最後の暁 

May 03 [Tue], 2005, 23:25
「消えてく!消えてっちゃうよ……」
「すごい…」



僕ら二人、こうして何時間土手に座り込んでいたのだろう。
朝になれば、連れ戻される。
それは目に見えていることで、もう、変わることは無い。

今の時刻は午前5時。
まだ、薄暗いが空が赤みを増してきている。
なんとも言えない橙と群青のグラデーションを描いて、空は一刻、一刻姿を変えていった。

整理整頓 

February 23 [Wed], 2005, 14:10
今までの自分を全て消したくて、過去の記事は消しました。
1つだけ残したのは、この駄文は気に入っているから。

ラムネ 

August 05 [Thu], 2004, 15:49
甘い、甘い、夏の麻薬。
舌先が痺れるような…


あの子との夏の思い出。
あの夏の日に帰れたら、どんなにいいだろうか。
僕はもう大人になってしまった。
あの夏の日には、もう、戻れない。


「ウチ、夏って好きよ。」
彼女は嬉しそうに微笑んだ。
「なんで?いい事なんて、ひとつも無かよ。」
ふふ、そう声に出して笑い、それから、一口ラムネを飲んだ。
カラン…とビー玉が音を立てた。


細い喉がゴクリと音を立て、汗ばんだ身体はキラキラと輝いていた。


「暑かね…。陽ちゃんは夏は嫌い?」
「えっ…!」
不意に質問され戸惑ってしまった。
「僕は…夏は好かん。だって、泳げんし、暑いし、宿題出るやんか。」
「陽ちゃん、泳げんの?ウチが教えたげよか、ふふ。」
そう言って、またラムネを飲んだ。


カラン。


カラン。


「なぁ、なんでラムネのビー玉は取り出せんのやろ?」
「なんでやろね…でも、きっと、簡単に取り出せるんやったらキレイに見えんとウチは思うんよ。」
「そか?」
「ウン。すぐ手に入るものはキレイじゃないの。」


カラン。


カラン。


「陽ちゃんもラムネ、飲む?」
僕が返事をするより先に、小さな唇が、僕の唇に重なった。
「ふふ、甘かよ。」
そう言って彼女は笑った。


あの日飲んだラムネの味を、僕はずっと追い求めている。
見つからない事はわかっているのに。
2005年05月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
comment
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:koro87
読者になる
Yapme!一覧
読者になる