迷い 

2008年07月12日(土) 21時45分
これから術後検診です。

手術の次の日も病院に行き、経過良好と言われたので何も心配はありません(`・ω・´)v


今日まで3日間、実家で休養させてもらい食事の用意も洗濯も母がしてくれたからかもしれませんが、精神的にかなり ゆとりがあります。





ただ、今晩は一人暮らしのマンションに戻り 彼の突発的な言動に振り回される日々がまたやってくると思うと気持ちが重くなります。

彼に全く会いたくないというわけではありません。
この3日間も何度か電話をしましたが、体を気遣ってもらったり「○○(わたし)がいなくて寂しいよ」と言われれば嬉しいです。

昨日の夜、わたしが早くに寝てしまい 深夜に彼からの不在着信が2度ありました。
朝になり、掛け直したのですが携帯の電源が入っていない状態が続いています。

彼はわたしといる時にいつも「○○からしか連絡来ないから必要ない」と、電源を切っています。

“今、電源を切っているのも誰かといるからじゃないのか?”と、正直 不安です…。



わたしもこんな時になると、彼に気持ちがあることを実感します。






そして、わたしの中のもう一つの不安の要素は水子の供養のことです。



以前は彼と一緒に、このことを ずっと2人の大切な思い出にしていこうと約束していました。

決して忘れずに、わたし達の間に生まれた命の分まで がんばろうと思っていました。


でも、手術前夜のケンカ中に言われたのですが彼は昔の彼女にも中絶をさせていました。(“させていた”なんて表現をしたら、彼に怒られますが…↓↓)

手術前夜にケンカの流れで「こーゆうこと、俺 2度目なんだよ!前の女は妊娠したからって、お前みたいに わがままじゃなかった!!」と言われる前から、なんとなく“彼は前にもあったんじゃ…”って、疑いは持っていました。

病院から渡された『手術前後の注意』のような紙を、彼と一緒に読んでいた時に「なんか、いちいち大袈裟だな。こんなことなかったけどな」と独り言を言っていたりしたからです。



彼がそのことを隠していたこと、過去にそういう事実があったことももちろんショックですが、わたしの妊娠してからの様子を前の彼女と比べられたのが1番ショックでした。

いくら、ケンカ中で気持ちが高ぶっていたとしても そんな発言が出来るなんて反省してない証拠なんじゃないのかと思いました。



実際、彼は前の彼女との子を供養している様子は全くなく わたしとの子も“忘れずに”なんて信じられません。





供養のことを調べてみたのですが、お寺や神社に行くとゆうの以外にも、部屋にお花や赤ちゃん用のおもちゃやお菓子を置くとゆう わたしにも出来そうなものがあり安心しました。

ただ、わたしの部屋は北向きで全く日差しが入らないので お花は無理かもです。

赤ちゃん用のおもちゃやお菓子は……彼には「こんなことして見る度に気持ちが暗くなる!」とでも言われるのが想像出来ます…。





彼と少しの間、離れてみて いないのは寂しいと思っても、こうして同じ日常を過ごすことを少し考えれば すれ違いが生まれるのが目に見えてしまうなんて……やっぱり、わたし達は早く別れるのが お互いのためなのでしょうか。





もう、わかりません…。

手術の後 

2008年07月11日(金) 21時40分
中絶手術を終えて、母に全てを話し、仕事を抜けて来た彼と2人で食事をしました。



待ち合わせに少し遅れて来た彼は、普通に「道が混んでいた」と言えばいいのに「バカがタラタラ運転しやがって遅くなった」と、相変わらず、気の小さい…とゆうより、社会人として恥ずかしくないのかとゆう発言をしていました。


そんな発言を聞く度に、わたしの中で彼への不信感は募る一方ですが、前日に彼に“誓い”をさせられたので、わたしは彼の機嫌を取るのに必死でした。

彼は上機嫌で何度もキスをして来ました。




ファミレスに入って、最初は普通に食事をしていたのですが、先に食べ終えた彼が寝不足のため(昨晩、キレて わたしを車で連れ回していて彼も寝てない)テーブルに頭を伏せていました。

わたしは1人で食事を続けながらも気まずくなり、彼の名前を呼んだり「大丈夫?」と聞いても返事がなく、どうしたらいいかわからないまま 黙々と食べ続け、食べ終わると 彼から返事を求めず最初から独り言のつもりで「ごちそうさま…」と言い、彼から反応があるのを待ちました。

