穏やかな休日の午後 

2008年03月23日(日) 21時22分
自転車のスピードを落としてみる。


自動車修理工場から漏れてくるFMラジオの音も、

散歩中の犬のマーキングを待つお兄さんも、

すずなりに咲く川辺の桃の花も、

縁石の上のパトロール中の猫も、

休日昼下がりのプールサイドの匂いも、

両手一杯の買い物袋も、

空気を入れたばかりの自転車のタイヤも、

夕陽に鮮やかなお墓のお供えの花も、

農家のおばあちゃんから買ったお新香の酸味も、

いつもより少し早く灯った食卓のあかりも、

ムクムクともたげる僕の気持ちも、


もう、は・・・

は、、

は、、、

はーーーーくしょん。


はるですね。

原子力と付喪神 

2008年03月19日(水) 0時14分
NUMO ニューモって
モグラが穴掘るCMをみたことはありますか?

日本の電力の1/3は
原子力発電でまかなわれていて、
廃棄物は地下300メートルに埋めるんです

で、その場所を探しているというわけ。


さて、

包丁塚や針塚というのがあります。
神社仏閣がすきな方は見かけたことがあるかもしれません。

料理人は包丁を、
和裁業者は針を、
といったぐあいに、道具を供養するんですね

道具、
とりわけ、人に刃向かう(まさに!)ものを扱うわけです。

古来から日本では、
道具は長く使うと、付喪神(つくもがみ)となるといいます。
付喪=つくも=九十九で、「長い時間」の意味です。

長く使った道具は、
人格をもち、妖怪となって、災厄をなす場合もあると。

これは、伝承や怪奇のお話ではなく、
古い道具を注意しないで扱うと怪我をするよ、
という教訓とも考えられます。

危ないものは、供養する。
それくらい、意識して使わないと、
怪我をするよ、と。

便利に隠れた危険を、
よくしっていた、むかしの人の知恵ですね。

現代の包丁塚はどこになるやら。

まさか神社の境内に埋めるわけにもいかないわな。


http://www.numo.or.jp/mass_media/index.html

刹那 

2008年03月12日(水) 8時00分
もうずいぶん前の話。

ぼくはまだ大学生で、
このあいだまで勤めていた会社に入ったばかりの丁稚時代。

あたらしいレーベルを立ち上げたばかりで、
長野の3ピースのバンドに出会った。

ぼくが、22歳。
かれらは、17才。

ロックを愛するやさしい人たちに、
愛されるやさしいバンドなった。

そして8年。

ぼくは、会社をやめて、
かれらは、活動休止した。

かれらが、みんなにできたこと。
みんなが、かれらにできたこと。
ぼくが、かれらにできたこと、
と、できなかったこと。

そんなことを考えながら、
持ちよった想いのぶんだけ
気持ちを平等にわけあえる最後のライヴ。

ぼくが、かれらに出会った年齢に、
なった、りっぱな姿のかれらに嫉妬すら。

かれらは、5つも下なのに、
いつもいちばんオトナゲなくふるまっているのは
ぼくじゃないか、なんて。

おつかれさま。

また呑もうぜ。


http://setsuna-bluestar.com/



ストレス マグニチュード 

2008年03月05日(水) 8時00分
心理学の本を読んでいると、
「社会的再適応評価尺度」という、
お手軽にストレスを測る方法があったのでご紹介。

自覚症状なく溜まるストレスもあり、
これが蓄積していると、
心身ともに健康をそこなうらしいのです。

さて、
お手元に電卓を用意してください。

ここ1年間に起きたことで、
あてはまる項目の数字を足していきましょう。

・配偶者の死  100
・離婚 73
・夫婦の別居 65
・刑務所などへの拘留 63
・家族の死 63
・けがや病気  53
・結婚 50
・解雇・失業 47
・夫婦の和解・復縁 45
・退職  45
・家族の病気 44
・妊娠 40
・性生活の問題・障害 39
・家族の増加 39
・職場の異動・配置換え 39
・経済状態の変化 38
・親友の死  37
・転職  36
・配偶者との口論、喧嘩の回数変化  35
・約300万円以上の借金・抵当 31
・担保・貸付金の損失 30
・仕事上の責任の変化 29
・子供の自立・家を出る 29
・配偶者の家族・親戚とのトラブル 29
・輝かしい成功・業績 28
・配偶者の就職・離職・退職 26
・子供の就学・卒業・退学  26
・生活条件の変化  25
・禁煙など個人的な習慣の変更  24
・上司とのトラブル 23
・勤務時間・勤務条件の変化 20
・転居・転校 20
・趣味やレジャーの変化 19
・宗教活動の変化 19
・社会活動の変化 18
・30万円程度の借金 17
・睡眠習慣の変化 16
・親戚付き合い・家族団欒の回数の変化 15
・食習慣の変化  15
・長期休暇 13
・クリスマスや正月などのイベント 12
・ささいな法律違反 11

どうでしたか?

