プラトニック・エロスを求めて迷想する「きのこ御殿」

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これぞ「最高の人生の終わりかた」―『家で死ぬということ』― / 2012年02月26日(日)

NHK土曜ドラマスペシャル『家で死ぬということ』感想

昨日、前記事をまとめていたら、NHKドラマSP『家で死ぬということ』が始まった。
「最高の人生の終わりかたとは?」という同じテーマなだけに、リアルタイムで見入ってしまった。

NHKはこの手のドラマを作ったら非常に良いですよね。この前やっていた『キルトの家』も素晴らしかった。
なんで看板の大河ドラマが2回に1回くらい「小児病」を発症しているのか、絶対理由があると思うんですが、謎。
視聴者にあわせたらこうなった、などといういいわけは聞きませんぞ。

【ちょっとだけ自分の「老い」の話】

昨今、非常に「老い」「死」について考え込むことが多いのです。
親もまだ生きているのですが、親の問題+自分自身の問題としても。
多分、今後もテーマにすることが多いと思います。

同じようなことを感じている方がいらっしゃったら、これを機に一緒に考えていきませんか?

ブログというものを始めた頃は40代前半だったと言うのに、今50代はじめ。老いを考えるのはまだ早いと言ってもらえるかもしれないけれど、やはり50代は重さが違うのです。
40になった時も「ババアになった」とか友人内で騒いでいたけれど、もはや容貌どころの話じゃない。

もっともショックなのは物忘れが増えたこと。
忘れるはずのないような人の名前が出てこない。
ごく最近あったことなのにコロリと忘れてしまう。
また何回も同じことをしゃべってしまうことも増えた。(あ、ブログでも・・?)
自覚があるうちは若年性アルツハイマーや認知症とは違う、というけれど、脳の老化のスピードが速いのかもしれない・・・?

もともとさっぱり整理能力がないしオッチョコチョイと周知されているので気づくのが遅かったけれど、仕事上でもアワヤという場面が増えた。
しっかり情報の整理や机周りの整備をしないと大変なことになりそう。
家の中でも物をどこにしまったか忘れていることが多いので、生活全体を何とかせねばならないところまで追い込まれている(汗汗)。
「断捨離」の実行がなかなかできなかったけれど、衰えた管理能力にあったモノの量にしなくては。

『最高の人生の終り方』の健人(反町隆史)の苦悩を見てると、ドキドキするんですよ。
渡辺謙の『明日の記憶』(これは若年性アルツハイマー)なんか、怖くて見返せないくらい。
「キルトの家」の米川さんの言うとおり、この前までできていたことができなくなって驚くこともある。「自転車のブレーキのかけ方を咄嗟に忘れ」たあの老人の姿も特別な話じゃない。

膝と腰は弱ってきていて度々トラブルを起こすようになったので、数ヶ月前からスポーツクラブに入ってマシントレーニングをしている。「金を払ってスポーツするなんて贅沢だよね〜」とつい少し前まで笑っていたのに。
今は大丈夫でも、目も耳も不自由になって、周囲が笑っているのに取り残された感じがする日だって生きていれば必ず来る。

【どこで死ぬべきか?】

『家で死ぬということ』は、白川郷の合掌造の民家を舞台にして、一人暮らしの老女ひさ子(渡辺美佐子)の最期を描いた作品。
末期ガンで余命いくばくもなくなったが、東京に住んでいる娘恵美(西田尚美)が呼び寄せようとしても頑として家を離れない。

おりしも降格されて感触に追いやられた夫純一(高橋克典)と、就職浪人の長男が派遣されてくる。
恵美に「おばあちゃんを連れて帰るまで東京に帰ってくるな」(!)と言われて・・・・。

ひさ子は娘が結婚して東京へ行ってから、古い家を守り牛の世話をし先祖を守り、雪下ろしや雪かきも全部一人でやってきた気丈な母親である。
黒光りする合掌住宅内部を磨き上げ、和服をきちんと着て、見事な昔の日本女性。
「嫁に来て60年。この家で死ねたら本望や」と言っている。
それでも、牛の世話やマキ割りを教え、漬け物の漬け方を純一に伝授するひさ子の表情は輝いている。
「よしたよ」(よくやってくれたね。ありがとう)
笑顔で姑を見やる克典さん、いい感じです。

ひさ子は純一が憧れていた朝食、焼き魚に漬け物、玉子焼き、味噌汁の美味しそうな食事を食べさせてくれる。
囲炉裏の上の鈎にかけた鉄鍋から味噌汁をよそうんだから、その風情もあいまってもう、理想の朝ごはんですよ。

しかし病気は次第にひさ子の力を奪っていく。トイレに行くのも辛そうになる。トイレの介助しようとした純一の手を振り払ったひさ子には、自分のことが自分でできなくなった老女のショックがまざまざと感じられた。
多くの老人(大姑、舅、姑、夫)の下の世話や食事の介護、を一手に引き受け、「しまってやった(=最期を看取ってやった)」ひさ子にとっても、自分が他人の手を借りる日が来たことは、認めがたいことだったのだろう・・・。
そしてできれば、娘に居て欲しいと思ったのかもしれない。

渡辺美佐子さん、老女といっても見事に美しい。化粧っけもない、素の老人の顔でこんなにチャーミングで美しいとは羨ましい。それだけでリアル老人との差を感じるが、このドラマはそんなに「リアリズム追求」ではないから良いのかも。むしろ現実における「理想形の追求」ドラマ。

新旧の二人の「自分を曲げない女」の間で、揺れ動く純一の、優しく柔らかな心情を高橋克典さんが素晴らしくいい感じで演じてました。
まさに垂涎の「理想の婿」でした。
高橋克典さんは、長いこと深夜ドラマ御用達のイメージが強かったんですが、この頃違いますね。昨年正月の黒田官兵衛役も良かったけれど、今回のような平凡な優しい男性を演じてもスッと馴染んでます。

就職浪人の孫を演じた庄野崎謙さんも良かった。
多分母親のことはうるさいと思っているのだろうけれど、おばあちゃんには素直に優しくできる。(最後には泣いてくれましたね)


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Posted at 13:14 / ドラマ ア行 / この記事のURL
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『米田耕作』+他にいろいろ / 2012年02月04日(土)
『鬼刑事米田耕作〜銀行員連続殺人の罠〜』

【私の求めるドラマについて、少し】

マニアとまでは行かないが、ドラマへの思い入れが他の人よりは強いのだと思う。

以前も何度か、「たかがドラマに」こんなに長々しい記事を書くのは「気持ち悪い」というような率直なコメントを頂くことがあった。

まあ、ドラマの楽しみ方は個々の自由なので特に反省も自己批判もしなかった。
けれど、「ただ楽しめればそれでいいじゃないか」とは思いながらも、そういうドラマしかない状態が続くとドラマ全体に興味が薄れるという状況に陥る。

おおげさを承知で言うけれど、やはりドラマと言えどもその作品に出会ったことによって自分の人生に変化が起こる(=ドラマを見る前の自分と見た後の自分が少し変わる)ような作品と出会いたい。その出会いを心のどこかで待っているんですね。、

