全国FMラジオ デイリーチャート

May 03 [Thu], 2012, 16:47
あるアーティストの記事の中で
「全国FMラジオ デイリーチャート ○位」という記載をみかけた。
FMラジオのチャートって何だろうと単純に疑問に思った次第。

調べていくうちに不思議なことがいくつも出てきた。


このチャートは「HOT EXPRESS」というWEBサイトのマガジンに記載されていて、
このWEBサイトを運営している株式会社プランテックという会社により調査・集計されているものだとのこと。
一応FMラジオ局という位置づけからは第三者機関ではあるが、調査・集計と同時にアーティストの広告的な記事が載っているということもあり、広告媒体的な雰囲気を感じる。


「全国FMラジオ」とは冠しているが、
東京、名古屋、大阪、福岡、札幌の5都市であり、しかもウイークリーがベース。
デイリーチャートは関東FM局のみ というものが発表されている。
なぜ全国5都市のデイリーが発表されないのか。
仮に今のままだとしても、ウィークリーが東京、デイリーが関東 って何なんだろう?
なんか整合性がない気がした。


何より、チャートの基準になるのが「FMラジオでオンエアされている曲」。
そしてその順位。
5月2日のデイリーチャートを見ると
 1位  3曲同順位
 4位  2曲同順位
 6位  2曲同順位
 8位  3曲同順位
11位  8曲同順位
19位 18曲同順位
同順位が多すぎる。
ということはそのカウント数自体が1ケタなんだろう。
たぶん19位あたりだと 3回とか4回というレベル。
そうでないとこんなに同順位が並ぶなんてことはありえないと思う。


一応この業界はオリコンが信頼度が高いと思うので、一度そのチャートとの相関関係を調べてみようと思っている。










亀岡事故で行き過ぎ取材?

April 24 [Tue], 2012, 23:49
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-130185/1.htm

亀岡で起きた無免許自動者事故において、マスコミの取材に行き過ぎがあったとして、但馬救命救急センターがブログで新聞社各社を名指し批判した。
これに対して、新聞社は事実無根と反論しているらしい。

この件に関しての真実は、これから明らかにされていくだろうが、
傾向としてここで指摘されるような傾向はもとからマスコミ各社の取材の姿勢の中で多分にありうると思われる。


新聞記者も憧れの職種のひとつとして勉強をしていた学生の頃、
マスコミで勤める複数の人に、「事件や事故で亡くなった方の遺族に対して、取材をしなければならないのか」という問いに対して、どの人も「それが仕事だから」と答えた。
この業界はそういう価値観なんだと強く感じた。
そのベースは今も変わっていないのではないか、その考え方がある以上は、今回起きたようなことも実際にあったのではないかと推測される。

社会人になってまもなく、勤務していた工場で、マスコミに取材されることがおきた。
彼らは横柄だったという印象は拭えない。
正義の味方として何をやっても許されるという姿勢がみてとれた。
工場は「安全」が基本で動いている。それをも無視する行動に唖然とした。
新聞社、テレビ局、違う会社で類似するような行動をとっていた。

殺人事件に対して、マスコミ各社が犯人探しのようなことをして、いろんな情報を流していながら、真犯人はそれらの報道とはまったく違っていたということもあった。本人たちは真剣だったかもしれないが、結果としては「探偵ごっこ」をしていたに過ぎない。

ここのブログでもいくつかの行き過ぎあるいは勘違い取材を指摘したことがある。
ふと思い出したのは、埼玉県の山奥だったか、無謀な取材でその記者が遭難し、さらにその人たちを救助しようとして救助隊が事故死したという事件があった。

すべての人がこんなであるとは言わない。
個人的にも素晴らしい記者やテレビ・ラジオ番組の企画・運営に携わる人に出会ってきた。

しかし、時代を超越し、会社という組織の枠を越え、同じようなことが起きているということに、
何か根付いた特殊な価値観があって、それがこういった類のトラブルにつながっていると危惧する。

↓リンク先文書の全文

新潟県上越市の地すべり

March 13 [Tue], 2012, 6:29
新潟県上越市の地すべりがここに来て急にテレビなどにとりあげられるようになった。

実はこの地すべり、3月7日に発生していて、10日には県知事らが現地入りするなどその時点からかなりたいへんなことになっていた。

実はこの地区に住まいがある知人がいて、まさに地すべりがする音の怖さ、自分の住居はギリギリ避難地域にははいっていないが、田んぼはお釈迦になったことなどを聞かされていた。


テレビが今になって報道をする理由を勘ぐってみたら、
@10日、11日は東日本大震災の報道でいっぱいいっぱいだったが、それが一段落した。
A地すべりがだんだん進んで、家屋が倒壊しはじめた・・・・そういう映像が撮れる

もちろん発生時点でまったく報道がなかったわけではないのだが、特に昨晩から今朝にかけての頻繁な報道が激しいと思う。

専門家が出てきて、地すべり発生の原因を語っているが、
真の原因についてもまったく言及していない。

投資顧問会社AIJから年金資産消失

February 28 [Tue], 2012, 1:17
投資顧問会社AIJに預けられていた中小企業の年金資産約2000億円が消失したという事件。
私が注目したのは、事件そのものではなく、マスコミ各社が「企業年金」についてどのように報じているか。
朝のテレビで複数の番組を見たが、いずれもきちんとしてなかった。

まず、企業年金だとして説明しているところと、厚生年金基金だとして説明しているところがある。事実関係が抑えられていない。
可能性としては両方の混在も考えられるが、企業年金として説明する方がまだ一般的にはなる。

何より多かったのは
国民年金、厚生年金以外に企業が独自に上乗せする年金
という紋切り型の説明。
あまりに教科書的だ。
年金という言葉が出てきたから並べてみました、といった感じ。

さらには、給料明細のサンプルを出し、「企業年金掛金」という項目で給料天引きされている、という事例で“わかりやすく”説明しようとしている。


実はこういった説明がミスリードとなる可能性がある。
年金と対比させると、未納問題だとか税金補填とか今の年金問題とかぶせて理解してしまう人もいる。
給料天引きがなければ自分は大丈夫と思ってしまうかもしれない。
企業年金の「部分」は説明しているが、企業年金とは何かをまったく説明できていない。


本質はこうだと思う。
「年金という言葉を使っているが、要するに退職金のこと。会社が退職金として支払うお金を外部に積み立てすることによって支払いを平準化している。」
上乗せの年金というと、そういうことのできる余裕のある会社だと思ってしまうが、退職金だというと、普通の会社なんだと思うだろう。
退職金制度があれば、それを外部積立するのは決して珍しいことではない。
特に外部積立というのは、社員の退職金の受給権を確保するという側面もあるので、社員の立場にたてば基本的には好ましいことであるのだ。