100を超えた方。
注意が必要だそうです。

200〜300の方。
50%以上の人が、心身に変調をきたしています。

300を超えた方。
80%の人が、健康を害する危険があるそうです。

1967年にアメリカの学者が発表したものですから、
いまの日本でどれだけ有効かわかりませんが、
今でもメジャーな手法らしいので、
かるく自覚しておくのと良いのかもしれませんね。

え?ぼくですか?

420オーバーです。

お気楽な無職生活の影にも、
いろいろとストレスが潜んでいるんですねぇ。

くわばら、くわばら。

みなさんは大丈夫でしたか?

 

2008年02月29日(金) 11時31分
家にいると、うっかり昼のテレビをみたりする。

意外に相撲の話が多い。

やれ、横綱がどうの、
やれ、元親方がどうの。

騒ぐほうにも、騒がれるほうにも、
やれやれ、である。


さて、

力士が両足を開き、膝に手をそえて、
足を高くあげては、力強く踏みおろす動作。

「しこ」という。

今では「四股」とあてているが、
そもそも「醜」と書き、
土俵にいる悪しきモノ=「醜」を踏みつぶす儀式である。

そこから、力士の呼び名のことを
「しこ名」
というようになった。


芸名、源氏名、ハンドルネーム・・・。

自分じゃない名前が生みだす、
自分じゃない何か、にさせる怖さ。
自分じゃやれないことを、やれてしまう怖さ。

「醜名」を「しゅうめい」と読めば、
「よくない評判」「汚名」という意味。

力士が醜に踏みつぶされては、本末転倒。

相撲はしばらく本名でやったらいかがだろうか?

ただいま。 

2008年02月28日(木) 20時00分
さて、自分にお久しぶり、という感じです。

ブログ休止から丸3年。
変化があるようで、変わらないものです。

思えば8年ほど前。

ブログなんて言葉はきかないころから、
今でいうブログもどきみたいなことをやってましたが、

いざ便利なブログってのが現れて、
さらに便利だというmixiってのが現れて、

便利、便利、ってなってくると、
これがどうにも、距離と速度みたいなものが難しくなる。

でも、
むずしいことを考えると身動きとれなくなっちゃうもので、

いま、このゆるい生活の中で、
ふむ、また書くのも自然だなぁ、と。

なーんて、復活したロックバンドみたいなことを言ってますが、
また実にたあいもないことを綴っていくだけです。

mixi経由でくる人は、そもそも知らないもんね、きっと。

とりあえず、気が向いたときに、ちまちまと。
気が向いたときに、お立ち寄り下さい。

みんな読んでくれるのかなぁ・・・。

http://yaplog.jp/kobanashi/ (PC・携帯共通)

T・D・Z 

2005年03月08日(火) 13時45分
アルファベットをカタカナ発音に変換した名称で「?」と思うことがある。

特に、お年寄りが苦手とする"T"と"D"は、
やれ「テーシャツ」、「デズニーランド」と、
そのものの印象すら変えてしまう鬼門だ。

しかし、急に「ティー」や「ディー」に変わってしまったら、
それはそれで「?」となってしまうものもある。


「リポビタンD」。

もちろん「デー」。

リポ=Lipoclasis=脂肪分解
ビタン=ビタミン
D=デリシャス、ダイナミック

そう、「デー」は「ビタミンD」の"D"ではないのです。
有効成分でないにも関わらず、この一文字で表す「デー」の力強さ。
やはりココは、恥じることなく「デー」と読まなくてはいけないのです。


「エステー化学」=「ST化学」。

由来は「SERVICE & TRUST」、「SUPER TOP」。

社長の名前が「Suzuki Takashi」という事実を大目に見たとしても、
なんか後付けっぽい印象は拭えない。

もはや「エステー」という何かが存在してるのかと思ってました。
英語が由来とはいえ、今さら「エスティ化学」じゃ変なのである。


"T"や"D"だけでなく、"Z"も葛藤の渦にいる。

しかし、本場の発音がどうあれ、
「ドラゴンボール ズィー」や「フェアレディ ズィー」じゃあ、
いかんせん雰囲気が出ませんものね。


文責:TOC=テー・オー・シー

時事通信にみる一考察 

2005年02月22日(火) 20時56分
時事通信ニュースが好きだ。

タクシーで助手席の頭上にスクロールするあれ、である。

概観、基本情報、そして新しい情報を
約40文字の見出し語で伝えるニュースは、まさに現代の短歌と言えよう。

その卓越した言語能力の秘密に迫る。



まず何と言っても、読み手の持っている情報を絶妙に把握していて、
基本情報を想起させるワードが盛り込まれている。
つまり、時事通信で「?」と思ったら、それはあなたの勉強不足だ。