それでも、数分間 沈黙が続いていたので わたしが一瞬 携帯を開いてバッグにしまうと彼が顔を上げました。








「お前、やっぱ反省してねーだろ?」





顔を上げた彼の表情は食事中のにこやかなものではなく、昨晩の異常者に近いものでした。




「俺が気持ち悪いっつってんのに、よく携帯なんか気にしてられんな?しかも、なんだ?“ごちそうさま”だと?バカにしてんのか?」



わたしが携帯を開いたのは時間を見るくらいの一瞬で「ごちそうさま」と言ったのも、彼を待たせてしまったことを詫びるつもりで“もう、いつでも帰れるからね”とゆう意味を込めて言ったものでした。

わたしの言動が誤解を招いてしまったのは悪いと思いますが、これだけのことで180度 機嫌が変わる彼にとてもついていけません。

わたしの言動にいちいち腹を立てながらも、わたしと一緒にいる彼も疲れるでしょうし、わたしも“誓い”通り彼の顔色を伺ってビクビクしながらも機嫌を取ろうと いくら努力しても これでは いつまでも続かないのが見え切っています。




また“本当にこの人とは一刻も早く別れよう”とゆう気持ちが心に浮かびました。





すると「お前、昨日言った 20万ちゃんと払えんだろうな?金がねーなんて言わせないからな!!」と脅されました。

わたしは“それで縁が切れるなら”と「払えるよ」と言いました。


しかし、すぐ「その後の俺の誕生日はどうすんのか考えてんのか?俺の誕生日だぞ!あ゙?今日の手術なんかより大切な日だかんな!!」と言われました。

彼にとって、わたしは平気でこんな暴言を浴びせられる対象なのに、なぜ そんなにも大切な誕生日に わたしと過ごそうとしているのか?

“わたしは彼の誕生日までは確実に逃げられない……逃げたらどうなるかわからない”と愕然としました。



仕方なく、その場しのぎで わたしが彼の誕生日の計画を軽く話すと 彼の機嫌は少しよくなりました。




タイミングよく、彼の携帯に仕事の連絡が入り ファミレスを出ました。

昨日の“誓い”通り、当然 支払いはわたし持ちです…。





車に戻ると、さっきまで わたしに怒鳴り散らしていたのが嘘のように またキスをしてきて、抱きしめられました。

そして、また いつものように「好きだよ。○○(わたし)のこと、本当に愛してるからね」と言い続けられました。

“誓い”通り、わたしも「好きだよ」と言うと「嘘なの、わかってるからいいよ」と、はぐらかされました。

わたしが「嘘じゃないのに!じゃあ、本当に好きじゃなくなるからね」と、彼のテンションを上げようと わざとイジけて見せると「やーだ!好きでいて!!」と、満面の笑みで わたしにくっついてきました。




わたしも以前はこんな やりとりが純粋に楽しくて幸せでした。

でも、今は彼のご機嫌取りが目的で常に恐怖と隣り合わせでいる気持ちでいます。


彼はわたしよりも約10才年上です。

こんな やりとりをどう思っているのか?







ファミレスの駐車場を出て、わたしを実家まで送ってくれました。

正直、彼に実家を知られたくはありませんでしたが カーナビに住所を入力しようとする彼を止められず、実家の住所を途中まで言い、送ってもらいました。

家に帰って、母から聞いて知ったのですが、彼には途中までしか言ってないつもりの住所でも、その番地は うちしかなく特定出来てしまうそうです。

彼はわたしの実家の住所を当然のように、カーナビに登録しておくと言っていました↓↓

DV彼氏に実家を知られるなんて……。






ますます、彼から逃げられなくなりました。




彼に暴力を振るわれるようになってから約1ヶ月。

そして、最近の2週間は妊娠を理由に彼も少しは気を使ってくれていました。

術後の精神的な不調、そして それからくる体調不良なんて DV彼氏には理解してもらえるはずもないだろうし、本当の地獄はこれからなのかも知れません……。

手術前夜 

2008年07月10日(木) 21時35分
手術の前日、術前処置をしに婦人科に行きました。

その後に彼氏が営業先から自宅に帰る道のりを遠回りして、わたしの実家の近くに寄って会う約束をしていたのを わたしは疲れてるから今日は早く実家に帰って休みたいことの言い訳に「実家に夕飯が用意されてて、早く帰らないと祖父母が寝ちゃって家に入れなくなるから1時間くらいしか一緒にいられない」と、電話で言ったら、電話で音割れするくらい怒鳴り散らされました。



