登場人物の人数設定

March 31 [Thu], 2011, 22:40
小説講座にて。
プロット作りの段階で、登場人物の人数予定を組み込ませなければならない。これは作品を失敗作にしない為の、重要点になる。
では何故、自分がこれから書く作品の、枚数に見合った人数を設定する事が大切なのだろうか?

例えば、短編の中で大人数を扱ってしまうと、最も重要な主人公のキャラクターが生かしきれない。
限られた枚数の中で、大人数を登場させてしまうと、それらの説明文章が長たらしく組み込まれて、それだけ余分なページ数を使ってしまうからだ。
キャラクターを生かせないのであれば、個々の魅力が激減してしまう。

主要人物が魅力的でないという事は、小説を書くことにおいて非常にマイナス点である。
ゆえに失敗作となる可能性が非常に高い。

この指摘があり、自分も作品を見直してみると、登場人物が12人となった。
短編100ページとなれば、せめて4人が限界だという。
勿論、主要人物を増やしたいのであれば、ページ数を多くするしかなくなる。
今回の自分の人数(12人)に合わせる場合は、300ページに増やすか、主要人数を減らすしかない。

十三番目の人格-ISOLA-レビュー

March 22 [Tue], 2011, 23:04
ミステリーだと手に取ったものの、ホラーのジャンルだったという事はよくある。
「十三番目の人格-ISOLA-」もそうだった。
この話は阪神大震災後の話で、主人公がボランティアで被災者の心のケアをしているという設定。
読み終わったのが、3月9日。不謹慎だが、まさにタイムリーとはこの事である。

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内容はこう。
賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパス。あどけない少女千尋の多重人格障害に胸を痛める。やがて十三番目の人格・ISOLA・の出現に、彼女は身も凍る思いがした。

第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作という事、そして今回自分の書き上がった作品の中で、多重人格を扱う内容があるので、勉強の為に手に取ったのだ。

さて。今回はネタバレのレビューは避けよう。
一言で言うと、何だかな?という感じだ。ミステリーではないからなのだろうか?面白くない。
ホラーというジャンルもそこそこ読んだ方なのだが、それでもいまいち面白くない。

では何が面白く無かったのか考えてみよう。
まず主人公の設定。主人公の由香里は、人の強い感情を読み取ることができるエンパスという能力を持っていて、それが物語の鍵になる。
多分、このありえない能力(もしかしたらあるのかも知れないが、自分はこういう非現実的なものは信じない)が出た時点で、正直心が萎えてしまったのだ。
すこしSFもどきという感じだが、だったらコテコテのSFの方が面白い。中途半端のSFもどきな感じがたまらなく嫌だ。

さらに、自分はこの作品を読む前に、「症例A」(後日レビュー)を読んだ。この作品も多重人格を扱う小説だった。こちらの作品は、多重人格障害について、かなり忠実に描いた作品である。
そして今回の「十三番目の人格-ISOLA-」。こちらは、多重人格障害という病気を、化け物扱いしている。

小説講座で、事実は忠実に書かなければならないと教えられた事を思い出した。
症例Aは、多重人格についてかなり忠実に書かれているが、ペルソナはこの病気の事実を大きく曲げてしまっている部分が要所にある。
どうなのだろうか?ホラーだから、もしかしたらこれはこの書き方で良いのかも知れない。エンパスなる胡散臭い能力もホラーだから許されるのかもしれない。
しかしミステリーと違い、考えさせられるものは何もない。トリックを見つけ出す楽しさも、面白さもない。ただその事実だけが自分にとって面白くなかったのだ。

では、ホラーとは何なのだろうか?このジャンルがいまいちよく解らない。
はてなキーワードで調べてみた。抜粋するとこうだ。

一般に恐怖をテーマにした小説や映画などの創作物。
ミステリ、サスペンス、サイコスリラーなどの他ジャンルと重なる作品も多い。

と。よく解らないが、とにかく恐怖を感じればよいわけだ。
では今回のこの作品。恐怖を感じたか?と言われると、全くない。少しミステリーも混ざっているのだろうが、それも想像が出来るレベル。読み終わった後も残念だが、特に頭に残るものはない。

しかしこの作品は、貴志祐介の処女作である事と佳作である事から、なるほどこれが佳作のラインなのだと感じた。
だから物語はこれで良かったのだろう。とはいえ、今ではこのレベルでは駄目なのだ。受賞を狙うのであればもっと練らなければならないと痛感した。

この作品で一つだけ面白かったのは、「名前」の部分になる。これから読まれる方はその点に注目して欲しい。

肝心の多重人格の勉強についてだが、事実を曲げる事により恐怖心を掻き立てる事が出来るという発見が出来た。
さすがにミステリーで多重人格を扱うのならば、やはり基本の症例に忠実に描くのが無難だろうと思われた。

さらに小説講座では、登場人物の数も考慮しろという事を教えられている。
多重人格の場合、一人の人間の中に複数の人間が存在する事になる。今回は、その点にも注目しようと思っていた。
残念ながら非常に解りにくい。人格がころころと変わるので、読者が混乱してしまう。
しかし、これは症例Aでも言える事だった。つまり多重人格をモチーフにしてしまうと、こういった問題点は避けられない。
となると、いかに読みやすいものに仕上げるか、混乱がないように仕上げるかが、これからのテーマになりそうだ。

最後に、被災者・被災地の復興を心から願っています。

最初の2ページが肝心

March 08 [Tue], 2011, 23:56
どんな小説ジャンルでもそうだが、小説は「最初の2ページが肝心」だと言う。
最初の2ページで、どれだけの読者を自分の物語に引きずり込む事が出来るか。これで決まる。

考えてみれば確かにそうだ。本屋で小説を手にとってみる。
まずは最初の数枚をペラペラと読み出す。ああ、これは面白そうだ。これは続きが気になる。
その動機を持った瞬間に、片手にしている経験は無いだろうか?多分、ほとんどの人間がそうやって小説を手にとるだろう。
もしも小説家として成功したいならば、最初の2ページに全ての力を注がなければならないとは、人間に動機を持たせなければならないのだ。

とは言ったものの、2ページで続きを読ませたくなるような文章を作るのは難しい。
自分は色々な部分から総合的に判断して、ミステリーないしホラーなどが最も最初の2ページを作りやすいと思い、標準をミステリーに絞った。

ミステリーでは、2ページで最低でも1人は殺しておきたいところだ。
殺し又は死体が発見されるなどのインパクトを残さなければならない。
だが、上に挙げたのは極端な例であり、他にも様々なインパクトの作り方があると思う。
とにかく読者が読みたいと思うものを、無駄な表現を用いずに完結にまとめなければならない。

自分にとって、今一番の難関であるこの要素を、同じく小説家を志す方々はどうお考えになるだろうか?
今期1発目の作品は大方出来上がっているのだが、毎度の事でこの2ページに頭を悩ませる日々が続いている。
それほど、最初の2ページは大切なのだ。言い換えれば、その小説の命の核でもあるだろう。
P R
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