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プラトニック・エロスを求めて迷想する「きのこ御殿」

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春ドラを待つ日々(4)今朝もいっぱいいっぱい・・・!(追記もあり) / 2010年03月20日(土)
うー、このタイトルだけで4月まで行くことになったらどうしよう。
でも、毎日毎日なんかあるんですもん。
@AB・・・だとなぜかSで終わっちゃうし、検索文字で「?」になるので、括弧数字にします。

【わが家の関連番組続々】

昨日朝大慌てでブログで触れた『わが家の歴史』情報、あの時間帯からすでに発表されてたのかな?見逃したのかな?
『世に奇妙』オールドファンにして三谷ファンの私にとって垂涎の企画が出てました。

以下も『わが家の歴史』スペシャルコンテンツからですが
関連番組情報第一弾です。

>3/25(木)19:00〜21:54
『とんねるずのみなさんのおかげでしたSP』
「きたなシュラン」に榮倉奈々さん、長澤まさみさんが登場。

>3/29(月)19:00〜21:54
『ネプリーグ 芸能界超常識王決定戦』
三谷幸喜さん、西田敏行さん、鈴木砂羽さん、高田純次さん、相武紗季さんが人気の超常識クイズに挑戦!

>4/4(日)21:00〜23:09
『世にも奇妙な物語 20周年スペシャル・春 〜人気番組競演編〜』
『台詞の神様』


え〜〜〜っ!!世に奇妙とコラボ!!??

この番組、レッドカーペットとのコラボもあるというので気にしてたんですが、まさか『わが家の歴史』とのコラボ!!写真で三谷さんが脚本家として出演しているらしい写真を見て大興奮です。

【世にも奇妙との、夢のコラボ企画】

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/kimyo/index.html
http://wwwz.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2010/100316kimyou.html

指も震える期待感でサイトへ。

>『世にも奇妙な物語』が、今年ついに20周年を迎えた。
> その記念すべき節目の年を迎えるにあたり、4月4日(日)21時から放送の春の特別編は、“〜人気番組競演編〜”と銘打って、『ちびまる子ちゃん』『爆笑レッドカーペット』『はねるのトびら』『めざましテレビ』などフジテレビを代表する人気番組と、4月9日(金)から三夜連続で放送する話題の大型ドラマ『わが家の歴史』とコラボレーションする。


■コラボその1 【奇妙×ちびまる子ちゃん】
『まる子に会える町』

>なんとあの西田敏行が、今年同じく20周年を迎えたアニメ・ちびまる子ちゃんと共演!?
>さらに自らもアニメキャラに!?


写真だと、まる子ちゃんだけアニメですが、西田さんもなるのね。
内容を読むと、いつもなら五本目に来そうなハートウォーミング系みたいですが、惜しげもなくトップに。楽しみです。

■コラボその2 【奇妙×爆笑レッドカーペット】
『もうひとりの私』

>FUJIWARAの藤本、本人役でドラマ初主演!
先輩・今田耕司と相方の原西も共演者として強力サポート!?


■コラボその3 【奇妙×はねるのトびら】
『ナデ様の指輪』

>塚地武雅主演、はねトびメンバー総出演!
>2月17日に放送されたはねトび人気コーナー“ほぼ100円ショップ”が、思わぬ奇妙の扉をひらくことに…


これも面白そう。ほぼ100円ショップって、同じパターンでやたら引っ張るし時間の無駄でしかないのについ観てしまうのが悔しいコーナー。
オバサン役だと嬉しいけど、そうじゃないみたい。正統派世に奇妙に思えますね。

日テレの『しゃべくり7』からのスピンオフドラマ(4月放送)の『デカ7』と対抗・・・?

そしてそして、
■コラボその4 【奇妙×わが家の歴史】
『台詞の神様』

>三谷幸喜、自ら手がけた脚本で、ついにドラマ初主演!
>しかも相手役は、あの柴咲コウ!?
>「悔いのないように演じたい」と語る三谷が、いったいどんな物語を紡ぐのか!?


やっぱり脚本、主演三谷さん!!!やってくれますね!!!!
一番の目玉企画でしょうに、四本目というのも奥ゆかしい?
演出も河野圭太さん。これは期待。
三谷さんが『台詞の神様』って、「おおっ!」と思うタイトルですね。(内容は「どこかにいる台詞の神様」みたいですが)

>『わが家の歴史』というドラマの脚本をホテルの一室にこもって執筆中の脚本家はとあるシーンの肝となる台詞がどうしても出てこず煮詰まっていた。丸二日もこんな調子なのだ。「どこかに台詞の神様がいて、最高の言葉を教えてくれる。そんな奇跡が起こらないものだろうか」などと思いながら、男が一息つこうとルームサービスを頼むと、そこに現れたのは、なんと『わが家の歴史』で主人公を演じる柴咲コウそっくりのホテルスタッフ。すでに書き上がっている部分を彼女に読んでもらえば、イメージがふくらんでいい台詞を思いつくのでは、と考えた脚本家は、彼女に協力を依頼するが…。

三谷さんがほぼ等身大の「自分を演じる」という、ありそうでなかった企画。
これを皮切りにドラマ並みにおもしろい番宣を繰り広げるのか、今回は絞りに絞ってくるのか。

誰か登場しそうで、隅々まで目が離せないドラマになりそう。
 
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Posted at 09:00 / ドラマ・ミックス / この記事のURL
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春ドラを待つ日々B!! / 2010年03月19日(金)

夜は倒れて寝て、朝起きて新情報にびっくり、という日々で、コメントの返信非常に遅れていて申しわけありません!しっかり読んでますので今後ともよろしくお願いいたします。

【目覚めのびっくり!】

ぎゃあああああ!!!『わが家の歴史』に旬君が出る〜〜〜!!!
高倉健役。すごい!似てるわけじゃないけどカッコいい!
ガクランなのは役柄?それとも学生時代の高倉健が誰かの同級生??

