本作 『悪役志願』 は、昭和30年前後の調布市を参考に描いた。
赤線を調べ、知るうちに
日米安全保障条約に興味が出た。
憎むべき相手に、復讐もせぬまま
仲良く手を繋げるものだろうか。
そんな疑問が、というか心情になった。
カナリア派で社会派素材を扱うという事に
かなりの抵抗もあったのだが、
今は挑戦して良かったなと思う。
思える、折り返し日を迎えられた幸福だ。
身の内に取り込む、という復讐ができる
楽天的で柔軟な日本の気質は
私にも携われていたってわけさ。
そしてカナリア色の濃い遊園地ができた。
風刺劇であり恋愛劇であり、復讐劇。
観客によって、受け取り方なんて自由ですもの。
全く歴史なんて興味がなくたって
恋愛に興味が無くたって
なんだって
面白がってもらえれば最高なわけです。
赤澤版、逆マイフェアレディ。と、某レビューに書かれていて
正にその通りですよと思ったので
公演中ですが、作品内容に触れる戯言を。
ロマンティックで逞しい
怖くも温かい
そんな舞台です、『悪役志願』。
ご来場を心よりお待ちしております。
※25日(水)昼公演は、お陰様で完売となりました。
余談ですが、ある登場人物の名を
『ナイン』にすべきでは?との意見をもらった。
でも私は、私の親世代は既にナインの先だと思っている。
どういう意味かは、劇場にて。
今回、初の試みで上演台本も発売しております。