2006年06月12日(月) 3時53分
「俺ね・・・」

いきなり口を開いた木村さんに私は、一瞬ドキっとした。

なんだなんだ・・・??なんだろう・・?

彼に目を向けて「うん」と言いながらも、緊張した。

木村さんの口調が真面目な話であることは悟っていた。




「美佐ちゃんに嘘をついていることがあるんだよね」


・・・嘘?



私は、木村さんと出会ってから話したこと全てを思い出そうとした。

飲みながら何を話した?
今日何の話をした?

何が嘘?・・・

そんな心とは裏腹に、私は冷静を装っていた。

「ほ〜・・・そうなんだ。なに?」

・・・内心は緊張していた。

今日、楽しかったことが壊されることでないことであって欲しい・・・





「俺・・・26歳って言ったでしょ?」


・・・・・・・・・え・・・?

「うん。」

そう答えつつ、私はポカーンとした。
ということは、26歳じゃないってこと?


「本当は29なんだよね?」


・・・・・・・・・はぃ・・・?


「それだけ?・・・・・それが嘘?」


「うん・・・ごめん。。」

木村さんはすごく申し訳なさそうに・・していた。



私は一人で爆笑した。

26だろうが、29だろうが・・・別にどうでもいい。
気にする人はいるのかもしれないけど、私にはどうでも良かった。
40歳って言われたってどうってことなかったと思う。

それなのに、この真剣な面持ち・・・

そう思うと、おかしくて仕方なかったのだ。

木村さんは、バツが悪そうに・・・
でも私の笑っている顔を見て、今度は木村さんがポカーンとしていた。

帰り道 

2006年06月11日(日) 0時00分
ドライブデートは、もう既に何時間も経過して夜9時を過ぎていて、
私たちはまだ車で走っていた。

ただ話して、車を止めてただ景色を眺める。
そんなことに何時間も費やしたことに、
私は、今までの生活にはない充実感を感じていた。

私は方向音痴で、地図にも弱い。地名を言われても分からないことが多い。
帰ることをふと考えたが、自分のいるところが、どこか分からなかった。

「ここって、今どこらへん??」

・・・木村さんが当然送ってくれるだろうと思ったが、一応聞いてみる。
彼は答えてくれたが、やっぱりどこか分からなかった。

察した木村さんが、笑いながら

「大丈夫。ちゃんと送るから」

そう言われて、ちょっとホッとした。
内心、どこかに泊まろうと言われたらどうしようかと思っていた。

いい人だね。木村さん。

・・・車は運転手が主導権握ってるからなぁ・・・なんて考えつつも、
木村さんの隣にいることが、嬉しくなっていた。


今日一日を振り返りながら、私はまた話し出した。
木村さんも相槌を打ちながら、あーでもないこーでもないと
楽しそうに一緒に話していた。

そのうち・・・木村さんが、なんとなく段々、口数が減っているような気がした。

私は不安になって、話をそこそこで切り上げ、
音楽を聴いているフリをしていた。

沈黙が続いて・・・

やっと彼が口を開いた。

初デート 

2006年06月10日(土) 0時41分
日曜日。木村さんは車で迎えに来た。

車で来るということはイコール飲めないということで。
あ〜デートっぽいなぁ・・と何となく思った。

車に乗るのは久しぶり。
故郷を離れ東京に出てきた私が車に乗る機会なんて、
たまに友人とレンタカーを借りてドライブに行くくらいのもの。
それに、私は免許を持っていなかったし。

木村さんは、神奈川に住んでいた。

そこから、私の家の近くまで1時間半の道のり・・・

「久しぶり!」

「いや、ついこの間会ったからw」

「あ・・・そうだね(笑)どこ行く??」

・・・時間は既に午後。

遠くに行きすぎたらまたここまで送るのが大変だろうなぁ、と思いながら

「どこでもいい!適当に行こう!」

ということになった。

適当に・・・行き場所を決めないで、というのが、私は大好き。
行き当たりばったりで右、左を決めて、
目についたところで止まる。
ここに行って、次ココに行って・・・なんてデートコースは、
新たな発見がないような気がして、損した気分になる。

車の中でかかっている音楽に耳を傾けながら、
私の大学の話、木村さんの仕事の話、恋の話・・・など
とにかく話をし続けていた。

途中、公園で止まってみたり、
小高い山に登ってみたり・・・

私はなんだか楽しかった。

気取らなくていい。その空気が好きだった。

木村さんも楽しそうに見えた。

期待させちゃ・・・ダメだよね・・・とふと冷静になる瞬間もあった。

でも、私が楽しいと思っていることに嘘はない。

大学生の私なりに使う駆け引きは、そこでは発揮出来ないでいた・・・

次の約束 

2006年06月09日(金) 0時00分
あー・・・メール来てたんだっけ。

大学の授業が終わって、みんなと学食でお昼を食べている時、
メールのことを、ようやく思い出した私は、

「こちらこそありがとう〜。そうだねー。また行こう!」

なんてメールを打った。

友達と話していて10分も経たずしてメールは返ってきた・・・
というか、返ってきていた。

気付いたのは、届いてから数時間後だったから。

「あ〜良かった。嫌われてるかと思ったよ(*´д`;)
うれしいよ。今度の日曜日とかどう?早すぎ?」


特に予定もない私はメールでOKの返事をした。

返事をした後、

そういえば2人でかぁ。。。
木村さん、別に私のこと女性として見てないよね?・・・
あんなに好き放題バカなこと話して、ゲラゲラ笑ってただけだもんなぁ・・・
まぁ大丈夫だよね??・・・