ますますパワーアップして大盤振る舞い、『わが家の歴史』スペシャルコンテンツ。
朝起きて開いてびっくりです!

ドラマを彩る昭和の著名人を一挙公開。
すごいですよすごいですよ。
もってけ泥棒!状態。
このドラマ、見ないでいられる人が日本に何人居ることか!!

『組!』メンバーだけでもすごい。

手塚治虫(藤原竜也)
力道山(山口智充)
笠置シヅ子(戸田恵子)
古川ロッパ(伊東四朗)
遠藤周作(八嶋智人)
永井荷風(石坂浩二)
岸 信介(小日向文世)

手塚さんの藤原君の風貌、いい!!
ぐっさんの力道山、似合ってるじゃないですか!胸筋鍛えなおしたかな?
観柳斎(八嶋さん)の遠藤周作はもう、似合いすぎです。遠藤周作物語をやって欲しい。

その他見逃せないラインナップ。
榎本健一(木梨憲武)
村田英雄(中尾明慶 )
長谷川町子(和久井映見
吉田 茂(角野卓造)
糸川英夫(高嶋政伸)
白井義男(武田真治)
仲代達矢(山田孝之)
丸山明宏(ウエンツ瑛士)
美空ひばり(相武紗季)
升田幸三(内野聖陽)
山下 清(塚地武雅)

個人的には旬君の盟友山田孝之が仲代役というのがまた嬉しい。カッコいいです〜〜。
内野さんの役は、棋士さんなんですね。武田真治もグッさんと一緒に脱いでる!

それから、昭和の著名人と言いながら、「架空の人物」犯罪者として岡田将生君も。誰この美青年?と思いました。
中井貴一も架空の人物役、政界の黒幕。
寺島さんも架空・・・「トレードマークはテンガロンハット、横文字をやたらに使いたがる人物。戦中、鬼畜米英を叫んでいた庶民の中には、戦後は一転、アメリカかぶれとなる者も多かった。」
・・・・って、ハハハ、もうわかっちゃうじゃないですか・・・!

 
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Posted at 07:59 / KOJI YAMAMOTO / この記事のURL
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春ドラを待つ日々A+単発ドラマ2本 / 2010年03月18日(木)
春ドラを待つ日々A

パンドラU、会見無事終了。
教えて頂いたページを見に行って来ました。
http://mainichi.jp/enta/mantan/entama/graph/20100317/7.html

ここの写真は特に個別のアップがどれも微妙・・・。
ライティングによるものなんでしょうけれど、美しい水川さんも京香さんもアレレ・・?という感じだし、浩市さんはむくんでるし。
しかし耕史君は一人「白皙の美青年」という感じになってますね。
このままの方がドリアン・グレイっぽいなぁ・・・と思いました。(思った人、いるはず!)
宅麻さんヘンリー、バジル勝村で超すばやく後列にトライアングルを見てしまった私は・・・ただの病気。

【浩市さんと京香さんの発言にドッキリ】

トライアングルなら、鴨梅歳、と見るべきでしたか。
発言を聞くにつけ、浩市さんと京香さんの「増幅鴨梅」には参らされます。色っぽいやらえげつないやら・・・ゾクゾクしますわぁ。
耕史君はやはり「T」と同様、「一人えげつなくない」路線で行くしかないかも。

先ほど朝の8チャンネルで思いもかけず『パンドラU』会見映像が。
(朝は10チャン派ですが、『わが家の歴史』と『踊る3』の情報が欲しくて8チャンをつけてます)

映像は、実験室で白衣の浩市さんと北村有起哉さんとの緊迫場面に「おっ!」。
インタビューの短い切り取り箇所は、他のキャストは無視で佐藤浩市さんと京香さんに特化。

主演の浩市さんは自分と主役「鈴木護」の関係について
「脆弱なプライドに支えられているところが似ている」
だって。すでにドラマのセリフ・・・。

京香さんはその浩市さんについて語る語る。(以下うろ覚えですが)
「長靴で無精ひげ(で働くような)、こういう男の人素敵だなぁ。・・・・子犬が雨に濡れて泣いているような。守ってあげたくなる」

って、佐藤浩市に言うセリフ・・・。いや、わかるんですが、それを直球で言っちゃう京香さんって本当にどういう。舌なめずりしてこの刑事役に挑んでるって感じですね。
共演の非常に多い二人ですが、濃くてねっとりとして二人の関係の中でもっとも「えげつな」な関係を期待しています。

WOWWOWのサイトでは細かい記事。
http://blog2.wowow.co.jp/news/2010/03/17-184604.html

>会場には主演の佐藤浩市をはじめ、鈴木京香、勝村政信、山本耕史、水川あさみ、宅麻伸というメインキャストと脚本の井上由美子、監督の河毛俊作が顔をそろえた。
> 佐藤と鈴木は既にドラマ「天国と地獄」('07)等で共演。本作が6回目の共演となった。佐藤は「京香さんは共演するたびに女優としての凄みが増している。今回も、新しい女性刑事像を作ろうとしているなと思った」と敬意を込めてコメント。

>ところが、鈴木が「本番になるといつも、浩市さんは日本一…」と言い出したので、佐藤も緊張した表情に。
>「日本一哀れな男・鈴木護になりきっているので、私の役柄の気持ちを自然と引き出してくれる」


う〜〜!たまんないですね。でもなんかわかる。肉食女子の大ベテラン、美味しく頂くならイケメン若手よりコレステロールの高い熟成肉ですか。
「白い・・・おなごみたいな肌やなぁ」・・・とトシの背骨に沿って指を這わすようなことを日曜八時にやってくださった京香さんならではです。


 
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Posted at 07:58 / KOJI YAMAMOTO / この記事のURL
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春ドラを待つ日々@ / 2010年03月17日(水)