自分のところの人事部にでも聞きに行けはわかるであろう話を、おそらくはそんなこともせずに、さもわかったようにわかりにくく説明するのを見ていて、なんかがっかりした。

そういうことができていないから、次の段階の疑問が生まれてこない。

「では厚生年金の原資は消失していないのか?」
厚生年金だって、お金をたんす預金しているわけではない。
それなりの運用をしているのだ。
運用のしかたは同じである。ローリスクローリターンの商品とハイリスクハイタリーンの商品の組み合わせだ。
ということは、当然のことながら投資顧問会社を使った運用もしているはずだ。
投資顧問会社がすべて悪いわけではないから、それ自体は問題ではない。
しかし、ハイリスクの選択をする中、実質的に消失してしまった資産がないといえるのだろうか。


年金資産が、
宿泊施設などに流用され、しかもその価値を失ってしまったケース、
年金事務にかかわる人の人件費やその果ては「福利厚生」と称してマッサージチェアに化けてしまったケースなど
これまでも資産が失われてきている事実がある。
それだけに、本質である運用そのもので資産を失っている可能性はないとは言えない。

今回のAIJの事件を見た時に、そこにまで懸念が及ばないとしたら、
マスメディアは勉強不足すぎる。


【追記】
追加の情報が得られた。
84団体がAIJに委託をしており、そのうち74団体が厚生年金基金だったとのことだ。
対象となる人は受給者を含め88万人。
厚生年金基金についてはまた新たな記事を起こしたい。


光市母子殺人事件の被告、死刑確定

February 21 [Tue], 2012, 9:00
13年前、光市で母子が殺害された事件。
当時被告が未成年だったことで死刑が適用されるべきかどうかで長年議論されてきたが、ついに死刑が確定した。

一審、二審では無期懲役との判決だったが、
最高裁では「死刑を回避する理由はない」とのことで審理が始まったと記憶する。

死刑か無期懲役かが争われるべき最高裁で、
実は殺意がなく、傷害致死だとか、
ドラえもんが助けてくれると思ったなど、
明らかに遺族の神経を逆なでし、反省の色を表さない被告には唖然とするしかなかった。


死刑制度そのものについてはまだまだ議論のあるところだが、
この判決は私としては妥当だったと思っている。


残虐な事件はあとを絶たない。
感情的には加害者は極刑に処すべきと思う。
だが、死刑制度があることが残虐事件の抑止に繋がるかというとそうではない。

一方で国家権力による死刑制度の濫用ということがもっとも危惧すべきこと。
このわずか100年の歴史においても、そういう国はあったのではないか。


ところで、死刑確定とともに、各所で実名報道がされた。
今までは、当時少年であった被告の更正の可能性を考えて匿名だったが、
死刑が確定したことにより、更正の機会がなくなったことと、国家権力による死刑の実施を注視していくため、
というのが大義らしい。

いかにもな理屈だが、ある切片だけで論じている感じがする。
このような事件がほかにもたくさんあるが、そういう事件報道の一貫性がまったく感じられない。


感じるのは、視聴率をとれる事件ネタは報道するが、人々の関心がなくなった途端に報道しなくなるというネタの選び方と、
他社とお手手つないで同じことをするスタンス。

今回の実名報道だって、ほかの新聞社、テレビ、ラジオその他のメディアが、今まで匿名だったから理由をつけて匿名とし、今回は実名にするから実名にするということなだけではないのか。
この理屈で行くとどこかオピニオンリーダーがいることになるが、それさえみんなで決めて渡っているだけかも。

*すべてのメディアが今回実名報道したという前提で述べてますが、そうじゃないところもあるはずなので調べてみます。

【追記】
実名報道か匿名報道かについては、
毎日新聞と東京新聞は匿名を貫いたとのことです。

実名報道に切り替えたのは
おもな新聞社では朝日、読売、産経、日経、
テレビ局では、NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京の全局。

私の発言に思い込みがあったことは反省し、お詫びします。
ただ全体的には私の発言に近い状況であったのではないかと思う次第です。

グランプリシリーズ2011NHK杯

November 13 [Sun], 2011, 17:33
2011年の女子フィギュアスケートグランプリシリーズ第4戦NHK杯は
SPでトップだった鈴木明子選手が逃げ切りで優勝。
ポイント28で、カナダのグランプリファイナル出場権を獲得した。

1位 鈴木明子 185.98
2位 浅田真央 184.19

浅田真央選手は、フリーでトップだったが、SPが出遅れて届かずの2位。


おそらく明日のスポーツ誌は、鈴木選手よりも浅田選手を大きく取り上げるだろう。
いつものごとく大人の事情。
鈴木選手の緒戦の放映が深夜の時間帯だったのが、その証拠といってもいい。

浅田選手については、昨シーズンはメダルに届いていないので、
「復活 浅田真央」で十分ネタになるかと。


なお、明日のスポーツ誌は追跡しません。

島田紳助氏芸能界引退

August 24 [Wed], 2011, 8:44
島田紳助氏が突如芸能界引退を発表した。
昨晩最初にこのニュースを目にした時は、何かのネタかと思ったが、どうやら本当らしいことがわかった。

彼の引退について、個人的には何の特別な感情もない。
しいていえば、下世話で申し訳ないが日曜日の「行列ができる法律相談所」を録画しておけばよかった、と思ったぐらいか。

すっぱり引退したことは潔いと思う。
この姿は政治家をはじめとしたいろんな人の生き様と被らせて語られることがあるだろう。

ただそれを評価するかどうかとは別問題。
事実として、ダークな方々との付き合いがあったということについてどうなのかということがある。
本人の口からは人と人としての関係ということで語られている。
そこだけをとらえたら同情する人たちも多いだろう。
私が気になったのは
「あるトラブルを抱えていて、それを解決してもらった」という話。
機械のトラブルを直してもらったのなら、人格には関係ないが、人間関係のトラブルをダークサイドの人に解決してもらい、それに対してずっと恩義を感じているなら、これはいくらきれいごとを言っても、ダークな世界を肯定しているということである。

奇しくも上岡龍太郎氏が芸能界を引退したのが55歳。今の紳助氏と同じ年。
彼はテレビには一切出てこないが、いろんな活動をしているようにはきく。
島田紳助氏も優秀な人だから、今後もいろんな場で活躍することであろう。

「視聴率を持っている」人だけにテレビ局はいろいろとたいへんだろうが、
彼の引退問題の報道で引っ張るようなことだけはやめてほしい。

新番組ZIP

April 01 [Fri], 2011, 6:34
昨日終了したズームインSUPERに変わってスタートのZIP。

特に意識してなかったが、たまたま番組の始まりに遭遇できた。


メインパーソナリティは、
桝太一(日テレアナウンサー)と関根麻里。
さらに各曜日ごとの担当として、原田泰造(ネプチューン)、MAKIDAI(EXELE)、山口達也(TOKIO)、筧利夫、鈴木杏樹を配置するなど、アナウンサー中心でない朝番組は新しい試みかも。

ところでZIPは
ZOOM IN PEOPLEの略で、一応ズームインシリーズの番組という位置付けらしい。



ズームイン!SUPER終了

March 31 [Thu], 2011, 7:23
日本テレビの朝の看板番組、ズームイン!SUPERが本日終了となる。

番組終了といっても、違う番組が始まるわけだから、受け手としてはそれ自体は大きなことではないが、
いつも見慣れた顔ぶれがみられなくなるのは、しばらく違和感あるだろう。
(フジテレビの「めざましテレビ」は中野美奈子アナが抜け、高島彩アナが抜けたあと、見る頻度が減ったのは事実)

