おばんです。三島です
最近毎日腹をこわしています。体重がウナギ下がりで右肩下がりで肉体労働な仕事してるのでそろそろやばいんですが、腹こわしてるとどうにもこうにも。でもまだ動けるから大丈夫だよね。ていうか元がDBだから問題ねーな!
スイプリは相変わらず毎週ホァァ……!!ってしています
フレプリまでレンタルで追い始めたのでますますホァァァァ……!!ですっかり燃えよデブゴンです
奏さんが響ハンターにしか見えません。誰かどうにかしろあの南野
とか思ってたら今日いきなし北条さんまで告白はじめたのでTVの前で凝固してました
あとぐんにゃりしているフェアリートーンの性的レベルが高すぎて床をばんばんたたいてました
ファリーさんとシリーさんが特にえろいと思います。ファリーは俺の嫁です
ちなみに今回の続きでEROパートに行きます
例の肉食系スイーツになれると良いんですが。どうかな
ではまた
■ プラトニックじゃはじまらない
「おっはよー!」
って朝、声かけてきたときから、響はいつもの響と少し、ちがってた。けどそれがどう違うのかわからなくて、おはようも返さずにまじまじと見つめると、響は目をぱちぱちさせて、
「どうしたの奏? 何かあたしの顔、ついてる?」
なんて平気な顔して云うから、気のせいかと思って、何でもないって答えた。
答えた端から、いやでも、って思うんだけど、鼻歌まじりにカバンの中身を机に移す響は、いつもの響だ。でも、いつもとちがう。絶対にちがう。
……どこが?
「あの、奏?」
「うん?」
「近い、よ」
響がたじろぐのも無理はなかった。無意識のうちに、椅子をすぐとなりにまでいざらせてしまっていたのだ。
「ご、ごめん」
恥ずかしいにもほどがある。慌てて自分の席まで戻ると、
「いや、まぁ、……いいけど」
などと顔を赤くして響が云うので、全然よくなかった。余計に恥ずかしいじゃない。
違和感をはらんだまま受けた授業は今ひとつ集中できず、ちゃんと予習してきたはずの英語の時間に当てられたときは、先生がどこを読んでいるのかすら把握していなくて、
「じゃあ、南野さん。この単語の意味は?」
と訊かれた先がさっぱりわからなかった。
「え、ええと」
あたふたとおおいかぶさるようにして教科書をにらむわたしに、
「目の不自由な、とか盲目な、って意味だよ」
横から響が助け船を出してくれたおかげで、何とか事なきを得た。いつもとは立場がまるで逆だ。だけどそもそもこの原因は響にあるのだから、これくらいはしてもらわないと割りに合わない。
といってももちろん響がわたしの事情を知っているわけもなく、
「ケーキでチャラね」
と、ちゃっかり取引を持ちかけてくる。
「はいはい」
って応じるわたしもわたしだ。じゃあ今日のケーキはこうしよう、なんて早速ノートの端にデザインを描き留めてる。我に返って落ち込みかけたけど、となりで早くもケーキケーキって浮かれている響を見たら、気合いのレシピ見せないとって、授業よりそっちの方にやる気が出てしまった。
……さっきの英単語じゃないけど、わたしはずいぶんと盲目になっていると思う。
違和感の正体がわかったのは、体育の授業前、着がえのときだった。更衣室のロッカーを開けて、響が上着を脱いだ。そのときに、鼻先をついた。
「……におい?」
「へ? ……わわっ!?」
きょとんとする響の胸元を掴んで引き寄せる。吸う。
「あ。やっぱり」
香水、だ。ごく薄いにおいだからよく嗅いでみないとわからなかったけど、たしかに香水のにおいだった。柑橘系の、すっきりとしたにおい。それは響によく似合ってはいたけど、普段はこんなのつけてなんかないから、そのわずかな差が、今朝方の違和感につながったというわけだ。
なんだ、とカラクリがわかってしまえばすっきりして顔を上げたわたしは、悩ましげな響の表情にぶつかって、あっ、と固まった。
「……かなでぇ」
消え入りそうな響の声に周囲を見わたせば、ばっちりみんなの視線を集めていた。集めまくって、いた。みんなわざわざ着替えの手を止めて、にやにやとわたしたちをながめている。
いや、その、ちがうの。これは。確認で。
「お熱いねー」
どこかから上がった揶揄する声に、どっと笑いが湧き起こる。
「ごめん。フォロー、できない」
穴があったら入りたそうな顔で、響が苦渋の声を洩らす。
「………」
わたしは清水の舞台とやらから全力で飛び降りた挙げ句に地球の裏側くらいには逃げてしまいたかった。
☆
「なんでそんなの付けてるの」
お昼休み、ぶうたれた顔で奏が訊く。他に誰か人がいたら絶対にしない顔だけど、あたしと二人っきりだから、遠慮なくふて腐れた顔してる。ぷぅっとふくらんだほっぺたはすごいやわらかそうだけど、たぶん今さわったら逆鱗に触れるので、おとなしくあたしは説明することにする。
「香水、なんてさ」
「パパがコンサートの関係で知り合った人からもらってきたんだよ。で、響もそろそろ年頃だからつけてみなよー、って云うから」
「云われたから、ぬけぬけとつけてきたってわけ?」
「ぬけぬけ、って……」