久々にずっぽりとPBL系の妄想が広げておりましたが、春ドラマの情報が続々。

4月からのドラマパニックに巻き込まれる前の一時、妄想考察を遊ばせる傍らドラマ情報をちょいちょいと織り込んでいく感じで行こうかなぁ・・・と思っております。

【パンドラU公式サイトオープン】

『パンドラU』、いよいよ公式サイトができましたね!
http://www.wowow.co.jp/dramaw/pandora2/

(「こうしきさいと」と入力すると、どうしても「耕史記載と」と変換されてしまうことにちょっと笑ってしまう・・・。)
まず目に入った右の、

>パンドラからパンドラUへ 太刀川(山本耕史)のサイドストーリー 3月28日公開

の文字。誰が書くのかわからないけれど、小西真奈美と別れて中東へ旅立った太刀川君のその後が描かれているんだといいなぁ。
それとも耕史君による『パンドラ』から『パンドラU』にいたるナビゲーション??それもいいなあ!!!

http://twitter.com/drama_wowow
によると、明日記者会見なんですか?ツイッターで実況すると言う話もあるみたい、11時からでは仕事中で無理ですが、夜情報を探してみよう。

http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20100316mog00m200025000c.html?inb=rm
毎日新聞デジタルででは、「鈴木京香をえげつない女に」という見出しで河毛監督の会見が。

> 河毛監督は「地上波のゴールデンのドラマ2本分くらいのキャストになっちゃったんですけど、みんなすごく楽しそうにやっていて映画のような気分です。地上波では扱いづらいネタや、冒険的なテーマを扱っていて、映画的な表現も多いですから、海外ドラマなどを見慣れてる方も十分楽しんでいただけると思う」と自信を見せた。
>佐藤さんには「新しい顔、今まで地上波のテレビや映画でも見たことのなかった表現者としての魅力を引き出してみたい」と意気込み、鈴木さんには「今回はすごくえげつない女をやってもらってます。タフで色気があって、場合によっては悪にも手を染めるかもしれない……。佐藤浩市さんがやるとピンとくるような悪徳刑事を京香さんがやるような。本人も楽しんでやってくれてます」と明かした。
>前作は本当に面白がって作れたから、いい結果を残せたんだと思う。


そうそう、『パンドラ』は重いテーマと重厚な人間心理を扱っているのだけれど、とにかくエンターティメントドラマとしてめっちゃ面白かった。そこが良かったんですよ!!

出演者の「えげつなさ」は、「パンドラ」シリーズの一番の特徴じゃないですか??(三上博史、国村隼、柳葉敏郎、平田満、そして相島一之・・・・あのえげつな演技ラインナップがどれだけ毎週楽しみだったことか!
京香さんは『組!』の梅も十分すぎるほど「えげつな〜〜」だったんで、楽しみです。

そして、番組中唯一「えげつなくない」演技で語り部を兼ねる耕史君。太刀川記者のみ「フラストレーションがたまる役では・・・」と思っていたのだけれど、それゆえにか唯一再びの登場。嬉しいなあ。

【Motherでは「付きまとう男」】

少し前にテレビJAPANの「新ドラマ相関図」で見たところでは、『Mother』の耕史君は藤吉駿輔記者。
キャプションが
「付きまとう」!!
「奈緒の知人の弟。意味深に近づいてくる」!!!


 
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Posted at 08:15 / KOJI YAMAMOTO / この記事のURL
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妄想:BLと純愛のあいだ(『染模様恩愛御書』C) / 2010年03月15日(月)
関連記事  歌舞伎初体験(『染模様恩愛御書』@)
      衆道とBLのあいだ@(『染模様恩愛御書』A)
      衆道とBLのあいだA(『染模様恩愛御書』B)


さびしく枯野を突っ走っている感もあるこの話題。

どのくらいの方々が読み続けてくださっているのか、何人の方が読んで一部でも共感してくださっているのか、とても心もとないのですが、どうか一人でも多くの方にお付き合い頂ければ嬉しいです。

【なぜBL歌舞伎?】

今回、BL風『染模様』妄想を膨らませたいと思っていましたが、ところで、「なぜにそんなにまでBL歌舞伎にしたがるのか??」、という疑問をもたれる方もいらっしゃることでしょう。

前回まで書いたことをザッと振り返ります。
衆道武士道仇討ち忠義譚として18世紀末に生まれた演目ではありますが、少年愛ブームによって復活したのが明治版、女性ファンによって復活したのが平成版と言えます。
BL的なもの(少女漫画、JUNEもの、やおい系同人誌、歴女ブーム)に馴染みのある女性たちが、抵抗感なくこの歌舞伎を観に来た。

時代と共にその時代の人にアピールするテーマが変化してくるのは当然のことです。公式にあるような「男同士の愛と絆と信義の物語」ではありましょうが、「仇討ちも義兄弟も忠義も衆道もごった煮」ではやや半端に思えてならない。

それゆえ愛之助さんが言ったように「歌舞伎版ボーイズラブ」として煮詰めることで半端さがなくなり現代的リアリティが通うと思ったわけです。

しかし今回、さらに思ったのですが・・・・・。

!!!なにもBL歌舞伎でとどまる必要はない!!!

