美華と上巳:似て非なるふたつの書体(一)

March 04 [Fri], 2016, 19:09
琴欧洲と琴奨菊。佐渡ケ嶽部屋の元大関と現大関にこじつけて、ふたつの近代明朝体について考えてみたい。近代明朝体を関取に例えるのがいいかどうかということはあるが、ほかに思いつかなかったので……。
 同じ近代明朝体でも、『旧約全書』(上海・美華書館、1865年)は琴欧洲スタイルだと思った。足長で締まったイメージがするような気がする。一方、『中国古音学』(張世禄著、上海・商務印書館、1930年)は琴奨菊スタイルだ。腰を低くしてどっしりとした安定感があるような気がする。比べてみるとかなり違っている。

●『旧約全書』(上海・美華書館、1865年)




●『中国古音学』(張世禄著、上海・商務印書館、1930年)




そんなことを意識しながら復刻しているのが、琴欧洲スタイルの近代明朝体「美華」と、琴奨菊スタイルの近代明朝体「上巳」である。


●琴欧洲スタイルの近代明朝体「美華」


●琴奨菊スタイルの近代明朝体「上巳」


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欣喜堂は活字書体設計をおこなっている会社です。日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史にはぐくまれた活字書体の開発をめざしています。
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