季節の変わり目

October 06 [Fri], 2017, 0:36
ついこの間まで熱中症が、と言ってたような気がしますが
もう肌寒くなってきました。
先週から、珍しくすこし風邪をひいてしまいました。

「季節の変わり目」のあるあるかもしれません。
ワンちゃん猫さんも、季節の変わり目は「自律神経の乱れ」など
の影響が考えられ、体調を崩す子がいます。


当院は、定休のほか、稀に予定した臨時休診を頂くことは
ありますが、2009年1月に開業して以来、私の体調不良や病気、
怪我などで休んだことは1度もありません。

32歳で開業したので、まだ元気はつらつ時代でした。
開業していろいろあって元気が落ちた時期もあったんですが、
まあそれでもなんとか今までめげずに続けられています。
今年でもう41なります。それなりに元気をキープするように
はしていますが・・・・。

「日本人の平均年齢」という統計があり、2015年では
推定46歳だそうです。
そう考えると、41でもまだ若手感があるかもしれませんね。

私の横須賀のお師匠は60台前半、藤沢の大師匠は90歳を
超えておりますので、自分の感覚としてはまだひよっこ感が
ありますが、獣医になってもう15年目、開業して9年目で、
ひよっことは言っていられないかもしれませんが、初心は
忘れないようにしたいものです。

さて、10月は9日(月)が祝日でお休みです。
その他は予定通りです。

動物病院の仕事は、子犬・子猫の時代から、老犬・老猫まで
トータルに「見守り」、最後の「見送る」時間まで、お付き合い
する仕事です。

人間のお医者さんや歯医者さんなどでは、「診療科目」によって
「見送る」までのお付き合いは存在しませんし、同じ人間相手
ですと寿命も同じです。それはそれで、我々には想像のつかない
大変さがあることでしょう。

犬や猫は、我々の後から生まれて先に行きます。
我々が成長したり老いたりしてる間に抜かれてしまいます。

ですので、その動物を見た最初から、私は最後まで「見送る」
お手伝いをすることが仕事の本質であると考えていますし、
その中で、動物に発生している、治療で取り除ける苦痛は取り除く、
緩和できる症状は緩和する、完治が目標でない病気は、
できるだけ上手にお付き合いする、そういうことに重点を置いています。

我々の考える、動物を大切に扱うことが、飼い主さんにとっても
お互い理解できる内容であることが、一番大切で、我々の考える
方法と、飼い主さんが思い描いている方法が食い違っていたり、
絵に描いた餅であったりするミスマッチが生じると、仕事として
うまくいかないですし、時と場合により、当院ではないどこかのほうが
飼い主さんが満足することもあるでしょう。実際、そういった話を
することもあります。

ですが、当院の考え方に触れて、その後も継続して御来院して
頂いている多くの飼い主さんは、動物を介して「どうしましょうか」
「こうしましょうか」「これはこういきましょうか」というような話を
しながら、「見送る」までの時間を共有できることが、実は何より
価値があるものだったりします。

当院がこういう考えに至ったのは、私が基本的に「内科、慢性疾患」
の勉強や治療を好んでやってきたので、独立開業して長くやっていると
どうしても日々の仕事はそういった分野のほうが多くなってくるのは
自然なことかもしれません。

犬や猫の内科、慢性疾患の仕事を今後もできるだけ息が長く続ける
ためには・・・自分が慢性疾患にならないようにするのが一番大事かも
しれません・・・40代、早いと身体にガタが来るお年頃、今後も
コンスタントに仕事が続けられるように、気をつけたいものです。


高知 きたむら動物病院
高知県高知市北川添24-27
088-880-5123
受付時間 
月・火・木  9:00-11:45 15:00-18:45
金     9:00-11:45 17:00-18:45
土      9:00-11:45 14:00-17:45

休診日 水曜日 日曜日 祝日
一般診療・犬と猫のアレルギー・皮膚病外来・内分泌外来

皮膚病や、その他慢性の病気の治療と、飼い主さんの関係性。

August 28 [Mon], 2017, 10:51
動物病院の仕事は、我々だけが頑張っても片手落ちで、
飼い主さんとの相互理解と協力体制が絶対的に必要です。
先日、仕事中に、私もスタッフもとても気分が悪くなることがありました。

