プラトニック・エロスを求めて迷想する「きのこ御殿」

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『90ミニッツ』 辛口感想 / 2011年12月25日(日)

三谷幸喜感謝祭『90ミニッツ』

本年の「三谷感謝祭」の6本目(7本目の小説は間に合うかギリギリだそう)。
新作舞台の最後(4本目)が、この『90ミニッツ』。
三谷さんの盟友、西村雅彦と近藤芳正による二人劇です。渋谷パルコ劇場。

この劇、チケットを入手できなかったんですが、どうしても観たくなり、当日券を求めて毎日のように電話。
これまではつながった時には「販売枚数終了」だったんですが、「イブならもしかしたら」の予感が的中。楽々取れましたぞ。
もはや家でクリスマスパーティーなんて誰も喜んでくれないし、今後も観劇イブにしよう。

で、感想のほうですが・・・・。

ネタバレ配慮ありません。
また、一個人のタワゴトに過ぎませんので、今後観劇予定の方は、絶対に読まないほうが良いと思います。












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Posted at 13:31 / KOUKI MITANI / この記事のURL
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『ステキな隠し撮り』感想 エピソード番付あり / 2011年11月15日(火)
『ステキな隠し撮り〜完全無欠のコンシェルジュ〜』

今さらですが、カテゴリ「KOUKI MITANI」を追加しました。
これまで書いた三谷さん関連の記事(映画、ドラマ、ステージのカテゴリにあったものなど)をまとめてこちらに移動してありますので、よろしくお願いします。

そうこうしているうちに、秋の三谷祭りは終了。

『short cut』のメイキングもう一本(WOWOWの方)を見たら、疑問が1つ解消され、また新たな驚きも生まれました。

「戸外で撮影した理由」は、長回しのドラマは、屋内で撮影されることが多かったので、今回もう少しハードルをあげて、僕ならではの挑戦をしたかったというようなこと。やっぱりチャレンジングだなぁ。

それにしてもスタッフもキャストの中井さんも「不可能だと思った」と口をそろえていた。
スタッフはたくさんいても、山道をキャストについて歩けるのはわずか三人。足元も見えないような状況でカメラの山本英夫さんの苦労が最も大きかったのでは。
三谷さんも、「景色にアテ書きしたのは初めて」だそう。最初に筋が会ったんではなく、見つけたロケ地を歩きながらスポットスポットに合った話を考えていったそう。

この恐ろしい企画にしなやかに対応して行ったキャスト三人の強靭さと柔軟さには感服。いい年なのに、このハードな現場(息抜きもほとんどなさそう)で一ヶ月。
「舞台とも映画のクランクアップとも違う、格闘技で15ラウンド闘った後みたい(中井さん)」。
二時間近くセリフを丸々覚えて、それをとちらずに一回撮り、なんて、超人的じゃないですか・・・。

さて、評判はどうなんでしょう。「後半飽きた」(私もちょっと)という声もなくはないけれど、面白かった(特に前半、目を見張るほどの京香さんのの変貌)。やはりすごいことだと思う。
日本初、世界初、の挑戦を成功させたことには違いない。
スポンサーに合わせて最低限の視聴率を稼げるように、はじめから細かく設定された民放ゴールデンとは違いますね。

おっとスミマセン。
今回はもう1つの目玉、『ステキな隠し撮り〜完全無欠のコンシェルジュ〜』(フジテレビ・11月3日放送)について、非常に遅ればせながら。

【ステカク〜もうひとつの映像的挑戦〜】

『ステキな隠し撮り(通称ステカク)』は、『short cut』とはまた違ったドラマ作りの挑戦がなされている。
ホテルのスイートルームのセットの中に、13台の固定カメラがすえつけられている。役者は10分以上ノンストップで、どのカメラにうつるかもわからず演じている。
しかし、カメラの位置はあらかじめわかっているらしい(覚えきれないにせよ)。天井のカメラに向かって話しかけたり(西田敏行とのエピなど)、二人並んでの会話がひとつのカメラの真正面になったりしている(竹内結子とのエピなど)。

すると・・・・実は役者はカメラの位置を覚え、それを意識しながら演じることになる。
隠し撮りされているというより、13台のカメラを部屋に据え付けて、セルフモード撮影しているのに近かったりして・・・・。

そのよしあしはともかく、『ステカク』では別にその状態で二時間やるわけではなく、「隠し撮り劇場」が8本、その間にホテルのロビー(コンシェルジュカウンター)で、「普通の映像」となる。
「隠し撮り劇場」部分は、「実はある人物の意図があって・・・」という仕掛けがあるから、不自然でもおかしくはない。

【合間の部分が楽しかった】

で、実をいうと、このプロムナード部分(隠し撮りドラマの合間の、普通の映像の部分)の方が楽しかったかも・・・。

コバさん(小林隆)、『ステキな金縛り』ではありえないほど優しい裁判官だったけれど、こっちの先輩コンシェルジュの方が好き。深津さんとのコンビネーションもいい。
コンシェルジュの仕事に疑いを抱かず、「ダメです、無理です、できません」と言ってはいけないのが方針。お客さんの目のゴミまで取ろうとする。しかしちょっとミーハーで、シルクドそれゆけの花形スターには自分で行きたくて仕方がない。
「その時は私を呼びなさい。私が、脱ごう」
って・・・コバさん、この頃ますますいいですねぇ・・・。

中井さんは、金縛りのままの検事役。
ホテルの中華料理に注文。「酢豚にパイナップルは入れるな」「かに玉の上のグリーンピースは偶数個にせよ」などうるさい。
最後に深津さんを睨む、中井視線が素晴らしい。

それでも深津さんは変化なし。
お客さんの「スカイラウンジはどこですか」に「すみません、あっちで聞いてもらえますか?」って・・・・スーパーの接客でもしてはならないことだぞ。
深津さん、タイトな黒スーツだけど、独特のお団子にしてオンザ眉のパッツンヘアーがめちゃくちゃキュートな仕上がり。しゃべり方はエミと言うよりベッジ・パードンが入っていて、適当にいい加減で適当にやる気があって、単純に気がいい。もしも三谷さんに会わなければ、深津さんは『悪人』的文芸路線(好きだけど)一直線だったかも・・・・。良かったね、深津さん!