【BLと愛のあいだ】

同性愛を主要なモチーフとして扱っているのは事実。
現実にこの舞台を観に来ている現代の観客の視点から見れば、義兄弟や忠愛よりも、少年愛の美学よりも、ゲイの人権や解放よりも、BLが切り口として一番親しみやすいとは思います。

しかしテーマとすべきは、観る人の心を揺さぶるのは、ジャンルや切り口(今回はBLだが)に関係なく、その奥の「愛」じゃないでしょうか。

より純粋な愛であるため、身分を越え、タブーを越え、批難をに耐え、さらに性別すら越える。
プラトニック・エロスの立場から言えば、ふすま越しのシルエット本番など、あってもなくてもよい。

つまり、BLジャンル、男色ジャンルをアウフヘーベン(止揚)させて、普遍的な「愛」のテーマに持っていく方向性を見出せないか、という試みです。

大きく出たな、と言う感じもしますが、世にある良心的なBLは、結局求めるものは純愛である、と言うことがほとんどなんですよ。(半分心ならずもホモSMばかり描いてしまう作家が多いとしても)

以下、私の解釈する主要キャラのステージですが・・・。

○大川友右衛門(市川染五郎)は「愛」のステージの人。
「純粋な恋」「無私無欲の愛」の体現者として、愛に殉じたヒーローとなります。

○印南数馬(片岡愛之助)は、衆道・男色ステージの人。清廉な少年に見えても、(意識的にせよ無意識的にせよ)魔性を秘めたジルベールです。

○そして殿・・・・細川越中守(市川門之助)はBLステージの人。
(はい、今から説明します)

【殿がキーのBLトライアングル妄想】

いかに美しくとも、染サマ愛サマのラブラブだけだとちょっと見てられない部分があるじゃないですか。男女だろうと男男だろうと女女だろうと、ハッピーな相思相愛のイチャイチャなんてドラマにはならない。

キーは「殿」!だと思いました。
友右衛門は結局、殿への忠誠のために命まで捧げることになりますが、この時、「友右衛門・数馬・細川候」という、「ゴールデントライアングル」が完成する。
「あ、できた」と思いました。

私は、PBLはカップルではなく、トライアングルが基本だと思っています。
だから、細川越中守が入ることによってグッと、いやググググッと、BL歌舞伎としての格、質が上がったのです。

以下妄想。(細かく行きます)

殿はもともと美しい小姓数馬を愛していたんですよ。
まだ散らすには惜しいと思っていたにせよ、散らすなどとは関係ない清い恋心だったとしても。

それを突然どこの誰ともわからない小者にさらわれて激怒した。
けれど話を聞けば元武士であり、由緒正しく勇猛の誉れ高い男であるらしい。
斬ってこの二人を失うよりは、自分の手元において忠誠を尽くさせたく、美しい義兄弟の大望を果たさせてやろうと思った。

そしてなぜ、殿がここまで二人を優遇するかといえば・・・・。

一つ目の説としては、嫉妬の反動。殿は数馬を愛し、友右衛門に嫉妬を感じていた(無意識下にでも)からでしょう。
誇り高い殿はそれを否認する必要があり、そのために分を超えた優遇を与えてしまったのだと思われます。(精神分析的にはそうなるでしょう)

二つ目の説としては、プラトニック・BL。
殿は友右衛門のことも気に入ってしまったと。

美しい数馬を愛している。
数馬を愛するナイスガイの友右衛門にも、男としてまばゆいものを感じる。
けれどどちらかをどちらかから奪おうなどという気持ちには絶対なれない。
このペアを、自分の膝元に所有しておきたい。
この関係性を、自分が介入することで壊したくない。

こうなると(誤解を恐れずに言いますと)、殿の立場は、腐女子の立場そのものなんですよ。自分に絶対手の届かないところにある理想のカップルを愛する、と言う点で。

大昔からあった演目とはいえ、今見るとBL歌舞伎という感じがするのには、この殿の存在が大きいと思う。
男色には直接関わっていないにもかかわらず。
いや、観念上でしか関わっていないからこそ・・・・!

殿にはまた、プラトニックな純潔志向が邪魔をして、常にずれた言動で爆笑を誘う存在であって欲しい。(友右衛門を士分に取り立てる決定をした時のように)
 
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Posted at 08:06 / プラトニック・エロス / この記事のURL
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衆道とBLのあいだA(『染模様恩愛御書』B) / 2010年03月14日(日)

関連記事     歌舞伎初体験(『染模様恩愛御書』@)
      衆道とBLのあいだ@(『染模様恩愛御書』A)


【シネマ歌舞伎『法界坊』】

今日は、近くのMOVIXでシネマ歌舞伎『法界坊』を観て来ました。中村勘三郎さんが憎みきれない悪漢乞食坊主を功演。スタイリッシュな勘太郎さんも、女形の七之助さん兄弟も良かったです。
笹野高史さんも面白く、軽々と側転を決めちゃうのにびっくり。主女形の中村扇雀さんの軽やかで色っぽい演技に感心。

前半のユーモラスな部分が長すぎて若干飽きたけれど、後半の法界坊の悪漢振りに引き込まれる。
ラストは「大喜利所作事」である「双面水照月(ふたおもてみずにてるつき)」の大迫力。客席(スクリーンの中だけど)大熱狂。

また中村橋之助さんと勘三郎さんの戦いシーンは、拍手喝采の「大見得」の連発。戦いのさなかにストップモーションで見得を切るのは、リアリズムじゃないけれど、これぞ歌舞伎の醍醐味なのかも。

歌舞伎マイブーム、歌舞伎月間になってます。閉館までに歌舞伎座にも行けるといいんですが。

◆◆◆◆◆

もはや感想から大きく逸脱しておりますが、『染模様』考察&妄想で走り続けさせていただきます。
第一感想と、「衆道」について考えた前回を読んでから読んでください。

今回は、この演目の三度の復活の違いについて考えます。

歌舞伎『染模様恩愛御書』が廃れたり復活したりするのには、もちろん社会風俗的影響が大きく関係している。
今回は史上三度目のお目見えということになるが、三度の歴史背景は、それぞれ違うことに注目せざるを得ない。

以下、さらに『武士道とエロス』のお世話になりながら・・・。

【1】初演:珍しくなってきた衆道を扱って大当たり

前の記事で書いたように初演は寛政7年(1797)だが、当時は戦国時代に栄えた衆道が急速に衰えて行く時期なのだそうだ。
大当たりの30年後、文政12年(1829)の内容を増補して再演したところ
「今は男色廃りて歓ばず、さまで当たりもなかりけり」(西沢一鳳軒)

