プラトニック・エロスを求めて迷想する「きのこ御殿」

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2011年観た映画のうちのベストテン / 2012年02月23日(木)

今季はドラマにやや萎えているせいか、休日ともなれば映画館に足を向けることが多いです。(土日一歩も外に出ない大きな子供と煮詰まりたくないという事情もあり)
先ごろ、昨年の映画賞が続々発表されてましたね。
そこで私も、昨年劇場で観た2〜30本の映画の中から、あくまで「観たうちのベストテン」を書き残しておこうかと思います。

私は全然映画通じゃないんで、カメラやカット割りがどうのとかいう話はできないし、2011年の映画シーン的なことは語れないんですが・・・。備忘録的に。

【忘れてた一昨年のをタイトルのみ】

実は、2009年についてはそういう記事を書いていた
http://yaplog.jp/kinoko2006kun/archive/823
のに、2010年については抜けてた。やっぱり毎年書こう。

一昨年2010年は、『告白』『悪人』など、これぞ日本の現代映画、というのが印象に残ったように思います。個人的にもストライク。
時代劇も花盛り。『十三人の刺客』『大奥』『最後の忠臣蔵』『必死剣鳥刺し』みんな一昨年だ・・・。
その他邦画で観たのは『のだめカンタービレ最終章』『彼岸島』『ゴールデンスランバー』『BECK』『踊る3』『SP野望篇』『トリック』『アリエッティ』。恋愛映画好きな友人の好みながら『ゴースト』『ハナミズキ』も観た。数少ない観た洋画は『インセプション』『アリス』くらい。

【2011年ベストテン】

さて、2011年を楽しく振り返りつつランキングしていこうと思いますが、ドラマベストテンと同じで、優れているとかそういう観点ではつけてません。
自分が見て、面白かったかどうか。
また観たいとか、メチャ楽しかったとか、すごく感動したとか。そういう観点。
素晴らしい映画だったなぁと思っても、途中で寝ちゃったとかそういうのは低くなります。


第10位
『ハリー・ポッターと死の秘宝U』


まず、これだけの大作をしっかり完結させたことがすごい。(まとめきれてるかはわからないが)。映像や装置、小物などいつも素晴らしい。
けれど仕方がないことだが往年の子役たちに魅力がなくなっていく。毎回思ってきたが・・・。
家に最終巻以外は全冊あるので、毎回今度こそこれまでのストーリーをおさらいするぞ、と思いながら果たせなかったのが、楽しめなかった一番の原因。
やっぱりある程度マニアックにならないと、十分楽しむのは無理だろうなぁ。

シリーズ中盤から思っていたけれど、スネイプの物語、という側面から見ると面白い。ハリーの父親って・・・なんだかさっぱり共感できないよね。
映画の最後、後日談部分が一番満足感があった。
なんだかんだ言いながら、ここまで全作劇場に通った自分に拍手。(ゴメン)

第9位
『探偵はBARにいる』

これ、大泉洋のシリーズ化決定?原作のとぼけた雰囲気、20世紀ススキノの味わい深い風景など生かされていて良いですね。ストーリーもちょっとホロリとさせられた。松龍がイマイチ好きではないのだが、瑛太とバディを組んだ『まほろ』より好き。

第8位
『バーレスク』

友人がはまって3回も観に行ったというので。うん、歌も踊りもやはりすごい。シンプルながら最初から後にかけて尻上がりに盛り上がっていく。往年の『キャバレー』を思い出す。今年観た洋画の中では、一番楽しかった。

第7位
『岳』

評価も話題もあまりなかったし、あいかわらず漫画原作作品出演の多い旬君ののマッチングも好悪分かれるところだと思うが、なんだか素直に感動した。3000メートル級の山々の空気感すら感じられる映像。エピソードも配置が良く、主題歌も良かった。

