プロローグ 

December 16 [Sat], 2006, 15:31



† 黒蝶 † 


     〜旋律〜




「薄汚い人間が・・・・・・・・」

青い瞳が以前人だったものに向けられた

「抵抗しなけりゃ助けたのに・・・・」

 また、殺した

『ねぇ、人殺しさぁ〜ん』

 また繰り返した

『あのさ、人を殺すのって面白いよねぇ?』

 また惑わされた

『僕らの仲間になりたくなぁい?』

 また誘われた

『いい子だね・・・・・・・』

 また使われた。










蒼い旋律は暗闇ともに存在し
暗闇とともに、朽ち逝くもの・・・・・・・・











あるホテルの一室で

そこにあるはずなものが消えていた。
戸惑いを隠しながら、部屋に入り込む。

「おかえりぃ〜、双華〜」
「ただいま。燐火。」
優しく、柔らかく、笑みを返す。
「・・・・双華ってなぞだよねぇ・・・・」
燐火と呼ばれた少女は睨むような目つきでこちらを向いた。
「ど、どこがですか?」
戸惑うような、驚くようなカオ。
「その顔とか。男のクセに妙に色っぽいしね。」
「え!?色っぽい!?」
叫んだ主は近くにあったソファを倒すぐらいの勢いで仰け反った。
「美人だし・・・・。それに声にも艶があるし・・・・・。髪サラサラだし・・・・・・・・・。」

そ、そうなんだ・・・・・・・
いままで悲鳴しか聞いたこと無いからわかんなかったよ・・・・・・・・

「まぁ、普段はホームに閉じ込められてるか、世界移動だもんねぇ・・・・。普通の男の声なんて聞いたこと無かったかぁ・・・・・・・・・」

・・・・・・・・・・・
そのことには触れられたくない

「外に出るときなんて仕事のときだけだもんねぇ・・・・・」
そのとき、双華は目を閉じて、何かに祈るようなしぐさをした


<やめてください>


「おぉ!?」
眼を見開き、目の前の人物を見る。


<そういう言葉は傷つくんです>


頭に響いてくるような声。
制圧される。
誰も逆らえなような声。


<そのハナシはしないで下さい。いいですか?>


「お、おぅ・・・・・・・・・」
「女の子がそんな返事したらいけませんよ?」

同じ’モノ’には思えなくなる
僕とあいつは違うのかぁ〜
《違うはずが無いよぉ〜。僕らは、同じ存在なのだから》
無理やりそう思い込んだ。








第一話 

December 17 [Sun], 2006, 13:19
第一話 存在する物 存在しない者




次の日




ない
ないない
ないないない

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんでないんだぁ〜!!!!!!!!!



昨日残しておいたプリン・・・・・・・・・

「あ、プリンなら僕がたべたぉ〜」

ピクッ

「・・・・・・・・・・人の心勝手に読まないで下さいよ」
「あは、ゴッメ〜ンww」

・・・燐火には、人の心が読める。
時には、人ではないものでも。
彼女と関わりがあるのもならば
すべての存在の心が読める。

「もぅ・・・。勝手に食べないで下さいよ。合成しようと思ったのに・・・・・・・・」
そう言って、本棚の裏にある部屋へと移動する。

「どんなごうs・・・・・・・・・・・え?」
ひょこっと部屋を覗いた燐火が見たのは
「プリンパンの合成ですよ〜」
「!?」
机においてあったのは、元ブレットだったような物。

これのどこがプリンパン・・・・・・・・・・・・・・?

「まだ完成してませんから。」
「あ、そう・・・・・・・・・・」


早く出て行ってください。集中できないでしょ〜。双華が行ってる言葉は無視して、
プリンパン・・・・・・・
プリンパン・・・・・・・・・
どこの世界だっけ・・・・・・・

「早く作らないと、合成屋の店長さんとセネルさんたちの怒られてしまいますから・・・・・」


あ、そうそう!
レジェンディア!
あ〜、忘れかけてたぉ〜



・・・双華には
時空や次元世界を
渉る力がある。
僕たちとは、少し違う血だからだ。
《違う存在なワケがない》
無理矢理。

「どうしたんですか?」
本棚を閉じて、閉ざされた部屋を隠す。
「いやぁ、べつにぃ〜」
「それより、王(キング)が帰ってきたみたいですよw」
「・・・・・・・・・・・・・」


「久しいね。双。」
王と呼ばれたものは、人間と何一つ変わらない者だった。
一見、何処かの金持ち学校の生徒かと思われるような服装をしている。(実際彼は制服を着ているが
「おかえりなさい王」
「おかえりぃ〜」










「それで、双と燐に仕事があるんだけど。」













「人殺しのぉ~?」














「人殺しの。」















また、か・・・・・・・・・・・・・・・・・・















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