『SHERLOCK (シャーロック)』 シーズン3:エピソード1

June 30 [Mon], 2014, 19:30
待ちに待った「シャーロック」のシーズン3が放送されました。

その幕開けエピソードについて感想です。

※あたりかまわずネタバレしています。





ジョン・ワトソンの目の前で、シャーロック・ホームズがジム・モリアティの暴走を止めるべく、ビルから飛び降りて命を絶った…と思ったらどうやら生きているらしいことを匂わせて終わったシーズン2。

もちろん、原作でもシャーロックはモリアティ教授と争って崖から転落死…と見せかけて生きて雲隠れなので、そこは問題ないのです。

シーズン2ラストエピソードのタイトルが「ライヘンバッハ・ヒーロー」の時点で、死んだと思わせて復活する流れ…そこまでは既に承知なんですけどね。(原作でホームズが落ちた滝がライヘンバッハの滝)

崖から転落して滝にのまれた(実際には転落の瞬間は誰も見ていないし、死体もない)という原作と、ジョンの見ている前でビルから飛び降りて、血まみれの死体になるとでは、ちょっと話がかわってきますね。
さぁ、どうやって生き返るの?

前回のエピソードからは、モリー・フーパー(モルグにお勤め)に何かをお願いしていたことと、飛び降りたシャーロックに駆け寄ろうとしたジョンに、派手に自転車がぶつかって転倒することくらいしか、伏線になりそうなものは見つけられず。

ただ、原作を知っていれば兄のマイクロフト・ホームズが手助けしているだろうことは、想像がつく…けど…けどぉー!

いったい、あの状況からどうやって生き返る訳?
ちゃんと、説明してもらおうじゃない!

と意気込んでシーズン3を観たのですが。。。


しょっぱなからタネ明かし。
おぉ!
バンジージャンプを使った大がかりなトリックで…ん、少々かっこよすぎる…あれ?と思ったらこれは、アンダーソン(シャーロック嫌いだった元鑑識、今は何故か大ファンになっている)の推理。

ということで、これはタネあかしではない…ただの妄想です。

…だけど、ちょっと出鼻を挫かれた感じです。

その後、シャーロック本人が出てきて、いけしゃあしゃあと、落ち込むジョンに向かってタネ明かし…「シナリオは13通りあったんだ」…ちょっと自慢げに…そこで怒れるジョン…「そんなことはどうでもいい!」
(シャーロックの死に打ちのめされていたジョン。急に登場したシャーロックに怒っています。)

そうなのです。

もう最初にアンダーソンの妄想シナリオで出鼻を挫かれ、13通りシナリオがあるとか言われ、マイクロフトの関与が仄めかされたら…この段階で生き返りの方法なんてどうでもよくなってさ。

だって、コナン・ドイルだって何も生き返りのトリックが書きたくて殺したわけじゃないんだもん。(ホントに殺したかった=連載やめたかった)

そう思うと、別にいっか…って。

それよりも、相変わらず原作の断片を上手く使う脚本に拍手を送りたくなるわけでね。(DVDをジョンに売りつける老人のくだりは最高。)


まぁ、「どうでもいい」と思ってしまったこと自体が、制作者にしてやられた感はあるんですよね。

でも、なんか許しちゃいますねぇ。

ライヘンバッハは、有名&重要エピソードだし、モリアティを退場させるには必須エピソードだから、やらないわけにもいかんしね。

まぁ、そんなことよりシーズン3の放送と次シーズン続行を祝いましょう。
今まで通り、丁寧に脚本を作り続けてほしいものです。

2013-2014年 お正月DVD その2

February 12 [Wed], 2014, 18:00
お正月DVDの後半3本です。
この前のお正月は、これしかしてねぇ〜!

