アラビア語の文字のイメージ 

September 03 [Mon], 2007, 13:28
アラビア語、という言葉は日本人には馴染みの薄い言葉かもしれません。
アラビア語から英語に入った言葉というと、
アルコールやアルカリ、コットン、ソファなどといった言葉です。
しかし日本語にはやはり少ないです。
それもそのはずで、日本人が信仰しているしている宗教の殆どは、
仏教あるいは神道であり世界三大宗教のキリスト教やイスラム教の人は、
街で見かける事もあまりないと思います。
最近は日本に働きに来る外国人労働者が増えて、
前より少しは日本国内でも西洋人やアジア各国の人々も、
駅の方に行くと集団に遭遇したりするなんてこともありますが、
まだまだ日本人の数の方が圧倒的に多いという状況は暫くはこのままでしょう。
アラビア語は、エジプトやアルジェリアなど北アフリカを中心とした地域、
そしてサウジアラビアやイラクなど中東諸国、
その他世界中のイスラム教徒に使われている言葉です。
私たちにしてみると中東といえば石油の利権を巡る争いや、
民族紛争の絶えない地域という印象が強いアラブ諸国ですが、
それはアメリカ合衆国を含む先進諸国が生み出した誤ったイメージです。
アラブの人々の生活習慣や文化は西洋社会ともまた違い、
独自の精神世界を築いてきました。
たとえば、彼らはヒジュラ暦という西暦とは違う年号を使っていて、
始まりはムハンマドがイスラム教を立ち上げた頃からになっています。
ラマダーン月という断食の月には、
日が出ている間は人々は何も食べないのが普通です。
イスラム教は戒律の厳しい宗教として知られ、
インドやインドネシア、中国のウイグル自治区といった地域でも信仰されています。
イスラム教の聖典コーランはアラビア語で、
「読まれしもの」という意味がありたとえどの国の人であっても、
アラビア語で声を出して読まなければならない、とされています。
そしてそのコーランはあのアラビア文字で書かれています。
皆さんの中にテレビニュースの国際枠で、
アルジャジーラの放送を見たことがある人もいらっしゃるかと思います。
そのニュースでは下に字幕が出ていますが、
あのひょろひょろとつながった文字は誰でも一度は目についたことがあるでしょう。
アルジャジーラはカタールのテレビ局で、アルが英語のTheの意味で定冠詞、
ジャジーラが島という意味で、その島、つまりアラビア半島のことを意味しています。
アラビア文字というと日本人は難しい文字の代表格と考えがちですが、
意外とアラビア文字は書きやすい文字です。
まず文字はアルファベットと同じくらいで二十八文字しかありません。
覚えることはあまり支障もなく、非常に容易いです。
さすがは世界の8000万人に使われる言葉だと思いました。
しかしこの文字の最大の特徴の一つは、
それらの文字は全て子音を表していることで、
シャクルと呼ばれる母音を含むは記号は文字の上に書くことです。
最も普段はそのシャクルは書かれず子音だけが書いてあります。
つまり彼らは子音だけを書いているのです。
ええ!?と思われた方もいるかとも思いますが、
実は英語でも同じ様な書かれ方をしているものがあります。
例えばあなたが高速道路を車で走っている時、
看板にBrdg.と書いてあったら何を意味するか英語を習った方なら直ぐ分かるでしょう。
これはBridgeの略称として広く用いられるもので「橋」の意味です。
これを見ると子音だけ書いてあっても案外分かるものだな、
と思っていただけたかと思います。
何故このような文字を使用しているかというと、
アラビア語には母音交替というものが有るからなのですが、
それはまた別の機会に説明しましょう。
アラビア文字は全てがそういう書き方になっています。
しかし実際にエジプト人の留学生に、
「そんな文字を使っていて難しくないか?」
と尋ねてみたら、
「あんな複雑な漢字を使っている日本人や中国人の方が神秘的だ。」
と言われてしまいました。
エジプト人はこうやって考えているのに、
日本人はアラビア文字の方が遥かに難しいというイメージを持っているなんて、
これもまた妙な話だとつい考えてしまった瞬間でした。

中国語は歌で覚えられない? 

