連載開始『一刀斎夢録』

October 02 [Thu], 2008, 3:00
かわうそさんにコメント欄で教えて頂きました、『一刀斎夢録』第1回読んできました!
『週刊文春』で今回から連載スタートした浅田次郎の新選組小説です。

なにしろ、謎の隊士、斎藤一(異名多し)が主役らしいのですから、小躍りしちゃいますね。
第1回は本人の描写はなかったので脳内「オダギリ斎藤(ああ大好き・・・)」でいけるかどうかわからないのですが、30代も板についたオダギリジョーの斎藤一見たいなぁ・・・・。
特に飯盛山で土方さんと別れてからの会津戦のオダギリ斎藤が見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい・・・・・(念仏のように)。

と言っても、この一刀斎夢録がどの時代の斎藤さんを扱うのかはわかりません。

今回は、第1回は作者の立ち位置から入る知的クールな出だしでしたね。
子母澤寛の『新選組遺聞』の書かれた時代を振り返り、幕末から60年ほどしか経過していない昭和初期、まだ存命の隊士もいる時に良くこういうフィクションが造れたものだと感心してます。(『壬生義士伝』で思いっきり泣かせてくれた池田七三郎・・・稗田利八の話などが出てハッとしました)
ちなみに今太平洋戦争後60数年だが、この戦争に関して自由にフィクションなど描けば謝罪や発禁などの騒ぎになってもおかしくない。(なるほど〜)
・・・・などというところから入っていく。要するに、フィクションと史実の間に横たわる問題は歴史者を各作家にとって避けられないことでしょう。
そうして、斎藤一が口述し筆記されたという『夢録』の存在の真偽というあたりに入っていくのですが・・・・。

斎藤一と永倉新八の二人の長寿隊士を比べています。端座したまま往生したという斎藤さんの逸話もありました。永倉さんはいろんなところで書き、語り、たくさんの資料を残してくれた。それに比べて斎藤さんはきわめて語り残したことが少ない。

斎藤さんが会津の間者だった(新選組のお目付け役)という説は今では広く知られていますが、まだ真偽はわからない。
浅田さんは、土方さんを幕末の志士の1人と考え、だったら坂本竜馬などのようにその配下に岡田以蔵のような忠実な刺客がいることが自然だともいう。
ん〜、その路線もそそるけれど、そしたら沖田はどういう扱い?近藤さんはまた軽めになるの?でも浅田作品の近藤さんが単純だったためしがないしなぁ。

まだ一人の主要人物も登場していないけれど、謎の斎藤を浅田さんがどう解き明かして料理していくのか、ワクワクドキドキです。
【浅田版新選組三部作の終わり?】

しかし本当に三部作・・・今回で終わりなんでしょうか???
かつて三部作と聞いたような気はしますが、新選組大ファンの浅田さん、最終章なんて言わずにずっとずっと、一生書き続けていってほしいです。
一つ一つが本当に面白いし感動するし、解釈が新鮮だから・・・。

なにしろ、何度か書いてますが一作目『壬生義士伝』二作目『輪違屋糸里』も大好き。何度か読み返しているほどです。

『壬生義士伝』は長時間ドラマにも映画にもなりましたが、渡辺謙が主役吉村貫一郎を演じたドラマの方がずっと好きです。吉村とぶつかる斎藤一が竹中直人。土方さんは伊原剛志(佐々木様だけど違和感なし)。南部藩のこともドラマではたっぷり描かれてます。小説でも泣いたし、ドラマでも泣きまくりでした。
映画は『組!』にはまった後で見たので、堺山南さんが沖田君だったり、浩市鴨さんが斎藤さんだったりするのがどうしてもなじめなかった。

『輪違屋糸里』は昨年二夜連続でドラマ化されましたが正直ひどかった・・・。
狭量偏向感想『ワチガイヤイトサト』で切れまくってます。
原作をよーく読み返して、もう一度映像化してくれないかなあ・・・(もちろん山本耕史土方でとっくに脳内キャスティング済みですが、違っても原作イメージを裏切らなければいいです)。

小説に戻ると、三作とも手法が全然違うみたいですね。
いろんな人の聞き書きで綴った『壬生義士伝』。声に出して読みたくなり、そのたびに何度も何度も泣けてしまう部分がたくさんあるのです。(このクササが嫌いな人もいるでしょうけれど)
特に池田七三郎と斎藤一の回想部分に泣けました。(そう、斎藤さんはいつも浅田さんにとって注目度の高い隊士なのですね。)

京都時代の鴨暗殺までの短期間に限定し、島原のさんざめきを舞台に血なまぐさい時代を描いた『輪違屋糸里』。土方歳三を描いていながらけしてその内面を描かず、いろんな人の全く違った視点からとらえ、複雑で多面体の全く新しい土方像を描き出したのがとにかくすごい。

『一刀斎夢録』は今のところわかりませんが、ミステリー的な雰囲気もプンプンします。謎の隊士斎藤さんを描くのに、これはなかなかいい手法じゃないでしょうか。
それでも、斎藤さんをめぐる人間模様がどう描かれるのかが一番の注目点です。
もちろん土方さんとの関係がメインとなると思うのですが、近藤は沖田は山南は永倉は左之助は・・・・容保公は会津の人々は・・・・。どんなキャラでどんな関係性で登場するのか。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
トホホないいわけ。
いろいろ書いたわりに実は今号は買いませんでした・・・。

