85歳のお祝い

March 18 [Mon], 2013, 5:04
今日はChrista Ludwig先生の晴れ舞台の中で
強いエネルギーとポジティブな空気を満喫した。

3月16日で85歳を迎えそのお祝いが、最も彼女が愛された
ウィーン国立歌劇場にて行われた。


神々しくも楽しい、音楽に溢れた時間となった。


    



先生は昔から私に自分の演奏や映像を見せたがらない。


ふと思い出したのはニースの家で先生が昼寝したすきに、
2011年に亡くなられた旦那さんと私でリビングの大きなTVに
先生の現役時代のリサイタル映像を入れて、こっそりそれを
見た事だった。


私はクラッシック音楽ファンではなかったし、先生自身の映像に
触れたのは殆どそれが初めてだった、だからもの凄くワクワクした。
先生が見るなって言うから、もう、益々だった。


旦那さんは元喜劇俳優でパリ・コミック座の売れっ子だった
その後演出家でも活躍した方で、先生とは対照的に私に
先生の映像を見せたくて仕方なかった。
目が大きくハンサムだけどもの凄〜〜〜〜く楽しくって
面白い人だった。

「能」と「歌舞伎」の違い、異文化の歴史などにも詳しかった。


旦那さんから先生との思い出話や、本番前の面白い出来事など
聞きながら、2人で先生の映像を見て大きな音で聴き、大声で
「ブラボー!」って声かけてきゃーきゃーと楽しんでいたら・・・・
気配を感じた先生がお目覚めの御登場、


「あ〜〜な〜〜た!!!き〜〜く〜〜こ〜〜!!!」


2階の寝室から降り注ぐ”天上の声”に旦那さんと私は「逃げろ!」
って心の中で叫んだけど、もう遅かった・・・。


・・・と言うわけで今日はゆっくり先生の映像を劇場の
大スクリーンで見れて満足だし、本当に嬉しかった。

    


    



100歳のお祝いを!!と会場のみんなが拍手で一杯になった。


いつまでも幸せを与えて欲しい、そして世阿弥の言う「まことの花」を
私に感じさせて欲しい。




ブラームスのレクイエム 2

March 10 [Sun], 2013, 0:36
ブラームスのレクイエムを演奏するのは初めてだった、それが
楽友協会とは何と幸せな事だろう。
ブラームスはその昔、ここの音楽監督でもあった。

大事な申し合わせ(GP)には私の師、ウィーン国立歌劇場宮廷歌手の
クリスタ・ルードビッヒ先生が会場にわざわざ来て下さり今月で85歳に
なられる事を考えると恐縮だった。今月17日にはオペラハウスで
先生のお誕生日を記念した催しがマチネーで開かれる予定だ。


先生は私の声のバランスを確認して、新たな発見と確信があり私の
携帯に長いメッセージを残してくれた。私は初めて彼女に会った頃
「私の事をお母さんだと思ってね」と言って頂いた事を思い出した。

大変に光栄で有り難い、一方でやはり伝承芸術であるから、師は
私の重石であり、国境を超えた偉大な歌手、私に取って途方も無く
大きな存在。
            
        

私の右、マエストロARATANIは80歳を超えておられます。
左側は合唱指揮の辻秀幸先生、短い時間でしたがお世話に
なりました。アドヴァイスも有難う御座いました。
   



        



このバイオリンは東北大震災の被災木から作られた
バイオリンだそうです。この日一緒に奏でる事となりました。
   


レクイエムに込められるあらゆる生命力が、私に取っても
尊い存在である事を知って、この作品から大きな愛を
貰いました。ブラームスと今、演奏家として出会えた事を
心から幸せに思っています。


”Ich will euch wiedersehen!"


 

ブラームスのレクイエム 1

March 10 [Sun], 2013, 0:15
先月の終わりに、ウィーン楽友協会でブラームス作曲の
名作の一つである「ドイツレクイエム」ソプラノ・ソロを演奏しました。


この日は私の父の20年祭でもありました、芸術を通じて時の流れや
生命の存在を思いました。そしてこんな偶然があるものかと、少しだけ
振り返ったりしてみました。




ソロ・バリトンの方はお隣の国、スロヴェニア国立歌劇場で活躍中の
第一バリトン、国から文化賞を2度も授与されている程の逸材。
ノーブルな気品ある高質の声とテクニック、音楽性が素晴らしかった。

数人で結成しておられる歌手のグループでは指揮も振られるそうで
多才な音楽家活動、素敵だなと思います。初共演は本当に光栄。
  



パイプオルガンの場所から歌ったので、響きが独特でした。
興味深かったです。
  


  このホールのスポンサーの時計、楽屋にありました。
   


 終演後お友達と一緒に。
 




2013年も宜しく御願い致します!

January 16 [Wed], 2013, 19:04
2013年は広島の厳島へお参りに行きました。
今回はまず弥山(みせん)に登り、山頂での御参りを済ませて、厳島を
堪能しました。


ロープウェイで行ける所まで。お天気に恵まれて最高!
 