あと、スコットランドの民族衣装みたいなのを来て、自分で作った新曲を深津さんに聞かせに来るKANさんも登場。

なぜか全身包帯だらけ、松葉杖を突いて小日向さんも登場。悪夢のエレベーターの話が裏にあるらしい・・・。

なかなか出てこないと思ってた阿部寛は幕切れに粋に登場。
阿部「大統領の来日を1日遅らしてくれ」
深津「わかりました。何とかしましょう!」
ちょっと『パンドラV』っぽくて、楽しい。

あ、終わったのにまだ見ていないとおもったら阿倍つくつく(市村正親)はその後に登場だ!

楽しい楽しい。
もちろん一番の目玉は、落ち武者ヘアーのあの方ですぞ。
最初のシーンでわかったけど・・・・。うまい構成!


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Posted at 01:43 / KOUKI MITANI / この記事のURL
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「奇妙な感じ」と5つの謎 (『short cut』感想A) / 2011年11月09日(水)
三谷幸喜ドラマ『short cut』

前記事よりの続きです)

前回は、「ワンシーン・ワンカット」について『ステキな隠し撮り』と比べつつ、内容について『グッドナイトスリイプタイト』と比べつつ、書いてきました。三谷さんが新しい試みをし、それを成功させたことが心から嬉しい。

それでも、私には『short cut』は謎の多い問題作に思える。

このドラマを最初に観たとき、なにやら奇妙な感じ持った。
今までの三谷ドラマとは違うと思う部分がたくさんある。
手法的な部分から来るものもあるのかもしれないけれど、まだよくわからない。
同じモチーフ(夫婦関係の破綻と再生)を扱っていても、『グッドナイト スリイプタイト』の完璧さと比べると、ずいぶん横紙破り。

あまり多くの共感を得られるようには思えないが・・・以下、思いついた「不思議」を四つ並べてみる。

@オープン・エアの山道が舞台
Aロードムービー的な要素
B喪服
C妻の変貌っぷり
Dタイトル「short cut」


@オープン・エアの山道が舞台

宣伝段階で驚いたのは、ワンシーンワンカットなどよりこれだった。青空をバックに、田舎の山林の中に喪服の二人が歩いている。
えええええっ??
三谷作品で、田舎の山道が舞台になっているなんて、初めて見た。それも昼間、全編オープン・エアーで。
「三谷ミーツ田舎」。これは究極の長回しより驚いた。

三谷さんといえば、上下水道と電気とガスのみならず、コンビニやビデオショップなしでは生きられない生粋の都会人・・・というイメージがある。
田舎が苦手で、田舎の人間関係が苦手で、田舎の人が都会の弱い男を見るときのステレオタイプな視線が苦手なのだろう。
旅行が嫌い。ロケに行っても各地の美味しいものを食べることにも全く興味がない。
実は和室だって畳だって苦手なくらいでは。だからいつもスーツ姿で(家でもたいていそうだと最近判明)、舞台も靴を履いたまま演じられる空間が好きなんだそうだ(以前聞いた)。
突き詰めれば完全無欠のコンシェルジュの常駐する、都会のホテル暮らしが理想なのだろうと私は勝手に思っている。

具体的に言うと、『有頂天』はホテル内部の大晦日の夜。『マジックアワー』の空は、自然の空より美しい書割の美術。『ラヂオの時間』もほとんどは放送局内。終わって外に出ると夜。戸外の多い『みんなのいえ』は珍しかった。

ところが『short cut』の設定。田舎で自然の中でオープン・エアで・・・「苦手なもの全部食べちゃうぞ!!」という勢いじゃないですか?

もしかすると(邪推だけど)、私もつくづく感じた震災の時の無力感に関係があるのかも。交通やライフラインが絶たれればそれだけでパニック。ボランティアに行っても足手まといなくらいの身体能力しかない。そんな自分を変えたいとか・・・。

Aロードムービー的な要素

田舎の山の中の出来事、というだけではない。山道を登ったり下ったり迷ったりする。怪我もするし服もボロボロになるし、大事なパソコンもデータごと破壊される。涙と汗と泥で顔も手足もびちゃびちゃ。(ついでに中井さんは梶原さんの唾液と尿にまみれかける)。

考えてみればこれも不思議なこと。三谷さんの得意な手法は、ワンシーンの長回し。最初から最後まで舞台は1つ、というのも珍しくない。

だから、山の中での夫婦の会話劇にするとしても、一番ありそうなパターンは以下。
雷雨や吹雪に遭って山小屋に飛び込み、二人の会話が白熱する・・・・というパターンである。
山小屋の中にだって蛇を出せるし、熊が覗き込むことも出来るし、タイムカプセル的なものも仕込める。三谷さんの手にかかれば簡単なのである。

しかし今回はなぜかロードムービー風。
公式ページに「山道マップ」があるからそちらも参考に。
http://www.wowow.co.jp/drama/shortcut/
大自然の山道と言っても、雲海を見下ろすような高山でもなく、郊外の国道でもふっと迷い込めばこういう場所はありそうに思える。
日常の隣にある異界という雰囲気もあるかも。

