「荷風ぶし」について 

April 18 [Thu], 2013, 10:03
「荷風ぶし」…「情緒化する眼

『濹東綺譚』や『おかめ笹』は、荷風ぶしが紡いだ傑作

『断腸亭日乗』は日記ではなく日記文学=日記の形式をかりた荷風の創作

主人公とその生活とを情緒化するためには、荷風はこの日記の書き手を病弱にし、世を厭う世捨人の姿につくらねばならなかった

『断腸亭日乗』の主人公は30年にわたって、いつも同じポーズで人生に向き合っている。=彼の内面的生活に変化はない


空襲によって主人公の孤独な情緒的生活いっさいを支えていた偏奇館と万巻の書がことごとく燃え上がる

それ以後、戦後の日記は少しずつ「日記文学」の情緒を失い、たんなる「日記」に堕ちていく

=小説家としての荷風は衰えていった


『新潮日本文学アルバム23 永井荷風』
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:蜃気楼
読者になる
読書メモです。読んだ内容を忘れないようにするために書きます。
2013年04月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
ヤプミー!一覧
読者になる