実際、そういうドラマにも時々出会う。
ドラマの可能性をさらに広げてくれるような作品にも出会う。

『それでも、生きてゆく』とか『MOTHER』とか『塀の中の中学校』とか『坂の上の雲』とか、少し前だと『薔薇のない花屋』とか『野ブタ。をプロデュース』とか、大河でも『新選組!』『風林火山』『龍馬伝』みたいに、こっちが本気でがっぷり向き合いたくなるようなドラマがあると、一番ワクワクする。
『新選組!』なんかは、まさに自分の人生を(趣味生活レベルで)かなり大きく変えたドラマといえる。
『野ブタ。』についてはまともに感想を書いてはいないが、「人生に必要なことはほとんどすべてこのドラマの中にある」と言いきりたいくらいの名作(原作よりはるかにいい)だ、と思っている。

心を揺さぶってくるようなドラマに出会うと、感想を書くのに実質視聴時間の10倍以上の時間をかけてしまうことも珍しくない。
けれど、作り手側の多くの人間の、思いや労力や時間を思えば、本気で熱い思いをアップしたくなる。それは草の根レベルでドラマの質の向上(低下の歯止め)の役に立つのではないか、と思うし、もちろん自己満足でも構わない。

そんなドラマファンとしては、平均的エンターティメントに徹した二時間推理ドラマは・・・・王道であればあるほど、おおむねつまらない。

(すみません、ここまで前振りでした)

【鬼刑事×パソコン刑事】

フジテレビの金曜エンタティメント『鬼刑事米田耕作〜銀行員連続殺人の罠〜』はまさにそんな感じ。
思っていたとおり、よく出来たごく普通の二時間ドラマでした。

シリーズ化するには、なによりコンビネーションが大事だと思っていた。
おおむね成功していると思う。
定年間際の鬼刑事(頑固な現場主義。上層部の命令を軽視し、自分の信念を貫く。「落しの耕作」と言われる。特技は筆耕)の米田耕作(中村梅雀)と、元サイバー対策室でパソコンとプロファイリングが得意な八坂健太郎(山本耕史)。

「捜査方法や考えなど対極にいる2人が、捜査を進めるにつれ、互いを認め合っていき、事件解決に挑む」(公式)なのだそうだ。
マイペースを貫く米田が、若い今風の八坂をポンポンやり込めるのが楽しい。
若干、八坂君はやられっぱなしという印象も・・・・。
失禁と首吊り位置の矛盾にも疑問を抱かないとか、「抜け」が多かったですね。一方的に、八坂君が米田さんを見習い、自分のやり方を反省していくという感じも強い。
特に安達祐実を取り調べる部分は、見ていてあまりに下手な役に振られているので気の毒。(あんな上からっぽい取調べじゃ被疑者も心を開かないよなぁ・・・)と、みごとにラストの「落しの米田」の引き立て役になっている。(それが役者のお仕事ですからね・・・)

ストーリーはうまく出来ているものの、あまりに普通の二時間ドラマなので、途中で爆睡してしまい、朝見直しました。
なんだかものすごく「古い」二時間ドラマの王道、という感じのドラマになったように思います。良くも悪くもそれに尽きるかも。

テイストは昭和に作られたんじゃないのかなぁ・・・と思うくらい古臭い。室蘭の風俗嬢がなまりがすごいのはともかく、ちょっと現代の若い娘に見えないメンタリティと会話内容。
また米田の部屋にいるオバちゃんのパーマ頭や服装、何より雑談の内容がありえないほど昭和っぽく、あれでも多分50歳台の設定ではないかと思うと悲しくなる。

パソコンを駆使して、と言っても、『ブラッディ・マンディ』の三浦春馬君や『SPEC』の戸田恵梨香みたいにハッカー以上の使い方をするわけではない。本部から送った写真を即座に見られる程度の「パソコンが得意の刑事」にとどまってるのがちょっと・・・・。
パソコン刑事というと、もしかすると対人能力に問題のある変人刑事みたいな特徴の多いタイプかも・・・・・とちょっとだけ期待していたので、ちょっと残念。もう少し私生活やユニークな特徴も欲しかったなぁ。
「弁当男子」というところは可愛かったですけどね。


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Posted at 15:18 / ドラマ ア行 / この記事のURL
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『エルパラ』支持宣言!(+深夜ドラマいろいろ) / 2011年10月16日(日)
テレビ東京ドラマ24 『ここが噂のエル・パラシオ』@A

本日より本格的に日曜日のドラマラッシュが始まるんだけど、その前に!是非ともこのドラマについて書いておきたい。

タイトルも『ここが噂のエル・パラシオ』。
金曜深夜のドラマ24。前回楽しかった『勇者ヨシヒコと魔王の城』の枠。

第一回くらい観ようかなぁ・・・くらいの気分でいたけれど、面白い!!!単純にスカッとできる。元気をくれる。先の見える正統派のストーリーながら、ちゃんと次週が楽しみ。

【圧倒的な肉体美】

いやいやいや・・・・なんと言ってもエルパラ5人の女達のパワーと肉体美が圧倒的。
一話も二話も、恥ずかしながら繰り返して見てしまったッす。

あい乱れてくんずほぐれつの巨乳美女たち。
リングに飛び散る汗。
みっちりと押し合う二つの巨大な球体のスキマを流れ落ちる汗だの牛乳だの・・・。
巨乳と言われる佐藤江梨子の肉体が普通に見えるくらい、はちきれんばかりの肉体美に目を奪われっぱなし。
彼女達が暮らすエルパラの宿泊場所に、ひらひらと舞い踊る色とりどりの下着や格闘着。

男だったら夜中に無料でこの映像が見られるだけでもここまで生きてきてよかったと思うんじゃないか・・・・と思うくらい。
お色気映像満載だけれど、男を招いたり媚びたりしてない。ヘナヘナクネクネした色気じゃなくて、マグナム級にズドンと攻めてくる。

リングでの本格的な戦いの映像は美しく迫力がある(今のところオープニングと二話のラストくらいでしか使われていないが)。
逆立ちや、ブリッジになったときの乳房の形状などにも感動するなあ。(自分があまりに貧乳なので、彼女達の乳房は異次元のワンダーなのです)

すべての映像に愛がこもっている。日常のショットがいい。靴紐を結ぼうと、肘を突いてぼんやりしてようと、アイスクリームを食べようと、すべて彼女達の肉体美を意識してくださってる。

特に歯磨きシーンと、ビンから牛乳を飲むシーンは重要みたいですね。(しょっちゅう目に付きます)
歯磨きの時歯ブラシが小刻みに揺れると、おっぱいは大きいからブルンブルンという感じに違った揺れ方になる。そうかまともにおっぱいのある人はこうなるんだぁ・・・と物理的に感動した。
また胸の谷間にツツ〜ッと流れていく液体は、やっぱり色も濃度も牛乳なんですね。・・・かなりヤバイかも。

女性である私だって、悩殺されかかっているのだから、男性やいかに。
テレビドラマには絶望してパソコンの前にばかり座っている日本の男性諸君、君たちを元気にするドラマもあるよ。(そうだ単身赴任の夫にも教えてあげよう。忠輔志願になりそうだけど)。

【奇跡の巨乳美女軍団、その来歴】

実は私は女子プロは何にも知らないので、彼女達の肉体美がただの巨乳モデルのそれなのか、本格的なスポーツ格闘技体型なのか、それはわからない。
ちょっと上腕がタプッと見える人もいるので、巨乳モデルを集めてきたのかしら・・・と思った。それにしては(特撮を使っているにせよ)動きがみごと。

そうだ調べてみよう・・・。(ウィキペディアに頼る)

うむむむむ・・・・。
以下、キャラクターとともに紹介します。

役名「牧原いつか」。
エルパラのエースでプロレスへの思い入れが強い。超短気。
愛川ゆず季。
28歳。プロレスラー、グラビアアイドル、タレント。
大きくパッチリとした瞳、バスト100cmの爆乳とクラシックバレエで鍛えたしなやかで柔軟な肉体を引っさげて水着グラビアデビューすると途端に複数の男性誌で表紙や巻頭グラビアを飾る人気グラビアアイドルの1人となる。
映画出演歴『爆乳戦隊パイレンジャー』。なるほど。

なんと、彼女のためにあるような役じゃないですか!