羽鳥アナはフリーになり、他局でも見るようになるのだろう。
西尾アナの次の目玉番組は知らないが、バラエティーから報道まで多方面で活躍できる人だから、おいおい見かけることになるだろう。

ズームインサタデーは存続するそうで、
ズーミン、ズム子はそちらに移籍するらしい。

明日からは新番組ZIPSになる。

マスコミ取材に役割分担を期待する

March 16 [Wed], 2011, 22:25
今日、ちょこっといいなと感じたテレビ番組のヒトコマ。
避難所でカメラを向けると映りたがる人が結構いるという。
自分の安否を知らせたいという。
電話が機能しない中、テレビカメラの映像は確実かつ大量の情報となる。
そう、マスメディアは、震災の悲惨さを報じるステージはとっくに終え、
被災地の中の今のありのままを発信する機能に変えるべきだろう。


各社は似たような取材を避け、役割分担するのだ。
たとえばこんな感じ。

A局 福島原発に特化した報道

B局 岩手県の避難所取材

C局 宮城県の避難所取材

D局 福島県の避難所取材

E局 その他被災地の避難所や被災状況

F局 東京近辺の計画停電、交通事情の現場状況


そして、震災発生時の映像(特に津波の映像)は放送禁止。

この震災に対する報道のありかた

March 13 [Sun], 2011, 22:21
今回の大震災が発生して丸2日間が過ぎた。

テレビはどのチャンネルも地震報道一色である。
しかしその内容をみていると、果たして、各テレビ局が何を伝えようとしているのだろうかとも思う。

私が常日頃から思い、またこの場でも述べていることは、
こういったできごとが起きた時のマスコミの役割は
 ●次に起きうることに対する予防のための情報提供
 ●関係者が安心して生活できる情報の提供

この2点に尽きるということだ。

テレビの画面では、いくつかの土地での大きな津波の映像を今でも流している。
町が津波にのみこまれ、家屋や車や果ては船までが流されていく風景に
恐ろしさと同時に「まるで映画のような」とでもいいたくなる感覚がある。
そう。
津波被害の映像は、現実を正しく伝えるということ以上に、「これは現実ではないのでは」と錯覚させてしまい、果てはフィジュションものを見ている感覚にさせてしまうことがあるのではないかと危惧する。

加えて、その「事実」は、ひとつの土地で起きた事実であることに間違いないが、この大震災の全貌ではない。
まだまだ目が至っていないところで何が起きているかわかっていないかもしれない。
亡くなられた方の数が100を超えてしまったと思ったら、今朝の段階で1000名以上を数えた。
それもまだ極一部で、町ごと安否がわからないようなところもあり、万単位になる可能性さえあるということだ。
事実は、まだまだ私たちの想像を超えたところにあるようだ。

マスコミ各社に「真実を伝える」責務があるとすれば、それは是認するとして、
何をもって真実といい、それを伝えることによって、何をもたらすのかをきちんとしてほしい。

奇しくも枝野官房長官が、報道のヘリの音が救助活動の妨げになるので自制してほしい旨を伝えた。
また危険のある場所での報道も控えてほしいとの発言もあった。
今回だけではなく、いつも繰り返される報道のあり方の根本的な問題に釘をさしたといえよう。

とりわけ「テレビ」は映像メディアであるから、空からだったり、被災地の中だったりの「絵」は重宝なのだろう。
その感覚が、事件・事故に対する感性をマヒさせ、最悪の場合、お茶の間の娯楽と化してしまう魔物である。


もう津波の映像はみたくない人もたくさんいると思う。
事実を伝える方法を もうちょっと別の形で工夫してほしい。








阪神大震災から16年

January 17 [Mon], 2011, 6:46
1月17日。
早いもので阪神淡路大震災から16年がたつ。

奇しくも今日は兵庫県の実家にいる。(もしかしたら、あれ以来1月17日に兵庫県にいるのは初めてかも)
幸いに両親は無事であったが実家の家屋はあの日の影響で建て替えとなった。

テレビでは朝から阪神大震災関連のニュース、解説に多くの時間を費やしている。

そんな中、読売テレビ辛坊治郎氏のコメント。
「関西の新聞では1月17日の1面トップは阪神淡路大震災だが、東京ではかなり以前からトップ記事にならなくなった。」
この言葉にはいろんな深い意味があると思う。
ひとつは、関西圏においては「私達のこと」であるが、関東圏では「お隣の出来事」に過ぎないということ。
正直なところ、私自身も新潟県中越地震(2004年10月23日)や東北岩手・宮城内陸地震(2008年6月15日)については被害の地域や規模でさえあまりきちんと認識していない。どこかに自分自身とは直接関係ないという意識があるのは否定できない。
もうひとつ、新聞があるいはマスメディアが何を基本使命としていくのかという問いかけであるということ。
私たちが安全で安心できる市民生活を続けていくために、どのような情報を提供し、さらにはそのために権力に立ち向かっていくということが期待されていると信ずる。
単に日々の事件や事故を報道するということはその目的のためのほんの一部分に過ぎない。
じわじわと変わって行く事実、(あるいは変化しないがゆえにあるべき姿と乖離が起こっているという事実)を長いスパンで見ていき、それを伝えるということが本来めざすべき姿ではないのか。
テレビやインターネットが出てきて速報性には及ばなくなってきている分、マスメディア全体としては新聞をはじめとした印刷媒体がよりそういう役割を負う責任があるのではないかと思う。

報道の姿勢

December 28 [Tue], 2010, 16:42
今朝から東西の悲惨な交通事故を取り上げるテレビ各社。
一体何を意図してこれを報道しようとしているのか疑問に思う。

交通事故の死者数はずっと年間1万人を超えていたが、最近になって数千まで減ってきた。
それでも平均して1日10人以上が亡くなっている。
そういう全体像の中で今回の事故をあえて取り上げていることにどういう意図があるのだろう。
一旦取り上げたら、裁判から補償まできっちりフォローするならともかく、何かセンセーショナルな話題というところで終わっている。
政治を批判している資格はない。
場当たりで、基本の軸がまったく見えない。

芸能人の不倫問題で騒いでいる件もそうだ。
そもそも不倫なんて当事者の問題で、それが仮に著名人であってもそれを外野がとやかくいう問題ではない。
それに加えて、今回はその当事者がミャンマーで拘束されたということを報じる際に、本名をさらけ出した。
そのことが数年前のプライベートな問題に火をつけた。
まさに個人情報の扱いという問題をマスコミ界がこぞってどう考えるのだという重大な問題だ。
それを垂れ流した側の非は一切お咎めなしだ。