人気の廃れたことのない『忠臣蔵』と同じ「武士道、仇討ち、忠義譚」をテーマとしていながら浮沈があるのは、やはり「友右衛門話」は味付けの「衆道・男色」が「歓ばれる」観客にアピールするキモだったのだな、とうかがい知れる史料。

つまり、戦国の頃にはポピュラーだった衆道というものが、
○寛政9年にはすでに芝居の趣向として「珍しさが歓ばれる」ものとなっており、
○文政12年にはさらに廃り、大方の嗜好からずれてしまっていた

これには、武士の役人化(武闘集団でなくなること)、早婚化、吉原文化などでの「美人」の流行などさまざまな原因があるだろう。
とにかく『染模様』の原型習俗としての「衆道」は、少なくとも文化の中心地(江戸・京)では急速に廃れたようなのである。
そして、それとともにいったん「大川友右衛門の話」も歌舞伎の表舞台から下がった。

【2】明治期の再演:うれしはずかし少年愛の美学?

そして明治22年に復活する。市村座で『蔦模様血染の御朱印』として。

これが今回の『染模様』とほぼ同じ形のものらしい。
昭和にも上演されたらしいのだが、本火の使用やテーマ的な制約があったのか、愛之助さんたちが「100年ぶりの復活」というのは明治のものであることは疑いない。

これには明治期の青年の中に突然流行した同性愛(旧制高校モノみたいな)が原因となっているらしい。
文壇でも流行テーマだったらしく、森鴎外、谷崎潤一郎、徳富蘆花、川端康成まで小説の中で少年愛をテーマにしている。
(森鴎外の娘である森茉莉が、『枯葉の寝床』でBL小説の端緒を開き、のちにジャンルの確立者となる栗本薫に絶大な影響を与えたことを思い合わせると興味深い)

明治の男色流行には、明治維新が大きく関係している。
江戸で男色が廃れてからも地方雄藩(薩摩がもっとも濃い!)では武力が強い藩ほど男色が盛んだった傾向がある。
徳川幕府が倒れて西南雄藩の若者が中央に出てきたために血気盛んな青年の間に「伝染した」らしい。

明治期の最終ランナーとしての稲垣足穂(『一千一秒物語』『少年愛の美学』で有名)は、明治初年から半世紀の間続いてきた「明治の美少年パニック」は、大正期に入るとともにようやく影が薄れたと言う。
大正の自由主義導入の結果、青少年期に厳しさが失われたからと言っている。

とすると。
『蔦模様』の原型が明治の後再び100年も消えていたのは、大正ロマンや男女同権や西欧的恋愛の輸入のためでもあろうか。
明治期は何でも西洋風がよしとされた時期のようにも思えるが、地方雄藩と中央とのカルチャーショックの時期でもある。
また、明治維新といっても女性の地位はまだまだ低く、大正になって美しさを強調できるようになり「恋愛」が市民権を得るまでにはタイムラグがあったということもあるかもしれない。

しかし、この時期の少年愛には戦国以来の「衆道(武士道・義兄弟)」の影は薄く、「少年愛のエロス」(旧制高校もの、ギムナジウムもの)の方に香りが似ているように思われる。
忠義忠孝の徳は薄れ、未知の感性に対するエロティシズム美学みたいなものが中心になっている。
 
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Posted at 16:46 / プラトニック・エロス / この記事のURL
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かけあし冬ドラ('10)最終コーナー / 2010年03月13日(土)

TVドラマ大好き人間のきのこにしては、今季は見ているドラマが非常に少ない。
他のことがいろいろできてこういうシーズンも悪くないなぁ・・・と思ってます。

それでも、最終回や最終コーナーまで見続けたドラマもいくつかあるので、それについて今日はつらつらと。
(『龍馬伝』は別格として)。

【『蒼穹の昴』、余少群が最高!】

2クールにまたがることになる日中合作大作ドラマ。
何度も書いてますが、面白さ衰えません。

全然知らない清朝末期の宮廷ドラマに酔い痴れて、終わったときには浜あゆのテーマソングのように、「ユメ途中で目覚めた・・・」みたいな感じに襲われます。

李少群演じる春児(チュンル)が素晴らしい。最初、光緒帝、梁文秀とあわせて三人の中国青年が楽しみだったけど、目を奪われるのは圧倒的に春児です。梁文秀も原作ではとてもいい役だったのですが、なんだかニヤケ顔なのが興醒め。光緒帝、この2回(7,8回)出てこなかったような・・・。

イジワルな上役の失敗をばったことが西太后の怒りに触れ、春児が棒打ちの刑百回の刑を受けるシーン。口からほとばしる鮮血の筋が、むごいのになんともエロティックで参りました。
李少群はもう27歳(旬君や成宮君、瑛太君と同じ年)なのに、大昔の日本の少年雑誌の表紙に載るようなつぶらな瞳の美少年。剃り上げた辮髪がまた、なんてよく似合うんでしょう。また化粧をして京劇を演じるときの姿も素晴らしい。

春児は才能にあふれ、純粋で繊細で心優しい。いじめられながら運命に呑まれるようにのし上がっていくのも、はじめて見る種類のドラマなのになんだかとても懐かしい香気がある。
宦官ドラマとしても成功してますよね。第8回、「お宝」(切り取った男根)に対する老宦官たちの思いが切なかった。

【『不毛地帯』終了】

とても長かった・・・・ように感じる『不毛地帯』終了です。
頑張って続けて視聴しましたが、ついに『白い巨塔』のような心揺さぶられる感動は訪れず。

納得は出来ましたけどね。最終の三回くらいは石油開発にかける壹岐の執念とその底の真意が伝わってきました。
最終場面はやはり予想通り。シベリアのあの土地を訪れた壹岐に、第一回のシベリアでの体験がフラッシュバックする。
第一回はものすごく良かったので、それにつながったのは納得です。

