宮(よさのみや)」に移動しているのですが、この「与謝宮」候補地としては、先の3年前に訪れた京都府大江町元伊勢内宮皇大神社元伊勢豊受大神社、そしてこの丹後一宮「元伊勢」籠神社があります。

1年前は、「籠神社」とその奥宮(おくのみや)にあたる「天真名(あめのまない)井神社」を訪れました。

そして、昨年の3月ごろ、たまたま伊勢神宮を訪れる機会がありました。

「流れ」としては、いい流れだったと個人的には思いました。



プロフィール/趣味
[プロフィール]

ことは
1972年生/獅子座/O型/男/滋賀県在住
[趣味]

読書
本なら基本的に何でも好き。
好きな作家
島田荘司、東野圭吾、栗本薫、横溝正史、江戸川乱歩、藤木凛、など多数。
映画
心暖まる、癒される映画が好き。
好きな女優
ソフィー・マルソー、シャルロット・ゲンズブール、リブ・タイラー、内山理名、麻生久美子、広末涼子、つぐみ、など多数。
音楽
心地よい音楽が好き。松たか子、遊佐未森、鈴木祥子、ヒーリング系の音楽など。
その他
神社巡り、不思議大好き人間。
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