被害者が命を落としている事件、事故はすべてこれと同じ問題をはらんでいるのだ。


話は変わって、フィギュアスケートの報道。
安藤美姫ファンにとっては残念なことだが、全日本の翌日は、安藤美姫優勝よりも浅田真央復活が大きく報じられた。
ひとつには、浅田真央選手が頑張った方が儲かる人がいるという大人の事情がある。
浅田選手のスランプでCM契約を打ち切ろうとしたスポンサーが、契約継続を決めたらしいという話もある。
もうひとつの側面は、浮き沈みをドラマのように報じることで、ニュース性を持たせようという魂胆だ。
これは先に掲げた事件、事故の報道と一緒だ。
筋書きのないドラマを演出して、話題づくりをしようとしているのだ。

以前このぶろぐにも書いたが、昨シーズンも浅田選手はグランプリファイナルには出場できなかったが、全日本で復活を果たし、オリンピックに出場、メダルまで獲得している。
今年も全日本で復活したって何の不思議もない。
彼ら彼女らは4年を大きなサイクルで、1年を小さなサイクルで考えて行動している。

それをひとつひとつの成績で騒いで勝手なドラマをつくられても、当事者たちが迷惑する。
ダメだダメだとプレッシャーをかけ、あるいはバッシングにまでなる。

安藤選手へのバッシングもひどかった。
一度は2006年トリノオリンピックのあと。
もう一度は2008年世界選手権で途中棄権したあと。

後者で今も忘れないのは、安藤美姫選手は引退すべきといい放った元フィギュアスケート選手W氏。
今この人が表舞台に出ないことに当然と思っているが、そういうキャリアのある人が放つ言葉は思いだけに、当の本人がどれだけ傷ついたかと思う。
一方この時期に、八木沼純子さんや荒川静香さんは暖かいメッセージを送っていた。
それは単に愛情だけでなく、彼女がその後またオリンピックに出場し、そして今回6年ぶりに全日本で優勝を成し遂げることを見据えたかのように、長期の実力をしっかり見ることができる本物の人達だということだ。

浅田選手の報道も同じ。
彼女の成績が悪いと、それはネタができたと飛びつき、復活すればまた飛びつき、
要するに自分たつにお仕事ができてよかったねと喜んでいるだけのことなのだ。

この報道ぶりを「てのひらを返したように」と形容した人がいたが、まさにその通りだ。

政治もダメ、マスコミもダメ。
そこには
短期のこと、目先のことしか考えていない、
自分のことしか考えていない、
という共通項が見てとれる。


日本の美徳とされた滅私奉公が否定されているように感じるのは、戦争の反動ではないかという気もする。
お国のためにと戦った人々が幸せになれたのかと。
もしそれが真実なら、65年たってもなお心を取り戻せないようなことはやってはいけない。

まずは政治家や公務員が滅私奉公を率先垂範して、
個々人の幸せのための滅私奉公を目指していかねばならない。


話は壮大になったが、このぶろぐのテーマだと思っている。

浅田真央バッシング

November 29 [Mon], 2010, 8:57
私がここで浅田真央選手について話題にするのも珍しいのだが、報道のありかたについて。

安藤美姫選手がトリノオリンピックで惨敗した時ほどひどくはないが、
今回フランス大会で5位に終わり、グランプリファイナルに出場できなかった浅田選手に対しての取り上げ方は、いかにもスランプを前面に出した報道のしかたになっている。
「心配だ、心配だ」といいながら、恰好の話題ができてうれしそうにさえ感じる。

まずひとつの事実として抑えておくべきことは、
浅田選手は昨年もグランプリファイナルには出場していないということ。
約1ヶ月の調整を経て、年末の全日本で優勝してオリンピックの出場権を獲得。
そしてバンクーバーでメダルを手にしている。
その間わずかに3ヶ月。
いくつかのニュースをみたが、昨年のことな触れているものはなかった。

もうひとつ、今回5位になったことが、グランプリファイナルに出られなかった理由のように報じているが、(以前記事に書いているように)たとえフランス杯で優勝したとしても、ほかの人の成績がよっぽどでないと出場はできなかったのだ。
現に今回優勝の(前回4位)でさえファイナルには出場できていない。
となれば、今大会は調整と挑戦のステージだったとも理解できる。

とにかくセンセーショナルに伝えることで、ニュースに仕立てあげようという無意識の魂胆が見える。
無意識だから怖い。


もちろん不調の部分がないとは言わないが、スランプのニュースづくりが、本人にプレッシャーをかける。
自己暗示にはまるとさらに怖い。

政治立ち往生

November 06 [Sat], 2010, 12:05
尖閣諸島問題をきっかけにして、中国との関係はぎくしゃく。
その隙をぬってか、ロシアの大統領が北方領土にやってきて領土問題を刺激。
沖縄米軍基地問題も進まぬままの中、アメリでも議会は共和党が過半数をとり、オバマ大統領は内政に忙しくなりそうで日米関係どころではなさそう。

農家の戸別補償にも結論が出ない中、TPP参加問題が吹き出す。
農林水産省からは参加したら国内農業は壊滅的な打撃で2兆弱の経済損失と試算。
一方で経済産業省は参加しないと輸出産業が壊滅的打撃でそれ以上の経済的損失と試算。

子ども手当はアリバイのように3歳まで2万円でまとめられようとしている。
幼稚園と保育園を法的に統合する話も、それぞれの業界から反対意見が続出。

年金問題は報道されなくなっているだけで、本質的問題は解決していない。

民主党が企業献金を受けることを再開し、現役大臣からも批判。

小沢一郎氏に対する検察審査会からの起訴相当の判断に、国会での説明が必要と与野党で意見が一致しているものの、与党の幹事長の権限をもってしても本人が拒否して実現に至らない。

「1に雇用、2に雇用、3に雇用」の掛け声はよかったものの、具体策は何もうたれていない。

事業仕分けにしても、絶対額がはるかに目標に及ばないばかりか、林野庁の埋蔵借金まで現れる始末。
注目度も落ちてきている。


一体政治は何をやっているのか。
何かは動いているのだろうが、細か過ぎてわからない。


いろんな大問題が複雑に絡み合っている中、いずれも100点満点で解決できるはずがない。

だからこそ日本がどこに向かっていくのかという国家ビジョン作りが第一優先課題のはず。
国家戦略室設置の話もまったく盛り上がらない。


菅首相にまったく元気さが見られない。
年金未納問題で代表を辞任した時の、あの表情に似ている。

アメリカは「次の首相は誰だ?」と言い出しているらしい。


この夏、菅VS小沢で代表選を争ったが、
菅氏は首相として優れていると認められたというより「NO MORE 小沢」「ころころ首相が変わるべきでない」という消去法で選ばれたのは明らか。
強みがなく、調整能力も発揮されないようでは、首相業が勤まらないのは当然。
仙石官房長官を初め、本来菅氏を助ける立場の人のスタンドプレーも目につく。


ここまで来ると、首相を変えるべきかどうかは別にして、
まずは大連合で国家戦略を固めるとともに、敵失を誘ったり問い詰めたりという生産性のないことはお休みにしておくべきだ。


そう考えると思いおこされるのは、
福田首相時代に小沢民主党代表(当時)に話し合われたという自民党と民主党との大連合。
「民主党にはまだ政権担当の実力がない」という小沢氏の発言が今になって現実味を感じる。