猫の診察をしていて、その診察は通常通り終わったの
ですが、その診察の最後に・・・・・

犬が写っているスマホの画面を用意して、

「他の病院何件も行ってるけどアトピーや言われて全然治らん。
治せるかどうかわかる?」

とおっしゃられたのですが、診察なしではとても返答など
できませんので、

「診察しないことには一切返答しません。」

と返答しました。

これまでも何度かそういうことはあったんですが、
ほとんどの飼い主さんは、ここで、「まあそうですよね」と言って
引き下がって頂けるか、どうにか犬を診察にお連れできるか
どうかをご検討してくれます。

ところが・・・・

「おまえそんなこともわからんのか!それくらい見たら
わかるだろうが!」

と、激高されました。

一瞬何を言っているのか理解できませんでしたが、
こういう方にはお引き取り願うしかありません。

「診察せずには返答できません。」

と繰り返していたところ、その飼い主は舌打ちして
こちらを睨みつけながら

「もうえい!かまん!」

と言って去って行かれました。

チラッと見えた画面には、確かに重症そうな犬が
写ってはいたのですが・・・・

・経過、重症度の判定?
・皮膚病変の範囲は?
・細菌や真菌の程度は?
・ホルモン異常は無いか?
・これまでの投薬の影響は無いか?
・食事の影響はないか?
・不適切な環境の可能性は無いか?
・これまでの治療を途中で投げ出しては無いか?
・他の病気との鑑別も?
・その他

一瞬チラッと見えただけでも、考えないといけないことは
山ほど出てきます。

そしてまず「治る」の定義から。
何も治療が必要ない「完治」を望まれるのは皮膚病の場合、
病気の種類によっては絵に描いた餅のことも多いからです。

それ以前に重症だと改善するまでに何か月もかかることはよくありますし
維持治療が要ることも多く、費用にしても、当院としても極力抑えるように
努めておりますが、どうしても必要によりそれなりにはかかります。

そういった諸々のことをスマホの画像1枚で説明できるわけ
ありませんし、こういった物を言われる方とは、はっきり言って
相互理解とご協力は無理だと思います。

皮膚病に限らず、心臓病、てんかん、腎臓病、内分泌、糖尿病etc・・・・

慢性の病気と上手く付き合うには、飼い主さんの努力と根気、
なにより理解と愛情が必要です。

そして、病院との相互理解が無いとまずうまくいきません。

最近は当院でもそのようなトラブルはほとんど発生しておりませんが、
治療方針に対してもう少しご理解頂きたい方は、極まれにですがおられます。


ご理解ある飼い主さんと積極的に治療できたワンちゃん。
うまくいっても、無治療だとぶり返して悪化しますので、状態を保つための
維持治療は必要です。

実際は、すべてのワンちゃんがこのように治療がうまくいくわけでは
ありませんが、できるだけ改善できるように努めています。


当院のwebの「皮膚病治療例」のページに、現時点での皮膚病治療に対する
考え方と方針を書きました。

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当院では、経過が長く難治性になっている皮膚病のワンちゃんが
多く来院されます。

例えば、アトピー性皮膚炎のような現在の医療・獣医療では
到底完治が望めないような「お付き合いする必要がある」
皮膚病で苦しんでいるワンちゃん、飼い主さんに積極的な
治療をご提案しています。

このページの最後にも書いておりますが、慢性の皮膚病は

「上手にお付き合いする」
「できるだけ良い状態を維持する」

というような治療が不可欠です。

当院の皮膚病治療は、神奈川県藤沢市「皮膚科動物病院」の
米倉督雄先生の治療方針を受け継ぎ、さらに当院独自の
治療方法を加味した当院オリジナルの治療を行っています。