オブリビオン



まぁ…面白いと言えば面白いけど。
別に、いつものトム映画といえば、そうだし。

主演トム・クルーズなので、一定のクオリティは保障されてる感じ。

ただ…こう…なんというか。。

共演女優の選び方に、トムの敏感な臭覚を感じる(笑)

オルガ・キュリレンコかぁ。
かわいいよね〜。

ちょっと、「バニラ・スカイ」のペネロペを思い出したよ。



96時間/リベンジ



元CIA工作員のお父さんが、娘の誘拐に立ち向かう前作の後日のストーリー。

今度はパパとママが拉致られます。

最強の父親を演じるのはリーアム・ニーソン。
最初は「アクション映画の主役?似合うかな?」と思ったけど、
とても、お似合いです。

前作でもそうでしたが、敵に立ち向かう時の
いろんな小技がなかなか面白いです。
(例えば、知らない場所に連れ去られたときに、自分の居場所を探り出す方法とか。)

ただ、結構、敵が死んでいくのですよ。
バッタバッタと。。
ちょっと、殺し過ぎ…。

あと、これ書くにあたってスタッフとか調べて分かったんだけど。

これ、フランス映画だったんですね。
(セリフは英語です。)

で、リュック・ベッソンの脚本・製作とな。

なるほど。ちょっと納得。


モネ・ゲーム



横暴な上司(アラン・リックマン)に一泡吹かせようと、
彼の好きなモネの絵画を使って一計を案じる鑑定士(コリン・ファース)。

その企みにアメリカ娘(キャメロン・ディアズ)も参加するのだが…。


なんか、楽しそうな映画だな…と思って借りたんですけど。

そうでもなかった(笑)

や、テンポの悪いシュールな笑いなら楽しめるかも。

ストーリーもキャストも悪くないんだけど、ちょっと間延び感が。

テンポともう一つまみのパンチがほしいところ。



私のお正月休みは、こうして終わっていったのです。。

2013-2014年 お正月DVD

February 11 [Tue], 2014, 2:00
この前の年末年始に見た分を、簡単にまとめてみるよ。
まず、前半3本!

ダイ・ハード/ラストデイ



もうね「ツイてない、不死身の警官」レベルから
サイボーグレベルに達してしまったと思うのですよ。
アクション(の映像)が凄すぎて。

じゃぁ、ロボ・コップで良いじゃん…、みたいなね。

というかね『ダイ・ハード4.0』の時も、すげー違和感があって。
(ちゃんと観てないけど。)

なんか、違う…。
みんなのジョン・マクレーン刑事じゃない!

で、よく考えたらスキンヘッドにしちゃったからじゃないかと。

なんか、ちょっとセンスの良いちょい悪みたいになっちゃってさ。

本来の「ダイ・ハード」とは、別物ですね。

私が認めるのは、「ダイ・ハード3」まで!




Ted



テディベアの映画にR指定がついていると聞いて、冗談かと思った。

だって、クマのぬいぐるみなのだからたかが知れてるさ…と思った。

結果、ホントにエログマでしたね。悪いテディベアです(笑)

ただ、コメディ映画としてのセンスは最高。
作りも好み。

あと…サイコな(変態な?)キャラで登場のジョバンニ・リビシがハマり過ぎててヤバかった!



ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日




2014年幕開けのDVD。

元旦に見たからね。

主人公の青年とトラの駆け引きもさることながら
映像が、ものすごく素晴らしい。

空想でもこんな素晴らし風景を描くことって、できないんじゃないかって思うくらい。

ハッするような映像がたくさん観れますよ。

ただ、漂流する前のストーリーも結構長くてね…。

まだ、漂流しないのか…と少々ウトウト…。

たぶん、お屠蘇のせいなんですけどね…。

ステキな作品でしたね。

『コンテイジョン』@おうちDVD

February 07 [Fri], 2014, 18:00
「コンテイジョン」をようやく観ました!!



ポスターに写っているグウィネス・パルトロウの凄まじい表情を目にした時から、どんな作品か気になってしょうがないという…。(どんな状況なら、あんな顔になるのだ?)

正体不明の感染症が猛威を振るう脅威と人々のパニックを豪華な6人のアンサンブルキャストで描く。

ローレンス・フィッシュバーン、マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレット、グウィネス・パルトロウ…なんて、豪華…。


香港出張から戻った1人のアメリカ人女性ベス(パルトロウ)。彼女から始まったと思われる謎の感染症が恐ろしいスピードで広まっていくにもかかわらず、治療の糸口が見つからず、どんどん社会の秩序が崩れていく。

この状況を立場の異なる複数の医者(フィッシュバーン、コティヤール、ウィンスレット)、感染者(パルトロウ)、その家族(デイモン)、そして少々胡散臭いフリーライター(ロウ)それぞれの視点から追っていく。