術前処置が済んで、病院の前で彼に会うと明らかにキレてました。

「オイ!テメェ、さっきの電話 本気か?」「何が?」と言ってエレベーターに乗ると、他に乗ってる人もいる前で思い切り腕を捕まれて立っている わたしがバランスを崩すように振り払われました。

一緒に外に出て、彼が車を止めている コインパーキングに行き、わたしが彼の車の前に立っていると、精算機の前にいる彼から「何、ボーッと突っ立ってんだよ!俺に金、払わす気か!!」と罵声が飛んで来ました。

たった200円のことでキレて叫ぶ彼に呆れながら、わたしがお金を払うと、車に乗せられパーキングを出た所に路駐をして「さっきの電話、本気か?ふざけんじゃねーぞ、クズ!!」と、暴言の嵐が始まりました。

キレている彼を見るのは珍しくもなく、もう怯えることもなくなった わたしは瞳孔の開ききったような彼の目を見て黙っていました。

当然、わたしのそんな態度は彼の気を荒立てて「話、聞いてんのか?返事も出来ねーのかよ!!」と頭突きをされ、顔にツバを吐かれました。



「俺は仕事の後にわざわざ来てやってんのに(頼んでません)それを家にメシがあるから帰りてぇってナメてんのか!?」

「今日は俺と約束してたんじゃねーのか?裏切り者!!」

「そんなに実家が大切なら手術の費用だって出さねーからな!こんなの俺の子じゃねェ!!」とまで言って わざと下腹部を殴って来ました。

わたしが「お腹はやめて!!」と言っても「知るか!お前なんかどうにでもなっちまえ!人の気持ちもわかんねーで人間じゃねーんだよ!!頭イカれてんだ!!死ね!!!」と言われて、下腹部の他にも顔や腕を殴られて、髪を引っ張られて、首を絞められました。



挙げ句の果てに、今日 明日の手術の費用 約15万円(彼が出したのは8万円)を払って来たのに「今まで付き合って来た期間に俺がお前のために出した金、20万くらいの計算にしてやるから 今すぐ返せ」と言われました。

わたしが「無理だよ…」と言うと「お前、もうハタチ過ぎた大人だろ?携帯使って調べて、かき集めろ!!」と言い「早くやれよ!!」と怒鳴って来ました。

仕方なく、わたしは黙って電話を掛けました。




わたしが電話を掛けた先は実家でした…。

彼を落とし入れようとしたのではなく、お金を払って彼から逃げられるのなら…と、実家の祖母に「○○駅まで20万持って来て」と言いました。

当然、電話を取った祖母は「そんな大金、どうするの?隣で男の人の声がしなかった?」と心配して来ました。

わたしが実家に電話していることに気付いた、彼は更に怒り狂って「お前、俺の将来まで潰す気か!!!ババァが警察にでも言ったら、俺はどうするんだよ!!!!もう、許さねぇ!金で解決してやろうと思ったのに、ブッ殺すからな!!!!!」と、車を急発進させて、完全にイッてしまった目付きと やけに高揚した声で「どこで殺してやろうか?」と、わたしの髪を掴んだまま 車を走らせ続けました。

明日、堕ろすとは言え わたしは彼の子供を妊娠しているのに…なぜ、彼はわたしに対して こんなことが出来るのか……。




闇雲に車を走らせている内にガソリンがなくなりそうになり、ガソリンスタンドに入ると「テメェ、少しでも変な態度取りやがったら、どうなるかわかってんだろうな?」と脅迫して来て、セルフサービスのガソリンスタンドで彼がゴミを捨てに行っている時も、わたしは車の中で身動きを取ることが出来ませんでした。