まあこれについては次第に・・・・山小屋でカメラ一個ではあまりにも変化がなさ過ぎて112分持たないからではないか・・・・思ったりもする。
「仕事の流儀」で言っていた、演劇的要素プラスドキュメンタリー的な要素も含むとすれば、やはり山道をたどる、ということになるのか。

いずれにしても、これまでの三谷作品にはなかった要素である。


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Posted at 00:00 / KOUKI MITANI / この記事のURL
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ドラマ史上空前!!(『short cut』感想@) / 2011年11月08日(火)
三谷幸喜ドラマ『short cut』

腰痛の後、しつこい風邪に襲われております。きのこです。

引き続き、三谷さんの新作について。
WOWOW開局20周年記念ドラマにして、11月3日「三谷の日」の目玉、『short cut』です。

いろんな意味で画期的な野心作、また衝撃的な問題作。
「前代未聞」と局も胸を張る。

映画『ステキな金縛り』の方は完成度も満足度も高く誰でも楽しめる、これまでの三谷作品の集大成。三谷ウォッチ的に驚くようなこはさほどなかったのだが、『short cut』には驚きと発見の連続。

その「驚きと発見」の中には、制作側のテクニックに関することと、出来上がった作品を見て自然に自分の中にわいてきたことの、二通りがあります。
長くなったので二つに分けて書こうと思います。

【ワンシーン・ワンカット】

最大のウリはもちろんドラマ史上初の試み、112分のワンシーン・ワンカット!!!全編一度もカメラを止めることなく撮影されたということ。

この、多分ドラマ以上にドラマチックであろう制作過程に関しては、7日(NHK)の『プロフェッショナル仕事の流儀』と12日(WOWOW)にメイキング番組が放送される(アップが遅れているうちにプロフェッショナルのほうを見ちゃったけど)。
制約を設け、その高いハードルを逆に生かしていく三谷さんの攻めの姿勢には感服。

実は、そうと聞かされずに観たら、あまり気にならなかったかもしれない。
それほど自然な感じに見えた。
これは制作陣の技術の高さゆえか。あらゆる条件を見越した周到な準備の賜物か。

映画で時々ある「手持ちカメラだなぁ」とわかるような「ぶれ」もあまり感じられない。あれだけ起伏のある山道を追っかけているのに。すごいなあ。

気になった点があるとしたら・・・。
●熊と中井さんが向き合っている時、交互に映すためにカメラがいちいち180度向きを変えたこと。
●足元が見たいなあと思う場面で下が映らないとか、表情を見たい時に見られないとか、少し不自由感を感じたこと。これは焦点をドアップにする普段のドラマを見慣れすぎているせいもあるだろうけど。
●冒頭京香さんの顔のテカリ(日光の加減)がすごく、何か貼ってるように見えたことと、中盤以降これも日光の加減か京香さんの手足が真っ黄色に見えたこと、くらいである。

むしろ、このドラマなんの音楽もないの?とそっちのほうが不自然に感じたくらい。「ドキュメンタリーでもある」としたらその点も大きい。音楽に関しては最後のほうで少し流れて、ホッとしたようなあったかい雰囲気になった。

『ステキな隠し撮り』と手法的に比べると面白い。
『ステキな隠し撮り』の方は、部屋に8台(だったかな?)の定点カメラをあらかじめ設置してそれに映りこんだ映像を編集する。
役者の方は『short cut』と同じ「カット」なしの演技を強いられても(と言っても簡単ではないが)、「切ってつなぎ合わせる」作業はあるわけだ。

それにくらべ、なんと『short cut』ではカメラは一台。
映像面での編集作業はしない、ということですかね???
前代未聞と言うか大胆不敵というか、ものすごい企画である。
長野山中で6日間撮影を行ったと言うけれど、全部の良いカットをつなぎ合わせるわけではないから、使用されるのはたった一日の一本のみ。(四日目のが使われたそう)。もったいない・・。

『short cut』の方が自由な部分もある。『隠し撮り』と違い、『short cut』では、カメラは一個でも人間の目がついている。キャストを追いかけることはできるし、ズームもアウトもできる。
どっちの制約がきついかはわからない。ただし難しいのは圧倒的に『short cut』の方で、それだけに技術屋や役者を燃やす企画であるかもしれない。メイキング番組が複数出るわけだ。

さらに、時系列的な制約もあると判明。
112分ノンストップな上に、地点を移動しながらの撮影だから、この地点からこの地点まで移るのに「10メートル分セリフが足りない」ということが実地にやってみると起こる。三谷さん苦肉の策で「私の職業はなんでしょう?」というなぞなぞを入れたりする(それがまた効果的に脚本を良くする)。


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Posted at 22:35 / KOUKI MITANI / この記事のURL
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『ステキな金縛り』観ました! / 2011年11月05日(土)
映画『ステキな金縛り』

腰の痛みが取れきっていないのですが、なんとか『隠し撮り』の前に観ないとと出かけました。
三谷ファンの意地というか、あちこちから聞えてくる好評にじっとしていられなくなったというか・・・・。

腰痛にはソファとか辛いんですね。硬い椅子にまっすぐ座るか、立ってた方がマシ。電車の中でも座ると立てなくなるので立ったままです。
最後列の通路寄りの座席に座り、辛くなったら立ち見できるようにと工夫して行きました。
ただし最後のほう(小日向さんがいろいろ活動するあたりから)はどんどん痛みが強くなってきて、もはや立つにも立てず、油汗状態。ラストの感動にどっぷりと浸れなかったことは仕方がないとはいえ残念。三谷さんの希望通り、『隠し撮り』の後でまた行こうかな。

