小さいおうち

April 20 [Fri], 2012, 6:43

久々におもしろい本に出会う。中島京子さんの『小さいおうち』

戦前〜戦中の東京郊外の"おうち"の女中さんの物語です。
"家政婦"じゃなくて"女中さん"、その響きがいいですね。ずっと物語の語り手はこの女中さんなのだけど、最終章だけは違います。
毎日、寝る前にベッドの中でちびり、ちびりとのんびり読んでいたけど、最終章になって、最後まで一気読み・・・。
息もつかせずってこういうことを言うのでしょうか。
まるで途中から違う小説になったかのようです。

これから読む方へ。
絶対途中でやめないでくださいね。最後まで読んでくださいね。

あわせてこちらも読んでいました。
塩麹、これからは阿川佐和子さん流にコウジくんと呼ぶことにします

コージくん、今夜もよろしく〜

山から海へ半日ハイク

April 06 [Fri], 2012, 6:51

↑↑↑参考書がわりに購入しました。かなりマニアックなコースが載っています。
ただし、この本に掲載されている地図だけだと大雑把過ぎて迷ってしまいそうです。

えっ、こんなコース、本に載せて一般公開しちゃっていいの?と思うような秘密のコースも載っていました。
わたしたちが一昨日通った大楠山からのジャングル道も掲載されてました。(ランクC・ちょっぴり探査級として)

本の中に「湘南三浦ネイチャートーク」というコーナーがあって横浜みどり税のことや湘南国際村のことなど、開発と自然保護についての話題がとても興味深かったです。
バブル期に開発の計画がバンバン持ち上がったけど、バブル崩壊でそれが当初の青写真通りにいかなくなって開発を逃れた場所があったり、不動産関連会社の所有地であるが市街化調整区域指定され塩漬けになっていた土地が最近になって動き出す気配があるなど、ちょっと危機感のある情報もいっぱい。
そういえば一昨日みんなで塚山公園から大楠山に向かって歩いているときも横須賀ICあたりで200戸の住宅の建設のための開発用地の看板が立っているのを見たっけ・・・。

読み物としてもおもしろい一冊でした。
そして眺めていると出かけたくなります。

塚山公園からこんな段々畑も見えました
三浦半島っておもしろい。

あらしのよるに

March 12 [Mon], 2012, 6:49
金田明夫さんの絵本ひとり語り「あらしのよるに」に行ってきました。金田明夫さんと言えば、名前を知らなくてもお顔をみれば誰もがああ、と思う様々な映画やテレビドラマで活躍中の演技派俳優さん。
そんな彼がひとりで朗読劇を演じます。いえ、朗読劇ではなく、"絵本落語"。

あらしの夜に、山小屋の中で雨宿りしたヤギのメイとオオカミのガブ。
真っ暗だったのでお互いの姿は見えず、食うものと食われるもののオオカミとヤギだということはわからないまま意気投合。次回は昼間に会おうと約束して別れます。再会のときの合い言葉は『あらしのよるに』。
現実にはありえないヤギとオオカミの禁断の友情。
ふたりは秘密のともだち・・・。
しかし、秘密というものは長くは続かないもので・・・・。

開幕し、拍手とともに金田さんが舞台に登場。
最初は観客の子供達だけで合い言葉「あらしのよるに!」を叫びます。次は大人の番。
金田さんの「合い言葉は?」という問いかけに「あらしのよるに!!」と答える大人たち。のっけから観客全員の心をわしづかみにしてひとり語りは始まりました。
この絵本は読者の「もっとつづきが読みたい!」というリクエストに応え、現在は全7巻になっています。その7巻全部をときには歌やトークを交え、聞かせてくれました。
80分があっという間でした。楽しかった〜

絵本の読み聞かせというものを全くやったことはないけれど、挑戦してみたくなりました。
最後に金田さんも「皆さんもやってみてくださいね」とおっしゃってましたし。
この「あらしのよるに」はアニメーションになり、映画化もされたようですが、絵本版のあべ弘士さんの絵がやはりとてもいいと思いました。
(追記・4月4日よりアニメのテレビ放映がはじまるそうです→


この公演は「みらいフェスティバル2012」というイベントのひとつで会場の外にはテント出店の食べ物屋さんもズラリ。
移動スープ屋さんのkurumiさんで野菜いっぱいの豆乳スープを購入し、寒い中、ハフハフしながらいただきました。
やっぱ豆乳スープっておいしいね♪






