運転手さんと大学生 

December 18 [Tue], 2007, 21:43

(遅くなっちゃったな)

終電一つ前の電車に飛び乗って、地元の駅に着いたのは日が変わる十分前。

大学の図書館で本を読んでいたらつい夢中になってしまったんだ。

電車から降りたのは、僕とサラリーマンの男の人の二人だけ。

(静かだな)

ラッシュ時刻を避けた朝よりも、駅の中は静かだ。

(ちょっと、寒い)

はぁ、と息を吐くと雪のように白い息が宙に浮かぶ。

手が寒さで悴む。

手に息を吐きかけても、暖かくならない。

(コーンスープでも買おうかな・・・)

スイカを定期入れから取り出そうと、ポケットに手を入れた。

「--------------あれ」

後ろから聞こえた声は僕に向けてだと思わなかった。

ぽん、と肩に暖かい手が置かれる。

「こんな遅い時間に会うのは初めてだな」

「あ・・・・・」

心臓がドキドキ動き始める。

煩すぎて、彼に聞こえてしまったらどうしようかと思う。

優しい、グリーンアイ。

(何か言わなきゃ・・・・!)

緊張と嬉しさで頭の中がぐるぐるして、上手く言葉が出てこない。

「あ、さ、寒いですね・・・・っ」

口から出た言葉に顔が熱くなる。

寒いなんて当たり前だ-------今は12月なんだから。

もっとお疲れ様です、とか、こんばんは、とか色々言うことがあるじゃないか。

「そうだな。寒いな------ん、何か暖かいの飲むか?」

「え・・・・っ」

僕がぼうっとしている瞬間に、ロックオンさんは僕の言葉を待たずにスイカを押してコーンスープを二つ買ってしまう。

「ほら」

「あ・・・・お、お金!」

奢ってもらうことなんて出来なくて、慌てて財布を鞄から取り出そうとしたんだ。

「いいって。いらないよ」

「で、でも・・・・っ」

「あったかいだろ?」

「あ・・・・・」

寒かった手にコーンスープの缶が置かれる。

(あたたかい・・・・)

思わず暖かさにほっと安心の息を吐く。

「な?」

にこり、と大きな笑顔に心臓をどきんと跳ねる。

思わずこくり、と頷いてしまった。

「・・・・あ、ありがとうございます。ご馳走様です」

「ああ」

缶を持っている手と反対側の大きな手が僕に伸ばされる。

ぽん、ぽん、と優しく僕の頭を撫でた。

「じゃあ、また明日な--------風邪、ひくなよ」



ガ●レオ最終回desロクアレ 

December 17 [Mon], 2007, 23:13


ごめんなさい!

ワンシーンの台詞の言い合いだけです!!
あんまり萌え過ぎるのでついつい・・・・orz
ガリレ●最終回を全部見た人だけスクロールで読んでください(ぺこり)

ちなみに二人が決別の会話をするシーンです!


「何で電話に出ないんだ?お前に、避けられてる理由が分からないんだ」

「・・・・ロックオン先生は、何も悪くないです」

「じゃあ、何でだ?」

「・・・・僕、分かったんです。いつの間にか・・僕は・・・今まで先生に頼りすぎでした」

「・・・・・・・」

「僕、刑事として・・・・怠慢でした」

「そんなことはないぜ」

「いいえ」

「・・・・アレルヤ」

「先生だって、僕のこと迷惑していたんでしょう・・・?」

「いや」

「迷惑していました」

「違う」

「迷惑していました・・・っ!」

「アレルヤ!」

「・・・・もう、嫌だって、鬱陶しいって思っていませんでしたか・・・?」

「思っていない」

「先生の、嘘吐き!本当は思っていたくせに・・・・っ」

「・・・・・ちょっと、だけだ」

「ほら!もういいです・・・っ、もう、いいんです・・・・!」

「アレルヤ・・・」

「---------今まで、ありがとうございました。・・・失礼、します・・・」

「今やらないとならないことはそんなことか。・・・事件を解決することだろう?」

「--------それは、僕が・・・・警察が、やります」

「・・・・・・・分かった。お前の言いたいことは」

「・・・・・・・」

「俺も、お前に関わることは止める。だけどな、一度始めたことを途中で止められないんだ、性格的にな」

「・・・・・・・・・はい」

「俺は俺の、--------お前の、お前らのじゃない謎を解明するぜ」



結構長くてすみませんでしたーーー!!!