役名「如月冴江」。
もと空手の有名選手。二話ではひとつ壁を越える。
お色気ポイントは低いが、格闘家らしさと大食い度は一番か。
武田梨奈
20歳。「女優、タレント」とあるが、やはり堂々たる空手歴が!
10歳の頃、空手大会に出場した父の負ける姿を目にし、空手道場に入門。その後様々な大会で実績を残す。

なんと、まさに彼女のためにあるような役じゃないですか!(二度目)
前季のドラマ『IS』にも出演してたとのこと。そういえば見たような・・・。

役名棚橋万里子(リングネームはマリリン・ターナー)。
リングでは悪役だが、天然お姉さん。忠輔の目の前でヒモパンを脱いでニッコリしたり、寝ている忠輔を下着でまたぐ。リングでも一番お色気サービスに抵抗がない。
澤山璃奈
23歳。ファッションモデル、タレント、フィギュアスケート女子シングル及びアイスダンス選手。
・・・なんと現役スケート選手なり!おまけに法政大学文学部心理学科卒。

役名浅野陽向。一番新入りで、笑顔が可愛い。リングではお決まりの学校ブルマー姿で登場。大股開かされて「恥ずかし責め」をされる役。忠輔が来る前は雑用を一身に押し付けられていた。
中村静香
23歳。タレント、グラビアアイドル。美少女クラブ31、ティーンエイジクラブのメンバー。オスカープロモーション所属。(この辺についてはきのこは全く知りません)
この子だけはスポーツ実績がないけれど、筋トレが趣味でFカップとのこと。それにしても可愛い。『ヨシヒコ』にも出ていたらしい。

そう言えば『IS』も『ヨシヒコ』もテレビ東京。ひなたと冴江を中村とエルパラ本格出演のために使っていた?)

うんうん、ただの巨乳タレントを集めてきたんじゃないことがよくわかりました。彼女たちの肉体に感動している自分の感覚にも、ちょっとまともな説明がついたかも・・・。
四肢のたくましさや、腹筋や背筋のみごとさも納得。スポーツをすると筋肉質になってバストが小さくなる、というのは俗説だったのか?そっちも保つようトレーニングケアしているのか??

若くて美人で巨乳でプロ並みの運動神経、四拍子そろったメンバーがよくぞ揃ってくれたものです。
調べてみると写真集など出ているし、どの子にも万単位の熱心な男性ファンがついてる感じだけれど、一般的知名度は低い(と思う)。彼女達のこのドラマにかける意気込みも、これで大納得できる。

ドラマの中で彼女達は、プロレスをやりたいけれど実際はお色気コスプレショーみたいなものをやらざるを得ない。その葛藤が、スポーツ選手や女優を目指しながらキワモノアイドルになっている境遇に重なる。
いや実際にそういう葛藤があるのかどうかはわからないが、視聴者に対するリアリティ、アピール度は強い。


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Posted at 13:56 / ドラマ ア行 / この記事のURL
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シネマ歌舞伎版『大江戸りびんぐでっど』 / 2010年10月21日(木)
シネマ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』

この秋は映画三昧の感ありです。
舞台好きには嬉しい企画も見逃せません。
ゲキシネに続き、シネマ歌舞伎を観てきました。

宮藤官九郎脚本・演出という超異色歌舞伎。
昨年暮れに歌舞伎座さよなら公演(って、ずいぶんたくさんあったけど)の夜の部にて上演。

昨年まで歌舞伎は遠い遠い世界だったんですが、TVナビの耕史君対談で愛之助さんのBLの香気漂う歌舞伎をどうしても観たくなり、今年はじめて生歌舞伎(染五郎×愛之助の『染模様恩愛御書』初体験。
また四谷怪談に憑かれた人間として、澤潟屋一門の『四谷怪談忠臣蔵』と、勘太郎×海老蔵の『東海道四谷怪談』
)の二作にも足を運び、結局半年の間に3本も堪能しました。

その頃、クドカン大好きの私がふと「ああ、クドカンが歌舞伎の脚本書いたらいいなぁ・・・」と妄想し、そしたらすでに実現していたという、おマヌケないきさつがありました(汗汗)。

ああ、『大江戸りびんぐでっど』なんて作品があると知っていたら、今なら何があろうと行ったのに・・・知らなかったんだもん。
もはや後の祭り・・・かと悔しがっていたら、すぐシネマ歌舞伎になるという話が出て、ほくほくしながら公開を待っていたというわけです。

ネットで(生歌舞伎舞台のほうの)感想を読み、やや厳しい批判も目にしましたが、もちろんそんなことは全然気になりまっせん!

その上、今をときめく歌舞伎役者が総揚げかっ!???と思うほどの顔ぶれ。

市川染五郎(高麗屋)、中村勘三郎・勘太郎・七之助(中村屋)、市川猿弥(澤潟屋)、坂東三津五郎・弥十郎(大和屋)、市村萬次郎(橘屋)、片岡市蔵・亀蔵(松島屋)、中村獅童(萬屋)、中村橋之助・扇雀・福助(成駒屋)・・・。

出演者欄を見ると、まだまだおびただしいまでに中村市川姓が並んでいるから(ゴメン、知らない分野なので)、群舞する「ぞんび」連の端々にいたるまで純然たる歌舞伎役者であるらしい。

このソウソウたる面々が、クドカンの「ぞんび歌舞伎」に出演たあ、粋だねえ・・・!(というか、「いいのか?」とも思ってしまう)
宮藤さんが演出もしたって、よくぞ歌舞伎座でこの面々に・・・。

クドカンの言葉。
>やることはやった。面白いと思う。歌舞伎かどうかはわからない。
>でも現代の歌舞伎俳優とスタッフが面白がって本気で作ったこの作品がもし歌舞伎じゃないとしたら、俺は一生歌舞伎がなんだかわからないと思う。

(歌舞伎座公演時のパンフからの抜粋だそうです)

映画のパンフでは
>公演期間中、お客さんのこんな声を良く聞きました。
>「私は面白かったですよ」
>「は」という、たった一文字が負の想像力をかき立てます。
>(中略)僕は心の中でこう答えるのが精一杯でした。
>「あなたが面白かったのなら、それが何よりです、ありがとう」
>歌舞伎かどうかは・・・もうどうでも良くなっちゃいました。

(千秋楽のカーテンコールで染五郎さんが「これは歌舞伎です!」と言ってくださったそうですが)

私も、シネマ歌舞伎を観た後、「これは果たして歌舞伎かどうか」はどうでも良くなりました。

なんとなく、これまで観た歌舞伎のしっくり来ない部分をカチリと埋めてくれ、歌舞伎の新しい未来を拓いてくれたように感じる作品でもある。

・・・と同時に、せっかく歌舞伎という新しい世界に分け入ったばかりで「約束事」や「古典」の知的部分をかじって面白さを感じ始めたところなのに、『りびんぐでっど』は歌舞伎を自分に馴れ親しんだ世界に引き寄せてしまうようで・・・・。笑え過ぎ、わかり過ぎるところがちょっと残念なような・・・・複雑な気分にもなりました。