毎週この連載のために350円払い続けるのは今の状況ではムリ・・・。子供達の受験も迫ってるし(二人とも公立落ちて私立になったらまじ家計崩壊・・・)・・・というわけで、毎週立ち読みを決行しようと思う貧乏人でした。
浅田さん、単行本になったらAMAZONの中古出品を待たずにすぐに買いますからお許しを・・・・連載頑張ってください!!!
そういうわけで、すべてはうろ覚え。詳しくは本屋さんでお願いします。
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>週刊文春と新潮は毎週買っている、オジサンなかわうそです。
いいですねぇ!私もいつかは文春と新潮とあとスピリッツとモーニングを毎週買う生活をしたいとずっと思っているのですが、なかなか。旦那が買ってくればいいのになぁ。美容院に行ったときなどは週刊誌を貪り読んでます。文春は読むところ多いですよね。

>だからすみません、磐音さまは図書館の予約待ちです。
そうそう、磐音様は1冊の値段が高めですね。私は歴史小説好きの実家の父親が全部くれたので助かってます。(磐音様はくれるけれど、藤沢周平は絶対くれません)。小説としては、佐伯泰英より浅田次郎や司馬さんの方がやっぱり好きです。

>「浅田次郎さんの連載小説『一刀斎夢録』が始まりました。重厚かつ痛快、浅田新選組三部作の最終章にご期待ください。」そうですか。きっとまた描きたくなる(新三部作とか言って)と思っておきましょう。
>「土方歳三の奸計」ぞくぞくしますね。
ええ、ええ、ゾクゾクです。


ところで、今日はもう次の文春が出ていて第2回が読めましたね(一日紹介が遅れたため読み損ねた方々にはスミマセン)
〇〇中将(失念)というのは実在の人物なのかもわかりませんが、西多摩出身、最後に「天然理心流」が表れたときはすでに鳥肌ものでした。
乃木大将の自決とからめ、まさに「明治の終焉」の地点から60年前をみはるかす視点も小説の出だしとしては好きです・・・というか、二度と帰らぬ輝ける日々みたいなものへの思いがせつなく、それだけでもう泣きたいような気がしてきます(ハヤイぞ)
どんな話になるんでしょうね・・・。

by きのこ October 03 [Fri], 2008, 7:52

rukaさん、映画のほうの『壬生義士伝』も良かったですね。TV東京のドラマと、『新選組!』を見た後だったのであまり入れ込めませんでしたが、堺さんの沖田総司などはちょっと見たことのない堺さんで沖田君でした。
>中井貴一さんが演じた
お金をためる隊士役の
最後が特に涙を誘いますよね。

京都で人斬りをしていても、東北の南部岩手の貧乏侍で、空気を読まずに故郷自慢、女房子供自慢をして斎藤さんに嫌われますが、それなのにとんでもなく強かったですよね。最期は、場所といい死に方といいちょっと源さんを思わせます。
本の方はストーリーがより大きくて、また大泣きです。

Akiさんお久です。今頃庄内紀行のまとめ読み(ゴメン)をしています。素敵な旅になったようでよかったです!清川八郎の史跡など、庄内藩に嫁いだ私もめぐったことはなく、本当にいろいろと新鮮でした。また遊びに行きますね。

>アサダ氏ってのが微妙に引っかかりますが(滝汗)。
>なぜかこの作家さん作品に関しては、きのこさんと正反対の感想になってしまう気がするので(汗)

『輪違屋』に関しては見事に正反対で面白かったですね〜〜。(懐かしいです)
『壬生義士伝』もあんまり好みじゃないですか?アサダさんはあまりにも泣かせのツボを突いて来るので、「クッサイ」とも思いますが、新選組小説としてはステレオタイプではなく常に新鮮な視点を持って臨んでいると思ってます。(だからこれで終わりというのはツライ)
私は反対の意見こそ面白いので、また楽しみにさせてもらいますね!

by きのこ October 03 [Fri], 2008, 0:03

週刊文春と新潮は毎週買っている、オジサンなかわうそです。
婦人公論は月遅れで実家から貰ってくるオバサンでもあります。
子どもの学費、お金がホント、羽が生えて飛んでいくようですね。
だからすみません、磐音さまは図書館の予約待ちです。
編集後記に、編集長からの文章で、
「浅田次郎さんの連載小説『一刀斎夢録』が始まりました。重厚かつ痛快、浅田新選組三部作の最終章にご期待ください。」
(『ご期待ください』は、組!の次回予告を思い出しますね。)
とあるので、少なくとも文藝春秋側は最後のつもりのようですね。
「(永倉新八と違って、)斎藤一のその後の人生をいっそう寡黙たらしめたのは、土方歳三の奸計の、忠実な実行者であったという捉え方はどうであろう。」
だからこそ
「斎藤一が語りさえすれば、新選組にまつわる不明な部分はなくなる。」
すごく期待してしまいます。
「土方歳三の奸計」ぞくぞくしますね。

by かわうそ October 02 [Thu], 2008, 21:42

きのこさん、お久しぶりです〜。
文春で新選組の小説ですか!
ナイスな情報ありがとうございます。
早速、チェック入れてみたいと思います…って、
アサダ氏ってのが微妙に引っかかりますが(滝汗)。
なぜかこの作家さん作品に関しては、きのこさんと正反対の
感想になってしまう気がするので(汗)今からドキドキしてしまいます。。。

by Aki_1031 October 02 [Thu], 2008, 12:56

きのこさんこんにちわ
「週刊文春」に
斉藤一氏「元新選組」さんの
お話しがスタートしてるんですね
wowowで私も
「壬生義士伝」見ました
本当涙ものですよねえ〜
中井貴一さんが演じた
お金をためる隊士役の
最後が特に涙を誘いますよね。

by ruka339 October 02 [Thu], 2008, 12:14
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