ひどすぎない? って思ったけど、ギロリとにらまれて口を噤む。
体育の着替えの一件があったせいか、奏は機嫌が悪い。あのあと、しばらくクラスのみんなにからかわれていて、普段は上手いことかわしているのにさすがに今回は言い訳できなかったのか、良いおもちゃにされていた。澄まし顔を取りつくろっていたのはさすがだと思ったけど、昼休みに入るやいなや腕掴まれて連行されて、二人っきりになった途端この調子だ。
さわらぬ神に祟りなし。怒れる奏にさわる事なかれ。今は何を云っても噛みつかれるのは必定だ。あたしは持ってきた弁当箱を片付けるのに集中することにしよう。奏の方も、そのうちいかにもおいしくないですって顔で、サンドウィッチをかじりだした。
それにしてもよっぽど腹に据えかねていたのか、奏はずいぶんと遠くまで連れ出してくれた。教室のある棟を出て、二つとなりの棟まできた。放課後ならにぎやかな場所だけど、今は誰もいない、家庭科室。授業で使うよりスイーツ部の部活動で使う方が多いせいか、なんとなく常に甘いにおいが漂っている気がする。
すん、と鼻を鳴らすと奏の視線が痛くて、あたしはおとなしく食事に戻った。正直なところ、香水なんて付けてみたけれど、自分ではよくわからないのだ。チョコレートやバニラエッセンスの残り香の方が、よっぽど強い気がする。
それでも部屋を出る間際、奏がもう一度あたしの方に鼻を寄せては顔をしかめていたから、たぶん香水の方が強いのだろう。
「これ、そんなに気になる?」
たしかパパの吹きつけたのは首や手のあたりだったなと思い返しながら、袖口のにおいをかいでみる。やっぱりわからない。
「気にしてないわよ」
依然として奏の眉間には深い皺。
「……気になるんだ」
「気にしてないったら」
ひびきのばか。って、勝手に連れ出してきたくせに帰るときにはあたしをあっさり置いて、奏はずかずかと教室の方へ歩いていってしまう。あたしは家庭科室の前でぽつんと立ちつくしたまま、どうしたものかと首をひねるしかない。一度損ねてしまったお姫様のご機嫌を直すには、ドラゴンを倒すより難しいということを、昔話はもっと云い伝えるべきじゃないかな。
サッカー部の助っ人を終えて家庭科室へ奏を迎えに行ったあたしは、思惑が外れたのを知っていささか戸惑った。
「え。今日は帰った?」
奏が。先に。部活へも参加せず。そんなにクラスでからかわれたことがショックだったのだろうか。
午後は、結局一言も口を利いてくれなかったし、教室もさっさと出て行ってしまったから、全然知らなかった。
「ええ。聞いてなかったの?」
唖然としているあたしを不憫そうな目で聖歌先輩が見やる。うわぁ、そういう視線が一番キツい。
「いや、ちょっと、聞き違えちゃっただけ、なんで。ハハ……」
あたしはじりじりと後ずさり、それではっ、とダッシュで廊下を駆け抜けた。奏のケーキ目当てでいたから、すっかり空腹が堪える。だいたい、英語の授業でフォロー入れたのケーキでチャラって約束したのに、それを反故にするのはどうかと思う。あたしのケーキ。ケーキ!
お腹が空きすぎてケーキってわめきながら校門目指して走ってたら、同じく下校するところだった和音が、チョコレートを恵んでくれた。
「うぅ、ありがとぉ和音〜! 命の恩人だよぉ」
涙ながらにチョコをかじるあたしに、和音はからからと笑って肩を叩く。
「響は大ゲサだよ。それより今日は食料袋の南野さんはどうしたの」
「……置いてかれた」
「あちゃ。仲直りしなよ」
「誰のせいだと思ってるんだよぉ」
着替えの時の一件を、ここぞとばかり張りきってからかっていたのは何を隠そうこの和音なのだ。もちろん和音はすっとぼけて、誰だっけ、なんてあさっての方向を見てくれているけど。
「勘弁してよぅ、奏は一度機嫌損ねると大変なんだからさぁ」
「うん? あれは機嫌がどうのって感じじゃなくない?」
自分はクラッカーを頬張りながら、和音が首を傾げる。
「じゃあなに」
「どちらかといえば、そうだなぁ。拗ねてる、みたいな……」
「………」
あたしは思わず足を止めて和音をまじまじと見つめてしまった。
「え、なに、なに」
「や、よく和音わかったな、と思って」
そうなのだ。あの奏のふて腐れた態度、は。あれは、きっと、拗ねてる、んだ。何に? みんなにからかわれたから。っていうわけじゃない。わけじゃなくて、つまり、どういうことだ。
……そういうことだ。
「……なにちょっと響、口元ゆるませて、キモチワルいよ?」
うげー、って顔で、和音がわざとらしく距離を取る。だけどそんなこと構ってられない。原因がわかれば、あたしのとる方法は一つだけだ。
「ありがと和音! 明日は仲直りしてると思うよ!」
残りのチョコを口に放りこむと、あたしは手を振って走り出した。がんばってー、って今ひとつやる気のない和音の声が背中を押してくれる。
「まかせろー!」
それにしても、わかりやすい反応だった。それがわからないあたしの頭はよくよく不出来だな、と思う。けどわかった以上は、この不出来な頭で精いっぱい誠意を見せるべきだろう。
……でないと、ケーキにもありつけないのだ。なにせ。