Al+/歌手パロディdesロクアレ 

December 05 [Wed], 2007, 22:46

「さ、俺達の出番だ」

ロックオンがギターを持って、椅子から立ち上がる。

今日は僕とロックオンの歌手ユニット『Al+』の初テレビだ。

(緊張してきた・・・・)

プロデュースしてくれて、一緒の舞台にも上がってくれるロックオンに恥をかかすわけにはいかない。

黒い手袋の中のマイクを持つ手が汗ばんでる。

僕が立ち上がると、スーツの裾についている何重もの黒いレースが揺れる。

スーツの丈は短めで、その代わりにレースが膝辺りまでついている。

この衣装は、プロモーションビデオの撮影時に着て、二回目だ。

実は、物凄く・・・動きづらい。

レースは重いし、ズボンはぴったりしているから足でリズムがとりづらいんだ。

でもロックオンがこの衣装がいい、か、かわいい・・・って言って譲らなかった。

ロックオンが良いと言うなら、間違いない。

その証拠に出来上がったプロモーションはいろんな人から褒められた。

テレビの舞台、その上、生放送だと別だ。

やり直しはきかない。

「-----------アレルヤ」

「あ・・・・」

マイクを持つ手を大きなロックオンの手のひらが包み込んだ。

こつん、と額と額がぶつかる。

「大丈夫、大丈夫だよ。-----いつもの可愛いお前でいい。な・・?」

「か、わいい・・・・って」

「お前の傍には、誰がいる?」

「・・・・ロック、オンです」

「じゃあ、俺達は最強で、最高だ」

悪戯なグリーンアイが僕を見つめる。

優しい声の冗談は、僕の緊張を少しだけ解いてくれた。

「なんですか、それ・・・?」

さっきまで笑えなかったのに、自然に笑顔が出たんだ。

「よし、可愛い。--------いくぞ」

ロックオンが僕から手を離して---------長い腕を僕に向かって伸ばしてきた。

すっ・・・、と目を閉じて、開ける。

(僕はAl+、だ)

「・・・・・はい」

その手を握ると、ロックオンは格好良く笑って・・・僕の腕をひいた。


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FN●歌謡祭でKo●+が出ていたのでちょっと影響されました(笑)
ガリレ●コンビ大好き!かわいい!!
マシャがロックオンにしか見えなかった・・・!!



しゃばけdesロク+アレ(+ティエ) 

November 30 [Fri], 2007, 22:56
「・・・・それで、どうしてお外に行かれたのか教えていただけますね」

「・・・・・・・・」

ハレルヤ兄さんに会いに行った、なんて言えない。

ティエリアも、ロックオンも兄さんに会いに行くことは反対しているから・・・。

(二人ともとても怒っている・・・)