本作では、感染症の発生から日を追っていくのだが、DAY2から始まっていくところが面白い。2日目では、既にベスは感染症を発症しており、何から感染したのかがわからない。

パンデミックを素材としたパニックムービーであると同時に、感染源がわからない恐怖を味わうスリラーでもある。

得体のしれない恐怖に遭遇したとき、人は獣にも鬼にもなれるし、聖人にもなれる。食べ物や薬のためなら人も襲う。子どもを感染から守るためなら親しい人にも銃を突きつける。そして、病気を解明するためなら感染のリスクなんかいとわない。

いろんな状況におかれた登場人物のエピソードを大仰な起承転結をつけるわけでなく、淡々と見せていきます。
この淡々とした感じが、リアリティにつながっているのか、いろんな情報に翻弄される市民の様子や秩序が崩れボロボロになった町なんかも「あり得るよな…」と思えてしまうからゾッとする。

このリアリティ…、これはもちろん、スティーブン・ソダーバーグ監督の手腕の凄さ。
とにかくストーリーの語り方が上手い!これは、「トラフィック」や「サイド・エフェクト」でも感じたこと。綿密な計算の上に成り立ったストーリーの流れですよね。
そして、その流れにドンピシャに合った演技を披露するキャスト。この幸せな組み合わせのなせる業です。

それから…。
余談ですけど。。

機能を失った街並みとか配給の列に並ぶとか、震災を経てリアルな実感を伴って観るようになってしまいました。
給水車の列に並んだ時の「自分の順番が来る前に水がなくなったらどうしよう」という不安でトゲトゲした気持ち…そういう気持ちになったという記憶は、ずっと残っていくのかな…なんだか、そんなことに気が付いちゃったなぁ…。

『マリーゴールドホテルで会いましょう』@おうちDVD

February 05 [Wed], 2014, 18:00


いろいろな思いを抱え、イギリスからインドへやって来た熟年の男女7人。植民地時代の建物を素敵に改築した高級ホテルで、豪華な老後生活を送るのだ。…と思ったら、ホテルは全く改築が進んでおらずボロボロ…。期待外れの状況に呆然とする7人を若いオーナーのソニーが、何だかんだ言いくるめてチェックインさせる。

とまぁ、こう書くとコメディっぽいんですけど、登場人物一人ひとりを丁寧に描いた。しみじみ味わい深い人間ドラマでした。

どんな環境に置かれても、好奇心をもってポジティブに挑めばよいスタートがきれるんだなぁ…。個人的にはそんな気持ちにさせられて、少しじんわりしましたよ。

キャストは、ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、マギー・スミスなど、充実&安心のベテラン陣。特筆すべきは、ホテルの若いオーナーを演じるデヴ・パテル。資金不足で改築が進まないホテルに訪れた7人のお客様。これを好機に転じようと奔走するのですが、7割の熱意、3割の胡散臭さ(笑)この少々の胡散臭さが、ソニーという人物を魅力的なキャラクターにしているし、この作品のいい味になっています。
デヴ・パテル、どこかで見たことあるような…と思ったら「スラムドッグ$ミリオネア」の主役を演じた俳優さんでした。

作品を観る前は、自分とはかけ離れたテーマに思えたけど、見終わった今では、物事の捉え方とか気持ちの持ち方とか、ポジティブでいるって大事なことだなと痛感。とても身近なお話。

見始めに、少しだけ嫌な気持ちになった植民地の名残りやインドへの偏見。観ていくうちにその感覚は薄れていきます。なんでかな?とちょっと考えてみたんですけど…偏見があることを素直に描くことで、第三者的な視点を保っているのかな〜?、と。

偏見をもって、異文化圏の人と接することって滑稽に見えたりしますし。…とはいえ、全く偏見を持たずにいるなんて…それも難しいことですし、…そもそも会ったこともないのに、正しく理解するなんて無理だろうな…そんなことも、…ちょっとグダグダとではありましたけど…考えさせられました。

『しあわせの雨傘』@おうちDVD

September 25 [Wed], 2013, 1:15


フランスの大女優、カトリーヌ・ドヌーヴが世間知らずなお母さんを演じます。
と思いきや、夫のかわりに雨傘工場をバキっときりもりしてみたりもします。

でも、結局は恋愛云々…それしかないんか〜、君らのハナシは!