【ステカク動画にちょっと】

ここのところのマスコットみたいな三谷さんを見ていると、とりあえずはなんでも言うこと聞きたくなっちゃう。
感想を書くに当たってはとことん自分にウソのないものを書く主義ですが、『ステキな隠し撮り』の公開動画(出演者の紹介や、8つのエピソードのうち1つをまるまる公開)
http://www.fujitv.co.jp/mitokanaito/movie_sutekaku.html
なんかを見ると、三谷さん公開前には「あえて言うなら」「しいて言えば」の前置き付きだとしても、批判的な意見を言うとベッドに突っ伏して泣いちゃうみたい。(少なくともステカクのドラマ上は)
コンシェルジュに強引に不満店を聞き出そうとして、それでも肯定的意見しか引き出すことができなかった、という絶対的な安心感を欲しがる「監督」というものを描き出しております・・・。
が、この人物と自分との距離がゼロなのか、フッと幽体離脱して不安な自分を俯瞰しているのか、そのあたりはわかりません。
「すっげぇ面白かった」を連発する深津さんは、『ベッジ・パードン』そのまま。他のエピソードでの人格はどうなのかな?
耕史君を始め他の七人のエピソードも楽しみ!

それにしても13台のカメラの「隠し撮り」とはすごい試み。役者はカメラ目線もできず、全方向から鑑賞されるわけで、大変な緊張感を強いられそう。

【おみごと!三谷映画の集大成?】

おっと、また脱線してゴメン。
今回は不調でもあり、無邪気に楽しんだ部分の感想・・・コメディ要素と役者の演技中心に書きたいと思っています。

以下、最小限のネタバレ配慮はしておりますが、できれば映画を観てから読んでいただきたく、よろしくお願いします。

↓↓↓↓  ↑↑↑↑


素晴らしい出来ばえ。三谷喜劇映画の集大成のような趣すらあります。
いろんな典で完成度が高い。
物語の進行、アイディアや複線。種田さんの舞台美術。ハーモニカとか笛ガムとかの小物使い。題字もカワイイ。ホロリとさせる要素も絡めつつ、とてもハッピーなラスト。キャスティングと役者の演技は完璧以上。

法廷劇としての面白さは十分過ぎるほど。人物配置もいい。ミステリとしての逆転もある(『12人』のように「どんでん返し」とまでは行かないが)。

コメントでも頂いたご意見ですが、映画館で多くの人と笑いながら見て、これほど共感を持って楽しめるというのはなかなかない。
三谷ファンの喜ぶポイントも多い。冒頭の「バナナに見える」ネタも、「あへあへあへあ〜〜」の歌も、古畑シリーズにありましたね。
パンフレットを見ると洋画に詳しければもっと楽しめそうだけれど、詳しくなくても多分困らない。
笑いのポイントは人それぞれでも、レアネタに走ったギャグは少ない。
映画を観ているひと時、みんなが心から笑って、元気に楽しくなってくれること、それが三谷さんの希望なんでしょうね。

三谷さん、「前半が長い」とかステカクで気にしてましたが、法廷劇に入る前の部分もすごく楽しかった。「しかばね荘」の主人夫婦も戸田さんと浅野さんと三谷レギュラーだし、夜道を走るタクシーの運転手が・・・・!!!
幽霊でも麻婆豆腐も知ってるのね。空間移動なんか出来るはずないのね。

幽霊に出会って、怖がるのは一瞬。存在を認めて心を通わせちゃうのは、この映画に存在する人間の特徴かも・・・。

【深っちゃん、西田さん】

役者さんの素晴らしさは、今さらほめるのもおこがましいくらいなんですが・・・。

深津さんのチャーミングさは年齢を超越してます。『ペッジ・パードン』で、全時間可愛いままの声色を使い、小娘のベッジを見事に演じてくれた。映画でも素直で頑張りやで抜けててキュート。『悪人』で見せたあの女性と同じ人とは思えない。すごいです。
ペコちゃんみたいないたずらっぽい上目づかいをするのもカワイイ。
三谷さん、女性を主人公にした作品は珍しいとのこと。深津さんのことを世界一、もしくは宇宙一のコメディエンヌとか言ってます。
西田さんとのコンビネーションも最高。「ヒメ」と呼びたくなるのもわかります。あの歌もとっても良かった。
木下さんとのカップルっぷりも良かったなぁ。これからは女が主に稼ぎ、男が愛情こもったお料理を担当するライフスタイルが理想です。
三谷さん、日常生活シーンまで描くことはこれまで少なかったとか。エミに関しては余程可愛かったのかな。シナモンとバナナが欠かせません。

三谷作品に本格的な主演ヒロインというのはかつてなかったのだけれど、感情移入もしやすい。『ホテル』などに比べてハッピー感が高いのもヒロインの魅力に負うところが大きいのでは。

う〜〜む、けなすところがない!

●落ち武者、更科六兵衛を演じた西田敏行さんももちろん最高に良かった。
アドリブ解禁されたというけれど、どのくらいあったのかな?「ネアンデルタール人」と「ハチ公の隣」は聞いたような気がするけれど・・・。
西田さん、あいかわらずずいぶんたくさんの映画に出演しているけれど、三谷さんの映画のときは本当に楽しそう。「三谷さんが作った遊園地の中で自由に遊ばせてもらっている」とか本人も言ってます。

ああ、けなすところなんかない。


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Posted at 08:54 / KOUKI MITANI / この記事のURL
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『ステカナ』鑑賞前のまとめ書き / 2011年10月30日(日)
実家の親が具合が悪く、先週は数日帰省しておりました。コメント返信等遅れていますがもう少々お待ちください。

天高く空気は澄みわたり、ゆったりと秋の深まりを感じたい季節。けれど三谷監督が毎日テレビの画面の中でチョロチョロしていて、見逃しそうで落ち着かない。
録画しまくってましたが、溜めて観ると結構疲れます。