ティエリアは眼鏡の奥の綺麗な目を吊り上げている。

ロックオンはその後ろで僕を見つめている。

「ご・・・めんなさい・・・・」

僕は体があまり強くないことを自分で知っている。

だから、本当に動けなくなる前に兄さんに会いたかったんだ。

そんなこと言ったら、二人とも絶対に兄さんに会わせてくれなくなる。

こっそり隠れて行ったのに、見つかるなんて・・・僕の馬鹿。

「坊ちゃま!」

「っ・・・・・」

ティエリアが声を荒げると、風圧で体が揺れる。

「ティエリア!坊ちゃまに大きな声を出すなっ」

僕の体が横に動くと、ロックオンがとても素早い動きで僕を後ろから抱きしめた。

「ロ、ロック・・・あ、ありがとう」

「大丈夫ですか?アレルヤお坊ちゃま」

僕の後ろからロックオンが怖い目でアレルヤを睨む。

とてもビリビリした空気が僕の肌にぶつかる。

「ぼ、ぼく、本当にごめんなさい・・・っ」

「・・・・・」

「ティエリア」

「・・・・・今後は絶対に許しません」

背を翻すとティエリアは暗闇に消えていった。

ふー・・・と後ろから小さな溜息が聞こえてくる。

「・・・ごめん、ロックオンも」

「いいんです。・・・・分かってますから」

「え・・・・」

ロックオンは大きな手で僕の体をくるりと返す。

そこにあったのは真剣な瞳。

いつもは優しいグリーンアイに炎が写る。

ティエリアも、ロックオンも、人間ではない。

人間を越えた、妖のもの・・・妖怪なんだ。

二人は時々感情の起伏が激しくなると、妖怪の破片を見せる。

だからって二人を怖いなんて思ったことは無い。

怖いのは、こうやって怒られることだ。

「-------------でも、二度とこういうことはしないでください」

「ロック・・・・」

「アレルヤ坊ちゃまの優しく兄想いの性格は分かります。・・・・だけど、俺たちには関係ない」

「・・・・・・うん」

肩をつかまれた力が強くなる。

少しだけ痛いけど、ロックオンが僕をすごく心配してくれているからなんだ。

「俺たちには・・・俺には、坊ちゃまだけなんだ・・・っ」

「うん・・・分かってる・・・ごめんなさい」

ぎゅっと強く抱き締められる。

僕を包み込みロックオンの腕が少しだけ震えていて、本当に申し訳ない気持ちになる。

(・・・でも、ハレルヤ兄さんに会いたいんだ。どうしても・・・死ぬまでに)

暖かい腕に抱き締められながら僕は心の中でもう一度小さく謝った。


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久しぶりのパロ部屋更新です。
この間もテレビでドラマ化されました小説しゃばけのパロディです。
大好きな話なのでぜひぜひ読んでみてください。
体の弱い若だんなが物の怪の手下と事件を解決していく話です。






ダグ●ンdesロクアレ 

November 26 [Mon], 2007, 23:25


「勇者がコンビニでバイトか?」

打っていたレジから顔を上げると、目の前にはにこにこ笑っているロックオンがいた。

「・・・いらっしゃいませ」

「授業はどうしたんだ?」

「・・・・自分だって授業中でしょう」

まあな、と悪びれなく答える。

たしかに今は授業中で、今バイトしてるところをティエリアなんかに見られたら煩くて大変だろう。

でも働かないと駄目なんだ。

「・・・ハレルヤか?」

「・・・・・」

僕の双子の弟のハレルヤは体が弱い。

性格はとても強気だけど。

今も病院に入院している。

「だから最近ダクベースにも来ないのか?」

「・・・そんなところです」

「そっか」

ダクベースは僕たちダグオンが集まる場所だ。

そこで作戦会議という名目で遊んでいたりする。

確かにバイトは今までより増やした。

でも、ダクベースに行く時間がないわけではない。

ダグオンとして、集まらないといけないことも分かってる。

・・・・・だけど、分かっているのに、行かない。

行けない。

「あんまり無理するなよ」

僕がつめたビニール袋の中にはガムと缶コーヒー。

別に買い物に来たのではないんだろう。

なかなかダクベースに来ない僕を心配して来てくれたんだ。

(だから、行けないんだ)

僕が彼を見て、こんな気持ちになるなんて知られたら・・・。

様子を見に来てくれるのだってロックオンが優しいからなのに、勘違いしそうになる。

そんな僕が大嫌いだ。

「頑張れよ」

僕の頭をぽん、ぽん、と撫でてからロックオンは店を出ていく。

(頭が熱い・・・)

こんな気持ちで勇者になんて、なれない。

なっては、いけないんだ。


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元ネタが古いので今の若い子にはわからなくてすみませ・・orz
私の青春を捧げたダグオ●パロでした。
これとwで同人の世界に入ったんだ・・(遠い目)
ロボットアニメ好きなんですよね、昔から。