恋愛でも不倫でも若気の至りでもなんでも良いんですけど、
とにかく甘ったるかった。ところどころ、笑えるんだけど…それにしてもなー。

で、最後のほうでカトリーヌ・ドヌーヴがちょっと歌ったりするんですけどね
インド映画に通ずるものがあるな…と。
こういう感想を持ったのは、初めてですね、と。

『しあわせの雨傘』か…。『シェルブールの雨傘』にかけてるのかな?

特におススメしません。
(じゃ、なんで書いた!?自分でもわからん。)

おやすみ!

『砂漠でサーモン・フィッシング』@おうちDVD

September 25 [Wed], 2013, 1:12
ちょっとクスクスっと笑えるような映画が観たくて。
「きっと、おしゃれコメディに違いない。」と、
勝手に決めつけて借りた『砂漠でサーモン・フィッシング』
(ま、あとは私の好物が鮭…ということもありますけど。)



実際に見てみたら、たっくさんの要素がてんこ盛りなのに、
すごく素直に呑み込めるステキな作品でした。

「砂漠で鮭釣りがしたい」というイエメンの大富豪の夢を水産学者、ジョーンズ(ユアン・マクレガー)と富豪のコンサルタント、ハリエット(エミリー・ブラント)が叶えるべく奔走します。

ありえない夢物語であり、友情と愛情のステキだったり苦かったりする物語であり、
信じる力の強さを教えてくれる物語。

かつ、

イギリスの政治家やお役所人が絡んでくるシュールなコメディ。

「こんなに要素がいっぱいなのに〜、なんでこんなに落ち着いた優しい仕上がりなの〜?」と思ったら、監督がラッセ・ハルストレム(『ショコラ』)、脚本がサイモン・ビューフォイ(『スラムドッグ$ミリオネア』)なんですね。

このクレジット観たときに、すっごく納得した(笑)

…いや、ホント、すっごく腑に落ちたんです。。
『スラムドッグ〜』の斬新でポップなところと、『ショコラ』(とか『ギルバート・グレイプ』)の優しい温かさが、うまーく共存しているというか。

でね。

特筆すべきはシュールなお役所人の一人を演じているクリスティン・スコット・トーマス。
首相広報官としてバリッとお仕事しています。
このバリバリぶりが、すっごくパンチがきいていまして、
この映画の面白さのかなりの比重を占めています。

面白いのは、バリバリ仕事をする彼女の家庭での様子をチラチラ見せているところ。
家でもバリバリと家事をこなすお母さんっぷりが、良い味付けになっています。

いい仕事するわぁ〜。まったく、もう。

いまだグッとくるセリフ〜『アポロ13』@おうちDVD

August 19 [Mon], 2013, 11:30
今まで、映画を観てきた中で、好きなシーンというのは数えきれないほどある。

だけど、好きなセリフ(と、それに伴う雰囲気)として、いつでも浮かぶのがこのセリフ。


Odyssey, this is Houston. Do you read me ?



そう『アポロ13』のクライマックスです。



大気圏突入を果たし、交信不能から交信回復を待つ。

大気圏を突破したのか?パラシュートは開いたのか…?

息をのむ時間(3〜4分)。

その間、ひたすら地上から発せられる「オデッセイ、応答せよ」。
このセリフです。

声の主は、自分も搭乗するはずが健康上の問題(風疹発症の可能性があった)から、地上に残ることになった飛行士のケン・マッティングリー。
演じるのは、ゲイリー・シニーズ。(「フォレスト・ガンプ」や「スネークアイズ」に出演、最近は「CSI:ニューヨーク」の主人公としても有名ですね。)

酸素タンク爆発に始まる、アポロ13の数々の問題(酸素不足、電力不足、二酸化炭素が排出できないなどなど)を怒涛のように見せつけられてきて、一転、じっと集中するシーンです。

この作品、最初に観たのは高校生の時でしたけど、いまだ忘れられないセリフです。

作品自体、演出・編集・音楽等々、どれをとっても素晴らしい。
ロン・ハワード監督のバランス感覚の素晴らしさなのだなぁ〜と思ったり。

歴史上の大事件を描いたわけですけど、パニック映画であり、宇宙船・NASAそれぞれの密室劇であり…作り手がよく心得ている感があります。

ちなみに本作で、もう1か所好きなセリフのやり取りのシーン。
主席飛行管制官のジーン・クランツ(エド・ハリス)と各管制官たちの発射へ向けた最終確認のシーン。

ここがテンポ良くて、とっても好きなんですけどね。

Apollo 13 flight controllers listen up.
Give me a go, no go for launch.
(アポロ13全管制官へ。最終確認を行う)

-Booster.

