本を読むこと 

2004年07月17日(土) 11時50分
 本を読む習慣がない人は多いと思う。
 私自身、つい最近までそんな習慣はなかった。本を読むことはたびたびあったけれど、本を読んでいるのではなく、読まされていると感じていた。
 そう感じた原因はたぶん、読書感想文という厄介なものだ。『感想』なのに『楽しかった』とか『つまらなかった』とかそれだけでは済まされないという、面倒な作文。夏休みになると当たり前のように出されるこの課題が、私は大嫌いだったのだ。だから本を読むことも嫌になったのだと思う。
 読書感想文を書くためには、当然本を読まなければならないけれど、私はそうしなかった。
 小学生の頃は自分の中で冒険小説やホラー小説を自分で創り上げて(頭の中だけなので、文字にすることはない)、適当な感想を書くのだ。教師もいちいちどんな本なのか調べたりはしないから、バレることはなかった。
 中学生のころは幸運なことにそういう課題は出なかった。自由課題だから提出する人もいたけれど、避けられるものは避けなければ損だと思っていた。
 高校生になると、再びそういう課題が出た。しかし私は既に『サボる』ということを覚えていたから、関係なかった。
 だから私には、読書をする必要がなかった。話題になった本や、友達が貸してくれる本は読んでいたけれど、自発的に読むことはなかったように思う。話題に取り残されたくないとか、貸してあげると言われたものはとりあえず借りなければという妙な義務感、そんなものに操作されていた。調べものをするならネットを使うほうが簡単、そういう世の中でもあったから。
 けれど、私は今、『一応』という程度ではあるが、本を読むことが多くなった。大学生になって、自由な時間ができたことも大きな要因の一つだけれど、文字で展開されるストーリーに楽しみを見い出すことができるようになったということも大きい。そうなれた理由は未だに分からない。でも、とにかく私には今、本を読む習慣というものがある。それだけは確かだ。
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