プログラム・ストーリー

June 27 [Tue], 2017, 13:22
 4日後に迫っております(!!!) 第3回定期演奏会の演目を簡単にご紹介します。
 コンサートは、ティロリロリン、ティロリロリロリロリロリロリン♪と開演前の「ざわざわ」のような主題で始まるあの軽快な曲で幕開けします♪

(1)プロローグ:「フィガロの結婚」より序曲(モーツァルト)
 この有名なオペラは、召使の立場にあるフィガロが、自分の婚約者にちょっかいを出してくる主人・伯爵に対して頭脳戦を繰り広げ恥をかかせるという、当時は貴族支配社会であったことを考えるととてもびっくりの反骨物語!!フィガロばんざい!不条理に満ちている中でも、勇気ある人の正義が勝つと人びとは励まされるし心が晴れますよね♪ 

 続いて、本編「シェヘラザード」へ。リムスキー=コルサコフがこの壮大な話を音楽で表したいと取り組み44歳のとき(1888年に)書き上げた音楽絵巻物。音しかないのに情景の色も登場人物たちの心情も鮮明に脳裏に呼び起され、宇宙を感じます。音楽ってすごい。

(2)本編(前半):音楽組曲「シェヘラザード」より第1,2楽章(リムスキー=コルサコフ)
 シェヘラザードは、女性不信から妻をめとっては殺害していたという残忍で精神不安定な王のところに、自らそれを止めてみせると志願して嫁いだという聡明で勇敢な女性の名前。 命を賭けて毎夜「千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)」を語り続けるシェヘラザード。彼女の創り出す色鮮やかな魅惑の世界が脳内に広がり、お話に登場する人物の息吹を感じる不思議体験ができます。特に12歳から海軍兵学校に入学し18歳でロシア海軍へ入ったリムスキー=コルサコフが描く海の色やめくるめく表情や動きが音に詰まっていて全部見える…ような気がします。

 1,2楽章のあと、休憩です。

(3)プロローグ2:「トルコ行進曲」(ベートーヴェン)
 日常に戻ってしまった休憩から、再びイスラムの世界へご招待します。ビートの効いたトルコの楽隊が目に見えるような楽しい1曲。1811年頃の作品。

 そしてふたたび、本編「シェヘラザード」の世界へ。

(4)本編(後半):音楽組曲「シェヘラザード」3&4楽章
 3楽章になると、緊迫していたシェヘラザードと王の関係もリラックスしてきます。途中で、シェヘラザードの語りと物語が交錯して、現実の語りを聞きながら頭は夢の世界に入りつつあるような平和な描写がとても美しくて個人的には胸きゅん箇所です。
 そして4楽章!なぜかカンカンに怒る王の描写から始まり、シェヘラザードが語る物語はバグダードの祭りからスタート。気持ちがどんどん高揚し、海が荒れ狂い、風が吹き荒れ、そして話の中だけでなく王の脳の中も高揚し、盛り上がり、渦巻き、嵐に打たれて、ついに極限に達します。お話の中の船が難破したとき、同時に王の心も砕け散った!!!!そして…、景色が一変。海は穏やかになり、王の心に平安が訪れる。澄んだ世界。命の輝きだけが消えなかった。美しい永遠――。
 聡明で勇敢なだけでなく、愛の深さ大きさも太陽のようなシェヘラザード。彼女と出会えたシャフリヤール王はなんて幸せなんだろうと思います。そして、彼がおさめる国家の民も。

 本編が終わると一般的なコンサートではアンコールとなるところ、エピローグをご用意しています。余韻を感じていただけたら幸いです。

(5)余韻(エピローグ)その1:カプリッチョより「月光の音楽」(リヒャルト=シュトラウス)
 リヒャルト・シュトラウスが「これ以上美しい曲は書けない」と言ったそうです。シャフリヤール王の心に訪れた美しい平安と重ねてお聴きいただけたら嬉しいです。

(6)余韻(エピローグ)その2:「後宮からの逃走」序曲
 それまで召使と同等の地位しかない「宮廷音楽家」という立場(当時の"職業音楽家"はみんなこれ)に納得がいかなくてその地位を捨てたモーツァルト(当時25歳)が「フリーの音楽家」として最初に作曲したオペラ。 "生き方を自分で切り拓く"シェヘラザードをテーマにしたこの演奏会にもっともふさわしいエピローグです。
 ストーリーは海で海賊にさらわれてトルコのハーレムに売られてしまったヨーロッパ人の恋人奪還物語。救い出して逃げようというところで見付かって絶体絶命!そのときトルコの太守が「不当な仕打ちに対して同じように報復するよりは善行をもって報いることの方がはるかに満足だ」と赦し、解放します。つまり、ヨーロッパ(キリスト教)とトルコ(イスラム教)は相容れない象徴であるけれど、お互いを認め合うこと、寛容し合うことをしようではないか、そうすればみんながハッピーだというすごいメッセージを感じる作品なのです(思惑や背景は色々あるにせよ)。1781年の作品なのに、2017年の現在に全く遜色ないメッセージ。

 きら響も、活動を通して目指す社会があります。立場や年齢や抱えるものに関係なくこうして大好きなこと(私たちの場合は音楽)を堂々としてよい社会。誰もがやりたいことに挑戦できる社会。個人個人の尊厳を認め合える社会。寛容社会。「ともに生きる」社会。モーツァルトが「召使」ではなく「一音楽家」として認めて欲しいと思い歩み進んだように、私たちも「役割上の誰か」ではなく「私」として生きられる世の中に。



 プログラムに込めた思いを思い出しながら文章を書いて、見直しをしながらお気に入りの音源(ネーメ・ヤルヴィ指揮のベルリンフィル♡)を聴いたら、胸が締め付けられました。こんな演奏をしたいなぁ!! いろんな感情を引き出し、脳に刺激を与えて、見える世界をぐんと鮮やかにしたり広げてくれる音楽、本当にブラヴォー。音楽に触れるたびに、音楽の深さ、無限さ、可能性に励まされ、生かされているなぁと感じます。

 今週末の7月1日(土)の14:00、西宮市民会館アミティホールでお待ちしています!今ここに生きているこの奇跡に対する喜びと感謝と未来への思いと希望と…、もうありとあらゆり色々なエネルギーでホールを満たします!!!