ところで三谷さん、NYに行った直後に仙台にも行ってたんですね(西田さんと)。1日違いで帰省したのでびっくり。
ツィッターで、仙台の「ずんだ茶寮」で「ずんだシェイク」を食べて美味しかったと書いてくださった。ありがとう三谷さん。シェイクもおいしいけれど、私の一押しは「ずんだレアケーキ」です。仙台みやげはたいてい何を食べても美味しい。

そんな『ステキな金縛り』は昨日初日を迎え、舞台挨拶では例によって会場は爆笑の渦会見だったそう。
http://news.walkerplus.com/2011/1029/7/などなどにて。

自分がこの作品を観に行くのはいつになるかなぁ・・・。昨日は娘と学祭めぐり。今日は腰が痛くなって家にいます。

【ステカナ宣伝番組最終コーナー】

先週の「スタパ」では三谷さん長めのトーク。

○来月7日の「プロフェッショナル仕事の流儀」で、ドラマ『short cut』のメイキング(WOWOWなのに)を放送するとのこと。
このドラマで、三谷さんクマの着ぐるみを着て登場するみたいですね。

○誕生日のサプライズパーティーが一番嫌いな三谷さん。帝国劇場でのイベントも、もちろん自分で構成演出している。ひとつのショーとして、ケーキに頭を突っ込まれるところまで自分で演出する。
究極の「祝われ嫌い」はついに自身の「生誕50周年」を豪華キャストを招いて笑い倒させる、というところまで行くわけですね。
私も似たところがある(他人に祝われるとどういう顔をしていいかわからない)ので、その心理はわからなくもない気がする・・・。

○三谷感謝祭の唯一の小説、『KIYOSU』は脱稿未定らしい。大晦日に刊行して欲しい。

○『国民の映画』上演中に3.11を迎えて悩んだこともまた語られました。一人でもお客さんが来てくれるならば、こういう時だからこそ劇場の火を消してはいけないと。

知っていた話ですが、アナウンサーさんに代読させてダメ出しをするのが三谷さんらしい。

あの時期にシリアスを作ってしまったことをしきりに辛がる三谷さんです。
でも、私は『国民の映画』が一番面白かったですよ。
暗くしたくないからという理由でもともとの深刻さを薄め笑いを増やした『ペッジ・パードン』の路線変更方針には非常に疑問があります。スランプの時に偶然『ミスター・ビーン』を見て力が出た、という実体験もあり、三谷さんが迷いつつ出した結論である、ということは理解しましたが。
『国民の映画』の結末が違っていたら(ゲッペルスと「あのヒト」が友情を確認して終わるのだったら)、私の心にはあまり響かなかったでしょう。

番組中流れた『国民の映画』の舞台映像、客を入れずにスタジオで撮影したという異色もの。特別な映像的チャレンジがなされている作品らしい。WOWOWでこの舞台だけ放映されないということも含めて、もしかしたらゲキシネやシネマ歌舞伎に対抗する、三谷舞台の映画化作品第一弾になるかも(思い付きですが)。期待しちゃいます。

他の番組で見たもの。
●「笑っていいとも!」では9回目の出演。自分で出演者のイラストを描いて持ってくるほどの意欲。西田さんのイラストなど、和田勉さん風のうまさ(お手本にして描いたのかな?)。散歩中にタモリさんの家に時々立ち寄り、DVD置いて行くこともあるそう。仲良しです。

●「めざまし」では、テレビをつけた瞬間にニュースボードの上から顔を出してたり、他のコーナーにもチラチラしていて、番組キャラのようで可愛い。

あいかわらずアナウンサーをいじったり、出演者の言葉にちょっとキレてみたり、三谷さんらしいトークをいつも楽しんでいます。

今回は西田さんと深津さんも登場回が多いです。前回アドリブを封印されていた西田さんが今回は解放されてアドリブたくさんみたい。

「いいとも」では(三谷さん登場回は見逃したけど)、三谷さん、深津さん、西田敏行さんがすべて一人っ子だということを知ってびっくり。西田さんまでとは・・・?
いいとも収録前に一般客に混じって最前列に立っている三谷さんの姿も。

【ツィッターまとめ読み】

ところで、期間限定ツィッターをしばらく見ていなかったのですが、一昨日で終わりなんですね。
超多忙の日々、寝る前のひととき愛犬とびを相手につぶやいている、三谷さんが愛しくてよかったです。


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Posted at 13:34 / KOUKI MITANI / この記事のURL
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三谷幸喜祭り拡大中(WOWOWも民放も) / 2011年10月26日(水)
【WOWOWでも三谷大特集】

三谷祭り(大感謝祭)は他局、またWOWOWにまで大きく広がってますね。11月のラインナップは三谷ファン垂涎。

11月3日は「三谷幸喜の日」と銘打たれ、ドラマ界初のワンカットドラマ、『Short cut』放送。
中井貴一と鈴木京香が夫婦役。あと梶原善。
これはかつて公的に発表された「三谷幸喜大感謝祭」
http://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/archives/51489930.html
のひとつ。

今気づいたけれど、発表時のタイトルは『ウォーキング・トーキング』だったんですね。
7本の作品のうち、残るは舞台『90ミニッツ』。

そしてもう一本、小説『KIYOSU』。
これだけが今年中に出るか不安・・・。
「12人の怒れる清洲会議」「7人のやさしい侍たち」、「清洲ディスカッション・ドラマ」ともさまざまに囁かれてきた『KIYOSU』。
小説形式はピンとこないけれど、ドラマ化、舞台化も見越したであろう本作品。大晦日発売でもいいから、なんとか三谷感謝祭完全実現させてあげたいですね。

ステージ映像も大放出。6月に公演があったばかりの『ペッジ・パードン』が早くもオンエア。また初めてではないけれど、今年はじめの『ろくでなし啄木』も。ペッジより啄木が好き。
一番私の心に響いた『国民の映画』は、まだみたいです。

さらにサプライズ企画。
11月3日には、『三谷の大学』と称して、全五回も三谷さんの講義形式の番組がありますね!
「映画論」「長回し論」「演技論」「脚本論」「演劇論」の五回。
今年母校の日芸で始めて教壇に立った三谷さん。さてこれは見逃せない!