第6位
『マイ・バック・ページ』

苦い味わいの70年代青春譜。あの頃の学生たちはこんな風だったかも・・・という手触りのあるリアリティが良かった。
松ケンと妻夫木君。
松ケン演じるニセ活動家梅山の複雑なキャラクター、「不気味な薄っぺらさ」など、鬼気迫るものがあってよかった。
寡黙な時には他の役者にはないオーラを放つあの松ケンが、どうしてセリフの多い清盛を吼えて転げまわって一生懸命演じるほど残念な感じになっていくのか、う〜ん、つらいところですね・・・。

さて、いよいよベスト5。

第5位
ゲキ×シネ 『薔薇とサムライ』

ゲキシネをここに入れてよいのだろうか・・・シネマ歌舞伎とともにいつもは外してきたんだけど・・・。
でもこれはちょっと入れさせて欲しい。映画ならではの部分も結構あったし。
とにかく、「薔薇」の天海祐希の完璧な美しさ、華麗なアクションと歌を含めてあまりに素晴らしかった。
2011年は念願かなって劇団新感線の生舞台を観ることができたのだが、生観劇の『髑髏城の七人』より、ましてガッカリ感のあった『港町純情オセロ』より、明るくて突き抜けてて、正直言ってずっと楽しめたんだから仕方がない。
薔薇の輝きが圧倒的で、「サムライ」古田新太の印象が薄かったけど、浦井健治という生きのいい俳優に出会えて嬉しかった。
今年多分公開される「ゲキ×シネ『髑髏城の七人』」は楽しみです。旬君ゲキシネの方がいいかも・・・?

第4位
『スマグラー お前の未来を運べ〜』

なんだろう・・・『探偵』『多田便利軒』など、似たテイストの作品は多いように思ったけれど、バディ狙いのない分ドライで、要するに一番趣味だったと。
安藤政信、永瀬正敏、松雪泰子がカッコいい。妻夫木君もね。

第3位
『素敵な金縛り』

おなじみ三谷映画。毎日映画賞で見たところによると、2011年邦画動員数圧倒的1位、2位(SP)に四倍の差をつけての受賞だそうです。良かったネ三谷さん!!!
面白かった。深津絵里素晴らしい。中井貴一たまらない。
ですが、心を動かされた部分はさほどない。観て笑って、泣く人は泣いて、それで終わり。それで十分良いのだろうとは思うんだけど、個人的にはそれだけだと物足りないかなぁ・・・。
やっぱり芝居の方、『ろくでなし啄木』『国民の映画』の方がずっと面白かった。

第2位
『一命』

主役の海老蔵に山のように文句があるのにも関わらず、観ていた時の震えるような衝撃と感動は一番。画面も素晴らしかったなぁ・・・。
かつて仲代達矢が演じた『切腹』のリメイクで、感動の多くは『切腹』によるところが多いのは仕方がない。でも今回の三池版はいろんな部分で解釈を変えてあり、それが私の好みにも合致。
ドラマ『それでも、生きてゆく』でも共演した瑛太と満島ひかりのコンビ。この二人も良かった。

第1位
『冷たい熱帯魚』

大好きな園子温監督作品で、心に訴える部分の多い衝撃作。映画賞的にも結構評価が高い。また、心にいろいろ引っかかる部分が多く、時々今でも「あの場面はどうだったんだろう・・・」などと考えてしまう。
世界観がすごい。でんでんと吹越満素晴らしい。あと巨乳の女優陣もスゴイ。

けれど、まさかこれが1位になったとは・・・・選んでいて自分が驚き。
園監督でも『愛のむきだし』の方がずっと好き。『ヒミズ』とは同じくらいかなぁ・・・。いいんだけど、「好き」というものではない・・・。
でも今回は、失礼ながら消去法で行ったら、『冷たい熱帯魚』になっちゃいました。

【もしかしたら不作の年だった?】

この記事を書くためにせっせと昨年観た映画を思い出していたら、なんだか、いいと思ったものは2010年だったり今年に入ってからだったり・・・。
「絶対オススメ!」的な感じで10本選べたわけではないのが寂しい。

正直、本数を多く観た割りにハズレが多かったような気がする。
(この記事を書きながら気づいた。)