尖閣ビデオ流出

November 06 [Sat], 2010, 9:34
尖閣諸島近海で中国漁船と日本の海上保安庁の船が衝突した事件。それ自体はもう2ヶ月前のことだということにまず驚く。

政府が公開に消極的だったものが、YouTubeに登載されたことで昨日からテレビで大騒ぎだ。

どこから流出したのかとか、政府の責任がどうなのかということがいろいろ問われているが、
そもそもこの情報漏洩に違法性がある可能性があるという。

さらには政府としては、公開すべきではないと決めていたことだ。(それが適切だったかどうかは別の議論として)

仮に海上保安庁が撮影したものであるとすれば、著作権も存在するのではないか。

そういう映像をNHKも含めたテレビ局各局が、そのまま放映するということ自体問題ないのだろうか。

確かに視聴者の立場からすれば、映像を見た方が実感があり、納得感があるのは事実だ。
YouTubeで垂れ流しになっているから、わざわざ自主規制をしても誰でも見られるという考え方もありうる。

しかし、マスコミがこぞってこの漏洩を取り上げることで問題が大きくなっているのは事実だ。


各社はどういうスタンスでこの映像を流しているのかはっきりさせるべきだ。
最初からこの映像を公開すべきと考えていたならそれは一理ある。
この映像で中国に打撃を与えようというつもりならそれもひとつの立ち位置。


ただ、いろいろと問題があるということを認識しながら、「政府の情報管理はどうなってる」とか「中国との信頼関係はどうなっているのか」と問うだけでは明らかに自己矛盾である。

マスコミの情報管理も薄っぺらいかもしれない。

「デモの一部が暴徒化し」

October 18 [Mon], 2010, 8:58
中国のいくつかの都市で、尖閣諸島問題を発端とすると思われる反日デモが起き、日本車や日系の店が襲われるといったことが起きている。
こんな時によく使われるのが
「デモの一部が暴徒化し」。
いかにもデモの最中に怒りが高まって、破壊攻撃を始めたという感がある。

しかし、これについては、むしろ
「暴徒化集団がデモにまぎれて暴れる」という説があり、こちらの方が適切な気がする。
警官隊とぶつかりあって暴徒化するというのならともかく、勝手にボルテージが上がって、ということがおきうるだろうか。

さらに今回のデモに関して香港で伝えられる情報によると、
デモの首謀は大学の学生会であるという。
この学生会は、政府の管理下にあり、勝手な行動はできないという。

これらが真実であるとするなら、このデモは次のいずれかということになる。
(1)本当の首謀者は政府であり、政府が学生会にデモをやらせた。
(2)実態は反政府デモであり、表面上は反日としていることで政府は黙認している。

一方で某雑誌には興味深い記事がある。
中国側は、尖閣での衝突事故が起きた時点でまずいと思い、日中間を良好に保とうと努力した。
中国は岡田外相(当時)の携帯電話にホットライン電話をかけたのだが、岡田氏はこれに出なかった。
それで急遽在中国の日本大使を深夜に呼び付ける事態に至った。
この後の日本側の対応のまずさから、政府レベルでのこじれに至った。
というものだ。
あくまで都市伝説にすぎないと思われるが、いろんなことが奇妙なほどに一致する。

中国政府は13億と言われる国民を統治しなければならない。
対外的には協調しなければならないということは十二分に承知していても、内的問題から外を叩き、矛先が政府そのものに向かないように誘導する必要がある。そういうことだと思う。


日本の政治だって、暴動までには発展していないものの、ちょっとしたことで内閣支持率が60パーセントを超えたり、40パーセントに近づいたりということは頻繁に起こっている。
これはマスコミによる情報の影響にほかならない。
もし情報操作があったりしたら、もっと極端なことになるかもしれない。

報道が客観的でなくなっている(ある意味で客観的報道なんてありえない)以上は、情報の読み方をできるだけ客観的にできる訓練を我々は常に努力しなければならない。

チリ炭鉱落盤事故救出劇

October 13 [Wed], 2010, 7:51
地球の裏側、チリで炭鉱落盤事故があり、33名が地下700メートルに取り残されたものの、全員無事が確認された。。
それは8月末のこと。
そのニュースを聞いた時には、遠い世界で起きたことだけど、とてもうれしく感じた。

4ヶ月かかるかもしれないという救出期間も2ヶ月弱に縮まり、いよいよ今日地下の人たちが地上に引き上げられる。

その今日という日、民放テレビ各局はこぞって現地からの中継をやっている。
ある時間帯はどこにまわしてもチリだ。(テレビ東京を除く)

これは異常としかいいようがない。
感動の一瞬をとらえようという意図はわかるが、ほぼ成功が堅い現実のドラマを演出しようという意図がみえみえだ。

実は今からが救出の本番。
慎重さがもっとも必要とされる。
2ヶ月も地下にいた人たち、ただでさえ健康状態は万全ではないが、700メートルを15分であがってくるスピードというものがどう影響するのか、わずか15分とはいえ、直径わずか54センチのカプセルの中にいることの恐怖。
万が一途中でカプセルにトラブルがあったなら、など心配ごとはたくさんある。
それを乗り越えて、全員が戻ってきた時に初めての歓喜となるのだ。

たとえは悪いが、フジタの社員が中国に拘束され、4人中3人が帰ってきた時点でみんな喜んだか、ということを考えてみるといい。

さらにもっとも心配することは、救出の「実」と報道における「映像」「写真」との関係。

救出は、長期間地下にいて太陽を見ていない人たちに配慮してだと思うが夜に実施される。
報道は絵がほしいから明かりを必要とする。
この関係がどうなるのか。
一人目が上がった瞬間にたかれるフラッシュを思うとなんだかおそろしくさえ感じる。


とにかくこの救出、最後までノートラブルで、そして報道による問題が起きないことを祈るばかりだ。

【2010/10/19追記】
無事33名が全員が救出されたことを幸せに思います。

「ねじれ国会」の洗脳

August 13 [Fri], 2010, 22:41
3年前の参議院議員選挙の時に自民党が大敗し、自民党としては衆議院では過半数を持つが、参議院では半数に満たない、いわゆる「ねじれ国会」が誕生した。
昨年の衆議院議員選挙で民主党が圧勝し、民主党を中心とした連立政権で衆参ともに過半数を獲得し、「ねじれ」が解消した。

だが、また今年の参議院議員選挙で民主党がやぶれたことにより、またしても「ねじれ国会」と呼ばれる状態になった。

新聞やテレビなどマスメディアでは、しきりに”ねじれ国会” ”ねじれ国会” と、それが本来あるべき姿ではなく、大問題であるように報じている。

そろそろ なんとかのひとつ覚えのような言い方はやめてもらいたいものだ。

民主党政権が解散総選挙をやらない限り、今のバランスはあと3年続くことになる。
過去4年、未来3年  あわせて7年のうちでねじれていないのが1年だけ ということになると、 ”ねじれ”と呼ばれている状態の方が常態ということだ。
今すぐ解散総選挙をやったところで、民主党が過半数とればねじれはやはり続く。
手っとり早いねじれ解消は 自民党と民主党との大連立しかない。