炎がロックオン、竜がアレルヤ、ちなみに海はティエリアでした。
炎と竜は同じ年なんですけど、ちょっと敬語使わせてみましたー。
私の好きなカプが炎竜でした。懐かしい。

運転手さんと大学生君 

November 25 [Sun], 2007, 11:06

毎朝、通勤通学ラッシュ前の三番線の駅のホーム。

僕はいつもホームの一番奥側、一両目の車両が止まる位置で電車を待つ。

本当はもう二、三本遅い電車でも講義には間に合うんだけど、ラッシュが苦手だから早いのを使っている。

(・・・・そんなの、建前だ)

言い訳をする僕に心の中の僕がきつく言う。

わかってるよ、そんなこと。

でも建前がなかったら、毎朝毎朝同じ電車に乗れない。

ある人に会うためだけに学校が休みの土曜日だって、図書館に行くと言い訳して電車に乗って学校に行っている。

流石に日曜日や祝日はしないけれど。

緑色の電車がゆっくりとホームに入ってくる。

キー・・・ッと小さく金属音を鳴らして、一両目のドアはぴたりと僕の目の前で止まった。

(流石だなぁ)

ずれたことがないんだ、ほとんど。

運転席の扉が開いて、心臓がどくどく激しく動き始める。

(きた・・・!)

苦しくて、このまま死んじゃうんじゃないかと思うんだけど、まだ死にたくない。

(彼の顔を見てから、死にたい)

「おー、今日も早いな。おはよう」

朝早くから働いていて眠いはずなのに、低い声は明るく僕に挨拶をくれた。

灰色の制服がとても似合っていて格好いい。

失礼だけど他の人が着ているものとは全く違って見える。

朝日かもしれないけど、きらきら輝いていて格好いい。

「お、おはよう、ございます・・・っ」

ロックオンさんは、この電車の運転手さんだ。

そして、僕の憧れている人。

少し緑かかった瞳が優しく綻んで、僕を見てくれる。

それだけで有頂天になるほど嬉しい。

ロックオンさんが柱についているボタンを操作しているのを見るのが、とても好きだ。

「おい。早く乗らないと出発するぞ」

「あ・・・、す、すみませんっ」

いつも見惚れ過ぎて電車に乗るのを忘れそうになるんだ。

僕が座るのは一番運転席の壁側。

ここがロックオンさんに一番近い場所だから。

(こんな風に想ってるのばれたら気持ち悪いと思われるんだろうな)

彼は僕の名前すら知らない。

僕が彼の名前を知っているのもたまたま同僚の人に呼ばれて、だから。

ロックオンさんにとって僕は毎朝会う一人の乗客に過ぎない。

(いいんだ、それで・・・)

ポケットの中に入っているお守り袋をぎゅっと握りしめる。

神様には申し訳ないけど、大切なのはお守りではなく中に入れた喉飴。

大学受験のとき、風邪をひいてしまい喉が痛くてホームでずっと咳をしていたんだ。

その時、ロックオンさんは僕に大丈夫かと聞いてくれて、喉飴を二つ握りしめさせてくれた。

僕は何も言ってないのに、頑張れって言葉を添えて。

(きっとそんなこと彼は覚えていないだろうけど・・・)

無事に大学に合格出来て、通いながら毎日彼を見ているうちに分かったんだ。

『僕、この人が好きなんだ』

誰にも言えないし、言おうとも思わない。

ただ、好きでいたいんだ。

このまま毎日会えて、挨拶出来ればそれでいい。

(すき・・・)

こつん、と壁にもたれ掛かって心の中で呟いた。

絶対に伝わらない、大切な、宝物の想いを。


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電車の運転手さんと大学生でした。
もしかしたらこれが書いていて一番楽しかったかも!!
やっぱり続きます!


