
雑貨・手紙・文房具・お散歩の本がどんどん出ている。かわいげのある顔の本を、かわいい女の子達が手にとってうっとり。その並びに発見、『
TOKYO図書館日和
』。
図書館員向けのお堅いガイドでも、情報収集用の二次資料でもない、ビジュアル重視の図書館案内だ。
建物・室内の雰囲気・椅子などが雰囲気よく写真に収められている。使い勝手が良く、私がかなり頼りにしている
都立中央図書館なんて、まるで別世界のような風情である。
暮らし、海外、文学・絵本、芸術、メディア、総合、その他の分野別に、全部で33館が紹介されている。MAP INDEX付き。
図書館といっても、公共図書館から大学図書館、美術館や大使館の付属図書館など、館種はいろいろ。この本がいいのは、その「いろいろ」に目が向けられているところだと思う。
実は、図書館に行くのは私の仕事の一つ。この本で紹介されている図書館もかなり制覇している。そして図書館に行くたびに、こんなにいい図書館が利用されていないなんてもったいなーい!とじたばたしてしまうのだ。
私自身そうなのだけれど、美術館や博物館では展示だけで満たされくたびれてしまうし、大使館や海外の文化センターは用を済ませたらササッと帰るため、図書室まで足が向かないことが多い。図書館側の広報の問題もある。
でも、意外といい資料がたくさんあったり、居心地がよかったりするのも、この系統の図書館の特徴だ。
たとえば、
東京日仏学院のメディアテーク。校内のレストランもカフェも本屋さんも、フランスの空気でいっぱい。料理・美術書の他に映像資料も多くて、驚いた。展覧会のついでにのぞいてみて、以来お気に入りの場所である。
その他、
紙の博物館図書室(←大好き!)、
東京都写真美術館図書室もおススメ。
逆に行ってみたくなったのは、
目黒区立八雲中央図書館と
住まいの図書館。
目黒区のOPAC(蔵書検索システム)が、目黒のさんまにひっかけて「さんまくん」と呼ばれているのは知っていたけれど、机や椅子までさんまだったなんて、この写真を見るまで知らなかった。行きたいよう・・・。
住まいの図書室は、存在は知っていたもののOZONE派ゆえに足を運ぶことがなかった。
OZONE情報バンクライブラリーの後、
コンランカフェでお茶をするのが王道だからである。
今回初めて写真を見て、あっと思った。本文を読んで、やっぱりとため息が出る。私が建築に入れ込むきっかけとなった宮脇檀さんがコーディネートされたのだそう。行きたいよう・・・。
それから、違う視点から見ると気になることも多くて、それがちょっと面白かった。資料の劣化が激しそうだったり、配架状態や使い勝手が悪そうだったり、うわーと思いながらページをめくるのです。怖いもの見たさというのですね(ここで笑った人には、絶対読んでいただきたい。ふふふふふ)。
よい本ができました。
○この記事は東京の図書館をもっとよくする会の「[資料紹介]『TOKYO図書館日和』」にTBしています。
その本文にご注目。「「お気に入りの図書館をみつけよう」というメッセージと、女性が本棚にはしごをかけて本を取ろうとしている写真が表紙になっている」とあるではないですか! 私の手元にある本の表紙は、上部の画像の通りなのです。
ジャケットの下はそんな風なのね、と図書館借りた本を恨めしく眺めるのでした。ブッカーめ。