午前三時‐イルカ
2007.10.14 [Sun] 02:59

「おいひまわり…、まだ起きてるのか?」


つい先程まで静寂に包まれていた部屋に、なんとも寝起き独特のふにゃふにゃした声が聞こえてきた。
そんな情けない声が可笑しくて、微かに笑いながら声の主と目を合わせた。只今――午前三時。


「イルカ…ごめん、起こしちゃった?」

「そういう事を言ってるんじゃない。明日もアカデミーだろ?もう寝なさい」


と、教え子に言うような口調でぴしゃりと私を怒る様は、まるでアカデミーの“イルカ先生”。
厳しい言い方をしているにもかかわらず、目はまだ覚めきってなくしょぼしょぼしてるし、黒くて艶々の髪は寝癖だらけ。

それがまた可笑しくて。クスクスと笑いながらはぁいと返事をすると、早速イルカが私の腕を掴み、寝室へと引っ張り布団の中(のイルカの腕の中)へと運んでいった。イルカの暖かい体温が、冷えた体を包み込んだ。


「頑張るのも良いが、ほどほどに、な」という優しい声を聞きながら、私の意識は遠退いていった――

P R
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