「納得」は出来るんですが・・・。
なんでしょう。壹岐の半分はあそこで死んでしまって、死んでいった仲間の鎮魂のために残りの人生を生きたってことなのでしょうか。
佐々木蔵之介みたいに僧として静かに鎮魂するのではないく、みずからに穏やかな生活を許さない。企業の中で激烈な戦いに身を置くことが彼にとっての鎮魂だったのか。

いつも遠くに(シベリアの抑留時代)に思いを馳せている壹岐は、生きながら半分幽霊のような存在に見え続けた。
その彼と関わる家族、恋人、会社の人々、ライバルまで何か本当の壹岐をつかめない感じだったように思えます。
それは視聴者も同じかも・・・。

壹岐の遠い目、寂しげな笑顔、無表情・・・あの唐沢さんの抑えた演技は、一つの頂点まで極めた感じもありました。滅多にない役をみごと演じたともいえる。
でも、見ていて元気になるようなドラマではなかった。
戦争の悲惨さを訴えるというドラマでも、未来につながっていくドラマでもなかった。

結局、壹岐さんはシベリアのあの土地で死んで仲間たちと眠りたいのかなぁ・・・。
タイトルバックの最後に、雪の小屋の脇にコート姿でたたずむ壹岐がまさにその象徴。あの画像に溶け込むような終わり方は予想どうりでしたが、良かった。

けれど、そういうドラマなら、本土の数十年の企業ドラマ部分に20回も費やさなくても・・・。ワンクールで絞ってくれた方が、ずっと良い作品になったような気がします。恋人(小雪)の話も、娘の夫がライバル社の幹部・・・などと言う話も、若干うんざりしたし。
やはり『白い巨塔』財前教授(唐沢寿明)の、誰が不幸になろうとギラギラと今を200%生ききるような姿の方がドラマ的にははるかに面白い。
 
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Posted at 05:17 / ドラマ・ミックス / この記事のURL
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『わが家の歴史』トピックスなど / 2010年03月11日(木)

今朝は久々の青空ですが、この頃は大荒れの天気で、毎日気が抜けませんでした。
昨日驚いたニュース。
昨日朝頃、なんと鎌倉の鶴岡八幡宮のシンボル、樹齢1000年以上の大銀杏が根こそぎ倒れましたね。
あれこそ、源氏三代目の征夷大将軍、源実朝が甥の公暁に殺されて。源氏滅亡の直接のきっかけになった事件の生き証人じゃないですか・・・。
子供の頃源平話が大好きで、大銀杏の陰に隠れた公暁に悲劇の将軍実朝が暗殺されるシーンをよく思い描いたものです。修善寺物語から続く源氏の悲劇は続き、平家の呪いか義経の呪いか、ここに名家滅亡。
中学の修学旅行で初めて鶴岡八幡宮に行った時には、階段のそばの大銀杏と、静御前が舞を踊ったような舞殿に、能舞台のような趣を感じてワクワクしたものでした。

おりしも1219年1月27日も、雪が二尺も積もっていたという。
内部は空洞で倒れるのは時間の問題だったかもしれませんが、雪の重みで倒れたことが、せめてもの慰めかな。

【『わが家の歴史』予告動画】

春からの耕史君出演ドラマのページの更新が楽しみなこの頃です。
昨日は『曲げられない女』の後で『MOTHER』の予告をはじめて見たので身を乗り出したのですが、松雪さんと子役の女の子が歩いている場面のみ。公式の更新もなし。
『パンドラU』も新しい更新はないなぁ。


そんな中、連日のように更新を重ねているのがフジテレビの『わが家の歴史』サイトですね。

昨日付けで、予告動画とタイトルコールがアップされました。
予告CMは60秒。

昭和初期のにぎやかなダンスホールを思わせるような音楽に乗って、賑々しく場面が展開してます。戦後の焼け跡バラックから、八女家のお茶の間風景。昭和の街の賑わい。
登場人物が走るし泣くし笑うし、とてもエネルギッシュで元気をもらえそうなドラマです。ヒロイン柴崎コウ、生き生きしてます。天海さんもカッコいい。二人の対立場面もいいですね。大泉洋と佐藤隆太も走り回ってる。佐藤浩市さん、西田敏行さんの存在が頼もしい(ドラマにおける存在はヘタレっぽいけど)。
で、我らが阿野先生は・・・・と目を凝らして5回見ましたが、大泉洋の後ろであの筒状のものをかぶってバタバタしている中に一瞬見かけたのみ。
もっとありました?

でもまた、いろいろ予告動画もアップされるでしょうし、『マジックアワー』で見たとおり、きっと三月後半には三谷さんが先頭になって番宣番組に出まくり・・・になるでしょうから、楽しみに待ちましょう。
 
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Posted at 08:13 / KOJI YAMAMOTO / この記事のURL
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衆道とBLの間@(『染模様恩愛御書』A) / 2010年03月10日(水)
通し狂言『染模様恩愛御書〜細川の血達磨〜』A

さて、前記事『染模様恩愛御書』についての感想とは若干離れていくと思いますが、この舞台を観た後でいろいろ思ったことを書いてみたいと思います。

この舞台から、久々にインスピレーションを頂きましたので・・・。
BLについての話が苦手な方は、スルーしてください。
読者さんたちの多くにげんなりされるのはまことにつらくもあるのですが、「プラトニック・エロスを求めて迷想する」は、もともとこういうことなので、火に油を(水でも)注ぎこんでくださるご意見大歓迎です。

【二人の恋は衆道か自由恋愛か?】

『染模様恩愛御書』は、100年以上もの間、まともに上演されなかったということです。
4年前に今回と同じ染五郎さん愛之助さんのコンビで日の目を見、好評を得て今回東京公演にこぎつけたものです。
しかし、テーマやストーリー的には若干こなれていないというか、あれこれ分散している感じもするんですね。
衆道、親の仇討ち、命がけの忠義譚。