弥山の山頂も目の前、ここは1200年も消えていない
炎がありパワーを感じます。この向かいでおみくじ引いて
みごと大吉
 


山頂で世界でも最高の景色を眺め、海の光と
太陽の恵みがダイヤモンドのようでした。


その後下山すると丁度引き潮。これまたなんとラッキーでしょう!
 

     


厳島の魂を感じて、生命の強さや美しさ、神の島と
言われる所以を感じた新年でした。


2013年も良い年になりますように、清き厳島に願いを込めて。


12月のコンサートのお知らせ

October 20 [Sat], 2012, 8:20

     

12月8日、北九州市の八幡にある
響ホールでのコンサートです。お時間のある方は是非いらして
ください。


琉球・沖縄から人間国宝の至芸を、ドイツから歌曲の世界を
愛のテーマを通じ、東西の時代を遡ってみます。


ドイツからは、Schumann夫妻の作品から個々の
異なる芸術性を、偉大なドイツの詩人の言葉を通して
お届けしたいと思います。


妻のクララは、当時ドイツ女性として初めてのソロ・ピアニスト
としてヨーロッパ各地で活躍、リストとも親しく、彼の作品も多く
演奏しました。

女性芸術家を生み出し認めるドイツの精神は本当に素晴らしい
あえて言えば仕掛け人はクララの父親だったのです。娘にピアノを
教えて芸術家としての才能を生かし伸ばしました。そのせいか、
娘の結婚には大反対をし裁判に負けました、娘は晴れて結婚が
できたわけです。




そしてドイツ貨幣がマルクだった頃、日本円の一万円にあたる
100マルク札はこの才気女性クララ・シューマンが気品のある笑顔で
君臨していました。


Schumann夫妻の競い合った芸術性は本当に素晴らしい。
こういう彼らの生きた結晶の作品を知り、学び、得て歌う事が
できるのは演奏家として喜びの限り。これからも時間をかけて
じっくりと取り組みたいと思っています。





魂の再会

August 06 [Mon], 2012, 23:35


私がチェコのプラハに歌手として呼ばれた時は、一体どんな
御縁だろうと感じたものだ。



ある日大使公邸に招待を受けて行く途中、現在の原爆ドームと
全く同じ形とデザインの建物があり、それを教えて頂いた。
あの建物は当時広島で唯一のヨーロッパ建築だった、建てたのは
チェコ人だったから、同じものがチェコにもあるわけだ。



車の中から覘いてそれを見た、その瞬間カメラのフラッシュの様な
激しい衝動が頭の中で起こり、懐かしいような初めて見たのではない
ような、不思議な空間を感じた。




あの日私はあそこにいたのかもしれないと思った。




広島からの想い

August 06 [Mon], 2012, 7:44
今年で67年もの歳月が流れようとしている。
広島の原爆投下について、私は日本でもヨーロッパでも
立場の違いを踏まえて学んだ。


8月6日の私の思い出は、父方の祖父がテレビを見入る後ろ姿だ。
あの空気は、一体なんだったのだろう。私の出会うことの許されなかった
父方、母方の親族達に思いを寄せて過ごしたい。



どんな場合においても、罪のない一般市民が、国を動かす人や
守るべき立場の組織からの犠牲にさせられる事のない世界を
強く望みたい。



過ちを繰り返しませんから、と誓うべき人たちは誰なのだろう。





母校・明治学園 in 北九州 〜その3〜

August 06 [Mon], 2012, 2:27
北九州市の戸畑区にある私の母校で明治学園での
鑑賞会では、生徒達の声に我々演奏者が触れると言う
お互いにとって貴重な時間を設けた。


私が生徒だった時のことを振り返ると、発言の場が少なくて
カチコチになっていた記憶もあるので、今回は目線を対等に
そして親しみやすい空気を提供したかった。それは外国の文化
や古典作品に対して偏見なく、身近に感じて欲しいからだ。



生徒達から飛び出す質問は色いろだった。


中でも印象に残ったのは、女性からの「声色による表現について」
それと、「ピッチ」についての質問だった。これは非常に専門的で
洞察力の鋭いものだったので、関心してしまった。


ただ、知識だけが大きく膨らまないように、私は上手に答えた。


音楽とか芸術は、言葉で言いつくせない世界であり、心と心の対話、
そしてその世界には誰一人邪魔するものがあってはならないと思うので
柔軟でピュアーな子供達には、そのままを感じ取ってもらいたいという
思いがいつもある。年の頃を見計らったふれあいは大事だと感じる。


それとイタリア人歌手がイタリア語で話した時には、とても反応が
大きかった。彼らにとってイタリアでの会話自体が楽しかったのだと
思うし、普段は教室に閉じこもって英語にしか触れてないからある意味
当然の反応だった。