また、これら5本の講義は各15分番組で、それとサンドして主要作品を放映。

一時限(8:30〜Wシネマ)→『笑いの大学』
→二時限(10:35〜Wシネマ)→『ラヂオの時間』
→三時限(12:35〜Wシネマ)→『みんなのいえ』
→四時限(2:45Wプライム)→『ペッジ・パードン』
→五時限(6:00〜Wライブ)→『ろくでなし啄木』
→『short cut』(9:00〜Wプライム)

その前日、前々日(11月1,2日)にもステージ特集、
1日(火曜)には『コンフィダント・絆』。
2日(水曜)には「東京サンシャインボーイズ『returns』さよならシアタートップス」、『12人の優しい日本人』『オケピ!』をオンエア。

個人的には、今まで一度も観ることのできなかった『オケピ!』が見られるのが嬉しい。耕史君が出た第一回目のバージョンではないものの、どうしても見たかった作品なので。

それにしてもすごいなぁWOWOWさん。
『ステキな金縛り』でガンガン三谷さんを露出させている地上波より質量ともに充実。かつ新鮮で刺激的な企画満載。

気をつけないといけないのは・・・・。
10月からWOWOWが新編成になり、「プライム」「ライブ」「シネマ」に分かれたこと。新聞チェックの時プライムしか載っていなかったりするのでこれまでいくつか失敗しちゃいました。
「三谷の大学」も、これら3つのチャンネルにまたがっているので、くれぐれも予約録画の際はご注意を(って、誰より自分に警告してます)。

『オケピ!』以外は全部見てるのですが、「この中で」きのこ的に鉄板作品の紹介をさせてください。
『12人の優しい日本人』
『ラヂオの時間』
『ろくでなし啄木』
だるい部分もなくスッキリしない終わり方でもない、絶対に誰にでもオススメできる必見必須の三谷作品。

それから、新作の『ペッジ・パードン』。内容的には若干の疑問があるのだけれど、役者はベスト。浅野和之さんの1人11役は必見です。
それらプラス、10月29日にフジテレビで地上波放送される『ザ・マジックアワー』ですね。有頂天ホテルより好き。

いまさらですが、観ていない人がいれば・・・。


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Posted at 03:49 / KOUKI MITANI / この記事のURL
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三谷さん『ステカナ』宣伝ウィーク開始 / 2011年10月23日(日)


テレビでは昨日(22日)から、三谷監督による『ステキな金縛り』の宣伝活動が本格的に開始。
あの『マジックアワー』の時ほどではないものの、これから29日公開日までの間は三谷さんの活動から目が離せません。

以下の予定は公式からコピーしたものですが、自分の心覚えに失礼。

10月22日(土)
フジテレビ「Σ 三谷の部屋」映画特番
フジテレビ「サタデーナイトLIVE JAPAN」ゲスト(三谷監督)
日本テレビ「嵐にしやがれ」ゲスト(三谷監督)

10月23日(日)
日本テレビ「おしゃれイズム」ゲスト(三谷監督)
フジテレビ「新堂本兄弟」ゲスト(三谷監督)

10月24日(月)
フジテレビ「SMAP×SMAP」ビストロSMAPゲスト(監督・深津・西田・竹内・浅野・生瀬・木下)

10月25日(火)
フジテレビ「ミッドナイトアートシアター」インタビュー(三谷監督)

10月26日(水)
NHK「スタジオパークからこんにちは」ゲスト(三谷監督)

10月27日(木)
フジテレビ「めざましテレビ」特集・作品紹介
フジテレビ「とくダネ!」インタビュー(三谷監督)

10月28日(金)
日本テレビ「Oha!4 News Live」インタビュー(三谷監督×深津絵里×西田敏行)

10月30日(日)
フジテレビ「ほこ×たて 2時間SP」ゲスト(西田敏行)

今後も増えそうな感じ。ところで・・・・日野勉さん(耕史君)出ないのかなぁ・・・。ステカナの初日舞台挨拶にも来ないみたいだし。
おっと、確認にマグナムhttp://www.magnum1031.com/行ったら、トップの写真が変わっていてステキな耕史君(ピンピンしたヘアが若くてカッコいい!)にいきなり見つめられ、不意を衝かれてドキッとしました。
大河の撮影も始まってるんだろうなぁ・・・。

【相島さんが可愛い!!三谷の部屋】

昨日の分は、まずフジテレビ「三谷の部屋〜ステキな金縛りのステキな仲間達」。

なんでも、映画の打ち上げパーティーをやり残してしまったための特番とか。
ステカナ出演者多数出演でいろんなお話を聞けました。

エプロン姿で三谷さんにこき使われてメイド扱いなのに「今日は執事で」とか言われている相島一之さん(組!ファン的には新見さん)が可愛かった。
相島さん、映画に出演しているのに試写会で本人が見ても全く自分を見つけられず、なおかつポスターに名前すら載っていないとのこと。
映像が出たのですが傍聴券の列に並ぶほんの一瞬だけ。このあと名古屋ロケで撮った部分はまるきりカットされたそう・・・!
あまりに長くなって映画の編集に三谷さんが困ってるだろうと思って「僕の分はカットしてくれて結構ですから」と言ったら、三谷さん口では「カットしない」と言いながら「助かった」とばかり、相島さんのシーンをカットしまくったそう・・・・。
普通なら殺意でも抱かれそうな話なのに、相島さん、すごく楽しそうにニコニコしてるのは長年の同志だからなのね。
三谷さん、中井貴一さんと同じく(浩市さんもね)もう50歳になったこと。8月に子供が生まれたというのにびっくり。