マジョリ●雪の女王desアレ→ロク 

November 24 [Sat], 2007, 21:10


人間が住んでいる村からずっと、ずっと、奥にある深い森に僕は住んでいる。

いつか迎えにきてくれる、熱を持った人間を待ち続けながら。

『------------また凍らせてしまったのか?』

「刹那・・・・」

僕が自らの氷で作った精霊の刹那が肩に止まる。

僕に触れて凍らないのは、世界でたった二人。

刹那と、この山の雪を全て溶かす熱を持っている、人間。

もう、何年待っているだろうか。

人間の世界ではこの森に宝石が眠っているという噂が流れているらしい。

待ち続けている時間多くの人間が森にやってきた。

(------この人も違う)

僕の足元に転がっている氷付けの人間は、この間山にやってきた男だ。

僕を宝石を生み出す者とか言い始めて、自ら僕に触れてきた。

熱を持っている人間以外の運命は決まっているのに。

(もう、人を殺したくないのに)

僕に触れないで欲しい・・・・。

『--------いつか、この雪を溶かす人間が来るのか・・・』

「来る。僕はそう、信じている」

この山の雪を溶かし、僕の氷を全て溶かしてもらいたい。



グリーンアイをした長身の青年がこの雪深い山に入ってきたことを、まだ僕は知らなかった。

この青年が僕の運命を変えてくれるなんて・・・・。


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マジョリ●第二段。

確か雪の女王ってNH●でもやってましたよね?(氷の女王だっけ?)

これも続きそうでっす!!

マジョリ●ドールdesアレ→ロク 

November 23 [Fri], 2007, 21:51


目を開けて、僕は生まれた。

「・・・おはよう、アレルヤ。初めましてかな?」

「はか、せ」

鏡で自分の姿を確認すると、僕はこの地に生まれたんだと実感した。

真っ赤なドレスに、手のひらを見るとつめには色が塗ってある。

(やっぱり、赤だ)

赤は、愛の色、恋の色、だと脳内で認識する。

「アレルヤ、君は恋をするために生まれたんだ」

博士の言葉に、僕は『恋』という単語を言語システムに刻み込む。

『恋』、人を愛すること、『愛』、誰かを大切に思う気持ち。

「・・・・・分かりました。恋をします」

「そんなに構えなくても大丈夫だよ。君は、LoveDoll、なんだから」

正面の画面が突然映像を写す。

「彼を、好きになるんだよ。君は」

「・・・・・あの、ひと・・・」

「そうだ」

小さな画面には茶色髪の毛を揺らして、街中を歩いている青年が写った。

背が高くて、眼差しは穏やかだ。

「・・・・・・・ぼくは、あのひとを・・・すきになります・・・」

胸の動作部分が大きく揺れる。

恋をすると、胸が煩いぐらいざわつくらしい。

「そうだ。君はロックオンに恋をするんだ」

僕はもう一度画面の青年を見て、胸を押さえた。


-------------僕はLoveDoll、人に恋するために生まれた、機械




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化粧品のマジョリカマジョル●のサイトを見て書きたくなった話でした。

本当に、本当に可愛いサイトなんですよ・・!!

ちょっと続きが書きたくなりました。

ちなみに博士はビリーで。

グラハムがロックを好きだと勘違いして、二人を別れさせるためにアレルヤを作ったとか面白い。


アンティー●desロクアレ 

November 21 [Wed], 2007, 22:00

(うわ・・・、やっぱり美味しそうだ)

日の光りが当たってキラリと輝くガラスケースの中には、更にキラキラ輝いているケーキが入っている。

色鮮やかでとても綺麗だ。

それに美味しそうだ。

(ショートケーキにアップルパイ、ミルフィーユにムース、それに・・・・)

「季節のフルーツタルト・・・!新作だ」

甘いもの、特にケーキが昔から大好きだった。

でも、昨日までは特別な日にしか食べられなかった。

・・・・ボクサー、だったから。

もう、過去のことだ。

(今日から大好きなケーキがいっぱい食べれる)

それは嬉しいことなのに、どうしてこんなに胸が痛むんだろう。

(もう、踏ん切りはついたはずなのにな)

フルーツタルト、食べれるんだ。

好きな時に、好きなだけ。

どうしてこんなに悔しい?