衆議院議員選挙と参議院議員選挙とをセパレートにやっている限りは、必ず”ねじれ”は起きうる。
ねじれが起きうることが問題だというなら、「参議院廃止論」を社説としてきちんと主張すべきである。

問題の本質はそんなところではない。
今までは数の論理中心であった。
それのパラダイム転換を図る絶好のチャンスなのだ。

「多数決」というのが、民主的なものごとの決め方だとされてきているが、それは一面である。
理想的には全員一致が望ましいに決まっているが、それが現実的に困難だということで、SECOND BESTとしての多数決方式が生まれてきたものと思う。(歴史的にははっきりとしたものがあるかもしれないけど、そこまでは調べてません。)
誰かが独善的に決めるのではなく、より多数のものが決めたということが重要視されるという考え方のひとつでしかない。

会社運営においては、多数決で物事を決めるということは考えにくい。株主総会や取締役会は一応多数決の原則があるが、執行ということにおいては社長なりあるいはその役割を任された人の専決事項とされることの方が普通だ。
政治の世界だって、多数決で当選した議員の、その人たちの多数決で選ばれた首相が行政の決定権を託されているわけで、たとえば首相が大臣を選ぶのは首相の専決事項。そこには多数決の論理はない。
あくまで多数決はものごとの決め方の一つの方法でしかない という点に立ち返るべきだ。

多数決で言われるのは、「少数意見が排除・無視される」リスクを伴うこと。
戦後の自民党中心の政治では、基本的には数の論理で ”自民党意見”を通し続けてきた。
リスクどころか、意図的に少数意見を排除をしてきた場面がいくつもあった。

民主党が政権をとってからも、その数で押す論理で突っ走ろうという機運があったことは否めない。
そこへ来た参議院議員選挙の結果。
さらには、「二大政党制」をめざしていたはずの政治体制も、過去以上に多党林立時代となろうとしている。

日本は当面の間は 二大政党制よりも、少数意見を尊重する多党・パーシャル連合制をめざすのが現実的なのではなかろうか。
議論を繰り返して、着実に法案を通して行くという 政治モデルそのものをつくりあげていく必要がある。
議論によって結論を出すということは、足して2で割る妥協を行うということではなく、A案とB案をぶつけていく中で新しいC案を作っていくということだ。
しかも優位な2党や3党が他を排除して決めていくのではなく、限りなく全会一致をめざしていくのが基本であり、しかして時間軸というものを意識して効率的にものごとを割りきっていくということも必要になる。

もちろん私に具体案があるわけでなく、理想論ではあるのだが、向かうべき方向であることに間違いないと確信している。

スタンドプレーはやがて化けの皮がはがれる。
マスメディアの役割もまた、化けの皮をはがすことに熱心にならねばならない。それはスキャンダル探しではなく、政治姿勢をそれぞれ独自の視点で評価していくということだ。

選挙民がバカだった時代はもう終わっている。
過去には知名度があるだけでぼこぼこ当選していたのが、今回の選挙で軒並み落選したところにその変化が顕著に表れている。
やがては、過去の政治活動実績に基づいて投票行動をするようになると信じている。
堅実に政治活動をしたものが当選し、いい加減なことをしている政治家は落選する。
新人であるなら、地方自治体などでの政治活動などの実績や、あるいは政治以外であっても選挙民の生活にかかわるような実績を元にはじめて評価の俎上にあがってくる。

こういったことが一朝一夕には変わるものではないにしても、マスメディアはそういう変化を支える存在であってもらわねばならない。

日テレトップは辞表を書け!

August 02 [Mon], 2010, 9:44
日テレ社員が秩父の山中で遭難して死亡するという痛ましい事故があった。
先週、登山者が遭難し、それを救助しようとしたヘリコプターが墜落するという二次災害をもたらした場所。
まさにそのヘリ墜落の残骸を取材しようとしていた時に起きた、ある意味三次災害である。

安易な登山に警鐘をならし、今後の災害を未然に防ぐ責任があるマスメディアにとって(私自身が定義するマスメディアの存在理由)、むしろ安易な登山者を産むことになりかねないその行為と、さらにその行為の結果が最悪の事態になったことについては、マスメディア全体が原点にかえって反省せる必要がある。
事実関係はこれからの調査が待たれるが、
マスメディアにおける
「スクープ至上主義」がその根底にあるのは間違いない。
(続く)

物騒な世の中

November 09 [Mon], 2009, 7:01
先週は殺人事件および連続殺人事件とおぼしき事件が4件報じられ続けた。

こういう報道が流れるたびに、人の命をなんだと思っているんだという怒りを覚えるとともに、なぜその話を延々と報じ続けるのかという思いも禁じえない。

果たして、最近は殺人事件の多い物騒な世の中になってきたのだろうか。それとも実際には減っているけれども報道が過剰になってくるがためにそういう感じがするということなのであろうか。

今朝のテレビ番組では、7時00分からどの局も同じ事件の続報を報じた。NHK、日テレ、TBS、フジ、テレ朝のすべてが申し合わせたかのように。(テレ東は報道番組ではない)
この事件を知っておくのは、日本人の義務なのかといいたくなるぐらいだ。

事件の早期解決は望むが、解決してもすべてが元に戻るわけではないのだ。
捜査は警察にまかせるべきで、捜査ごっこをマスコミがやるべきではない。

奇しくも某番組でコメンテーターが「早く犯人が逮捕されないと、報道によってさらにご遺族が苦しむことになる」と言っていた。
そもそも何のために報道をするのかということをマスコミは忘れてしまっているのではないかと思う。
自らが報道することでご遺族を苦しめるから、早く警察が解決しろというのは本末転倒としかいえない。


私ごとき個人がいってもどうしようもないことであるが、
こういう事件に対するマスコミの役割は
「ご遺族や被害者に対するケア」
「同種の事件の再発防止のための情報公開」
の2点につきると思っている。

もう10年以上も前の事件に際して、そのことを書いた文書が朝日新聞の投書欄に掲載された。
同じ日の天声人語で私が言ったこととほぼ同じ趣旨のことが書かれていた。
(同日付だっただけに私はこれを「天声人語が私の原稿を盗用した」と冗談でいっている)
つまり朝日新聞もオフィシャルな意見として、私のテーゼと同じことを言っているのだ。

しかし、マスコミ報道の在り方は変わっていない。
むしろ悪くなっている気がする。









酒井法子問題まだ騒いでるの?