 (例)日テレが調査を公表、謝罪=女性タレントの窃盗話放送で

この場合、「日テレ」「女性タレント」「窃盗話放送」の3つワードで、
「カミングダウト」「あびる優」「窃盗の疑いあり」を想起させるには十分なのだ。

そして、「調査を公表」「謝罪」がニュースなのである。



こちらが情報を持ち合わせていなくても、
想像力をかきたて、情景を与えてくれるものもある。

 (例)冒険いかだの4人無事救助=韓国

なにかワクワクとして、それでいてハートウォーミングなニュースですね。
「韓国」というのも、ニュースとしてポイントが高い。



反面、わかりにくいものもある。

 (例)変わらず=ロンドン金

全文ニュースはこうである。

【ロンドン21日時事】
週明け21日のロンドン自由金市場の金塊相場は小動きに推移し、
1オンス=42.35ドルと、前週末終値と同水準で引けた。
米国市場が休場のため商いは閑散だった。



更に、記号を巧みに駆使することも重要な技法の一つだ。

 (例)もう「野党」と呼ばないで=「政権準備政党」宣言−民主党

これを正しい日本語に戻してみよう。

 もう「野党」と呼ばないで=「政権準備政党」宣言−民主党
 ↓
 民主党−もう「野党」と呼ばないで=「政権準備政党」宣言
 ↓
 民主党が「もう野党と呼ばないで」と、政権準備政党宣言をまとめた。

=、-が助詞の役割を果たしている。
さらに、インパクトのある言葉を先に、主語を最後へ持ってくることで、
読み手の注意を引き、かつ一文を読みやすくしている。



最後に、本日の時事通信ニュースをひとつ。

■イラクどこ?大学生4割誤答=米国も3%、北朝鮮1割−日本地理学会調査


http://www.jiji.com/

災厄の日 

2005年02月15日(火) 13時29分
思えば些細な前兆があった。

朝、1曲も聴き終わらないうちにiPODのバッテリーが切れた。
昼、読んでいた新聞に味噌汁をこぼした。

そして、夜はなんだか酷く疲れていた。

夕飯がてら呑んでいると、
鼻緒が切れたように、腕時計のバンドが切れた。

通いのクラブに顔を出す。
泥酔して店のシャッターで遊んでいたら指をはさんだ。
酔っているとは思えないほどの激痛が走った。

眠い眼をこすり、朝日を拝みながら駅の改札。
キンコン、キンコン、、、、
夜をまたいで定期が切れていた。

次に気が付いたときは終点の駅だった。
山が近い。空気は良いが、気温は寒い。
戻る電車はなかなか来なかった。

なんとか家にたどり着き眠る。
数時間後、目が覚め起き上がる。
パリッ、、、
手のひらの下で眼鏡が割れていた。

コンタクトを入れたらゴロゴロと違和感が。
新しいコンタクトを探したら、予備が切れていた。


だから翌日、

腕時計を修理に出し、定期を買い、
メガネを修理に出し、コンタクトを買い、、、

しかし、シャッターではさんだ指の痛みは治まらない。

数日後、医者に行った。
骨が折れていた。全治3週間。

2月の受難は続く。


書いてるうちに他人事のような気がしてきて、
なんだかすっかり気が楽になってきた。

ふむ、他人の不幸は蜜の味とな。

東池袋 生粉打ち亭 

2005年01月19日(水) 13時19分
まさに彼岸の蕎麦屋といえよう。

「地獄蕎麦」という到底そば屋とは思えぬメニューに、
「大根は全部食べてください」との張り紙。

比較的危険度の低そうな「やさい蕎麦」を注文したものの、
津軽蕎麦なるものは発酵系酸味を放ち、お湯+醤油のような温汁には、
固めの大根、人参、芋などの野菜が無造作に入っている。

まるで戦後の闇市だ。

「今日は野菜が無かったから、大根の葉っぱもいれといたよ。
あっ、スイカがあったから入れなさい、野菜だから」。

温蕎麦にスイカ!?

戸惑う僕の隣に座り、食べる終わるまでじっとこちらを見る店主。
この人こそ「遊び尽くし 手打ちそば天下一品」の著者池田氏である。
って、温蕎麦にスイカは遊び過ぎです。

店が再開発計画に巻き込まれ、その後の行方は不明。






東池袋は、狭い道が不規則に入り組み、きらびやかな副都心を横目に、
駄菓子屋や銭湯、魚屋や割烹が馴染むノスタルジックな空間だった。

久々に訪れると、再開発という爆弾が投下され、
街にポッカリ大きな穴が開いていた。

「生粉打ち亭」は跡形も無く消えていた。
「よどみに浮かぶうたかた」と言えども、あまりにあっけない。

闇に光を当て、合理化によって見通しが良くなる。
そうやって行き着く先は、東京の形をした廃墟のような気がしてならない。