あと印象的だったところ。
自分の出ている映画を観るかどうか、と言う話では西田さんが「毎日自分の出ているところばかり見ている」とのこと。
「ほとんど見ることはない」深津さんと「見たり見なかったり」の浅野忠信さんのを聞いて、西田さん「もう一回聞いてくれない?」とか言ってました。
途中参加したTKO木下のいじられっぷりも楽しかったです。

深津さんは三谷さんのお気に入りですが、三谷さんに(撮影が終わったら)「ボクのエミちゃん(役名)はこの人(深津さん)とは違う!」とか言われてました。
深津さんは三谷さんにコメディエンヌとして最高の資質を見出されている人。ペッジ・パードンでのキュートさが忘れられません。

三谷映画初主演の竹内結子も出演。西田さんと「どこでも一緒みたい」とHAYABUSAのことを言ってました(耕史君も一緒だよ〜)

【嵐への演技指導が楽しい】

「サタデーナイトLIVE JAPAN」では、三谷さんが凝りに凝った登場。バナナで転び、プールに落ちて全身水びたし、撮影用扇風機で新聞の切れ端を吹き付けられ、最後は小麦粉まみれになって会場へ。
その上さんまさんに「バナナでの滑り方がヘタですね」とか言われる。
「笑いにもいろんなパターンがあるんですよ」とむきになってみせる三谷さん。
ちょっとアウェー感もありましたが、楽しめました。

それよりずっと良かったのは「嵐にしやがれ」
前フリ部分、「他人と食事をしない」「家でもスーツ」とかのトーク部分も楽しかった。家に帰ったら家用のスーツに着替え、犬の散歩もスーツ。ジーンズとか全然持っていないらしい・・・。

その後、三谷さんが嵐に本気で演技指導をして、最後には寸劇を作ってしまった。
嵐の五人が最初余裕で笑っていたのに、次第に真剣に演技に取り組んでいたのがとてもよかったです!
演技派の二宮君も、三谷作品出演経験済みのマツジュンも必死に課題をこなしてました。
「帰りたい」と言わずに帰りたい気持ちを表現するとか。そこに柱があることを忘れているかのように柱にぶつかる演技とか。「オンエアだけはご勘弁を〜〜〜〜」と何度出たかなぁ・・・・。

最後の寸劇は「シリアスで」との三谷さんの指示で、まともにマツジュンが相場君に殴りかかったり、二宮君がズバッと桜井君の心中を言い当てたり、それに桜井君が素敵なセリフを返したり・・・。
収録以外の時間にも五人で稽古、衣装を着けての完成形にはイマイチかな?・・・と言うところもあったけれど、監督も最後はとてもほめてくれました。


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Posted at 10:48 / KOUKI MITANI / この記事のURL
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『ベッジ・パードン』 ちょい辛感想 / 2011年07月28日(木)
シス・カンパニー公演『ベッジ・パードン』

三谷感謝祭演劇部門第三弾、『ベッジ・パードン』を観に行った。

『ろくでなし啄木』(WOWWOW観劇)『国民の映画』(二度劇場観劇)が非常に良かったこと。
演劇サイトでずっとクチコミランキングがトップにあること。
それから『薔薇とサムライ』で印象的だった浦井健治さんが出てる、ということも最後に一押し。

観る予定はなかったけれど最終日が近づくにつれてじっとしていられなくなった。
当日券の番号を取るために昼休み40分間チケットぴあの専門ダイヤルに電話をかけ続けて、結果的に1階の立ち席をゲット。角度はともかく、役者の表情もよく見えるなかなかのいい位置でした。(5000円だし!)。

以下、ネタバレあります。
極私的な感想なので、ファンには嬉しくない内容も含んでいます。










長かった。
5時前に前売りの列に並びはじめ、6時開演、休憩まで一時間半。終了が確か9時半過ぎ頃。愚かにも午前中バーゲンをうろうろしたりしてたので、足がボー。立ち席はむしろ好きだったのだけど、ちょっと参った。
ああ・・・でも座って観たらちょっと眠気がさしたかも・・・。楽しかったけれど、私には若干冗長に感じられる部分もあった。

う〜〜ん、なんだろうなぁ・・・。
あくまで私的感想なのだけれど、あまり期待ほどには面白くなかった。
あんなに評判がいいし、帰り際に「長かったけど全然飽きなかったね!」と語り合う女性グループの会話も聞えたから、多分多くの人は面白かったんだろう。

でも、感想としては思ったことを正直に書くしかない。
大好きな三谷さんの作品だけれど、ドラマでも映画でも、時々自分には面白く感じられない何本かがある。それに入るのかも。

【役者さんたちは、最高】

もちろん楽しめた部分はたくさんある。
なにしろ役者さんたちが素晴らしいので。

野村萬斎さん(漱石)はやっぱり期待以上。軽妙で等身大で奥行きもある漱石像で、声も素敵だし身のこなしも素敵。出すぎも引きすぎもせず、それでいて花も色気もあり、流石な出来ばえ。

深津絵里さんは、ずっと作った声音が可愛いままなのに最後までぶれず張りを失わず、イキイキとしたアニー(ベッジ)役を好演していた。ドラマでオトナの女を演じるけれど、舞台では少女の役だって十分出来そう。