前置きが長くなりました。以下感想。
以下、ネタバレありです。












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Posted at 22:53 / ドラマ ア行 / この記事のURL
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ラインを越えました・・・(『熱捜』最終回@) / 2010年09月22日(水)
『熱海の捜査官』最終回感想@

「予測不能な最悪の結末」??(副題)
いやいや、ラインを越えて別な世界に行ってしまった最終回の『熱海の捜査官』。

土曜日の朝に録画で見て以来、何度も衝撃の連続。
完全にやられました。脱帽。
三連休はどこで何をしていても南熱海の迷宮にいるようでした。
(最終回から始まる物語は、『組!』だけじゃなかったかも・・・)。

【初見時の印象】

まず、お粗末ながら初見時に感じたこと・・・・。

第7回から引き続く北島×平坂の銃撃戦でどどど〜〜んと盛り上がり、息も付かせぬ展開。
そしてやっぱり、窮地に陥った北島のもとにヒーロー星崎剣三登場!!
萌えました〜〜!闇から射ち込まれた星崎唯一(?)の銃撃。闇に浮かぶ凛々しき星崎さんの顔。銃口からけぶる硝煙すらセクスィ〜〜。

「ふざけるなよ。君に何かあったらどうするんだよ!君を素子さんと同じ目に合わせたくないんだ!!」
星崎さんらしからぬ大声。きゃあ〜〜〜言われてみたいざます〜〜!!

で、SSNSの地下で行方不明の三人が見つかる。
おお!なんだか懐かしき人体実験モノを思わせる生命維持装置・・・ガラスの中の植物状態の美少女・・・既視感のある乱歩の猟奇世界みたいで(趣味なので)ゾクゾクします。

でも、早々に犯人は平坂と決定したのがあっけない感じもあり。真犯人は別にいるんじゃないか、以前感じたように、警察トリオや旅館の主人を含めた南熱海住民全員が犯人じゃないのかなぁとか・・・。

その後ややゆるい雰囲気でちょっと一息。
「朝からラーメン。食べるぜハイウェイ♪」のグレースエット着用のダンスにはかなり興奮。オダギリファンには「TUTAYAのバナナ」以来の衝撃ともいえる、初見時の一番のハイライト(浅くてスマン)。

しかし、事件解決に向かうと思わせて実は、どんどん霧が濃くなり、わからない謎がいくつも立ち上がってきた。

時間が終わりに近づくにつれて、これは絶対に解決する気なんてないって確信しちゃいましたね。最初から見直したらもう少しわかるかもしれないけれど、このままだと普通わかんないよなぁ・・・
えっ「2」って、やっぱり続編のこと?なぁんだ・・・だいたい、わかりましたよ。
(注:残り時間10分ほどの地点、三木マジックに完全に引っかかっている)

しかしラスト近く、死んだ運転手新宮寺が現れた時にはいきなり他の世界が姿を現したような衝撃。
共犯者が東雲に確定してからは、「うわ、うわ、うわ、こ、このドラマは・・・・!!!!」と遅ればせながら心臓がバクバク。

そしてドラマ史上に残るような印象的なラストシーン。
坂道に後ろ手で腕組みをし、背中でバスを待つ星崎さん(いつも立ち姿が美しい)。
新宮寺と東雲が乗ったバスがやってくる。
ビシッと決めたダークスーツの胸に、オレンジ色の「ネズミ大将」をつけた星崎さん(破魔のアイテムを身に着けた冥府へ赴く戦士のよう)、わずかに微笑んでバスに乗り込む。痺れるほど美しくてカッコいい。

三人を乗せたバスは産道のような細いトンネルに入り・・・。
東雲「星崎さん、今どこに居るかわかってますか?」
東雲の耳に耳打ちする星崎さん。イエスノーランプがブルーに光る。
東雲「今、ラインを越えました」

トンネルの先のまぶしい光に、オダギリさんの顔がホワイトアウトしていって、終了。

ううううう・・・なんだか理解できないながら震えが来るような結末。

まあ細かいことは見直してから考えるとして・・・と棚上げにしつつ、その時は以下のように思いました。

第一回でマーブルのチュッパチャップスが暗示していたように、南熱海の住民の中には、生者と死者が入り混じっている。
中つ国(=南熱海)とは神話では現世を指していたと思うが、ドラマ内では現世とあの世の境目みたいな場所なんじゃないか・・・。
そして何らかの手段で一度あの世へ行き(死を体験し)、そこから出てくることのできた東雲と新宮寺(もっと居るかもしれないが)は、南熱海のある場所(トンネル等)をくぐって「次のステージ(2)」と南熱海を行き来できる存在なんじゃないかと。

「あとは2が何かを確かめるだけね」と占部さんが書きのこしていたように、「ラインを越えること」は、「2」ステージへ行くこと。
しかし「2」が何かは、わからない。星崎はトンネルの先に行ったまま戻ってこれないかもしれないし、新宮寺のように異形の存在(ミスター2?)として北島のもとへ戻ってくるのかもしれない。

【反省いろいろ】

わからないながらとにかく凄い最終回に接して、これまで書いてきたことを思い返していろいろ反省。

反省T
まずは栗山さんゴメン!第一回の感想で批判的なことを書いてしまいましたが(それは嘘ではないけれど)、終わってみると本当にこのドラマにピタリ。
冷たさのある美しさと、それが揺らいで弱さを漂わせた時のギャップがもうたまらない。
平坂との銃撃戦、窮地に追い詰められた時の栗山千秋の目はサイッコウですね。
当初の「ギャグがかみ合わない感じ」も、思い返せば北島さんの現世的の感覚が他の三人とミスマッチなのは狙ったのかも。その後、どんなにばかばかしいセリフやギャグが与えられても、基本の美しさは崩れない。「なんちゃって」でしっかりマンガチックな表情をするところも、桂東さんと「てしてしてし・・」するところも良かったです。

そして今回は、昏睡する平坂にかけるセリフ「目を覚ましたら、話してくれますか」も良かったし、星崎喪失の予感におびえ、分抗マンションで星崎にしがみついて泣きじゃくるシーンがいじらしかった、最後永遠の森学園の正面で「私を置いていかないで・・・」と立ち尽くすあたりの悲痛な演技、切なくて素晴らしかったです。

反省U
ずっと「細かいコネタ拾い(看板の字だの、壁の張り紙だの、ナンバープレートだのを見つけて喜ぶこと)は趣味じゃない」と、言ってきました・・・。
しかし本作において、ほとんどのコネタはギャグじゃなく(そもそもこのドラマ、今思えば全然ギャグではない)、ほとんどが真相を指し示す標識みたいなものだったように思える。

もう、くどいほど散らばってる。今思うと、何でその時気づかなかったのか・・・と悔しいくらい。「2」のしつこさもすごいし。意味深な地名やナンバーにもいくつも気づいていた。
古代史ファンですから、「平坂」が日本神話にある(実際出雲に行ったときそういうバス停があって思わず降りてしまった)黄泉津比良坂(よもつひらさか)だということもすぐ想起した。
特別なものだと思えなかったのは、その他にも思わせぶりな人名が多すぎたから。人名変換が面倒くさくて、サカゼンさんとかサワラギさんとかカタカナ表記で済ましてました。これもナメてましたごめんなさい!