-Go.

-RETRO

-Go.

…っていうのが続いていくんですよね。
ま、こちらは日本語字幕で観てますんで意味は分かるんですよ。

ただ、「ふぉーらんち…?ランチ…?…昼飯どうした!?」みたいな考えが、ふと浮かんだりするもんでね。
面倒なんですけど、英語字幕にして確認したわけでね。
lunchじゃねぇ!launchか!とかね、何回観ても発見があるよね…無知って怖い…。
(ちなみにキューピーのバターミルクランチドレッシングはranch(牧場)ね。)

まぁねまぁね、せっかく調べたしね。
久々に見て、やっぱりこのNASAのプロフェッショナルたちのぶつかり合いにも痺れたしね。
そんで、ブログに書いてみたよ。
初見当時は高校生で、ブログなんか書けないしね。

はい、お粗末様。

『レ・ミゼラブル』@おうちDVD

August 18 [Sun], 2013, 11:45
アン・ハサウェイが、見事アカデミー賞(助演女優)を獲得した作品『レ・ミゼラブル』を観ました。



観終わってから、エンドロールを観ていてビックリ。
『英国王のスピーチ』のトム・フーパーが監督していたんですね。

『レ・ミゼラブル』は、小説としてもミュージカルとしても本当に有名な作品です。

私もこれまでに、ミュージカル版や普通のドラマ版等、いくつかのパターンで観ています。

個人的には、フランス制作のTVシリーズが結構好きで、記憶に残っています。
(ジャン・バルジャンをジェラール・ドパルデュー、ジャベールをジョン・マルコヴィッチ、
そしてコゼット役のヴィルジニー・ルドワイヤンがとてもよかった!)
※これです↓




フーパー版はですね、ミュージカルと普通の映画をミックスした感じでした。
パッと見、普通の映画だけど、セリフだけ歌です…という。

一応、ミュージカルなので、それなりに歌い上げるところもあるものの、意外と多くないです。
結構、抑えた感じの歌が多いかなぁ。
歌う…というよりは、セリフに節がついてる…とでも申しましょうか。

そのあたり、ただの話題作りではなく、俳優さん自身が歌う意義みたいなものが、とっても伝わります。

ヴィクトル・ユーゴ―原作の有名すぎるストーリーですが、映画になるとテンポが早い!
150分越えの上映時間ですが、原作の長さを考えれば駆け足になるのもしょうがない。

特に前半のファンティーヌ(アン・ハサウェイ)が亡くなるまでが、結構なスピード。
ファンティーヌの転落物語なんて、早いのなんのって。。
昼までは女工だったのに、夕方には解雇され、暗くなって髪を売り、
深夜前には歯を売って、ど深夜には売春婦に…、と思ってしまうほど早い!
転落っていうか、落下っていうか。

というわけで、このスピードについていけず「楽しむ余裕もないなぁ…」と思った頃に、あの人たちが出てきます(笑)

悪名高き…いや、おもしろ夫婦のテナルディエ夫妻。
(サシャ・バロン・コーエンとヘレナ・ボナム=カーターだから面白くなるのはしょうがない。)

シーンとしては、この夫婦に預けられていたファンティーヌの娘コゼットが、
ろくでもない夫妻につらい目に合わされて…というのがよくわかるシーンなのですが、
歌や動きのテンポも良く、見入っちゃいました。

このあたりから、六月暴動のシーンまでは、ずずずーっと引き込まれまして。
結構、夢中で観てましたー。

六月暴動のシーンは、地味にリアルで。
いわゆるドンパチの派手さはないけど、銃を撃つ描写にしても、
銃が暴発したのかと思うくらい手元にも火花が見えるんです。

そういう細かい描写が、時代の古さとか銃の質の悪さなんかと彷彿とさせるんですよね…って、もちろん、銃には詳しくないので、本当のところは知りませんが。

銃に限らず、細部までこった描写が多かったですね。


前半が駆け足とはいえ、全体的には引き込まれるストーリーの進め方でしたし、
セリフとしての歌の存在感というのも非常に堪能できました!

