スープ  

2006年02月03日(金) 16時11分
一度は忘れた温度。

冷たかったのか 温かかったのか 

それすらも思い出せない。

君は僕の向こうに何を見ていたの。

誰を見ていたの。

分かってたよ。

僕じゃなかった。

分かってたよ。

もっと遠くの誰か。

見たことのない誰か。

それでもかまわなかった。

僕は嘘をついていた?



スープが冷めてしまった。


チョコレート 

2006年02月02日(木) 18時56分
それはきっと契約。

その瞬間にパリンと何かが壊れて

何かが生まれる。

もろくて やわらかくて すぐに溶けて消える。

不完全で

だけど ただただ甘美で。

これが最後だと僕は分かっていたのに。

あと ひとつだけ

僕にくれ。

1ダースの君との口づけ。


残ったのは かじりかけのチョコレート。

シンキロウ  

2006年02月01日(水) 16時09分
”大人になりたくない”って

そう思ったあの瞬間に

僕らの長く伸びた影が

彼らの世界へ足を踏み入れた。


そんなことに気付いた

36℃の真夏日。

壊れたクーラーが 僕を見下ろしている。

特に何も  

2006年02月01日(水) 0時07分
今日は静かな日。

何もない日。

床がひんやりと冷たい日。

鳥の羽音が聞こえる日。

わずかな日が窓から四角く差し込む日。

何もない。

何もない。

何もない。

だから なんだか涙が出て。

僕は気付かぬふりをした。


あと10秒数えたら

立ち上がって冷蔵庫を開けよう。

牛乳の期限は今日までだ。

呼吸 

2006年01月31日(火) 10時54分
こんな静かな一瞬があるということを

もう長い間 忘れていたね。

日に透かされた白いカーテンが

かすかな風にふわりふわりと呼吸する。

それを ただじっと見ているだけなのに

時間はいつも 変わらぬ速さでゆっくりと

流れているんだということを思い出したり

なんかして。


グラスの中で氷がカランと音を立てた。

久しぶりに 君に手紙でも書こうか。

夜明けのうた 

2006年01月30日(月) 23時51分
君が在ったことを証明するのは

色あせた写真だけじゃない。

君の居た窓際の机が

君の眠った擦り切れた毛布が

君の走った狭い路地裏が

まだ熱を帯びている。

大丈夫。君はまだそこに居る。

夜明けまであと3時間。

僕はただ目を閉じて、足先でシーツをたぐりよせる。

☆プロフィール☆
☆名前 TOKO
☆昭和60年生まれ
☆海外在住
2006年02月
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