結局、ガソリンスタンドで助けを求めることも出来ないまま給油が済み、また車を走らせ 大型トラックのたくさん通る国道沿いに車を止めて、また暴言の嵐が始まりました。

わたしは逃げようと車のドアを開けましたが、失敗して また下腹部を殴られました。

「明日、手術なんだよ?お腹はやめて!!」と言うと「手術?お前はこのまま死ぬんだから、手術なんか受けねーよ」と言われました。

「大体、本当に俺の子かどうかもわかんねーし同意書の名前返せよ!」

「最初から、お前みたいなクズと付き合わなきゃよかった。お前みたいなヤツと付き合ったせいで、俺の体はボロボロなんだ。もう、仕事辞めるから慰謝料払え!!あ゙?何千万だと思う?テメェの家族だって逃がさねーぞ?」

「お前、人間じゃねーだろ?最低だ。騙しやがって」

「お前がババァに電話したせいで、俺の将来めちゃくちゃなんだよ。お前が生きてると、いつチクられるかわかんなくて俺が安心して暮らせないから、俺の目の前で自殺しろよ!!」

そう言われて、それから何時間も「死ね!!」と言い続けられました。
そして、どうしても「死にたくない」と言う わたしに「じゃあ、俺が死ぬ。お前は明日、お腹の子も殺して俺も殺したも同然だ。一生、俺の家族に怨まれるからな」と脅されました。




キレている彼を見るのは、慣れました。こういう時の彼は完全に異常者です。

後ろから来た車が停まっている彼の車を不審に思ったのか、ランプで照らして来たら「ナメたことしてんじゃねェ!!」と叫んで、通り過ぎて言った その車を猛スピードで追い掛け回しました。

逃げ切られ諦めたのか、長距離トラックの運転手が仮眠をするようなコンビニの駐車場に車を止めて、キレてはいるものの さっきまでより少し落ち着いて話始めました。



「お前には学習能力ないの?俺はお前と結婚したいと思うくらい好きだったのに、なんでわからねーんだよ」

「お前は妊娠してから、おかしくなった。自分だけが辛いと思ってんじゃねーよ。お前が気持ちワリィ、気持ちワリィって言ってんの聞いてる俺の方が気が狂いそうなんだよ!!」




わたしは彼を逆上させないように「ごめんね…」「ごめんね…」と言い続けました。

「お前は最初から、俺のことなんか好きじゃなかったんだろ?正直に言えよ」と言われました。

わたしは「好きだよ」と言いました。




確かにキレている彼は異常者としか思えません。

でも、付き合い始めた頃は わたしも絶対この人と結婚したいと思うくらい大好きでした。

今日は手術前のわたしを心配して、前々から仕事の予定を詰め込んで調整して、会いに来てくれたのは嬉しいけど、今日以外にも自分の立場や周囲の目も返り見ず“俺はお前のためにこんなにしてるんだ!”とゆう彼の行動の多さは自己陶酔を押し付けられているようにしか思えなくなってきました。

そして、少しずつ距離を置くようになった わたしに彼もストレスを感じ2人の間に溝が出来、ケンカが耐えなくなりました。





わたしは彼の発言にも行動にもうんざりです。

彼がどんなに、わたしの態度に不満を持っても愛情不足だと訴えても、自己陶酔しているだけの彼に対して、わたしの気持ちが大きくなることは不可能です。



しかし、こうゆう時の彼を落ち着かせるには、付き合い始めた頃の純粋な気持ちを掘り起こして、わたしが彼をどれだけ想っているかを説くしかありません。

それが彼を余計、依存に導いているのをわかっていても、わたしが自分の安全を守る最善策はこれしかないのです。




彼に「俺はお前のことを今まで出会った女の中で1番好きだと言ってたけど、完全に気持ちがなくなった。これからも性欲処理のためにSEXはするけど気持ちはないからな。お前が死にたくなければ、俺の気持ちを自分でお前に向かせてみろ」と言われ、わたしは“ここで、殺されるよりマシ!!”と、言われるがまま「はい…」と言い「じゃあ、誓え!」と言われました。




そして「今まで、わがままばっかり言って一緒にいても2人でいる時の楽しい空気も壊してて、愛情表現もしなかったけど、これからは わたしから○○くん(彼)に見てもらえるように、がんばります。それと、今までの迷惑料20万円 償いとして払います。これからは、デート代も全部出すから もう1度 わたしにチャンスを下さい!」と言わされました…。