癖のある笑わせ役ソウタロウの大泉洋、彼をはじめて生で観られてうれしい。随所で笑いの渦を起こすのはさすが。萬斎さんのノーブルさを引き立てることもバッチリ。

浦井健治さんはアニーの弟役でトラブルメーカー。5人の中では少ない出番だったけれど、『薔薇サム』でのように物怖じしない好演。「ジャックアンドジル」を歌って踊る場面ではシャルル王子がちょっと顔を出してて嬉しかった。
もっと歌って欲しかったなぁ・・・。

それから話題の浅野和之さんの11役。
大家、大家の妻、大家の妻の妹、大泥棒、刑事、犬のジャック(死後)、ヴィクトリア女王(死後)、英語の先生、英語の先生の友達夫婦、11役って言ってたから後一人・・・ああ、ラストで階下に住んでた老人か。
泥棒と刑事の早替りも楽しかった。犬や女王は意外感があって良かった。
金ちゃん(漱石)の苦悩、「出会うイギリス人がみんな同じ顔に見える」には爆笑。

達者だしキュートだし間違いなく笑えるのだけれど、どうなんでしょうか。次に女装して出てくるぞ・・・と十分すぎるほど予感できる中で女装して出てきて、お客さんが大いに笑ってくれるというのは、ずいぶん楽な笑いだなぁ・・・とややひねくれたことを考えてしまい、毎度毎度大爆笑の観客席の中で、やや醒めたのも事実。

【少し冷めた目で観てしまった】

三谷さんの笑いには、時々「もしかしたら時代遅れになりかかってる?」と思うことがある。
上質なユーモアはあるけれど、それがかつてのような新鮮さや強烈さにはつながらない。

笑いには、血の出るような残酷さや破壊衝動がこもったりするものだけれど、『ベッジ』の笑いは、なんとなく上品で苦い感じである。

評価された実力のある俳優を使いたがることともあいまって、「オトナ向け」で品のいい芝居になっていくのは、「観客を破壊し続けるような芝居」つか作品などと比べると、私にはどうしても物足りないのである。
『国民の映画』みたいに、笑って楽しんでも、最後には見ているものもとんでもないところに追い詰められる、そういう舞台のほうが納得できた。

冒頭の「英語のセリフを日本語で」の部分など、まるっきり『のだめカンタービレ』そのまま。調光室なんか使うのも三谷劇らしくない。もう1回浅野さんを使って「演出役」ででも登場させれば?

三谷さんの笑いは、非常に上質なユーモアで、ギャグやコントとは一線を画しているように思っていた。しかし一人11役に寄りかかった笑いや「日本語吹き替えのお断り」は既視感があった。
また三谷劇の多くはミステリ色を含んでいて、最後のどんでん返しが楽しかったりする(『12人』の「ジンジャーエール」や、多くの『古畑任三郎』みたいに)、今回はそれもなし。
いや、ネタばらしがソウタロウの「隠していた私物」だとも言えるが、あれにはユーモアも爽快感も全くないじゃないか。

演出で好きだったのは、ラストで机に肘を突いた金ちゃんの顔が、現在よく見る漱石の写真そっくりになっていること。
これは漱石のロンドン時代の「あったかもしれないお話」です。という感じがして良かった。

犬のジャックの言うとおり、「センスオブユーモア」でユーモア作家への道を歩むんだろうか?
・・・・・いや、それで終わったら漱石の一面だけにしかつながらない。
喜劇作家である三谷さんが、自分に漱石を引き寄せて共感を覚えているのかも。


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Posted at 07:08 / KOUKI MITANI / この記事のURL
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「ありふれた生活」第二部に突入 / 2011年05月27日(金)
前の記事でいろいろ根拠レスな思いを書いてしまったけれど、続き。

今日の通勤電車の中吊り広告や、見出しに引かれてついつい女性セブンなどを手にとってしまう。
まあこんなの、どれだけ真実かはわからないんですが。

記事は、ペットロス・・・ということが大きかったのとの説。
猫が苦手だった三谷さんが次第に猫ラブになっていく様子、おっしーが死んだ時の看病ぶりを読むと、猫が子供とおんなじなんだなぁ・・・。でも、とびたち犬だってまだいるはずだし、ペットロスだけじゃないだろう。

記事を読む限りでは、小林さんの方に意思が大きかったようにも感じられる。「これからは自分の好きな人と好きなように暮らしたい」という言葉が本当なら、「好きな人」に入れないの?

また、物書きとしての家の中での厳しく人を寄せ付けない一面も描かれていた。当たり前だろ・・・。他の仕事の人と違って、家の中がメインの職場になる物書きが、常時ニコニコと家に招じ入れられるわけではない。
「妻の父」云々の話で批判されるのは気の毒。何百万人も楽しませねばならない締め切り間際の物書きのことを理解してあげてほしい。

むしろ、「ご飯を作っても食べないことが多いから作らなくなった」ということがなんだか寂しい。まあ、いろいろ努力はしたのだろうから仕方がないけれど。

ネットでは、まだ信じがたい女優の名前を出して「女性問題」とか書いてるけど、そんなもの誰が信じますか。ったくもう。


◆◆◆

本人たちの直接の言葉しか信じないよ、と思っていたところ、昨夜木曜(金曜だったのが移動)の「ありふれた生活」にまさに、離婚のことが書かれていました。

和田誠さんのイラストが、マイクの前に直立する三谷さん。
うむむ、連名のファクスとは違って、三谷さん個人の公式発表的な意味もある?
タイトルは「今の思いを書きます」。


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Posted at 06:12 / KOUKI MITANI / この記事のURL
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