「500日のサマー」
May 30 [Wed], 2012, 4:47
映画の中で、恋に落ちる若者を見たのは
最近はいつのことだろう?映画「おとなり」「世界の中心で愛を叫ぶ」「モテキ」
または「SUPER8」「P.Sアイラブユー」「ブロークン・イングリッシュ」
『カサブランカ』も『風と共に去りぬ』も 『ローマの休日』も過去のもの。
青春時代の恋愛映画といえば、ケイト・ウィンスレットとレオナルド・ディカプリオが乗った『タイタニック』だ。
正直言ってこれ以外に、熱い恋を描いた 作品は思い浮かばない。『プラダを着た悪 魔』は、女性が本当に求めているのはファッションだと教えてくれた。
『ジュリー& ジュリア』では料理だ。ジョン・キューザックがラジカセを掲げて思いを伝えた『セ イ・エニシング』のような恋愛ドラマは、 もはや存在しないのかもしれない。
『セックス・アンド・ザ・シティ』のキャリー・ブラッドショーは
「愛が欲しい。本物の愛が。バカげていて不自由で相手なしではいられない、激しい愛が」と言った 。こんな救い難いロマンチックな人間が今もいるだろうか?
恋愛ものを葬り去るのに一役買ったのが 、
人気ドラマ『フレンズ』だ。放映が開始された94年以降、
テレビや映画に出てくる20代といえばシングルで、
不安定で、自分が大好きな人間ばかりだ。
私が『(500)日のサ マー』に心を奪われたのもパッケージから恋愛の醍醐味である
無我夢中となる熱愛。
も っともそれは、映画自体を見る前のこと。映画を見てみたらいきなりこんなナレーショ ンが入ってがっかり。「お断りしておくが 、これはラブストーリーではない」
もっと正確に言えば、これは恋愛至上主義の男子と恋愛アレルギーの女子のラブストーリーだ─
演じる サマーは真実の愛を信じていない。
だから 、会社の同僚と付き合ってもなかなか関係が進展しない。
一方、お相手のトムは、恋愛がすべてという男 。
というより、愛という概念を愛しているのだろう。
トムはサマーにぞっこんになり 、彼の思いはアニメの鳥が舞う、『アリー myLOVE』ばりの路上のダンスシーン に表現される。
そのままの勢いで盛り上がってほしいの に、
監督のマーク・ウェブは観客をつらい別れに引きずり込む。トムとサマーは、ブリトニー・スピアーズの結婚生活のように あっけなく破局するのだ。
古きよき時代が懐かしい
これはネタバレではない。
観客は早々に 2人の別れを知らされ、その後はドラマ『 LOST』のように過去と未来が入り乱れ ていく。
ただ、本作は、アメリカン・ニューシネマの結末の後 に、00年代らしい希望のラストも描いている。恋愛に振り回される人生 のサマー(夏)が終わる時、自ら愛を育んでいくオータム(秋)の始ま る予感が、示されるのだ。
最近はいつのことだろう?映画「おとなり」「世界の中心で愛を叫ぶ」「モテキ」
または「SUPER8」「P.Sアイラブユー」「ブロークン・イングリッシュ」
『カサブランカ』も『風と共に去りぬ』も 『ローマの休日』も過去のもの。
青春時代の恋愛映画といえば、ケイト・ウィンスレットとレオナルド・ディカプリオが乗った『タイタニック』だ。
正直言ってこれ以外に、熱い恋を描いた 作品は思い浮かばない。『プラダを着た悪 魔』は、女性が本当に求めているのはファッションだと教えてくれた。
『ジュリー& ジュリア』では料理だ。ジョン・キューザックがラジカセを掲げて思いを伝えた『セ イ・エニシング』のような恋愛ドラマは、 もはや存在しないのかもしれない。
『セックス・アンド・ザ・シティ』のキャリー・ブラッドショーは
「愛が欲しい。本物の愛が。バカげていて不自由で相手なしではいられない、激しい愛が」と言った 。こんな救い難いロマンチックな人間が今もいるだろうか?
恋愛ものを葬り去るのに一役買ったのが 、
人気ドラマ『フレンズ』だ。放映が開始された94年以降、
テレビや映画に出てくる20代といえばシングルで、
不安定で、自分が大好きな人間ばかりだ。
私が『(500)日のサ マー』に心を奪われたのもパッケージから恋愛の醍醐味である
無我夢中となる熱愛。
も っともそれは、映画自体を見る前のこと。映画を見てみたらいきなりこんなナレーショ ンが入ってがっかり。「お断りしておくが 、これはラブストーリーではない」
もっと正確に言えば、これは恋愛至上主義の男子と恋愛アレルギーの女子のラブストーリーだ─
演じる サマーは真実の愛を信じていない。
だから 、会社の同僚と付き合ってもなかなか関係が進展しない。
一方、お相手のトムは、恋愛がすべてという男 。
というより、愛という概念を愛しているのだろう。
トムはサマーにぞっこんになり 、彼の思いはアニメの鳥が舞う、『アリー myLOVE』ばりの路上のダンスシーン に表現される。
そのままの勢いで盛り上がってほしいの に、
監督のマーク・ウェブは観客をつらい別れに引きずり込む。トムとサマーは、ブリトニー・スピアーズの結婚生活のように あっけなく破局するのだ。
古きよき時代が懐かしい
これはネタバレではない。
観客は早々に 2人の別れを知らされ、その後はドラマ『 LOST』のように過去と未来が入り乱れ ていく。
ただ、本作は、アメリカン・ニューシネマの結末の後 に、00年代らしい希望のラストも描いている。恋愛に振り回される人生 のサマー(夏)が終わる時、自ら愛を育んでいくオータム(秋)の始ま る予感が、示されるのだ。