言ってる間に一瞬でも目を反らしたら怒られて、4回やり直しをさせられました…↓↓




わたしの誓いに納得すると「ごめんね…ごめんね……」と、彼は平常心を取り戻し わたしの体に出来たアザを撫でて来ました。


結局、その日は手術前夜だとゆうのに家に帰してもらえず彼の車で3時間だけ寝かされました。







「好きだよ。俺は○○(わたし)がいなくちゃ生きてる意味ないんだから、○○がいなきゃ仕事も出来ないんだよ。ずっと俺の側にいて…」







DV男の決まり文句…。



前までは、こんなにも歪んだ形でしか愛情表現出来ない彼に同情して全てを水に流して、彼を受け入れたいと思っていました。





彼のことを好きだった気持ちは本物です。

彼にどんなにキレられて、暴力を振るわれても 瞳の奥が常に寂しそうな彼をわたしが救ってあげなくちゃと思っていました。





でも、わたしは無力でした。

いつも、彼に理不尽なことでキレられて言う、わたしの「ごめんね…」は偽りです。

ケンカを終わらせたいから言うだけの意味のない言葉です。






でも、これだけは本当に謝ります。



あなたの心の奥をこんなにも覗いてしまったのに、わたしは力になることが出来ません。








「ごめんね…」

 

2008年07月10日(木) 21時17分
妊娠して、中絶をして……わたしは改めて母とゆう存在の偉大さを知りました。


わたしは最高の親不孝者です。

妊娠と中絶、さらに もう1つの重大な問題を1度に母にぶつけました。






妊娠がわかって、中絶をするとゆうことは子供の父親である人と2人で決めて、母には言いませんでした。

相手の人がわたしの母に言うことを嫌がったのもあるけど、わたしはこのことを言うべきかどうか友達に相談した時に「妊娠したとか言ったら、親にヤッてる所 想像されない?」と、バカな意見を述べられ“それもそーだ”と思い、言うのをためらいました。

今、思えば親をナメ過ぎでした。



手術の前にちゃんと、母に“とんでもない男の子供を妊娠してしまった”と相談していれば……。







わたしの中に存在した命の父親…

わたしの彼氏はDVです。





中絶手術の前日の夜も彼に暴力を振るわれました。

わたしの麻酔が早く切れたのは手術中、血圧計にしめつけられる二の腕に彼に殴られて出来た大きなアザがあったからです。

他にも顔を殴られて唇は切れていたし、頭にコブはあるし、小さな傷は両腕両足にありました。


麻酔の切れが早く、予定よりも3時間も早く病院を出た わたしは3時間後に彼が迎えに来るまで空いた時間で母の仕事先に行き全てを話すことにしました。

突然、仕事先に来た わたしのやけに疲れきった姿を見て母はビックリしていました。
わたしの左腕の白い正方形のシール(点滴針を抜いた跡)を見て「これ、どうしたの?」と言う母に、わたしは感情無く

「今日、子供堕ろしたの。相手ははっきりしてるんだけど、その彼氏 DVなの」

と言って、二の腕の湿布を剥がして隠していた大きなアザを見せました。



その時は、まだ わたしは心のどこかで、母に“ヤッてる所を想像される…!”思ってました。





しかし、母は「何やってんの〜↓↓」と脱力しながら笑って「バカねぇ。大丈夫なの?横になりなさい」と言ってくれました。

あまりにあっさりと状況を受け止めている母に、わたしの方がビックリしました。



母の仕事先の休憩室で休ませてもらい、母は仕事に戻って結局あまり話が出来ない内に、DV彼氏から わたしの携帯に連絡がありました。

手術後に麻酔が切れて目が覚めたと、わたしが連絡してから まだ丸2時間も経っていないのに、隣県の営業先から こちらに向かっていて 後15分で婦人科に着くとのことでした。

わたしの中絶手術後といっても、彼も堕ろした子供の父親だし、気持ちがはやるのはわかりますが、相変わらず一人前の社会人としては異常な行動だと思いました。

母に別れを告げて、母に全てを話したことがバレないようにDV彼氏に会いに行きました。




その日の夜、彼を見送ってから 実家に帰り、また落ち着いて母に全てを話しました。


彼と付き合って、まだ2ヶ月しか経っていないこと。

2週間前に妊娠がわかって、今まで隠してたこと。

暴力は1ヶ月くらい前から受けていたことと、今までの暴力の内容。

彼の暴力の原因と思える、わたしが彼から聞いた 彼の生い立ちのこと。

彼の仕事のこと。

彼のわたしへの異常な束縛、依存。そして、今はそれが脅迫にまでなっていること。




全てを話して、わたしが「それでも、結婚したいって言われてて……怖くて別れられないんだよね」と、言うと「結婚?冗談じゃねぇって言ってやれ!!悪いけど、ママはどんなに脅されたって そんな男にビビったりなんかしないからね!」と言ってくれました。