三木さんの注文どおり引っかかって深読みするのも妙にシャクな気がして、固有名詞は洒落と取って、まともに取り上げなかったんですよね・・・。
三木監督、多分自分の作品を「ゆるギャグ」とか「コネタ満載」とか言われることに不満だったんじゃないかなぁ。
しかしもともと、アドリブも改変もほとんど許されないほど完成度の高い緻密な脚本。その上『熱捜』では、コネタだって全話見返したくなるくらいリンク度が高い。

もう『熱捜』からは三木ワールドは別なステージ。
『時効警察』の方が面白いとかつい比べてしまったけれど、全然違う話。
映画『図鑑に載っていない虫』と相似点が多いけれど、『図鑑』はずっとわかりやすい。『熱捜』ははるかに「ラインを越えて」いると思う。
しかしテーマが「死後の世界」「臨死体験」というところは同じ。このテーマがどれだけ三木監督の中で主要なものか思い知りました。

全八話の本格ミステリーであり、めちゃくちゃ楽しめるドラマであり、なにかアーティステッィクなオブジェのように謎めいて心に残り続ける・・・。
ドラマでこんなものが作れるんだ・・・と感服。

【ネットステージはおおさわぎ?】

さて、この後は、公式ページのBBSを読んで大いに触発された点を書いていきます。

最終回「最悪の結末?」かと思わされたその終了の瞬間から、事件は始まっていたのです。ああ、すべては三木監督の狙い通りの展開。
「ぜんぜんわからな〜い」から、少しずつ「説得力を持つ解釈」が流布し始め、じわじわと感動・支持派が増えていく。多分伝説のドラマになるコース。


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Posted at 02:55 / ドラマ ア行 / この記事のURL
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『うぬぼれ刑事』最終回ベストテン / 2010年09月20日(月)

2010夏ドラマ金曜決戦は、最終回に到ってすごい接戦になりました。
安泰かと思われた『うぬ刑事』を『熱捜』が猛追。私の中でのレースは写真判定中という勢い。
『熱捜』を見るのが翌日になったため、オフィシャルブックを買いに行くのが一日出遅れ、そのために19日近所の本屋を三軒回ってもどこも売り切れでゲットできなかった・・・・というくらい。

『熱捜』について書くのはちょっと時間を要しそうなので、まずは愛する『うぬぼれ刑事』最終回から。

最終回「赤い彗星」(ちょっとタイトルの意味わからなかったですが)は、1,2回に続き、クドカン自ら演出とのこと。
ここのところの停滞感に若干不満点も書いてきましたが、最終回は大満足の回になりました。

喜ばせてもらったところはいろいろあるんですが・・・・お祭り的にベストテン形式で行かせていただきます。

第10位 松岡さんの変装

韓国の芸術評論家、イー・ケメンとして登場。
「あの、これ、出し入れ。(差し入れ)イーの大好きな、トッティフルッティ」
「サングラス交換しましょう!」と市太郎を素顔にして、穴井さんが撮影。素晴らしい連携プレーでした。
最終回、うぬぼれ5のナイスな変装はたくさんありましたが、これが特にツボった。

第9位 なんとなくゴリラなうぬぼれ

大衆演劇と結婚式の美しいうぬぼれも見られたけれど、なぜかどんどんゴリラっぽい変な動作になってしまっていくうぬぼれ・・・。
うぬぼれダンスの時も、最後に里恵が去っていって泣かないつもりがやっぱり泣いちゃうところでも。

ダンスや指輪を出すシーンで、思いっきりこっちにケツを突き出すのも何なんでしょうか?ズボンのケツが切れそう。下着のラインも見えそう。
知らないうちにすっかり慣れてしまったけど、冷静に考えると相当にダイナマイトに変な主人公でした。

第8位 もう満面の笑みしかない町田部長さん

いつもグッジョブな町田さんですが、もはや何があっても満面の笑みしかない。うぬぼれの掟破りな結婚式にも登戸さんと一緒にニコニコ参列。やや疑問を感じてるふりをしてますが。
登戸さんと小山さんの不倫の結末も個人的には見たかったです。
南さんにも、焼きそばのお湯をかけるだけでなく、なんか希望のカケラをかけてあげて欲しかった・・・。

第7位サダメッちの一座入門

うぬぼれ指令により、サダメが一座に潜入捜査。ワクワクでした。
最初から「本城です。今日から市太郎さんのシモの世話をします」

二人でサウナで汗だくになってるシーンがサービスでした。
しかしここでサダメが発見。自分が第一話のうぬぼれ刑事をやってたとき、主犯格の人物の足を撃っていた。市太郎のその位置に、大きな傷跡。
「お前うるさいよ気配が」「それから一応、座長、ゲイだから」
市太郎がいろいろ言ってますが、サダメちゃんは傷跡と市太郎の顔から目が放せません。「えっなんか言いました?」

市太郎が去り際に、「自分の後釜は、サダノ介に・・・」。

第6位 大衆演劇のゴールデンカップル

『真夜中の弥次さん喜多さん』ファンのきのこ大喜び。
うぬぼれと市太郎の舞台でのラブシーンが見られました。

妄想の中ですっかり大衆演劇の男役の姿に変身したうぬぼれ。
しっぽりと恋愛シーンを演じる長瀬君、白塗り化粧もばっちり似合ってうっつくしいんですけど!!
そのまま時代劇スターになってもいいくらい。
また当然ながら七之助さんの美しさ・・・所作の色っぽさは垂涎です。
ああ、この二人の舞台シーン、もっと見たいもっと見たい・・・と思っているうちに終わってしまう・・・。

正式な「恋愛遍歴」に入るのかな?プロポーズなしのサービス恋愛みたいでもありましたが、ちゃんとパララパララパララ・・・はやってくださいました。

第5位 うぬぼれの本名判明

中盤で葉蔵が「おのれは・・・」と言ってるのでもしやと思っていたのですが、最後には婚姻届にも明記されてました。
小暮己(こぐれ・おのれ)。
「おのれ」は「アイ」だからぴったりだけど、なんで小暮?里恵はの苗字日暮(ひぐらし。公式では「にっぽ」とルビが打ってあったようだが・・・)と似てるのはなぜなんだろう?
あと、ひばり銀行事件の回想シーン(うぬぼれバージョン)で、町田さんが「こぐれ〜〜〜!!」って叫んでいるのにびっくり。思わず以前の映像(サダメバージョン)にはなかったです。

第4位 父葉蔵との親子愛

所沢を去る夜に、派手な服装で訥々と語る西田さんの福島弁が良かった。
うぬぼれ出生時のエピソード、「おっぱいでっけ〜!!」(byサダメ)も面白かったけれど、その後。

・・・最後に真面目な話して帰っか。
(おのれは)人一倍優しい子だから、感情移入しすぎて間違った方向に行っちまうんじゃねえかと心配だった。予感は的中したが、間違ってはいなかった。
罪を犯す人間は何が正しいのかよーく理解してるんだよ。そんな人間を追い込んで豚箱に入れて何が変わるだよ。
お前は違う。お前は、許す。そして本気で、愛す。
結果はどうあれ、悪い気はしねえと思うぞ。人生棄てたもんでねって思うべ。
だから幸せだよ、おのれに捕まった犯人には未来があんだもの。

うなずきながら聞き入ってしまった。うぬぼれの生き方を、一番わかってくれていた葉蔵。
あまりに親子仲が良すぎるのも結婚の妨げではありますが、この息子、図体はでかくてもあまりに可愛いもんなぁ・・・・。

◆◆◆
さあーて、ベスト3はちょっと細かく書いていきますよー!!