もちろん一番のウリは「美しき衆道」でしょう。
東西の花形若手役者、染サマ愛サマを迎え、腐っていても腐っていなくても女子には心躍るものがあるのでは。

さて、この「衆道」ですが。
公式やパンフレットの解説等を読むと、
衆道とは単なる男色ではない。武家のたしなみ、少年を一人前の武士に育てるためでもあった。信長が森蘭丸や前田利家に対したように。(また薩摩の郷中教育のように)・・・とか書いてありました。

ふーん、そうなのかなあ・・・と思って虚心に見たのですが、しかし数馬に恋する友右衛門の衆道(恋)は、どう見ても「自由恋愛」です。

江戸以前の『葉隠』にも公認されている日本古来の「美しき衆道の世界」というのは、武士道の中にあってこそ、だと思うんですよ。軟弱を廃した尚武の気風を養うのに役立ったと言うし。

なのに染五郎さん演じる大川友右衛門は、こちらがあっけに取られるほど、ただ純粋に数馬に一目ぼれする。
この時点では友右衛門は数馬の名前も身分も知らず、ましてや自分の思いが受け入れてもらえるかなんて全然わかってないわけです。それなのにこのお小姓に恋焦がれ、何もかも捨ててしまう。
なんと主家も捨てちゃう。家族(妹)も、武士の身分も捨てちゃう。

「えっ?ウソ!いいの?バカじゃん??!!」
・・・と、正直私は思いましたね。そう思った方も多いのでは。

でも、その底抜けの明るさが、純粋でいやらしさを感じさせない。
チャーミングで温かい笑いを誘ってました。

私のイメージしてきた「衆道」の発端は、
●主君と草履取り(小姓)との間などに自然に生まれてくる。
●武家集団、また藩の子弟教育のための少年集団のなかで、自然に美少年がもてはやされ、それを争奪戦の末に得る。
・・・ような感じでした。

衆道を男の勲章、武家の嗜みのように感じる気風があるのではと。

しかし友右衛門は一般的なら、愛する男のそばに居たいがために武士の身分を捨ててしまう友右衛門は浅草寺の参詣の折りに見かけ、雷に打たれたように恋に落ちる、「ボーイ・ミーツ・ボーイ」型。

この時の友右衛門は、性的意図(数馬をモノにしてやろう)はあまり感じられないんですよね。ただ好きで好きで、いつもそばにいたい、できれば気持ちを伝えたいと、それだけ。

【『真夜中の弥次さん喜多さん』にリンク】

よく知っているわけではないのですが、これは数多ある「衆道物語」のなかで結構異色じゃないでしょうか。

衆道のメリットしてよく言われる「年長者による年少者の教育」などという側面はまずない。
「めっちゃすっきゃねん」で「恋は盲目」。
時代に合わせたのかもしれませんが、武士を捨てたのは原作段階でも一緒ですし。

これひとつでも、「ちょっと休憩」の総裁副長対談で語られていたように、「衆道歌舞伎」と言うよりは「ボーイズラブ歌舞伎」に近いような気がしました。

そして瞬間的に想起したのは、映画『真夜中の弥次さん喜多さん』の二人(弥次さん=長瀬友也、喜多さん=中村七之助)です。
私の最も愛するクドカン映画。
東海道をお伊勢参りのために旅する、弥次さんと喜多さんはホモだった、という話です。
しりあがり寿の原作漫画も読んだのですが、映画の方がずっと好き。

この弥次さんは強烈におバカで純な江戸っ子で、友右衛門にピッタリ。
(染五郎さんもずいぶん友右衛門のおバカっぷりを披露してくれましたからね。)

喜多さんは、一見おとなしめの「受け」なんだけど、結構魔性のオトコでもあります。ホモ一本槍の弥次さん(かつて妻帯していたが)に比べ、時々バイセクシャルで女にも惚れるし、精神不安定な破滅型でもある。

愛之助さんの演じた印南数馬は、そこまで複雑なキャラではないけれど、どこか合い通じるような気もする。
はっきり描かれてはいないけれど、腰元あざみに狂恋されるだけでなく、細川公にも愛されていたんじゃないか、また色悪の横山図書も数馬を狙ってたんじゃないか、などと私は思ってしまった。
無垢で初々しいのに、その美貌に誰もが道を踏み外しそうになる・・・かも。

【恋愛進行のプロセスを仔細に見る】

ここで、『染模様』の筋に沿って、その後の二人の恋愛の進行を紹介させてください。
いくつか疑問に思うところがあるんじゃないでしょうか。

武士を捨てた友右衛門は一介の小者として、細川家の玄関番(かな?)に就職し、数馬にラブレターを渡して思いを告げる。

しかし数馬も実は「一目見たときからお慕い申し上げておりました」ということで、「部屋に忍んで来てください」というのはお小姓数馬のほうなんですね。純に見えてもなんという魔性を秘めた役。

ここにおいて、二人とも未体験の世界であろう衆道の交わりに進んでしまう。
口を吸われ、胸に手を差し入れられ、うっとりと数馬が友右衛門に身を預けるところまではエロティックですが、ふんどし一丁で抱き合うシルエット・・・は、もう笑いどころです。
とにかくアッという間にあっけなく相思相愛の恋が最終段階まで成就してしまう。
 
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Posted at 07:47 / プラトニック・エロス / この記事のURL
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歌舞伎初体験(『染模様恩愛御書』@) / 2010年03月07日(日)
通し狂言『染模様恩愛御書〜細川の血達磨〜』