October 28 [Wed], 2009, 19:13
覚醒剤の所持と使用で逮捕された酒井法子氏の裁判があったと、テレビや新聞は随分時間、紙面を割いている。

それだけのニュースの価値があるのかと問いたい。
過去の栄光はあるにしろ、無職の元女優の裁判だ。
マスコミが自ら騒いで、さもニュースに価値があるかのようにみせているだけで、いわばバブル報道だ。

離婚をするかどうか、介護の仕事につくかどうかは、実はまったく本質と関係なく、報道対象になっているからかっこつけているだけ、あるいは裁判の心象をよくしようとしているパフォーマンスに過ぎない。
本気でやるつもりなら、黙ってやればいいのだ。自分の心の問題だから。


犯罪者になっても注目を浴びてしまうことに、甘えは生まれても、緊張が走るとは思えない。


いつも繰り返すことだが、もういい加減時間や紙面を埋めるための垂れ流し報道から脱却してはどうか。
テレビ業界で利益が激減しているのは、不況でスポンサーがつかないという問題とは違うところに本質がある気がする。

今朝のスポーツニュース(TV)

October 26 [Mon], 2009, 8:35
今朝のスポーツニュース、グランプリロシア大会をどのように伝えるかと思っていたら、

安藤美姫優勝より、

浅田真央惨敗にウエイトを置いた放送がほぼ主流だった。


ほぼ予想通り。
過日書いたように、TBSの放送は誰が出場するかで、時間枠も時間帯もまったく異なる。
順位の結果がどうであったかよりも、注目選手の動向がどうだったかに力点が置かれる。
そして、安藤美姫選手よりも浅田真央選手の方が数値がとれる、ということだろう。


「なぜ浅田真央選手はトリプルアクセルが跳べなくなったのか」などともっともらしく評論しているが、そういう報道姿勢がまた、彼女を萎縮させる遠因になっていることに気づくべきだ。


そこはさらりと5位を告げるぐらいのあっさりしたものにすればいいのに。

もちろんその中には、優勝した安藤美姫選手にもうちょっと時間を割いてもいいのではという意味もこめつつ。(笑)

フィギュアスケート グランプリの放送時刻に見えるもの

October 25 [Sun], 2009, 11:28
●フランス大会 

日本:浅田真央、中野友加里
他 :キムヨナ、キャロラインジャン、カロリーナコストナー ほか

放送
10月17日(土)よる7時00分〜8時51分(SP)
10月18日(日)よる7時00分〜9時24分(FS)
10月19日(月)よる7時00分〜7時54分(EX)

●ロシア大会 

日本:安藤美姫、浅田真央

放送予定
10月24日(土)よる7時00分〜8時51分(SP)
10月25日(日)よる7時00分〜8時54分(FS)
10月26日(月)よる7時00分〜7時54分(EX)

●中国大会 

日本:村主章枝、鈴木明子
他 :長洲未来、カロリーナコストナー、ジョアニーロシェット ほか

放送予定
10月31日(土)よる11時00分〜0時24分

●日本大会

日本:安藤美姫、中野友加里、武田奈也


(放送日時未発表)

●アメリカ大会

日本:村主章枝
他 :キムヨナ、サーシャコーエン ほか

(放送日時未発表)

●カナダ大会

日本:鈴木明子
他  :長洲未来、キャロラインジャン、ジョアニーロシェット ほか


グランプリシリーズが既に第2戦となっているが、次回第3戦のテレビ放映時刻を見て、そのあからさまさにびっくり。

第1戦(フランス)、第2戦(ロシア)がいずれも3日間 つまりショート、フリー、エキシビションをすべてゴールデンタイムにやるのに比べ、第3戦(中国)は深夜時間帯。しかも、日本シリーズ第1戦の日なので、その延長があれば、時間がずれることもあるという。

はっきりしているが、女子フィギュアの日本選手の顔ぶれによって決まっているといっても過言ではなかろう。
あえて、男子フィギュアのメンバーはいれていないが、第3戦には織田信成選手もいる。つまり男子の顔ぶれはあまり反映されないといっていい。

第4戦以降はまだ公表されていないが、ほぼ推測はできる。
   第4戦 →3日間 ゴールデンタイム
   第5戦 →1日  深夜
   第6戦 →1日  深夜
まず間違いないだろう。しいていえば第5戦 キムヨナ選手の出場でどれだけ数字(視聴率)がとれるかによっては、少し動きがあるかもしれないが。

この現象は実は昨年もほぼ同じことがあって、そこで気づいた。

もちろんオリンピック出場は実力の世界であって、決して人気で選考されてはならないのだが、誰が選ばれるかによって、オリンピックそのものの盛り上がり方も違う。
トリノでは荒川静香選手が唯一の金メダルをとったこともあり、今シーズンも、一般的市民にとっては、バンクーバー=「女子」フィギュアスケートといえると思う。

そうなってくると、オリンピックに誰が出てほしいのかが、この放映時間にあぶりだされているということになる。
もちろん一義的には、テレビ局にとって「誰がグランプリで優勝し、誰がオリンピックにいけば 儲かるか」で判断していると思われるが。


目立たないスポーツ、目立たない選手を応援している人たちはたくさんいると思う。
そういう姿が本来あるべきところだと思うが、先日のオリンピック招致が商業化しているのが見えるように、金儲けにつながらなければオリンピックは成り立たなくなっているのだろう。

せめて選手たちには、そういうところには触れずに、純粋に最速、最高をめざしてほしい。

押尾学事件と酒井法子事件

August 16 [Sun], 2009, 18:31
今月にはいって、テレビ報道の多くの時間を埋めているのが、芸能界薬物汚染事件。
政権交代があるかもしれないという総選挙の報道や、わずか1週間のうちに3回もあったマグニチュード6規模の地震に関する報道よりも時間がさかれているのではないかと思われる。

しかも、その薬物事件は、押尾学容疑者よりも酒井法子容疑者の方が大きく扱われている。
たしかに酒井容疑者の方がインパクトとして大きいというのは事実であるが、前者は人が亡くなっているほどの大事件だ。「薬物は死に直結する」ということで、撲滅キャンペーンをうつにしてもよりリアルな事件のはずだ。

にもかかわらず、酒井容疑者の方が大きくとりあげられるのは、そちらの方が視聴率がとれるからだと思っていた。
いやそれは事実であると思う。そういう意味でテレビ局も意図的にか無意識なのか、酒井事件をより大きくとりあげてきている。

しかし、逆の見方があるということに気付いた。
押尾事件があまり大きいために、酒井事件をスケープゴートにしているという可能性があるということだ。

それに気づいた時、過去の大きな事故の話を思い出した。
1985年の日航機墜落事故である。
あの事故は過去の事故の際の修理が不十分であったために飛行中に圧力隔壁が破壊したことによるものとされている。
しかし、いくつもの謎が未解明のまま調査は終了してしまっている。
墜落は群馬県側御巣鷹山であるということは周知であるが、あの日の夜、墜落現場は特定できないということで明るくなるまで機体は発見されていない。
その間に墜落現場は長野県佐久近辺という情報が流れ、乗客の家族やマスコミはそちらに動いたとも言われている。
20年以上前とはいえ、自衛隊の高い技術、さらにアメリカの力も借りれば、夜間に現場が特定できなかったとは思えない。そこには、目先をほかにそらせる必要性があったものと想像できる。
墜落の本当の原因は内部からの破壊ではなく、外部から物体が衝突したという説がある。
目先をそらせる目的は外部からの飛来物体の証拠隠滅であり、その事実は日本政府のみではなく、アメリカにとっても隠ぺいすべき内容であったというものだ。
(過去にもぶろぐのどこかでもう少し詳細に記載した記憶があります。)