なんてことを一人で考えていた。

メール 

2006年06月08日(木) 0時00分
電話が鳴っている・・・

私はこんなことくらいでは寝ることを中断しない。
無視だ、無視・・。

・・・あ。切れた。メールか。

仕方なく携帯を手に取る・・・あぁ、木村さんだ。

「今日はありがとう。久々にこんなに楽しく話したよ。
今度また飲みに行きたいな。誘うよ。」


こんな内容だったと思う。

ほーーー・・・そうか。ありがとう。また飲もうね。

・・・と心で思いながら寝た。

私はあまりリアルタイムでメールを返すことをしない。

癖・・・だろうか。

緊急とか、返事を返さないと困ることでない限りは、
夜とか移動時間にまとめて返すのが普通。

そういうところを男らしい・・・とよく言われる。



・・・この後、
木村さんと付き合って、携帯を片時も離さなくなるのに・・・。

連絡先 

2006年06月07日(水) 0時00分
木村さんは、話しやすかった。

それ以上のものは何もなかった。

何より友達の職場の人じゃなかったから、何も気兼ねすることはなかったし、
木村さんのことを男性としても意識してない私は、
とにかく色んなことを話したと思う。

バカっぷりも大いに発揮していたし、
終始、女なんて微塵も感じさせないトーンで過ごした。
それはそれで私は開放感があった。

後から聞いた話では、彼はそんな私を女性として意識していたらしい。

終電の時間が近づき、飲み会もお開きモードになってきた時、
木村さんに「美佐ちゃん・・・今度また飲もうよ。携帯教えて?」と言われた。

もうすっかり友達気分の私は「いいよー090-****-****ねー」
なんていうノリで、番号とメルアドを教えた。

飲み会 

2006年06月06日(火) 0時00分
駅で、友達と待ち合わせて店に向かう。

メンバーは予想よりも多かった。15人くらいはいたと思う。
ほとんどが彼女の職場の人で、その友達・・・といった構成らしい。

この時点で私はちょっとひるんだ。

大勢いる飲み会は苦手だ・・・。

ノリに任せて飲む・・・のも苦手だし、
私はお酒が強い方。介抱係りが役回り的に多いのだ。
酔っ払う人が大勢出る可能性大!

・・・うーん。と思いつつも、
友達もお酒強いので彼女がなんとかしてくれるだろう。
なんてことを考えていた。

15人も人がいると、誰が誰やらさっぱり分からない。
それに年齢層もバラバラな人なもんだからますます良く分からない。
彼女の上司に失礼なことでも言ったら大変だし、
あまりノリだけで話すワケにもいかなかった。

そんな状況だから、当然小さなグループが出来てくる。
私が話していたのは、私の友達と、彼女の職場の先輩・佐々木さん、
それと、佐々木さんの友達の木村さん。

「美佐ちゃん、大学生なんだ〜〜〜」

「美術?すごいねー」

なんていうお決まりの会話が続いた後、
友達と佐々木さんが仕事の話をし始めた。

もちろんついていけない私と木村さんはお互いのことを
なんとなく話していた。



この人と付き合うなんて、その時は全く考えてもいなかった。

出会い 

2006年06月05日(月) 0時00分
当時、私は大学生。専攻は美術。

普通にキャンパスライフを送っていた私に
中学の時の女友達から電話がかかってきた。

「おー、ひさしぶりー♪」

「美佐、元気ぃ?あのさ、今日飲むけど来ない?」

もぅ〜いつも突然なんだからなぁ・・と思いつつも、
そんな強引な彼女と気の合う私は、慣れっこ。

「ほー、行く〜。誰か他にいるの?」

「んー・・職場の人と、その他大勢w」

「・・・了解w」

要は良く分からないってことね。これもいつものこと。

彼女は既に社会人。
サッパリとした性格で彼女の周りには人が群がる。

彼氏のいなかった私は、ちょっとほのかに期待もしていた。

その飲み会に・・元彼がいることになる。

初めに・・ 

2006年06月04日(日) 0時00分
美佐です。

私は・・・日記を書くのがすごく苦手。
理由は簡単。

自分を表現しようとすると、思い出すから。

2年以上前のあの恋のこと。

好きな気持ちはもうない。これは本当。

だけど、あの時に感じていた愛と怖さ・・愛の部分がすっぽり抜けて、
怖さだけが今まだどこかに残っているのが分かる。

正直なところ、2年以上前のことということもあって記憶が定かではない。
特に、怖さを感じていた頃のことはよく覚えていない。
断片的に。自分の感情と、イメージが頭によぎるくらいである。

でも書きたい。



今、私は「恋愛以外」という限定付きではあるが。
自分の人生、楽しくやっている。仕事も、プライベートも。
それに、この恋についても自分の中では整理がついていると思っているし、
むしろ、成長するきっかけを与えてくれた出来事。
感謝しているくらい。

だけど、新たな恋を予感した瞬間、
頭をよぎる。吐き気がしてくる。

整理ついたんじゃなかったの・・・?と自分へ問いかけても、
体がついていっていない。

だからとりあえず思い出せるだけ、思い出したい。

それで自分を笑ってやりたい。

新たな一歩を。
P R
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