映画作品としてのミュージカルの新しい方向を切り開いたともいえるのではないでしょうか?

酩酊ですけど『華麗なるギャツビー』@MOVIX利府

August 16 [Fri], 2013, 1:24
先ほど、友人と飲んでいて。
『華麗なるギャツビー』の感想が書けない…とこぼしていたところです。

帰り道で、なぜ筆が進まないのか…と考えまして。。
つまりは、自分の期待に添わなかった作品だったのだと思い当たりました。

といっても、100%期待に添わなかったわけではなく、大好きなポイントもしっかりあった作品です。
じっくり考えて感想を書きたいと思います。。



高校生の頃でしょうか?
当時公開された『ロミオ+ジュリエット』に夢中になりました。

シェイクスピアが書き残したセリフはそのままに、時代設定を現代にガラッと変えて、舞台もブラジル、登場人物もギャングたちという大幅な変更を加えた脚本。
さらに、教会をキーワードに十字架、マリア、天使といったモチーフが散りばめられ、これがまた画面のザラザラした質感に妙にマッチして、絶妙なセンスを作り出していました。

さらに言えば、音楽もすごい。

古典的なラブストーリーに、ガービッジ、レディオヘッド、カーディガンズやワナディーズ…。
これを、惜しみなく組み合わせて使っている。

何より、2人の主役、ロミオのレオナルド・ディカプリオとジュリエットのクレア・デーンズが素晴らしい。
これは、この年齢のこの二人だからこその声や表情。
当時から実力派といわれた2人ではあるが、非常に初々しく、表情の一つ一つにぐっと来てしまう。

その5年後の『ムーラン・ルージュ』は、前作の美術的な要素、音楽的な要素をさらに強く、個性的に高めていった作品。
ストーリーは、いたってありふれた悲恋物語なのに、一味違ったミュージカル映画になりました。

登場人物には、実在の人物も多く(トゥールーズ=ロートレック、エリック・サティ、ハロルド・ジドラーなど)、リアルとファンタジーの狭間感が心地よい。

1890年代、パリのナイトクラブでの出来事を圧巻のスケールで描く。

何がすごいかというと、ダンスフロアを所せましと使って披露されるカンカン。
そのカンカンをものすごい勢いと気迫で踊ってる踊り子たちの間を、カメラが駆けずり回りながらとる映像。
これが、すごい。
20代前半の私は、この映像に毒されたといってもいいくらい、大好きでした。


前置きが長くなりました。

さて、『華麗なるギャツビー』です。
有名なフィッツジェラルドの原作を映像化したもの。…とは言っても、私は読んでませんけどね(笑)

なので、まっさらな状態で見たわけです。

本作に100%賛同できなかった理由として、『ムーラン・ルージュ』との似通った点が挙げられます。
主人公(トビー・マグワイア)の登場の仕方、派手なパーティシーン…。
これが、『ムーラン・ルージュ』に似ており、かつ至らないのです。

いまいち、物足りず。
私の消化不良はここからきています。
舞台がニューヨークだからといって「ラプソディ・イン・ブルー」を大音量でかければいいというものではないのです。
…たぶん…。


ただ、それでも。。
人物の描き方、キャスティングには目を見張るものがあります。

マグワイアの傍観者っぷり。
キャリー・マリガンの完成されたヒロインっぷり。
ディカプリオの喜怒哀楽をいとも簡単に示す役者っぷり。

特にディカプリオは、懐の大きな人物そうなのに、実は狂気を抱えているキャラクターを非常によく体現していたと思います。
今回の見どころといえば、彼の演技力でしょう。

それから、ラーマン監督ならではですが、出身地オーストラリアの実力派俳優を起用するのも楽しみの一つ。
ジョエル・エドガートン、エリザベス・デビッキ、アデレイド・クレメンスなど。。
普段は、あまり知らないけど魅力的な役者さんが脇を固めます。


重要なシーンだったにもかかわらず、パーティーシーンにいまいち馴染めなかったのがさびしい。


でも、それ以外を除けば、監督の演出通りきちんとストーリーを語る作品だったとも思います。


というわけで、酩酊しているのでこの辺で…。
おやすみなさい。
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