わたしは母のたくましさに言葉が出ませんでした。

わたしは一人暮らしを始める時、勝手に物件と引っ越しの日程を決めて実家を出て行きました。

そんな娘がDV男に引っ掛かり、中絶とゆう一生背負わなくてはいけないことをして 今さら頼って来ても、怒りもせず こんな問題を投げ出しもせず、わたし自身 DVに関して“怖いけど、自分がガマンすれば済む”と警察や公共の窓口に相談する勇気が持てなかったのに対して、 母は「ママはどんなにお金が掛かっても弁護士立てたって、あんたを守るよ!黙ってるわけないでしょ」と励ましてくれました。

うちは母子家庭で貧乏です。弟の高校と大学の奨学金、学生ローンとゆう借金があります。
わたしはもう20才を過ぎた立派な大人なのに無力で、そんな わたしをお金を掛けても助けてくれようとしている母の覚悟を前にして、自分の未熟さが恥ずかしくてたまりませんでした。




DV彼氏はいつも「お前は俺と母親、どっちが大切なんだ?」と、わたしを責め立てます。

もちろん、それは天秤にかけられるものではないのに、彼には「○○くん(彼氏)」と言われなければ怒鳴り暴れまくります。

その話を母にすると「その男、バカじゃん?そいつは人の気持ちが全部、計れるの?」と、怒りながら言いました。





どんな苦労も乗り越えて、わたしと弟を女手ひとつで育ててくれた 母の存在はわたしにとって何にも変えられません。

その気持ちを軽々しく計ろうとした彼の発言に、一緒に怒ってくれたとゆうことは母もわたしに対して計ることなど出来ない程の愛情を持ってくれているのだと感じ、たまらなく嬉しくなりました。






しかし、暴力は許されることではないとわかっていながら、わたしはDV彼氏に情を持ってしまっています。

母はそれすら、理解してくれて「今すぐ別れる必要はないよ。ただ、あなたが相手より2倍も3倍も大人になりなさい」と言ってくれました。ただ、いつでも わたしが逃げられるように動いておいてくれると……。




母への依存の強い、わたしに対して 以前、彼は「お前は母親のために生きているのか?母親に仕送りなんかするくらいなら、俺とのデート代に使え!親ってゆうのは子供を自立させるためにいるのに、なんで お前から子離れさせないんだ!!」と言いました。

その時は、わたしは彼の言うように自分の生きる意味を模索してしまいましたが、今なら はっきり言えます。



親子はいつまでたっても助け合っていて、いいじゃないかと…。





わたしは一生、母が大好きです。






彼が生い立ち上“親子愛”とゆうものに触れられなかったことは知っているし、同情もしていたし、その空白をわたしが埋めたいとも思っていましたが、無理でしょう。




彼はわたしに自分だけを愛して欲しいと望んでいるけれど、そう思っている限り 誰にも本当には愛されないんじゃないのでしょうか?




彼は本当に本当に、かわいそうな人…。

忘れられない経験 

2008年07月10日(木) 20時39分
忘れられない。

決して忘れちゃいけない。



一生消えない、わたしの罪。







2008年7月8日

中絶手術をしました。



わたし自身、生まれて初めての手術で自分の中に生まれた命を殺しました。

朝、8:30に婦人科の病院に行って 緊張で声を震わせながら看護師さんの問診に答え、手術着と紙製のハーフパンツのような下着に着替えました。

TVで見るような大袈裟な手術室ではなく、いつもの診察室でいつもの診察台と変わらない椅子に座らされ、淡々と心電図を取り付けられ、点滴をされ、血圧計をつけられました。

