3小節目〜情報空間の女の子〜 

October 22 [Wed], 2008, 0:33
「私、読書が好きです。小さい頃からお姉様に読んでもらって、今も本はよく読みます!」
 そうだよ。私、本が好きなんだ。「サイバーテクノロジー」とか「電子生命体の人権について」とかお父様から本を借りて読んでたなぁ〜。
「決まりね。あなたは文学部隊…ん〜、それじゃ堅苦しいわね。小説部隊は、どうかしら?」
 そう提案してくれた。すごい!この平和な世界に乾杯!って感じね♪
「イエス・サー!ことり隊員、小説部隊に入隊いたします!」
 さっきのように敬礼をすると、また元ちゅい様とメイドさんは微笑んだ。他の隊員様も微笑ましく私を見つめている。もしかして私って歓迎されてる?それって自惚れてない?
「では、ことり隊員。遅くなりましたが黄レンジャーをお持ちしますね♪」
 そうだ、私ってばご飯を食べに来たんだった。よし、お腹を満たしてからこの世界の文献を買ってきて早速活動開始だわ。そして私は立派な隊員となるのよ!目標があるって素晴らしぃ〜(本来の目的を忘れてごめんなさい)。
 私は出された黄レンジャーと水(おたくウォーターと言うらしい)をいただいてから、ただちに会計を済ませて近くの本屋に向かおうとした。
「あっ!ことり隊員!」
ん?会計は済ましたけど…。
「ポイントカードの説明をしてなかったわね。」
 ポイントカード??
「このポイントカードのポイントを貯めるとね階級が上がるのよ♪」
 おぉ!これは、ますます部隊の一員として期待に応えられるように頑張らないと!
「私、頑張ります!」
 もう、これはアピール全開だ!まずは、この世界に適応しないといけない。
「うん、頑張ってね♪それでは…無事のご帰還お待ちしております!」
 元ちゅい様とメイドさんが元気よく見送ってくれた。
「カオス!カオース!」
 二人は本屋に向かう私にそう叫んでる。これは、もしかして…この世界の標準の挨拶なのね!私は力いっぱい返事した。
「カオース!!」
 そんな私を見て元ちゅい様とメイドさんは微笑んでくれた。嬉しい♪

私は側にあるデパートの本屋さんに居る。
「何これ…」
見たことのない書物ばかりだ。しかも電子化されていない…。本と言えば全て電子化されてそれをインストールするもののはずなのに。一冊適当に取り出し紙を開いて見る。そこには文字が並んでいた。
「これが、この世界の本」
 一文字一文字分析しながら読まなければいけない…めんどくさいよぉ。
「…」
 ダメだ!こんなことぐらいで動揺しちゃ!私は小説部隊として誇り高く生きていくのよ(本来の役割は忘れてるけど)。こんなことぐらいで、へこたれちゃダメ!頑張れ私!ファイトだ私!
 とりあえず分厚い本では時間がかかるが目に止まった本は手当たり次第買っていこう。一冊ずつ読んでいけば良い。
「お、お客様、お会計は132,720円になります…。」
なにか、店員が戸惑い気味だけど気にしない。私には必要な物なのよ!
「はい、これからお願いします。」
 私はお釣りの無いように渡した。
「ありがとうございました。後、申し訳ございませんが量が多いためカヴァーをお付けできませんが必要でしょうか?」
カヴァー?よくわからないわ…
「いや、いりません。大丈夫です。」
そう言って私は、その場を去ることにした。
今日、初めて紙媒体の本を買った。その中で、まだ読んでないけど興味のある本がある。
「不思議の国のアリス」「オズの魔法使い」「100万回生きたねこ」なぜか手に取ってしまった。
他の本に比べて分厚い訳でも情報量が多い訳でもない。
…でも、私の中で誰かが「読みなさい…」とつぶやいた。
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