「ときわぎ」クランのゆくえ(1)

May 07 [Wed], 2014, 8:28
和字書体「ときわぎロマンチック」と、「游明朝」の漢字書体とを組み合わせた。



「ゆきぐみ」「つきぐみ」「はなぐみ」で構成される「くみうた」クランは、楷書体や隷書体まで揃っているイワタ(あるいはモトヤ)の書体にあわせたい。一方、「セイム」「テンガ」「ウダイ」で構成される「みそら」クランは、平成書体のようなイメージの書体がマッチする。
 「くみうた」クランはベーシック、「みそら」クランはコンテンポラリーということもできる。そして「ほしくずや」のスタンダードというべき書体群が「ときわぎ」クランである。「ときわぎ」クランは、「ときわぎロマンチック」「ときわぎゴチック」「ときわぎアンチック」と「ときわぎクラシック」を加えた4ファミリーという構想である。
「ときわぎロマンチック」の参考にしたのは、『右門捕物帖全集 第四巻』(佐々木味津三著、鱒書房、1956年)の本文に使用されている、力のある和字書体である。復刻ではなく、これを参考にしながら新しく画き起こした。



 どのメーカーの漢字書体の明朝体と組み合わせてもいいのだが、「ときわぎロマンチック」では「游明朝」と組み合わせてテストしている。「游明朝」は藤沢周平の小説を組むことを目標にしたというが、このパワフルな「ときわぎロマンチック」ではどうだろうか。
 まだ完成にはほど遠いが「ときわぎゴチック」は「游ゴシック」でテストしてみたい。漢字書体の「游アンチック」は作りそうにもないので(笑)、「ときわぎアンチック」も「游ゴシック」でテストすることになるだろう。「ときわぎクラシック」は、混植できる漢字書体(宋朝体)が少ないので、当面はペンディングとしたい。
「ときわぎ」(常磐木)とは、松や杉などのように一年中、葉が緑色の木、常緑樹のことである。末永く使われるように、丁寧に作り上げたい書体なのだ。
  • URL:http://yaplog.jp/kinkido/archive/41
P R
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:欣喜堂
読者になる
欣喜堂は活字書体設計をおこなっている会社です。日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史にはぐくまれた活字書体の開発をめざしています。
2014年05月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
http://yaplog.jp/kinkido/index1_0.rdf