突然の告白 

May 13 [Fri], 2005, 1:51
あたしがはじめて恋をしたのは15の春

いつもおつかいにいくさかなやさんでアルバイトをしていた

2つ年上の人だった。

「電話番号おしえてくれませんか」って

メモの代わりに電卓を構えてる姿を

今でも覚えている。

初めての待ち合わせ 

May 13 [Fri], 2005, 9:29
彼は地元の公立高校の3年生。

あたしは電車で1時間ほど離れたところの女子校に通っていた。

学校が終わって地元の駅を降り、

家とは反対の方向へ小走りで向かった。

自転車にもたれて

いつもとは違う制服姿の彼がいた。

話してみてはじめてわかるお互いのこと。

あっという間に過ぎてゆく楽しい時間。

「もっとおとなしい子なのかと思ったよ

「よくいわれるけどホントはうるさいの

彼は楽しそうにわらっていた。

その目がとてもやさしくて

「付き合ってくれませんか」の言葉に笑顔でうなずいた。


はじまりはいつも雨 

May 15 [Sun], 2005, 0:20
当時流行っていた歌のように、

二人会う日はとにかくいつも雨だった

「また雨ー!!!」で笑うのが二人のおきまりだった。

遊園地に行ったときはめずらしく雨じゃなかったけど、

やっぱり途中で降ってきた。

傘がなかった二人はぬれちゃったけどそれでも楽しかった。

降ったりやんだりの天気の中、

遊園地をおしゃべりしながら散歩した。

雨が降ってくるとそのうち彼はあたしの手をとって走った。

そして手をつないだまま雨宿りした。

雨がやんでも離さなかった。

聞こえそうなドキドキをあたしはわざとはしゃいで隠した。

つないだ手を振り回しながら坂道を歩くあたしと

一緒になって彼もはしゃいでくれて

いつのまにか二人は

なぜかかけ足になっていた。

でも一度離れるとなかなかつなげなくて、

「せえの」でつないだ時のお互いの照れ笑いを

今でも忘れない。

ハイテンションな二人 

May 16 [Mon], 2005, 15:10
とにかくいつも楽しかった

ふざけたあたしをあなたは本気で追っかけて

あたしもけっこう本気で逃げた

もう少し、というところで靴が片っぽ脱げたあなたを

あたしはかなり本気で笑った。

笑いながらあたしの肩をたよりに靴を履きなおしているあなたの

まつげの長さをあたしは上から眺めていた。

あなたがあたしを初めて名前で呼んだのは

そのすぐ後だった。

花火大会 

May 17 [Tue], 2005, 9:36
夏休みに入り、

あたしと彼は花火大会に出かけた

ものすごく混んでたけど、

右手が彼の左手としっかりつながっていたからこわくなかった。

ようやく彼が見つけ出した木々の隙間から見える花火は

どんな特等席からみるよりもきっときれいに見えたと思う。

ひとつのジュースを二人で飲んだ。

そんなことさえうれしかった。

「今から送って帰ります」と

ちゃんとウチに電話してくれた事もうれしかった。

こんな夜まで一緒にいるのは初めてだった。

ウチの前についたとき

「じゃぁね」といったあたしの手を彼はなかなか離さなかった。

三日月がきれいに彼の後ろにあった。

あまりあたしと背の変わらない彼の目がすぐそこにあった。

一瞬心臓がとまった。

星空の下であたしと彼は

まばたきのようなkissをした。

変化。 

May 17 [Tue], 2005, 23:01
とにかく彼は優しくて

不安なんてなにもなかった。

理想通りのFirst Kiss の時に感じたまばたきが

会うたびに襲う緊張に変わるまでは。

意識。 

May 18 [Wed], 2005, 10:56
あの時一瞬彼が見せた真剣な瞳が

男なんだ、って意識させるようになった。

ただただはしゃいでいるだけではいられなくなった。

沈黙になるのがこわかった。

二人でいるのがこわかった。

だんだん会うのを避けるようになってしまった。


恋をするにはあたしはまだ幼すぎた。

幼い恋のおわり 

May 18 [Wed], 2005, 11:05
夏休みにほとんど会わないまま

新学期が始まった

久しぶりに学校帰りに待ち合わせした。

同じことを考えてると思ったのに、

あなたの出した答えはあたしとまるで逆だった。

「どうしてもだめなのか?」

聞かれるたびに胸が痛くなった。

でも泣くわけにはいかなかった。

サーモンピンクの空が低く広がっていた。

うつむいたまま歩くあなたの横顔がかなしすぎて

「もう少し歩こう」といったあたしの言葉に

あなたはどんなきもちでうなずいたの

特別な存在 

May 20 [Fri], 2005, 10:14
それから約4ヶ月後、何と彼から年賀状が届いた。

その後もたびたび彼から近況報告の手紙が届いた。

彼の手紙は楽しくて、

自分の立場も無視してポストを心待ちにして覗くようになった。

「彼氏」「彼女」という関係が怖くなってしまったあたしに

彼は「友達」という関係をもってきてくれた。

「本当なら俺様をフッたやつの顔なんかみたくないトコなんだけど(笑)、
なんでかな、お前は妹みたいでかわいい。」

と、一人っ子の彼は言ってくれた。

お兄ちゃんができたみたいで同じく一人っ子のあたしはうれしかった。

あたしにとって、とても頼れる存在になった。

一年が過ぎ、あたしに新しい彼氏ができても

彼はそこにいてくれた。

二年が過ぎ、三年経っても

彼はそこにいてくれた。


幸せな夜 

May 21 [Sat], 2005, 10:37
妹になって彼に甘えることができる立場はとても居心地が良かった。

そしていつの間にか

彼に対して芽生えていた独占欲に気づかずにいた。

ある日彼の運転する車の中であたしは思いがけない言葉を聞いた。


「彼女ができるかもしれないんだ」


彼女・・・・・・?


「今度紹介してもらうことになってさ」


彼女・・・・・・・・


彼にとって特別な人ってこと。

多くの時間を彼と一緒に過ごせるってこと。

この助手席が指定席になるってこと。

そしてあたしにはしてもらえない、

手をつないだりkissしたりしてもらえるってこと。

彼を見るととてもうれしそうだった。



気がつくとあたしは泣いていた。

どんどん涙が出てきて止まらなかった。

そんなあたしを彼は静かに見ていた。

「俺に彼女ができるのがいやなのか?」

あたしは立場も無視してうなずいた。

「わがままだなぁ・・・」

当然の言葉だと思う。

でも次の信号で止まった時、彼はあたしの頭に手をのせてこう言った。


「じゃあ、お前が俺の彼女になるか?」


びっくりして彼を見た。

真剣な瞳をしていた。

もうその瞳はこわくは感じなかった。

「うん!なる!」

泣きながらそう言うと、

「よし!なれ!」

あたしの頭をくしゃくしゃなでて彼は自分の肩に引き寄せた。

「指輪がなくなってたこと、この間から気づいてたんだよね」


???????


たしかにあたしは付き合ってた人と別れて指輪を外していた。

「友達に教えなくっちゃ」

言ってる意味があたしにはまだわからなかった。

「片思いは3年後に実るって事をね。」


うそーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!


「俺様の作戦勝ちぃ〜〜w」

信じられない、という言葉が頭の中をグルグルしていた

彼はにこにこして言った。

「もう俺様を泣かすんじゃないぞ?」
P R
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