けれど、イタリア人歌手からすると自分が話しているときになぜ生徒が
笑ったのかが分からなかった。反省会では先生方とこのテーマになり
生徒には日本語で話しているときに、外人から笑われたらどういう
気持になるか、という指導も必要だというお話をした。ただ、怒っては
いけない、話して聞かせないとと思う。


日本は島国なので他国の原語や文化にオリジナルで触れることの
抵抗がまずある、それと笑ったり謝ったりする事は日本以外の国では
必ずしも感じの良い行為ではない、という点を学ばなくてはいけない。
文化の摩擦が起こる一歩となるわけだ。



異文化がある、認めるという事は色いろな要素を含むから、少しづつ
こういう事も学ぶきっかけになったら嬉しい。

芸術が運ぶ文明、その中の花弁になれたら
こんなに幸せな事はない。











白虎

July 25 [Wed], 2012, 7:56
 
 白虎は守り神の一つのようです


 




芸術文化体験

June 17 [Sun], 2012, 21:48
北九州市の芸術文化体験事業というのが
あるのだけれど、現在は日本国内の芸術音楽の授業が
我々の子供時分よりも少なくなっており、演奏家が行政を
通して、地元の公立の小学校に出向き一時間の授業時間
を使って生徒達に体験させる場を提供する、というシステム。


私自身は、北九州市で育ったので地元の文化構築には
常に影響を受けてきたし、そういうものを次世代へと
繋げて行きたい願いがある。また私の通った母校は私立で
カトリック系だったために賛美歌を始めとして、西洋の文化に
ほぼ毎日触れていたが、公立の生徒は同じようにはいかない。
環境が随分違うので、クラッシック音楽を聴くという機会が
かなり狭まれているだろう。街の中でも田舎だと演奏に触れる
機会も少ない。だからこそ、異文化に出会える機会と時間、
その体験は重要に思う。想像力を発信できる将来の日本で
あって欲しい、と願う。


人間が自由に芸術に触れ、また西洋音楽に関しては
日本以外の、ヨーロッパの文化を感じて欲しい。


昨年度は、徳力小学校6年生72名、市丸小学校全学年90名
今年度は、貫小学校の4年生104名、南丘小学校6年生50名



北九州市には芸術文化財団があり音楽事業課がある。
これまでに色いろな形で発展しているし、同じ市民として
良い仕事、クリエイティブな文化を生み出す役割と努力、
達成感を共に分かち合っている。反省点はいつもある。








プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム: きっこ      ★★ Teshima Kikuko ★★
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 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 
「喜劇も悲劇も表現できる
大きな才能と美しい声を 持った本物の芸術家」
    クリスタ・ルートヴィヒ
 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 
  東京芸大卒業、サントリーホール主催オペラアカデミーで研鑽を積み、旧・安田生命クオリティーオブライフ文化財団の助成で、ベルリン国立音楽大学、文化庁海外派遣研修生としてミュンヘン国立音楽大学・カールスルーエ国立音楽大学オペラ科、バイエルン歌劇場主催・若手オペラアカデミーで学び、ウィーンで(財)ロームミュージックファンデーション特別音楽研究生としてドイツ歌曲の研究をした。    ドミンゴコンクール日本代表、国際コンクール「新しい声」アジア代表、世界大会では奨励賞。
 ’98年には、ブダペスト(ハンガリー)・ヴェローナ(イタリア)国際コンクールで優勝・1位を獲得、ハンガリー国立ブタペスト歌劇場で「ラ・ボエーム」のムゼッタ役でヨーロッパ・デビューを飾った。その際、ウィーン国立歌劇場・名誉会員・宮廷歌手の名・メゾソプラノのクリスタ・ルートヴィヒから高い評価を受けた。  同年、サントリーホールオペラ「愛の妙薬」に唯一の日本人ソリストとして、ジュゼッペ・サッバティーニ、エヴァ・メイらと共に登場した。
 27歳で伝統と格式を誇るプラハ国立歌劇場での「蝶々夫人」(タイトルロール)に抜擢され、大成功を収める。チェコの巨匠指揮者故ボフミール・グレゴルに「やっと本物のマダム・バタフラ(蝶々さん)に出会った」 と言わしめ、みずみずしい歌唱と豊かな表現力、傑出した存在感で上演を成功に導き、同歌劇場人気プログラムとなる。4シーズン連続の蝶々さんを一人で務め、劇場史初まって以来の名誉を受けた。   また「トゥーランドット」にも出演、役柄(ローレン)デビューとなったリューでも高く評価された。  これまで、バイエルン国立歌劇場管弦楽団、メトロポリタン歌劇場管弦楽団、ゲルトナープラッツ歌劇場管弦楽団、ケルン放送交響楽団、日本フィルハーモニー、ドイツ・ザクセン州交響楽 名古屋フィル、スロベニア国営リュビリャナ放送響と共演した。
 北九州市民文化奨励賞受賞、文化特命大使、北九州市文化市民賞受賞。
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