シャイロックの子供たち

March 01 [Thu], 2012, 7:07

『下町ロケット』がおもしろかったので池井戸作品を続けて読む。
銀行を舞台にした短編集だと思っていたら、それらは繋がっていてちょっとした長編ミステリーになっていた。しかも最後はエッ!という展開に。でもすっきりとは終わってないような・・・。
池井戸氏は元銀行マンということで、銀行内のことはすごくリアルに描かれている。
それだけに出世のためにこんなことまで・・・と背筋が冷たくなるようなシーンも。
銀行って扱っている商品が"お金"ということもあってこんな風になっちゃうんだろうな。結局は数字があっちいったり、こっちいったりしてるだけ。
読み終わってもタイトルの意味がよくわからなかったので「シャイロック」を検索してみたら、シェイクスピアに登場する強欲な金貸しだということがわかった。なるほど、やっと納得。

先日のモゲさんタチさんのトークセッションのときも感じたけど、"幸せの時代"ってつまりはモーレツ社員の時代なわけでおとうさんがモーレツ社員だったとき、家族はしあわせだったかどうかは疑問が残る。
先日、お金を稼がないで暮らす女性の小説を読んでいたのでなんとなく最近はこれからの働き方について考えているところ。それについては長くなりそうなのでまた別の機会に。

今日からは3月。
靴屋的には一番ヒマとされている2月はもう終わり。切り替えて春からのクツのこと、考えていきましょう〜♪

今朝の丹沢。富士山もくっきりでした。

しあわせのパン

February 09 [Thu], 2012, 6:35
『しあわせのパン』を観て来ました。
鵠沼のパン屋さんでこの映画のチラシをみつけて以来、ゼッタイ観に行くぞーと思っていた映画。
映画館についたら、ちょうど席が満席になってしまったとのアナウンス。そんなに人気なんだ!と驚く。
わたしはネットで座席予約していたので大丈夫でした。(評判いいみたいですね、この映画)

東京から北海道の月浦に移り住み、湖のほとりでパンカフェ(二階には泊まれる部屋もある)「マーニ」を始めた水縞夫婦。水縞くん(大泉洋さん)がパンを焼き、りえさん(原田知世さん)がコーヒーを淹れる。
そこに訪れるわけありのお客さまたちの事情・・・・。

焼きたてのパンがほんとにおいしそうで、コーヒーの香りがふわぁ〜と漂ってきて、もうそれだけで観る価値のある映画です。

ですが・・・
多大な期待をし過ぎたせいか、それとも"おとぎ話"過ぎるせいなのか、ベタ褒めするにはちと足りないと思いました。
なんだろう・・・わたしはひねくれものなのかしらん?
パンを分け合う人=仲間、家族・・・・みたいなテーマなんだけど、おいしいものは一緒に分け合う人がいればそりゃおいしいけど、一人で食べてもおいしいんだよね・・って思っちゃった。
「誰にでもひとりから二人になる瞬間は訪れます」というナレーションにも、でも二人からひとりになる瞬間も訪れるんだわさ・・と考えてしまった。

ちょっと冷めた目で観てしまった部分はありますが、カンパーニュ、クグロフ、チーズのパン、カボチャのポタージュ(ポタージュ用のお皿買おうって思った)、ポトフ・・・あ〜たまりません。

お豆のパンがでてきたときは泣いてしまった・・・。
吹雪の夜にマーニを訪れた訳ありの老夫婦の奥さん、あやさんはパンが嫌いだということでマーニではごはんを用意するのだけど焼き上がったお豆入りのパンを見るやいなや、パンに駆け寄り、手にする。「お豆さんのパン♡」と言って幸せそうにちぎって食べるあやさんのシーン。

実家に帰省しているとき、よく外出ついでにおやつに祖母にパンを買って帰りました。あるとき金時豆の入ったパンを買って帰ったら祖母は「めずらしいねぇ、おいしいねぇ」とぱくぱく食べてくれました。以来、祖母にはお豆入りのパン。
ひとりでは食べ切れないだろうと、いつもお茶を入れて「おばあちゃん、半分こしよ」と言うと「ほんならいただくかね」と手をのばしてくれた祖母

なんだ、分け合ってるんじゃん・・というツッコミはなしでということで・・。
次は「レンタネコ」に期待したいと思います。

やはり映画のあとにパンを買ってしまいました
ハード系のパンをワインと一緒に食べたくなります。絶対に!!