どうしてこの拳はケーキの前でも握りしめてしまう?

「・・・いらっしゃいませ」

「っ!!!」

突然声が聞こえて来て、大勢を崩してしまった。

上から聞こえてきた低い声に顔をあげると、男が僕を見ていた。

切れ長の瞳に、ふわりと浮かせた少し長い髪。

女の人にもてるんだろうな。

「それは本日新作のフルーツタルトです。手作りのパイ木地に、バニラビーンズ入りのカスタードクリームを敷き詰めてあります」

「あ、あの・・・?」

ギャルソン風な服装は、この店の店員なんだろう。

「よく、うちの前を通ってこのケースを見てますよね?」

(うわ・・・っ)

ランニングのコースに入れて、いつもこの店の前を通るようにしていたんだ。

(顔覚えられてるなんて恥ずかしい)

立ち上がって帰ろうとした。

「それに、洋梨に栗、林檎に苺、をたっぷりと載せています」

「栗に、苺・・・?」

「ええ」

にこり、男前に笑う。

別に笑顔に引き込まれたんじゃない。

美味しそうなケーキに釣られたんだ。

どうしてか分からないけど心で言い訳をしてしまった。

「・・・一つ、下さい」

「ありがとうございます。中でしたら作り立てのケーキが食べれますが?」

また、にこりと営業スマイル。

「じゃあ、中で・・・」

すっ、とショーケースの上からいなくなると、横にあった扉が開く。

カラン、カラン、小さな鐘の音をたてて。

出てきたのは、さっきのギャルソン。

正面から見ても、やっぱり、少しだけ、恰好いい。

少しだけ、だけど。

ギャルソンは僕を見ると、すっ、と腰を曲げた。

「・・・アンティークへようこそ」


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有名なよしながふみ先生のアンティークでした。

ロックオンは先生かなあと思ったのですがギャルソン服を着せたくて若にしました。

アンティーク知らない方には分からない話ですみませ・・・!


ガンダムWdesロクアレ 

November 20 [Tue], 2007, 8:50

あの人が運命の人だと思った。

つまらない生活を変えてくれる、運命の人。

『・・・・お前を殺すよ』

あの言葉に僕は恐怖を感じなかった。

むしろ、違う意味でどきどきしたんだ。

(あの人にだったら殺されてもいいって思う)

この前、誕生日会の招待状を勇気を出して渡したのに破られてしまったのはショックだったけれど。

(早く、殺しに来てくれればいいのに)

「・・・僕を、殺しに来て・・・ロックオン」

呟いた言葉は風に消えてしまうと思った。

「・・・殺しに、来たぜ」

「っ・・・!」

後ろから返ってきた答えに振り返ると、ロックオンが立っていた。

「ロックオン・・・」

「殺しに来い、なんて本当に変わった坊ちゃんだぜ」

「あ・・・」

僕が驚いている間にロックオンは長い足で二人の距離を縮めた。

「あ、あの、あ・・・っ」

急に近寄られて、また胸がどきどきし始める。

更にロックオンの顔が近寄ってきた。

(うわ・・・っ)

殺されることより、近くにいられることに緊張してる。

反射的に瞼を強く閉じた。

(あ、あれ・・・)

「ん・・・・」

次にやってきたのは唇に 温かい感覚。

それから、ちゅっという音が耳に入ってきた。

「ロック・・・っっ!」

何をされたか、なんて鈍いと言われてる僕だって分かる。

慌てて瞼を開くと、ロックはすでに僕と距離をとっていた。

「殺す前に、味見させてもらったぜ」

男らしく笑うと、背を向けて駆け出してしまった。

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ウイングの(私の中での)名場面でした。
リリーナが私を殺しにいらっしゃーい!て叫ぶの(笑)
ロック=ヒイロでちょっとロクアレにしましたー。
たのしっ!!