ついに、本格的な生の歌舞伎というものを初体験いたしました。

御題目は、もちろん市川染五郎×片岡愛之助の『染模様恩愛御書』。

これ、サブタイトルが「細川の血達磨」、そして読みが「そめもようちゅうぎのごしゅいん」って言うんですよ。読めないですよね。
もともと一度は見たいと思っていた演目ですが、今回観劇の直接のきっかけになったTVナビの「ちょっと休憩」(耕史君と愛之助さんとの対談)では『染模様愛御書』と書いてあって、これは誤植。私も二本の記事でそのまま書いていたので、これも訂正しました。

内容は総裁×副長対談でも語られましたように、歌舞伎版ボーイズラブでもありますが、また父親の仇討ち談でもあり、命を掛けた忠義の物語でもある。
多少ごった煮的な筋立てと、また衆道と同性愛とBLの微妙な違いに関してはいろいろと思うところがありますので、それはまた次の機会に。

今回は初々しく(?)、はじめて触れた歌舞伎の世界に目をキョロキョロさせているきのこの姿をお届けします。

【初体験は気分上々♪】

この演目、大阪で2006年に上演されて、その後四年後にようやく東京での上演が実現したんだそうです。
2006年の前は、100年以上もまともに上演されることがなかったという幻の作品。
「衆道」というテーマと、本火を使用するという点が問題だったそうです。
愛之助さんら、若い歌舞伎役者さん達(愛之助さんが中心だという「平成若衆歌舞伎」?)の情熱の賜物としての復活なのでしょうか。

昨日(3月7日)は初日。あえて初日を狙うとかそういう気持ちはさらさらないのですが、来週以降いろいろ忙しくなりそうだったのでイキオイで行っちゃいました。
ただ、舞台と違いカーテンコールや挨拶はなかったです。「今夜が初めての東京公演で・・・」とか最後にお言葉が聞けるのではと思っていたのですが。

3月26日まで日生劇場でやってます。
『組!!』の総裁と副長の一夜に「萌え」を感じた方には良いのでは・・・。
染五郎さんと愛之助さんが魅せてくれる「愛の世界」を堪能するだけでも多いに価値あり。
歌舞伎が初めてでも、全然平気でしたよ。
染五郎さんが現代劇のテイストも取り入れていっぱい笑わせてくれるし、「これぞ歌舞伎!」と思うような地点まで引っ張って行ってくれます。

チケット、やっぱり高いんですよ。L5Yもあるし、家族の目を盗んでいくにはちょっと12,600円は高すぎる。そこで、割引当日引換券というものを見つけてゲットしました。(チケットぴあで買いましたが、他でも扱っているはず)

なんとS席-12,600円→7,000円、A席-8,400円→5,000円で買えます。
各公演前日の18:00まで販売しているそうです。
枚数が決まってますのでお早めに。
席は当日劇場で一時間前から座席指定券と引き換えるのですが、早く行った方がいい席が取れるそう。

私はS席7000円にしたのですが、昨日は夕食の支度や買い物で時間が押してしまい、遅くとも二時間前からは並ぼうと思っていたのに30分前にようやく到着。

いろいろ後悔して電車の中でもずっと胸が詰まってましたが、頂いた席にびっくり!!
信じられないほどの良席。
前から10列目で中央からやや花道寄り。花道では至近距離で愛サマ染サマの美しさ、匂い立つようなあでやかな所作や衣装を堪能できて、もう最高でした。おまけに前の席は空席だったので舞台も一番観やすかった。

周囲の人も席の良さに感激していたから、割引引換券組?
つまりはまだあまり埋まっていない状態だからなのでしょうが、次第に話題が広まると多分楽日に近づくほど満員になり、いい席も残らなくなるでしょう。興味のある方は早めに行って美味しく頂くことを強くお薦めします。

【傾(かぶ)きそうなきのこ】

日生劇場はJR有楽町駅から5分ほど。(メトロ日比谷駅はさらに近い)。有楽町なんて行ったことがなかったけれど、宝塚劇場、みゆき座スカラ座、新しいシアタークリエなどが帝国ホテル近くにひしめいて、すごいんですね。

戦後すぐから営業してそうなガード下の一杯飲み屋の列があって、そのすぐそばに大きな劇場や映画館やホテルもたくさんあって、それらがライトアップされた皇居の緑のそばで、なんとも不思議な調和を見せている、
いっぺんで気に入りました。

日生劇場も初めてですが、落ち着いた外観。中は曲面を生かしたモダンな作りで、広くて明るくて落ち着いてます。

すっきりした顔立ちの中年のオジサマが通路に立っていたり、席の近くに松山ケンイチ似の美少年が一人で座っていたりするのを見かけるだけで、みんな歌舞伎一門関係の方かしらと思ってしまいます。

日生劇場、『染模様』公演の後は四月にタッキーの『滝沢歌舞伎』、5月にはなんとGACKTの『眠狂四郎無頼控』ということで、この世界もいろいろですね。(ちょっと観たい気も・・・。フライヤーのGACKT、美麗です)。

実は、親孝行の名目で、四月には『四谷怪談忠臣蔵』を観に行くことになってます。これは新橋演舞場。
つか劇以外で演舞場に行くのははじめてですが、なにしろ研究書を買って読むほどの四谷怪談好きの私としては一度は見たかった。宙乗りや大水も使う市川猿之助歌舞伎。はじめてみる歌舞伎がこれになる予定でしたが、『染模様』が割り込んだんですよ。

本家の歌舞伎座は4月を持って立替えになるというし、なんとか一度は入りたい。(三階席でも一幕見席でもいいから)。

今、シネマ歌舞伎で『法界坊』やってますね。(MOVIX系)中村勘三郎さんがユーモラスな乞食坊主役らしいし、勘太郎(平ちゃん)、七之助兄弟も出るし、これも見ようかな。

一度も観たことがなかったくせに、ドドドドと傾(かぶ)いてしまったらどうしよう。問題はお金。

ああ、また前書きが長くなりましたが、感想は
 
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Posted at 15:19 / ステージ / この記事のURL
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