エスケープ。side:矢吹×小田切 

March 02 [Wed], 2005, 18:11
土屋、武田の二人の姿が街の雑踏へと姿を消した後、残された矢吹と小田切、それに日向は暫く其の方向を眺めているも
ふと、矢吹が隣に立ち既に姿も見えなくなっているに関わらず半ば呆然と二人の居た場所を眺めている小田切へと顔を寄せ小さく囁く。

「ぜってェあの二人…今日中に動きあるぜ…」

ニヤニヤとした笑みを浮かべる矢吹。小田切の肩に腕を乗せてそう囁けば、後でツッチーにメール決定、と一人ごち。
其の囁きを聞いた小田切が間近にある矢吹の顔を見遣りながら真顔で答える。

「……間違いないっショ。」

俺も夜タケにメールしよ、と口許をニ、と笑ませて頷く。


二人してエスケープした罰だと言わんばかりに。

エスケープ。 

March 02 [Wed], 2005, 12:02
何時ものようにツルんでいる5人組。
彼らは薄っぺらい何も物が入らないような鞄を脇に挟みながら帰宅するのか
何処かへと遊びに繰り出すのかを相談するのか僅かばかり弾んだ声で話をしていた。
道の狭さも考えてか、前方に矢吹、小田切、日向が3人であれやこれやとジェスチャーを加えながら話を。専ら、大きな身振り手振りで話しているのは日向で、時折矢吹の軽いじゃれるような蹴りが炸裂する。
その後方、数メートルの距離を開けてのんびりとした足取りの土屋と武田が前を行く3人に比べれば静かに歩いている。

土屋の手には常のように扇子が握られており、指先を器用に使い少し開いては閉じる、といった所作を繰り返し。
武田は茶色の柔らかそうな髪を括るゴムの具合が気になるのか落ちてきている少しの前髪を上目に見てはツンツンと毛先を引っ張り歩く。

「なァ、タケお前さ、その頭。自分でやってンのか?」

視界に自然と入る高さにあるふわふわの茶髪。歩く度に軽く揺れる其の髪を眺めながら扇子の先を顎先に軽く押し当てながら土屋は今更ながらに問い掛ける。
日替わりに違う髪型で登校してくる武田に何となく聞きそびれていたらしい。

「んー?そうだけど。何で、何か変?可愛いっしょ?」

語尾に笑いを含ませ、意図的に声のトーンをあげて聞き返す武田にふっと軽く噴出して笑いながら顎先に押し当てた扇子を振り、振った勢いで扇子を広げ。パタパタと顔を扇ぎながら土屋は眼を細めて頷く。

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