思いわずらうことなく愉しく生きよ

February 03 [Fri], 2012, 6:26
江國香織さんの『思いわずらうことなく愉しく生きよ』を読む。
先日、この小説を原作にしたドラマ『カレ、夫、男友達』を観た。いや、正確にはちゃんと観たのは最終回だけ。あとはドラマの公式ホームページにあったダイジェスト動画で観た。(早寝のわたしには午後10時からの放映はキツイ)
で、最終回に納得いかなくて、原作を読むことに・・・。
納得いかなかったメインは"熊ちゃん"。そしてラストシーン。(ハッピーエンドなんだけどさ)
このドラマでは江國さんらしさがあまり感じられなかったし。

でも小説の方は、確かに江國作品!と思わせられた。
麻子、治子、育子三姉妹のそれぞれのキャラクターも光ってた。
特に育子ちゃんがいい。
江國さんの言う健全さの中に宿る不健全さ、みたいなものをビンビン感じた。

江國さんは小説の映像化に対して「じゃんじゃん変えちゃってください」と言っているのだそう。確かに彼女の作品を忠実に映像化するなんて無理な話だ。でも、ファンとしてはそういうのも観てみたいなぁ。
タイトルの『思いわずらうことなく・・・』は三姉妹犬山家の家訓。
我が家の家訓もそれで行こう〜♪

きょうもえがおでたのしくね。

今年もはじまりましたね。
これはゼッタイ欲しいかも





唐人お吉

January 17 [Tue], 2012, 6:51
レース後は下田まで足を延ばし、『唐人お吉記念館』に立ち寄って来ました。
先日、新幹線から持ち帰ってきたトランヴェールの中に『唐人お吉の虚と実』という記事があり、興味をもったのがきっかけ。
ハリスの侍妾となったことで「唐人お吉」と呼ばれた斎藤きちという女性をモデルに小説が書かれ、それはお芝居や映画になっている。

あらすじ
公衆浴場帰りにハリスに見初められたお吉は「お国のため」と説得され、無理矢理恋人と別れさせられ、ハリスに仕えることになる。ハリスが江戸に去ったあとのお吉は、異人と交わった女としてさげすまれ、妬みから営んでいた小料理屋も廃業させられ、髪結い業に転じるもそれも失敗、酒浸りの生活を送るようになり、脳梗塞を患い身体も不自由になり、最後は川に身を投げ、悲劇の人生に自ら幕を下ろす。
お吉についての詳細はこちらでどうぞ→記念館(宝福寺)では絵と文章でお吉の半生を詳しく紹介。
ハリスが病気になったときに牛乳を探しに駆け回ったり(当時は牛の乳を飲むのは牛の子だけと言われていて人間の飲むものではなかったそう)、献身的に仕えていたことがわかる。
外国人と接することなど想像もつかない時代に彼らに仕えた女性は、周囲から好奇の目で見られ、侮蔑される一方で高い手当をもらうことへの妬みもあった。そのせいで商売はうまくゆかず、お吉の晩年はお酒に溺れ、最後は乞食同然に。『開国の生け贄』と書いてあったけどまさしくそのような人生だと思った。
開国の陰にはお吉のような女性が幾人もいる。
条約締結の手柄は男性にとられてしまい、ほとんどその存在が明るみに出ることはないが歴史に名が残らなくても大きく歴史を動かした女性たちは確かに数多くいるのである。

またこの宝福寺は脱藩の罪を負った坂本龍馬が勝海舟の直談判により山内容堂に許された場所でもあるそうで、その謁見の間が公開されています。
赦免の証にとひょうたんを描いた容堂の扇子も展示されていました。
記念館にはちょこっと立ち寄るだけのつもりがつい読みふけり、長居してしまいました。