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パジャマでゲイゲイゲイ〜 『うぬぼれ刑事』第10回 / 2010年09月14日(火)
うぬぼれ刑事第10回「姉妹坂」

うぬぼれ刑事もあと1回、『弥次喜多』で長瀬君と愛し合った中村七之助さんのゲスト「赤い彗星」で終わりますね〜。

サミシイ〜〜〜〜〜ッ!!!

けれど、今回は少し辛口感想を書きます。
前半サゲ進行、後半アゲ進行になりましたので、どうぞよろしく)

【うぬぼれ・愛への疑問】

里恵との恋心が再燃しているせいが大きいんだけど、前回と今回は特に、そんなに強烈に相手女性に恋したようには思えないんですよね。(その前から少しずつ思っていたけど)
今回は、母親役明日香(石田ゆり子)の、鎖骨や骨格にフェティッシュ的な愛着を感じているわけですが、ゆり子の行動には割合厳しく、共感は感じていないように見える。(石田ゆり子メチャ可愛かったですけどね〜若い服も髪形も似合ってたし)

樋口可南子のときは、うぬぼれメンバーにどんなに女性の悪口を言われても、「ますます惚れ直しました」と惚れ燃料にしてしまうほどだったのに。

今回は「プロポーズはないな」とナイス・ボス町田さんが言ってたじゃないですか。
それでもパターンを強行したうぬぼれはうぬぼれらしくもあるんだけど、そこに若干のムリヤリ感を感じました。そこに愛はあるのかい??

前回焼きそばの試食販売をしている里恵に「今でも君のことを愛しているからだ!!」と告げてからは、どうしても真実味が減じてしまう。

プールの排水口に流れたかもしれない婚約指輪を「高かったのに〜」というのもなんだか・・・。もしも同じ指輪を10回使っているのだとしたら、安いじゃないですか。
じゃないにしても、振られたときに指輪の心配などするのは、「うぬぼれ」っぽくないような・・・。

むしろ逆に一度くらい、うぬぼれに悩んで欲しいような気がする。
「僕は愛するこの女性に、逮捕状を突きつけるべきか、刑事の職をなげうつことになっても婚姻届を捧げるべきか」。

私が犯人なら、心の中で慟哭しながら逮捕状を出してくれた方が愛を感じる。

・・・つうか、今回あたりのうぬぼれ君だったら、断固逮捕状を選びますわ。

コバカにするのもいい加減にせえよ!!情けで結婚してもらうくらいなら豚箱はいったるわ!!(あ、明日香さんのキャラじゃなくなっちゃった)

う〜ん、感情移入できた前半の方の回なら違ったんですよ。
「こんな自分」との結婚を、職を投げうってでも願ってくれたうぬぼれの愛(うぬぼれから来る勘違いに過ぎないとしても)に感動し、それによってようやく自分の恨みや執着や憎しみのような感情から解き放たれて、手錠をかけてもらいう覚悟ができて両手を差し出す。

このラストシーンがなんかグッと来たんですよ。
カタルシスというか、「浄化作用」があったんですよ。

これまでの自分の人生に足りなかったものは、「愛」・・・というより「自分を心から愛してくれる人」だったことに、最後に気づかせてくれ、心から「ありがとう、うぬぼれさん」と言える気がした。(特に第2回はそうだったと思う)うぬぼれは白いスーツで変なダンスをしながら現れるおかしな王子様だったんですよ。

けれどここ数回は、こいつ舞い上がって(うぬぼれて)るだけで、別にそんなに私を愛しいてるわけじゃないな、って感じるもの。(前回「だって、僕ですよ!」というのも侘しかった)
もしも「こんな奴のプロポーズ受けるくらいなら逮捕された方がマシ」状態となってるとしたら、浄化作用も何もなし、悲しすぎるじゃないですか??

振られたあとの号泣する口の形も、可愛かったんだけどこのごろは若干マンネリも感じるし。あまりに幼児っぽすぎるような。

【ワンパターンは壊さない?】

また、クドカン得意の「パターン壊し、世界観壊し」があるかも・・・と思っていたのですが、それもなし。

物語全体を通じて、意外な転換がなかったのが、むしろ意外でした。
ゴールデンな「お約束」を作って変奏させていくのは予想通りだけど、クドカンのことだから自分の作った安定した「お約束」をどこかで壊しにかかるように思っていたので・・・・。
『未来講師めぐる』で橋本じゅんの登場後ドラマのカラーが不穏なものに一気に変化したように、

このところややネタ切れの気配もありまして、この路線のままではこの辺で終わるしかないかも・・・・。
しかしもう最終回を残すだけなので、着地点の模索となるだけ・・・だなあ。

「恋愛における弱者に捧げる愛」を影のテーマとして、「ブス論」「バカ論」「ババァ論」「デブ論」等々・・・・を繰り広げてくれるんじゃないか・・・・という妄想的期待も、もはや実現可能性は低い。愛を持って突き詰めてくれれば面白いと思ったんですが。

もちろん、「パターン踏襲」でもすごく楽しませてもらったし、毎週「金曜日になればうぬぼれ刑事が観られる」というのが一週間の元気の源になっていたくらいですから、大好きは大好きなんですが・・・・。

「文句なし!最高!IWGPも木更津もT&Dも凌いだ!」とまでは言えない・・・と思う(現時点では)。


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しょっぱい女の苦い恋 『うぬぼれ刑事』第9回 / 2010年09月04日(土)
『うぬぼれ刑事』第9回「強火」。

葉蔵の「さあ、残すところあと3回、張り切ってまいりましょう!!」
が、寂しさを掻き立てます。

葉蔵のナレーションに「僕女好きじゃないよ!」と振り返るうぬぼれ。
「女好き」なんじゃなく「超恋愛体質」なのだそうだ。
けれど、「自分好き」であろうと思われる。

今回ももちろん、いろいろ楽しかった!

アイアムアイの会話はいいなぁ。
穴井さんがメガネを取るとサダメのおばあちゃんそっくりになるんだって。
メガネを取って「サダメ。」と語りかけると、まさに「リアルに居そうなおばあちゃん顔」。嬉しそうなサダメッちがなんども「おばあちゃん。」と呼びかけ、「サダメ。」サダメっち、「僕、おばあちゃんっ子だったから」ってなんと満面の嬉しげな微笑であることか。

それにしても、サダメッちはどんどんアタマ空っぽになっていくなぁ・・・。
妻の上京に脅える葉蔵が栗橋先生にしばらく泊めてくれと頼む。
うぬぼれ「それは失礼ですよ」。
穴井「そういう時は最下層の人間に頼まないと」。
皆の視線がサダメに。
「来ます?ネットカフェですけど」

翌日葉蔵がとびっきりダサい格好で現れたが、もちろんサダメの私服。
私服もねぐらも否定され、好意をことごとく無にされても、少しも満面の笑みを崩さないサダメッち。
ラストシーンに登場した時のサダメの超空気を読まない発言も、笑いました〜〜「えっオレ?」とか「えっ刑事さん行くの?」とか。
大丈夫なのか。もはやペット並みの知的能力しかない?

あと二回では、うぬぼれ4の発展も限られてるなぁ・・・。
今回も泣きながらアイアムアイにやってきたうぬぼれ。
振られたての男に、ここほど優しい空間はないよなあ。。
サダメは背中ポンポンしてくれる。
松岡さんはいつも鮮やかでトッティフルッティを薦めてくれる。
何時まででも居られるらしいし・・・。

天使のようなサダメと松岡さんに、今後見せ場や発展があるんだろうか。
「もはやうぬぼれてすらいない」から「どっかで取り戻さなくては」とクドカンが言ってた穴井さんですが、ナイスなおばあちゃん属性でわずかに取り戻したのか?

