
以前に仕入れた【若きサムライのために】を読んで
版元などを検索で調べていたら三島の割腹自殺に関する
読み物で、自殺の状況に関する詳しい記述を見つけた。
三島の割腹自殺で良く言われるのは介錯をした森田必勝が
下手糞で斬首する為に何度も刀を振り下ろしたという話。
この件についても触れられていて以下その部分をちょい引用。

公判記録によると、右肩の傷は初太刀の失敗であった。
おそらく 最初三島はうしろへのけぞったものと思われる。
森田は三島が前へ倒れるものとばかり思って
打ち下ろしたとき、 意外にも逆に頚部が眼の前に
上がってきたため手許が狂い、 右肩を叩きつける
恰好になったのであろう。 そのため前へ俯伏せに
倒れた三島が額を床につけて前屈みに 悶え動くので
首の位置が定まらず、森田はそのまま三島の 首に
斬りつけたか、それとも三島の身体を抱き起して
急いで斬らねばならなかったかはわからないが、
いずれにしても介錯人には最悪の状態でさらに
二太刀斬りつけ、結局は森田に 代った古賀がもう
一太刀ふるわねばならなかったのは、 致し方なかった
と思われる。最後はあるいは 押し斬りに斬った
かもしれない。 現場写真で三島の倒れていた
部分の血溜りが、ほぼ 九〇度のひらきで二方向に
見えているの はその結果ではないのか。森田は
自分の敬慕してやまない 先生を一太刀で介錯
できなかったことを恥じ、 「先生、申し訳ありません」
と泣く思いで刀をふるったことであろう。
■三島由紀夫割腹余話より
<参考>
雑誌『フライデー』の創刊号に掲載された自決した
三島の首と胴体の写真。
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スピカ店主鶉屋の日記#1
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