残念ながら、当院でも、すべてのワンちゃん猫さんが100%
治療が成功するわけではありません。
中には治療が難しかったワンちゃん猫さんもおられます。

しかし、何年も治療がうまくいかなかったワンちゃんや猫さんが、
大きく改善することもよくあります。

慢性、難治性となっているワンちゃん猫さんの皮膚病の
治療は本当に難しく、当院もその子その子で毎回頭をひねって
悩みながら治療にあたっています。

難しい状態でも、飼い主さんと相互のコミュニケーションを
取りながら、改善できワンちゃん猫さんが明らかに良くなって
飼い主さんが喜ばれることは、当院にとっても大きな喜びです。

なかなか改善が難しくても、何かできることは無いかを
常に考え、ご理解ある飼い主さんに治療させて頂いています。

当院は、そういった姿勢で皮膚病の治療に取り組んでいる
つもりです。飼い主さんとの長いお付き合いになることも
日常です。インスタントな治療では改善できないことも
往々にしてあります。

皮膚病の治療に限ったことではありませんが、

できるだけ、改善するにはどうしたらいいか?
良い状態を維持するにはどうしたらいいか?

を常に考えるようにしておりますので、飼い主さんにおいても、
当院の治療方針をご理解いただき、受診されるようお願いします。

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高知県高知市北川添24-27
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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

July 25 [Tue], 2017, 18:00
7月24日 日本経済新聞 電子版

マダニ感染症、猫から感染 女性死亡 「ネコからヒト」初確認

 厚生労働省は24日、野良猫にかまれた50代の女性がマダニが
媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、
10日後に死亡していたと発表した。かまれたことが原因とみられ、
猫からヒトへの感染事例が明らかになるのは初めて。

 厚労省や国立感染症研究所によると、女性は西日本に在住。
昨年、衰弱した野良猫を動物病院に連れて行こうとして手をかまれた。
数日後にSFTSを発症したという。女性がダニにかまれた形跡はなく、
感染研は野良猫が最初に感染し、女性にうつしたとみている。

 これまでSFTSは森林や草地に生息するマダニに人が直接
かまれることで感染すると考えられていた。

 厚労省は今年に入り、SFTSウイルスに感染し、発症した飼い猫と
飼い犬も確認。感染はまれで、屋内で飼っている猫にはリスクはないと
しているが、屋外にいる体調不良のペットに接触する場合は注意する
よう呼び掛けている。

 SFTSの初期症状は発熱やだるさなど。5〜6日後に意識障害や
出血などが起きることがあり、致死率は約20%とされている。特効薬はない。
国内ではこれまで、西日本を中心に266人の患者が報告された。
死亡例は全て50代以上で、高齢者が重症化しやすいと考えられている。
シカやイノシシなどからも、ウイルスに感染していたことを示す抗体がみつかっている。

--- 引用ここまで ---

マダニから感染するSFTSは、これまで山などでマダニに咬まれた
人が発症していることは確認されていましたが、罹患した人から人も
伝染することもわかっていて、今回猫から人も伝染することもわかりました。

犬や猫のペットがマダニに咬まれた場合、SFTSに感染すると人間にも
影響が出る可能性が否定できません。
(完全室内飼いの猫などはマダニに咬まれるリスクは無いと言えますが)

もちろん、可能性としては極めて低いものとは思いますが、もし感染、発症
した場合、ヒトもイヌもネコも「対症療法」しか無く、特効的な治療がないため、
とても悲惨なことになるかもしれません。

国立感染症研究所のSFTSのページより



特に、高知県はSFTSの報告は多いため、これまで以上に、ペットのマダニ
対策はとても大切なものになりますので、マダニ対策をしていないワンちゃん
は、是非行ってあげてください。
STFSに限らず、ノミ、マダニ対策と、ノミ、マダニから伝染する病気の
対策になります。


イヌ 
背中につける1カ月有効タイプ 

3カ月有効なおやつタイプもおすすめです

ネコ 
背中につける1カ月有効タイプ


もちろん、ペットに対するマダニ対策のみならず、お墓参りや
山などに行かれる場合、長袖長ズボンにするなどの直接マダニに
咬まれないようすることは重要
なのは言うまでもありません。



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日本四国高知にて平成21年1月開院いたしました動物病院です。動物病院の日常、ペットに関する話題、獣医のざっくばらんな日記などを提供していきますので、どうぞチェックしてみてください。webは→きたむら動物病院web twitterIDは→kitamuraah
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