手術をしてくれる院長先生が、いつもはしていないマスクをした姿で現れ“これから手術をするんだ”と実感をして緊張感が高まりました。

診察台が後ろに傾き、タオルで目隠しをして、酸素マスクをつけられ、唾液を抑える注射と麻酔を打たれました。

酸素マスクなんて初めてで「これ、酸素出てるんですか?苦しいです」「わたし、このまま寝ちゃうんですか?」と看護師さんに聞きました。

わたしの確かな記憶はここまでで、この時は紙製の下着もしっかり履いていたし、診察台の角度で強制的に開かされる足もいつもの検診と比べると軽くしか開いてませんでした。






そのまま、わたしは麻酔で眠ってしまい、知らぬ間に中絶手術は済まされました。

初めての麻酔は眠っているとゆうより、夢を見ているようで、見たものの記憶があまりにはっきりとしていたので、目が覚めて初めて“夢だったんだ”と気付いたくらいでした。



わたしが見た夢は診察台が遊園地のアトラクションのように動き出し、洞窟を迷路みたいにさまよって、不思議な生き物達がわたしを見ていて、わたしがその生き物達に怯えながら“ごめんなさい、ごめんなさい”と懺悔をしているようなものでした。

後半はディズニーランドのピーターパンの空の旅のような、足元に街の夜景が広がっていて空中散歩をしている夢を見ました。






血圧計のしめつけで意識が戻り、目が覚めると わたしは傾いた診察台に軽く足を開いたままの状態で座らされていました。

周りからは、他の患者さんの名前を呼ぶ いつもの病院の様子が耳に入って来ました。



わたしはとりあえず、また目を閉じて軽く眠りに入りました。

少しして看護師さんが点滴を外しに来て、また目が覚めました。

「もう、気が付いたの?」と言われ「はい…手術終わったんですか?」と聞くと「終わったよ」と言われました。

中絶手術とゆう、大変なことが終わった実感が無さ過ぎて「もう、お腹に赤ちゃんいないんですか?」という言葉が勝手にこぼれ落ちました。




中絶してから、自分の中に存在した命を“赤ちゃん”だなんて初めて言いました。









最低です。






「いないよ」と看護師さんはあっさり言いました。

ベッドの準備をしてもらうまで、そのまま診察台で待たされました。

手術前と手術後、わたしの体には何の変化も感じませんでした。

どこも痛くもないし、気持ち悪くもない……ただ手術前に履いていたはずの紙製のパンツではなく、家から持って来た生理用のパンツにナプキンを当てて履かされていることに気付いて“本当に手術終わったんだ…”と実感しました。




しばらくして、ベッドの準備が出来たと看護師さんに起こされました。

その時に初めて気付いたのが、おしっこを自動で吸い取ってくれる器具をつけられていました。

おしっこの溜まる袋を膝掛けで隠して車椅子でベッドのある病室まで病院のロビーを移動しました。

わたしみたいな金髪の若い女が手術着で他の患者さんの前を車椅子を押されながら通り過ぎると、他の患者さんから怪訝そうな視線を感じました。

麻酔が残っていて、少し朦朧とした意識の中でも、その視線から自分がしたことの重大さを思い知らされました。








この病院に不妊治療で通院している人もいるんだろう。


軽蔑されても仕方ない。





“仕方ない”と開き直ることすら最低だと自分でもわかります。






それだけのことを、わたしはしました。




ベッドに入り、また眠ってしまいました。


またしばらくして、看護師さんが小さなビンを持って病室に入って来ました。

ビンの中の肌色の物体を見せられました。

最初、わたしは それを わたしの中に存在した命だと思いました。しかし、その正体は中絶手術と一緒に施された わたしの性器に出来たイボを取ったものでした。

看護師さんが「これ、後で検査するからね」と、どうでもいいような了解を取り、去って行きました。





“イボなんかより、わたしの中に存在した命は……?”



通院中の検診で何度もカメラで見た、まだ胎児とは呼べないくらい小さな細胞。

でも、確かに わたしの中に存在した命。






“あの命はわたしの体から取り出されて、どうなったんですか?”







気になったけど、聞けるわけありませんでした。

わたしはその命の責任を放棄したのだから。





そして、普通なら麻酔が切れていないはずの時間から普通に歩けた わたしは早々と手術後の診察を受けさせられ帰されました。








6週間と4日…

常に一緒だった命を絶って、わたしはまた日常に戻りました。
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