このメンバーと離れたくないよお・・・。
『木更津キャッツアイ』や『IWGP』みたいに、スペシャル続編等々作られる可能性はあるかな??

【ブスは年増より難しい?】

しかしながら今回の『うぬぼれ刑事』は、なんとなく重くなかったですか?
なんとなく、いつものようにはカラッと笑えない部分があった。
微妙に苦いというか、引っ掛かるというか・・・。

一つには、親子のじっとりが前面に出てるからもある。
所沢のマンションで父と母とちゃぶ台で夕食を食べて、そのあったかさ、懐かしさ、にぎやかさに泣くうぬぼれには、ちょっと違和感を感じる。
父と二人でけんかしながら暮らしてるのはいいんだけど。
警視庁のエライ人、本田博太郎さんの娘を思う心(保身だけにも見えるけれど、娘を不憫に思う気持ちもあると思う)も、なんとなく切ない。

でもやはり一番の原因は、ヒロインである図書館員「知世さん」が「地味で、暗くて、若くない」からなんだと思う。(光浦さんの演技の重たさもあるかもしれないが、まあそれは大目に見るとしても)

私だけかもしれないけれど、このドラマには「ブス論」的なものを感じてきた。それは強まるばかり。
第五回の感想「愛すべきブス婦警たち」
http://yaplog.jp/kinoko2006kun/archive/905
と、第六回の感想「やさしさに満ちた、ブス論とバカ論」
http://yaplog.jp/kinoko2006kun/archive/908

でも書いてきたけれど、今回もまたそれが発展してる。(ように思う)

大好きなアイアムアイが、女子にはきつい「雨夜の品定め」的な空気を漂わす。
いい女がテーマで、みんなが「うぬぼれだけど実はもてないダメ男」なら、こんな空気は生まれないのに。

ずっとうぬぼれの惚れる相手は一応「美人」だった。「ババァ」の方は65歳三田佳子を筆頭に、相当平均年齢が高く、しっかりヒロインとしてさほどの違和感はなかった。衆論である「アイアムアイトーク」でも「年齢なんて関係ない!」と認知されていたのである。「バカ」の方は、むしろ可愛いとプラス評価にまでなってる。

ブスもバカもババァもデブも(規制されていないにしても)差別語の一種だが、普遍的に差別心を持つ人間を愛して向き合うところが、つかこうへいにも通じるクドカンの特性の一つじゃないかなあ。

さて、ブス。
不美人な見合い写真に「いいところを探す」の、「男って優しいからさ」(穴井談)なんでしょうか。やっぱり、憐れみや優越感が入ってるんじゃないでしょうか。
一人はっきり「地味」と言い切って写真を閉じる、栗橋先生が一番正直かも。

しかしこの「地味」な知世に、うぬぼれは惚れてしまった。

【今回の「恋落ち」プロセスは複雑?】

はじめは里恵相手にこう言っていた。
「彼女は警視庁の実力者の娘だ。結婚は免れないだろう。(この言い方も、うぬぼれらしくなくて違和感)
けれど宣言する。僕は彼女に1ミリもときめいていないし、今後も好きにならない自信がある。なぜなら、今でも君を・・・」(せっかく告白したのに、サイレンの音にかき消される)

しかし見合いの席、ファンファーレが鳴った。
パララパララパララパラララ〜〜〜♪
このときは取り落とした湯飲みを危うくキャッチする。
お見合いで湯飲みをこぼしかける。
パラらパラら・・
>あれ?あれあれあれ・・・?
>僕の中で意見がわれ始めている。
>わりといいですね。
>でも地味ですよ。

うぬぼれの頭の中、落語が上演されてる。八つぁんも熊さんも大家さんも全部自演で。(タイガー&ドラゴンを思い出して、狂喜した方も多いはず!)

そして、知世さんがメガネをかけて鍋にチャッカマンで火をつけたとき、うぬぼれの心に本気の火がつく。
(これじゃただのメガネフェチ男だが、もうなんでもいいんだね)

で、惚れた自覚と共にいつものようにタイトル。


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『うぬぼれ刑事』公式本と、第8回「大物感」 / 2010年08月28日(土)
【なななななんと「うぬ刑事」公式本!!!】

暑さ始まりに暑さに終わった週の金曜日、エキナカの本屋に立ち寄る。

その本はごくひっそりと、平置きにもされず表紙すら見せず、地味な背表紙を私に向けていた。

―うぬぼれ刑事 公式本
頭の中では「パララパララパララパラララ〜〜〜」(うぬぼれが女性に惚れたときの音)

こんな本、出てた?
TV誌等ではなく、ロッキンオン編集。
税込1600円。

表紙もうぬぼれがムスッとした写真に、タイトル文字だけのシンプルすぎるもの。
裏表紙には、カウンターに横一列で座って片肘を着いた「うぬぼれ5」の真面目な顔。

ぴったりフィルムで覆われ、パラパラ見ることすらできなかったけれど、とにかく引っつかんでレジへ。
(このときの私の表情は、多分表紙のうぬぼれのごとき、シリアスな無表情)

ずっと『うぬぼれ刑事』のオフィシャルブックが出たらいいのになぁ・・・と思っていて、でも視聴率は二回以降平均8%台という信じられない低さ。
ドラマもあまりに気に入っちゃうと、視聴率なんて全然気にならないのだが、最近知って驚いた。
裏に三週連続(これも大好きだが)20世紀・・・がぶつけられていたとはいえ、『流星の絆』の平均16%に比べると、理解し難い。
私には裏録のための新しいDVDを購入すると言う選択肢はあっても、観ないと言う選択肢はない!!!

家に帰って調べたら、公式本は本日発売だったと言う・・・。
これは出会いだ。

CUT編集部のブログhttp://ro69.jp/blog/cut/page:3を見たら、一月前に情報があったみたいだけど、全然知らなかったんだもん・・・。


【おお、七之助さん!!】

内容は写真も活字もびっしり詰まってます。買って損は絶対なし!
範囲としては、第六回の小雪さんの回までで。
やはり第二回の蒼井優さんの回(クドカン演出二本目、埠頭でのダンスと崖の上で時々爆睡しながらのラストが素晴らしかった!)と、第六回は傑作だったのか、言及が多いように感じました。

いろいろな発見や感じたことはあるんですが、一番ニュースな情報はこれ・・・!!
なんと、中村七之助がゲスト・・・それもうぬぼれの恋の相手として登場するらしい!!!(116、127Pによる)

七之助さんといえば、『真夜中の弥次さん喜多さん』(クドカン映画で一番好き)で長瀬(弥次さん)の恋人役喜多さんとして登場した方!!
ホモ設定とはいえ、喜多さんは時々女性にも恋したり、あっちの世界に行っちゃったりして、弥次さんの心を千々に乱れさせる魔性を持ってました。二人の、粘っこさもあるのに好感度の高いラブシーンは、長瀬君のキャラゆえ。
その七之助さん再び!!というと、どうしても気分が昂揚してきます。

次回(第9回)のマドンナは光浦靖子さんだというし、その後かな?
マドンナと言えば「若くて綺麗」が相場ですが、『うぬぼれ』ではまず全員犯罪者。そして若くない(上はついに65歳)のマドンナが続々登場。さらに次回は「ブス(+ダサくて暗い)」もマドンナに参戦。ついには当然のようにオトコ!!ですね。
クドカンの、もはやなんのボーダーもない優しき恋愛世界が全開。