August 31 [Fri], 2007, 9:52
今まで外国語を学習したことのある人であれば、
一度はこういう文句を聞いたことがあるでしょう。
「外国語の勉強をしたかったら、現地語の歌を聴くのがいい。」
昔英語の授業の時に先生がCDをもってきて、
英語の歌を聴いた人もいるかと思います。
速くて聞き取れずにあまり面白くないと思った人もいれば、
海外のスター達に熱をあげていた人もいるでしょう。
さて、歌による外国語の学習にはいくつか利点がありますが、
まず最初にいえるのは無論、リスニングの練習になるということです。
英語を勉強するにしても他の言葉を勉強するにしても、
聞けるようになるというのはとても大事な事です。
私は中学生の時よくNHKの七時と十時のニュースを、
外国人向けに放送されている副音声で聞いていました。
最初のうちは、彼らが何を話しているのかさっぱり分からず、
英語を何かの折に耳にする事が嫌になりかけた事もありました。
しかしこれのおかげで、
アメリカ人やイギリス人が実際どういうアクセントで話をするのかを、
感覚的に身につけることができました。
歌の学習には同じ様な効果があります。
もう一つの効果は歌を聴くことで、
現地の人々の文化を知る機会ができるということです。
日本国内で他の言葉を学習する際には、
今その国で何が起きているかということは肌で感じることは少ないでしょう。
現地の人々の暮らしや慣習など、
歌を聞くことはそうしたことに関心を持つことにもつながります。
では他の言語ではそれはどう何なのでしょうか。
「冬のソナタ」を起爆剤として始まった韓流ブームでは、
主婦が韓国語を勉強するのが流行ったこともありました。
私も韓国語はその時の韓国ドラマのおかげ(!?)で、
字幕付なら結構わかるようになりました。
オープニングテーマをカタカナを見ながら一生懸命暗記して、
「最初から今まで」は歌えるようになりました。
これは宴会とかでかなり使えると思います。
そんな感じで次は中国語をやろう、と考えていたら、
あることに気がつきました。
中国語は歌で覚えられないのです。
なぜなら中国語には声調というものが存在しているからです。
北京の中国語を含む沢山の広東語をはじめとする中国語の方言や、
タイ語、ラオス語ヴェトナム語などはシナ・チベット語族と呼ばれており、
独特の音のトーンが共通して存在しています。
例えば中国語でmaと書いた時には声調が四個あるので、
四つ意味があります。
普通に平らに言うと母の意味、
上げ調子で「はあ?」と言う時のようにいうと麻の意味、
低く抑えて「はあ…」と溜息をつくように言うと馬の意味、
下げて「あら!」というようにように言うと罵るという意味になります。
では北京中国語で歌を歌うときはどうするのか、
といえば、なんと声調を無視して歌って良いことになっているのです。
他の声調言語では歌の音階に合わせるということも、
行われているそうですが、現実問題とても難しいそうです。
中国語を一回でも勉強したことのある人なら分かると思いますが、
単語を覚える時には声調を一緒に覚えることは中国語学習には不可欠な事です。
声調が歌にはないので肝心な部分が抜けてしまいます。
最も、発音の練習にはなりますし、
中国語上級学習者には言い回しや文法の学習にとても役立つ事は変わりません。
国が違うとこういう事情も違ってくる、なんていうこともありますから、
色々と用心しましょう。

はじめまして 

August 18 [Sat], 2007, 21:56
言語の世界に身を投じてから、早三年以上が経とうとしています。今まで様々な言葉を目にしてきましたが、そのいずれも興味深いものばかりでした。この果てしなく広がる、言語の神髄の領域を私は未だに垣間見ることすらできないのかと思うと、この学問の奥深さというものを感じさせられます。

私は小学校の頃、調べ学習で世界の言語を調べたことをきっかけとして、英語を初め中国語やスペイン語などに中学校の時から興味を持って自分で勉強してきました。しかし実際始めてみると最初は分からないことだらけで、誤解して覚えていたこともありました。今本を読み返していても、ようやく今までの知識の間違いに気づくという事は良くあります。

私が最近になってよく思うのは、私がやっていたのは言語学ではなかったということです。
言語学というのは、ただ他の国の言葉がペラペラ話せればできると言うものではないからです。
もっとたくさんの人とこの世界について話し合いたい。知識を共有したいという思いの中で、このサイトは誕生しました。

そんなこんなで自分でホームページを作ろうと思ったわけですが、実際私はコンピューターに関しては全くのど素人だったので、パソコンのキーボードを打つことぐらいしかできませんでした。仕方なく姉が色々とやってくれましたが、私が注文を出しすぎてとても苦労していました。姉には感謝したいと思います。

これからこのサイトをやっていく上で、皆さんの協力が必要になると思うので、情報提供よろしくお願いします。
P R
プロフィール
  • アイコン画像 ニックネーム:鈴木恵一
  • アイコン画像 性別:男性
  • アイコン画像 血液型:A型
  • アイコン画像 趣味:
    ・語学-世界中のどの言語にも興味あります。人工言語も製作しています。
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