私にも映画仲間、というものが最近できたのだが、観終わって顔を見合わせたくなる(失敗したね・・・みたいな)ほどがっくりしたのを並べてみよう。

『ブラック・スワン』
まともな映画だと思っていたら、どんどん「ホラー」になり、次第に「どエロ」になり、そのうちもう気恥ずかしさを越えて笑うしかない「ギャグ」になってしまった。

『うさぎドロップ』
愛菜ちゃんは可愛いけど、なにも金を払って見なくても・・・。

『GANTZ』(片方だけ見た)
映像もストーリーも面白い。でも、ちょっと子供映画じゃないだろうか・・・。

『奇跡』
こんなものかなぁ・・・?ちょっと期待はずれ。目当てはオダギリさんでした。

『日輪の遺産』
見ごたえは十分。悪くはないが、期待が大きかっただけに、う〜ん。

『まほろ駅前多田便利軒』
三浦しおんの原作に惹かれて観に行った。
通常そこはかとないBL風味は好きなのだが、この映画のウェットさはなんとなく好きになれなかった。

●『コクリコ坂』
ノスタルジーだけの映画だったら嫌だなぁ・・・と思ってたらだいたい不安が的中してしまった。もちろんジブリだけあって、映像が緻密で見事なだけに、なんだかむなしくなった。
登場する若者たちを賛美することが、現代の若者へ目を背けているようで、つまらなかった。

『実写版 忍たま乱太郎』
三池監督と耕史くんということで観てしまったが、子連れならともかく大人一人で映画館で見る映画ではない!!楽しいコスプレ大会として見れば良いのか。それにしても観たことが超恥ずかしくて、知り合いに会わないようこっそりとシアターを出た(大汗)。

わああ、辛口(または失敗)が多いなぁ・・・。自分で書いてて意外なくらい。

でも、以下は圏外でも、積極的に楽しめた映画。

●『ソーシャル・ネットワーク』
今年観た洋画の中では、一番興味を感じた。後味は悪いが、ひっかかる。

●『スーパー8』楽しかった。
最新なんだけど、なんとなく懐かしい。

『SP野望篇』
カッコよくて、十分楽しかった。

『HAYABUSA』
宇宙への夢や憧れを掻き立てられ、人物群像も現実感があり、なんとなく新鮮だった。今も思い出すシーンあり。でもおなかいっぱいになったせいか、後2本のはやぶさ映画を観る気力がイマイチ出ない・・・。

『ツレがうつになりまして』
キュートな堺さんと宮崎あおいちゃんの「篤姫」ペア再び。内容的には疑問もあるけれど、あったかい画面が良かった。

あ、もしかすると観なかった映画の方に良さげなものが多かったような気がする。
『一枚のハガキ』『軽蔑』『まいにちかあさん』『恋の罪』『英国王のスピーチ』とか・・・。あ、『モテキ』も観なかった。
よさげ・・・。

私の選択がハズれてばかりいたのか、または全体にかなり低調な年だったのか、それはよくわからない・・・。
でも、今年も映画を楽しんでいきます。今まで5本観たけど、やはり『ヒミズ』が良かった。

◆◆◆

皆様が昨年観た映画はいかがでした?
よろしければ是非感想をお聞かせください。

◆◆◆◆◆

つけたし追記。

流行りの3D映画(これまで5本ほど見た)というのは、結局私は苦手ですね。
疲れるし視界暗くなるし、映像がうるさくってしょうがない。内容をじっくり見るには、邪魔。

3D映画を見てから、帰宅途上の風景を見ていたら、現実に目に見える世界と3Dって全然違うとつくづく思った。2Dの方が、普通に自分に見える世界に近い。変に自分に向かって飛び出してくる風景なんかないもの。いやもし顔面にボールが飛んでくるとしても、あんなふうに巨大化しては見えないはず。視界がスッと見えなくなる感覚じゃないかなあ。
もっとも技術が進んで、眼鏡かけずにごく自然な立体感で、3Dと意識せずに見られる時代になったら、自然に受け入れられるかも。

Posted at 06:28 / 映画関連 / この記事のURL
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