【うぬぼれ刑事のキャラとキャスティング】

まあ、詳しくは読んでいただければ・・・なんですが、うぬぼれがなぜダサいか、と言うあたりの宮藤さんと長瀬君の考えが面白かった。
「うぬぼれ」だから最初は「カッコつけてたほうがいいのかな」と思ってたけど、「ちょっと土臭い刑事なのに、精神的な面でうぬぼれてる方が絶対面白いなって思って」(長瀬君)。
外見は(丈の変な)グレーのスーツで、かばん斜め掛けにして、髪型もハンパな感じで、なのに心の中ではめちゃめちゃうぬぼれていて、つい動作や行動にそれが出てしまう・・・・大納得です!!
ファッションに凝らないのも、特に努力しなくても「自分はもてる」と思ってるからかも・・・。

他のキャストについても、いろいろな経緯が。
坂東三津五郎さんは、宮藤脚本の歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』で出演。
ぶっ飛んでる役で、それも余裕な感じだったそう。(この秋シネマ歌舞伎で見られます。ワクワク)

要さんは、やっぱりと思ったけれど、『流星の絆』での役が良かったんですね!!!
あのドラマの中で一番好きだった。そういえばあの若店長は「うぬぼれ」っぽかったですよね。
背は高くてカッコいいけど、服装はダサめで、本人はめちゃくちゃ真面目であるのに一番面白い。変なダンスはするし、プロポーズもするし、ふられるし、ヒロイン(戸田恵梨香)の犯行を解明したりもするし・・・・おお、思った以上に「うぬぼれ」じゃないですか。
でも今回はちゃんと脇役としてはまっていて、「オレがオレが」と前に出ようとするところもない。そういう加減が要潤のいいところなんだなぁ・・・・!

やはぎさんとも宮藤さん仕事経験があるそう。しかし穴井さんは第三話の傷心以降「もてないってことに気づき始めてる人」になっちゃって、「もはやうぬぼれてすらいない」ので、「どっかで取り戻さなくては」と思ってるそうです。(宮藤さん)

うぬぼれ俳優サダメは、「ほんとにイケメンの人がいいねって言ってたんですけど、今をときめく生田君をキャスティングできることになって」と磯山P。ジャニ系でも、宮藤ドラマにピタリとはまる長瀬君タイプと、どうもやっぱり合わないタイプがいると思うんですが、斗真君は十分クドカンコメディに向いてるなぁ〜。

◆◆◆◆◆◆◆

以下、『うぬぼれ刑事』第八回。
今回も見どころは最初から最後までぎっしりで書ききれないんですが、ちょっとだけ。


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淫靡と背徳の香り(『熱海』BC / 2010年08月22日(日)

『熱海の捜査官』第4回

さてさて、今のところ『うぬぼれ刑事』に完全にはまりまくってますが、「金曜決戦」のライバル、『熱海の捜査官』がパワーダウンしたわけではない。
どっちを愛してるかと問われればもちろん『うぬぼれ』ですが、『熱海』もまったく未知の体験のようなドラマで見どころ満載。目が離せませんぞ。

でもどんどん、淫靡なエロ方面に走ってますね。

【北島さん衝撃のセリフ「一度したくらいで」・・・】

第四回『北島紗英と、邪悪な者たち』で、一番衝撃だったのは、そう、このセリフでしょう。
「星崎さん、一度したくらいで、調子に乗らないでください」
・・・・。
北島さん、そんな整ったシャープな顔立ちで「した」って何ですか・・・・?
頭の中で「がーんがーんがーん・・・・」とショック音が鳴り響きました。

いやいや、これもまた例のゆるギャグで、カルタ取りをしたとか、柔道の試合をしたとか、そういうネタばらしがあるのかと思ってたのに・・・・それもなし。

そのあと、妙な雰囲気が車内に流れたじゃないですか・・・。
シートベルトが上手く締められなかった北島さんに星崎さんが黙って腕を回して締めてあげる様子とか、女子の萌える定番ポーズと言われる、車をバックさせるシーンとか、言葉がないだけに妙に親密っぽい。
南熱海署に着いてコーヒーを取りに行くときの思わせぶりな動線クロスとか・・・。

その後のケイトウさんの「定番いたずら攻撃」で、いったんその流れは切れたものの、このやり取りは錘のように心の底に沈んでしまった。
「した」と言っても、偶然のキスくらいであった・・・と思いたい。思わせてください。
もちろんケイトウさんの「不幸な上司の思い出」のように、視聴者を完全フェイクにかけたという可能性も残ってますが・・・・う〜〜ん。複雑なもやもや気分が晴れない。

【淫靡と背徳の南熱海】

だって、今回ますます南熱海の爛れきった人間関係が明らかになり、ちょっとうんざりするくらい・・・。

●ジュウナイさんは、陶芸教室のママの外に、「喫茶ボリューム」のナナコさんとも付き合ってたらしい(これは先週判明)。無骨っぽいジュウナイさんが・・・と思うとなんだか嫌。
●旅館の主人は、昔いた仲居さんに告白しようとしてたらしい。(ここはプラトニックっぽいけど)
胡散臭い方はもっと。
●先週のラストで教え子の美少年四十万の唇を奪う敷島先生(ナナコさんとともに、清潔感のない色気が売り)
●四十万がヌードモデルをやった理由は、「四人の女子が僕を愛していたから」だと言うし。
●その敷島先生はリーゼント庇付き運転手と、今週もバスの中で二人でこもってる。
●市長も土木課長もみんな援交陶芸教室の常連。
●へんなレゲエ男までカツラギミコと援交してたし。
こんな雰囲気だから、星崎さんも北島さんと平坂さんの仲を疑うの?

・・・・なんか一つも笑えないんですよ。
ギャグよりエロの方がだんだん突出してるみたい。

それも、共感を呼びやすい「モテたい!ヤリたい!」ではなく、男と女が相手の中に欲望を嗅ぎ当てるようにしてして関係を作っていく淫靡な雰囲気。どうも清潔感がなく背徳的で、それをカラッと笑わせてもらうような回路(エロ熟女のスケベ心が空回りしてるいうような)もドラマの中にできてない。

だからこそ、星崎さんは淫靡で背徳的な雰囲気の外側にいてくれないと。
ハードボイルドっぽくコートを着込んだ主人公くらいは、このドラマのエロエロ人間関係から自由であってほしかったんですよ。霧山さんと三日月ちゃんみたいに・・・。そうじゃないですか?
ねっとり感がへばりつくような雰囲気が続いたんで、最後の方で久々にサカゼンさんが登場し、乾いた機関銃のように「ダダダダダ・・・!」とセリフを飛ばしてくれたときは、嬉しかったなぁ!

【第4回あれこれ】

●そうそう、今回は「やりっぱなし追放の週」という素敵な企画で始まったんですよね。「カセットテープ」「蛇川方庵」「サワラギミコ」「ライン」「裸のデッサン」などなど。
おかげさまで大分見通しが良くなったものの、更なる霧の中に入った部分も。

あみだくじの結果はわからないけれど、星崎さんは永遠の森学園の人間関係担当?
美少年四十万君の告白。
「理由は、愛。四人とも僕を愛してくれたから」
それでいて、教師のくちづけも受けたという。
刑事にそれを語ったことで先生に体罰を受ける美少年。
ここも、大正ロマンを思わされるような耽美背徳路線でした。


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Posted at 15:13 / ドラマ ア行 / この記事のURL
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