いっつも思うけど歴史ってほんとにあった話だからおもしろいんだよね。
"暗記科目"なんかじゃありません。

トランヴェール

January 12 [Thu], 2012, 7:23
新幹線の座席にセットされている小冊子『トランヴェール』。12月は青森のりんご、11月は信州の鳥の特集で毎月新幹線を利用していたから車内で楽しませてもらった。
しかし、1月号は下田特集だったし以前訪れたことのある蔦温泉も掲載されていたので持ち帰ってきた。(ご自由にお持ち帰りくださいと書いてあります)なかなか内容豊富で読み応えがある。巻頭に毎月駅弁の紹介があるのもいい。
角田光代さんのエッセイも毎月掲載されているのだが、この1月号を読んでハッとした。
『色あせない時間』というタイトルで修善寺の先にある温泉へグループで行ったときの話が書かれている。
毎年のように関東近辺に行くというメンバーは70代の元文壇バーマダムを筆頭に、60代、50代と各世代がいて40代の角田さんが最年少。この温泉地へいこうと言い出したのは70代のマダムで40年程前によく泊まりに来ていたのだとのこと。そのころの常宿に連絡してみると3年前に閉業してしまっていた。やむなく近所の他の宿に泊まる事にするが、閉業しても建物は同じ場所にあるらしいからと一行は連れ立ってその宿に向かう。
そこで御年93歳の元女将さんと再会する70代の元文壇バーマダム。
手を取り合ってなつかしいわねぇ、みんなでよく酔っぱらって踊ったわねぇ、たのしかったわねぇと言い合う。二人がそうやって話すのを見ていると見ていないその光景がありありと浮かんだという角田さん。
そして帰り道に車窓を眺めながら考える。
あと三十年後、四十年後に自分もあのようにかつて過ごしたよき時間を巡る旅ができるだろうかと・・。
多くのものが時間とともに変化しても、瞬時に時間を飛び越えて元女将さんとマダムのようにすばらしき日々をまったく変わらないかたちで取り戻しに行けるのか・・・。

そうするには、今、よき時間、すばらしき日々を送らねばならないのである。
こう結ばれてました。
今、この時間をたいせつに。きょうもえがおで。

おまけ。
今回の帰省の移動中に読んだ本。往き『森崎書店の日々』、帰り『レインツリーの国』。どちらも終点に着く頃にきっちり読了。つるつる読めて帰省の旅のお供に最適でした。ひとり旅って移動中にいっぱい読めるから好きです。



干支守り本尊

January 06 [Fri], 2012, 6:56
三浦トレイル試走中、三浦富士山頂で出会ったおじさまにこんな本を頂きましたー!数人のグループで歩いてらしたのですが、三浦半島の寺巡りには相当お詳しい方々のようで、このガイドブックの中の写真はおじさまが撮られたものだとのこと。ならばと無理矢理お願いして本にサインもしていただきました。
三浦半島縦断トレイルレースについてもご存知で一度コースを歩いてみたいとおっしゃっていました。それにしても見ず知らぬのわたしたちに大切なご本を進呈してくださるなんて太っ腹なお方です。

十二支が干支に因んだ仏様八尊に配置されています。それぞれの仏様を自分のご本尊様とし信心することで吉祥を招き、ご利益が授かるそう。
詳しくはこちらのサイトで→
ちなみに巳年生まれのわたしは普賢菩薩がご本尊様となっています。
普賢菩薩が祀られているのは逗子の延命寺だそうです。
十二支ですが仏様は八尊なのでこのガイドブックでは八つの霊場を紹介しています。

三浦半島縦断トレイルレースのコース上にある武山不動院は酉年生まれの方の守り本尊である不動明王が祀られています。酉年の方はラッキーですね。
この本では八つのお寺を巡るモデルコースが紹介されているのですが、その手段として徒歩のみ、公共交通機関を利用して、車を利用してと3つの方法での巡り方が詳しく書かれています。
徒歩のみの場合は二日かかるとしていますが距離は42キロとのこと・・・。

42キロ・・・!?

この数字を見るとうずうずしてくる人がわたしの周りには多そう〜

詳しい地図も満載なので三浦半島のまた別な楽しみ方ができそうです。

四十九日のレシピ

December 21 [Wed], 2011, 6:37
ずっと前に図書館に予約して、かなりの順番待ちの間にすっかり忘れていた『四十九日のレシピ』がこのタイミングで手元に届く。

急死した継母の四十九日は法要ではなく「宴会」で。
四十九日までの間の手伝いを頼まれたと突然現れた真っ黒に日焼けした金髪の若い女の子。四十九日の宴会を準備する間に起こる気持ちの変化・・・。
最後はえっ!?と思うようなラストです。でも納得。

この小説、NHKでドラマ化されてたんですね→
これも観たかったな・・・。

継母が大好きだった娘。そして愛する後妻を亡くした夫。日が経つにつれ落ち着きを取り戻してはいくけれど、「たまに壊れたように泣くときがある」っていう表現があってそこにすごく同感した。
今のわたし、壊れているとしか思えないときがある・・・。特に夜。ひとりのとき。
通夜も葬儀ものど仏拾うのも初七日や中陰や四十九日などの法要もみんなみんな残された生きている人のために行うものなんだなぁと思いました。


何度も積んでは釘打っての繰り返し
カカトだけでもすごく時間がかかって・・・
靴つくりって体力使うんだなぁと改めて思う

ようやくできあがりました!!

P R
展示会のお知らせ
5月24日(木)〜6月3日(日)
12:30~17:30
アトリエkikaにて→
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