(団長 馬場京子)



  • URL:http://yaplog.jp/kirakyo/archive/171
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子連れだからこそ、オーケストラやりましょ(*´∀`*)

2014年4月に立ち上がったばかりのアンサンブル&オーケストラの会です。
一番大きい特徴は、小さい赤ちゃんや子どもを連れて練習していくこと。
腕前は、超久しぶりでも、これをきっかけに始めたばかりでも、プロ級でも!!(^-^)
ぜひご一緒に演奏しましょう。
仲間と音を合わせるって本当に楽しいです♪

一緒に音楽を楽しみましょ。
子どもたちに生の音を届けましょ。 イキイキ輝く母の背中を見せて子育てしましょ。
子連れでの練習という特殊な状況にご理解いただける方なら、
母でなくても大歓迎です!

■名称■
西宮きらきら母交響楽団
(にしのみや・きらきらはは・こうきょうがくだん)

■理念■
・子連れで充実したきらきら親ライフを!
・生の音楽を地域の子どもたちに!
・母たちの輝きで地域を明るく!

■目的■
1)一緒に音楽を楽しみましょ!
2)音楽仲間と出会い、親睦を深め、互いの音楽技能を向上させること。
3)生の音楽を地域の子どもたちに届け、幅広い感受性の育成に寄与すること。
4)子育て中の親が充実した音楽活動を行うことを通じて、 子育てしやすい社会づくりの推進に貢献すること。

■練習日■
・毎週金曜日9:30-12:00
・月1で週末(週末のみの参加もOK!)
・アンサンブルは各グループごとにそれぞれ設定

■練習場所■
・夙川公民館(西宮市甲子園口3丁目9-26)
・中央公民館(西宮市高松町4-8 プレラにしのみや6F)
・上甲子園公民館(西宮市甲子園口3丁目9-26)
・兵庫県立芸術文化センター(西宮市高松町2-22) ほか

■会費■
・入会金1000円
・会費1000円/月
(演奏会参加に必要な負担金は、5000円ほどで考えています)

■特徴■
子連れオーケストラ 西宮きらきら母交響楽団は、
ちょっと変わった特徴があります♪

(1)子連れで練習します!
練習中きっとシーンとなることはないと思います。
どこからか泣き声や笑い声が飛び交ったり走ってしまったり…、
ということがきっとあります?
練習中でも、授乳やおむつ替え、トイレへ、なんてことも適宜どうぞ。(^-^)

(2)コンサートは小品中心
子どもも一緒に楽しめるコンサートを目指していきますので
交響曲どーんとかは難しく、小品中心になると思います。

(3)年齢・経験・性別での制限なし
母でなくても、どなたでもwelcomeです!
未婚の方も、子育てを終えた方も、男性の方も、
はじめての方も、ブランクの長い方も、経験の長い方も、
音大出身の方も、現役やプロの方も、
そして、お子様もぜひ♪
音楽と子どもがお好きで、
子連れでの練習というこのちょっと特殊な状況をご理解いただけるなら、
みなさん、ご一緒に楽しみましょう!!!

(4)人数制限しません
音楽仲間が見付かる広場のようなサークルを目指しています。
そのため、基本的には人数制限などをいたしません。
パートの人数が多くなった場合には、乗り曲はパート内で相談して譲り合っていただくことになります。
(とはいえ、管楽器は1パート最大でも8〜10人くらいが限度かもしれません。
初心者OKなのでぜひほかの楽器でご参加ください!とご案内することになりますことも
ご理解いただけましたら幸いです。
限界人数に達しているかどうかは、 団員募集のページにてご確認をお願いいたします。 )

(5)全員で運営していきます
運営は少しずつみんなで分担していきたいと思っています。
選曲も全員で楽しみます♪♪

(6)極力お金かけません
自分の趣味のための出費はできない/しにくい母たちが主体のオーケストラ。
会費は最低限でいきます。
つまり、団としてお金、ありません。
それでも音楽を楽しめると信じています。
そんな活動を模索していきたいと思っています♪

(7)活動はオケとアンサンブル
ホールでのオーケストラ公演は、0歳から入場OK、入場無料!
年に1回は企画します。
2人〜数人のアンサンブルでの演奏も街の色々な場所でしましょう。
幼稚園、保育所、小学校、児童館、子育てサークル、
お年寄りの団体やサービス施設、街中でのイベントなどなど、
色々な機会を見付けては意欲的に活動していきたいです♪

(8)ほかにも
アイディアを出し寄ってイベントを企画したりもしていきたいと思っています。
発起人も色々やってみたいなーと思っていることがあります♪
主には子どもたちがテーマです。

楽しんでいるうちにみんなの希望や夢をたくさん実現できている、
そんなオーケストラになっていきたいと思っています。

2014年4月26日 発起人 馬場京子
ブログ掲載記事より転記(一部追記)

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