あの事故の大きさとは比べものにはならないが、「隠ぺい」「スケープゴート」というところに類似したものを感じた。

現在押尾学容疑者がいたという六本木マンションの持ち主に焦点があたりはじめ、その人と交友関係のある芸能人の名前がゾロゾロとではじめている。
ただ、あの六本木マンションが、薬物に限らずどういう目的で使われていたのかということを想像すると、大物政治家に行きあたるのではないか。
そうなってくると、数々の有名芸能人の名前でさえめくらましだ。

政治家の具体的氏名でも出てこようものなら、今回の総選挙、マニフェストどころではなくなる。


あくまでひとつの見方にすぎないが、想像以上に大きなものがあるような気がしてきた。

のりピーこきおろし

August 08 [Sat], 2009, 15:44
予想の通り、「のりピー出てきて」のトーンから、裏のりピー報道にモードが変わった。

その一例。

・夫逮捕の際に警察に任意同行を求められたが、かたくなに拒否した。
・のりピーは、薬物常習者たちが良く集まるクラブに客として来ていた。
・のりピーの弟もつい先日薬物で逮捕されており、肩書きには「元暴力団員」。
・のりピーは山梨県の某宗教施設にかくまわれているとの情報があり、内部の人が、のりピーがいることを認めた。
・夫逮捕直後、量販店で大量の下着を購入したほか、ATMで数十万円が引き出されており、逃走の準備をしていたと考えられる。
・逃走の理由は「解毒」。

これはもう完全に「ダーク酒井法子」
これらが事実なら、芸能界の復帰は完全にありえないと言えるだろう。


ちなみに現在の夫 高相氏とは「できちゃった結婚」だったこともはじめて知った。

テレビのニュース速報

April 23 [Thu], 2009, 23:19
テレビのニュース速報というのはとても気になる存在だ。

ニュース速報のテロップが流れて、「なんだ?」と思ったら、「▲▲氏が◎◎市長に当選」なんて中身で、急ぐことか、みたいなことがあったりする。
早く知らせたいという思いよりは、メンツにかけて他局よりも1秒でも早く、って気持ちがうかがい知れる。


その場では見てなかったのだが、いつの試合だったか、フィギュアスケートで安藤美姫選手がすべっている最中にニュース速報が流れたらしい。彼女のファンたちは某掲示板で、その間の悪いニュース速報を恨んでいた。
放送中に流されては、ビデオにとっていてもそのたびごとにみせられるのだ。


今日23時前、ダウンタウンの番組がほとんど終わりかけの頃、
「ニュース速報」ちう文字が出た。
何かな、と思ったら、すぐにCMになり、


結局そのニュース速報の中身は報じられなかった。

そのあとの番組がニュースだったので、その冒頭に出てきたのがたぶん速報にしようとしていたものだったのだろう。


速報というメンツよりもスポンサー様なんだ  ということが見てとれた瞬間。








ぱたりと止んだ東金事件の報道

December 13 [Sat], 2008, 12:30
東金で女児が全裸の遺体で放置されていた事件。
容疑者が逮捕され、最初の数日間は報道合戦であったが、その後ぱたりと止んだ。

事件報道の最初から気になる点はあったが、やはりという思いに至る。

以前も広島県で女性が焼殺体で見つかったという事件の時もそうだったし、浅草で女性が殺害された事件もそうだった。
報道が途中からされなくなるのだ。

別の視点では、世間を騒がせた事件の報道に関して、最初は過熱し過ぎるほどの報道だったのが、大衆の関心の薄れによって報道されなくなるということはあるのだが、それとはまた違うと感じる。


さらに別の視点であるが、この容疑者には過去から奇怪な行動が見受けられたという。
元厚生官僚殺傷事件の容疑者もまた、奇怪な行動が伝えられている。

周辺では「あの人が怪しい」という噂がたっていたのではないかと想像する。
その段階ではあくまで思い込みであり、レッテルをはっているのだが、いざ当人が逮捕されるとやはりと思う。

レッテルをはることの怖さと、しかしその一方でかなりの確率でそのレッテルがあたる。
確率は高いが100パーセントではない。そこがどちらの結果でも恐ろしいのだ。


具体的表現はあえて避けるが、人権の問題、被害者とならないための防衛、ひいては裁判員制度にまで思いを及ぼすと、社会の問題のベースに非常に関係ある事件だという気がする。

女子アナの潜在視聴率

December 08 [Mon], 2008, 0:07
テレビ各社がリストラを迫られる中、いろいろな対策をはかっているようだ。
ひとつは生放送化。録画どりだと必要な編集作業がいらないため、製作費が3分の1にまでなるそうだ。
もうひとつは人件費削減。下請けへのしわよせはどの業界でもおきてしまうことだが、彼らの場合、金のかかる有名人を切って、安いタレントや社内のアナウンサーに切り替える。
みのもんたを「思いきっりテレビ」から降ろして、別のタレントにかえることで年間5億円節約できるらしい。
しかし、質を落としては意味がない。そんなときに「視聴率をとれる」ということは重大なファクターであろう。

週刊現代が女子アナの潜在視聴率が発表した。要するに視聴率がとれる女子アナだ。

これによると
1位 高島彩   (フジテレビ) 6.1%
2位 中野美奈子(フジテレビ) 4.4%
3位 小林麻耶  (TBS)    3.0%
4位 平井理央  (フジテレビ) 2.9%
5位 西尾由佳理 (日本テレビ) 2.25%

5人中3人がフジテレビという快挙。
別の記事では、フジテレビだけは本業で利益をあげているが、TBSの主な利益は不動産だったり、ほかの各社も放送での収益は主役ではなくなっているらしい。
視聴率をとれる社員を抱えていることがフジテレビの強みのひとつなのだろうか。


高島彩、中野美奈子アナがダントツなのはうなずける気がするが、男性ファンが多いせいかと思ったら、それだけじゃないようだ。
男性だけで見ると、中野アナの方が高島アナの上を行く。
女性の中では高島アナが7.2%とさらに高い率をとっているのだ。

改めてうなずいてしまった。





ちなみに、ベスト5にはいらなかったテレビ局のトップは次の通り。

テレビ朝日:武内絵美1・3%
テレビ東京:大橋未歩2・15%

女子フィギュアメディアの扱い

November 13 [Thu], 2008, 12:30
スケートアメリカに次いで、11月1日、2日、スケートカナダが開催された。
女子では、日本から村主章枝選手と武田奈也選手が出場した。

結果は村主選手が2位、武田選手が9位だった。

今回はゴールデンタイムのテレビ放送もなき、村主選手の銀メダル獲得についてのスポーツ新聞の扱いも小さかった。

村主選手といえばオリンピックにも出場したベテラン選手である。
彼女のファンとすれば、この処遇には不満があるかもしれない。


しかし、彼女では視聴率がとれないということなのであろう。


このことは薄々気付いてはいたが、今回確実にそれを実感した。
スケートチャイナで2位だった安藤美姫選手。
某スポーツ新聞では彼女がエキシビションで舞ったというニュースが、村主選手の2位よりも大きく扱われていたのだった。
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